アレクサンダー・ペイン監督『ファミリー・ツリー』(The Descendants)
注・内容、台詞、ラストに触れています。
「サイドウェイ」以来7年ぶりとなるアレクサンダー・ペイン監督作品『ファミリー・ツリー』主演は本作で第84回アカデミー賞主演男優賞にノミネートされたジョージ・クルーニー。第84回アカデミー賞脚色賞、第69回ゴールデン・グローブ賞主演男優賞および作品賞(共にドラマ部門)受賞。
物語・ハワイ・オアフ島で生まれ育った弁護士のマット(ジョージ・クルーニー)は、妻と2人の娘たちと何不自由なく暮らしていた。カメハメハ大王の血を引く彼は祖先から受け継いだ広大な原野を所有しており、それを売却し巨額の富を得るか自然を守るかの決断に迫られていた。そんな中、妻がボートの事故でこん睡状態に陥ってしまう。さらに妻には恋人がいて離婚を考えていた事が発覚する。そればかりか娘が妻の浮気を知っていたと告白、マットは動揺する…(TurquoiseBlue部分、goo映画より抜粋)
※Memo
●味わい深い傑作。アレクサンダー・ペイン監督にハズレなしとの世評通り端正な台詞とシーンの織り成すタペストリー。
●原題はThe Descendants(子孫)。日本語題のファミリー・ツリーは家系図の意。かけ離れてはいないが、やはり原題のDescendantsが自分たちのルーツである祖先と土地、そして子供たち、そのまわりの家族という部分にもマッチする。
●(これを見られただけでも価値アリ→)ジョージ・クルーニーのドタバタ走りとモナコGPのローズヘアピンの如きカーブをドテドテと今にも倒れそうに回りこむ姿や垣根越しにニュッとのぞく眉毛眉毛眉毛(鼻より上だけど、どうみても眉毛だけ)。でも、そういったあたふたした姿の中に良き父親になろうとするマットの姿が垣間見えてホロリとさせられる。
●監督が過去作は全く見ずにオーディションのみで起用したという長女アレックスを演じたシャイリーン・ウッドリー。最初、仕事ばかりだった父親への嫌悪感いっぱいの顔から途中、浮気相手探しの中で徐々に理解していき、ついには義父の言動に対してかばう表情まで実に表現豊かで今後が楽しみ。
●そのスコッティの男友達シド、ヘラヘラして何だコイツと思わせておいての実は父親を亡くしていて、あー、こいつもホントは大変なんだよねとマットにハッとさせるシーンが用意されていたりと見事な脚本(物語る妙)
●こんな台詞(ボイスオーヴァーで)
(記憶で書いているので少し違うかもしれませんが)
「家族とは島のようなものだ。全体で一つを形づくりもするが、個々の島は独立している」
●ラスト。
ボートの上から遺灰を海に撒く3人。流されたリース(花輪)が仲良く引っ付いたまま漂っていく。シーン変わって自宅でソファに座lり脚を前に投げ出し列んでテレビを見ているマットと次女スコッティ。次女の毛布を自分の足にもかけるマット。続いて長女もマットの隣に座ってテレビを見る。ふたりの毛布を横に広げて自分の足にもかける。仲良く並んだこのラストシーン。滲み込むように心に残る。
「ファミリー・ツリー」オフィシャルサイト
http://www.foxmovies.jp/familytree/trailer.html
「ファミリー・ツリー」公式ブログ
http://familytreejp.tumblr.com/
| 固定リンク
| トラックバック (26)










