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2013-06-16

ウディ・アレン監督『ローマでアモーレ (To Rome with love)』

ウディ・アレン監督によるローマを舞台に描かれるお馴染みの恋愛群像劇(艶話)『ローマでアモーレ (To Rome with love)』「タロットカード殺人事件」以来の本人出演の他にアレック・ボールドウィンロベルト・ベニーニペネロペ・クルスジュディ・デイヴィスジェシー・アイゼンバーグエレン・ペイジ、オルネラ・ムーティ、他

Rome

Memo1
開始早々、久々にジタバタするウディ・アレン本人の登場。飛行機の中で「乱気流が〜」と言ってジュディ・デイヴィスにすりすりするアレン。←ファンとしてはもう、これだけで嬉しいのですが( ´ ▽ ` )
「んなアホな」設定でオペラを歌うファビオ・アルミリアートや突然、わけわからず「有名人」になったロベルト・ベニーニの話などローマの休日、甘い生活、終着駅…と、映画的記憶名所を廻りつつ4つのエピソードが語られる。

ひょんなことからアントニオ(アレッサンドロ・ティベリ)の妻ミリー(アレッサンドロ・マストロナルディ)と勘違いされた高級コールルガール、アンナ(ペネロペ・クルス)。叔父たちに招かれた実業家パーティで次々と「アンナ」「アンナ」とセレブたちから声をかけられる件が可笑しい。その度に「ミリーよ」「今はミリー」と訂正するところも可笑しい。で、その間に実は妻ミリーにもツヤツヤの艶話が起きようとしていた。
著名なアメリカの建築家ジョン(アレック・ボールドウィン)は、30年前に住んでいた界隈をウロウロしているときに若いアメリカ人男性で、建築家志望のジャック(ジェシー・アイゼンバーグ)と出会う。その後まるで(最初はその場にもいたのだが、そのうちシャドーイメージ、心の声として)付きまとう助言マンになってジャックの彼女サリー(グレタ・ガーウィグ)の友人モニカ(エレン・ペイジ)へ惹かれていくジャックに対して「やめておけ」と忠告する。このエピソード、アレンお得意のひとつの語り口。(それにしても心の声にしては圧が高いアレック・ボールドウィンw)
ウディ・アレン演ずるイタリア語が読めない(話せない)前衛オペラ演出家wという設定からして既に笑えるけど劇中、やたらと聞き間違い、言い間違いを繰り返すのもひとつのギャグになっている。娘の彼氏の名前「ミケランジェロ」をひたすら「マイケランジェロ」と言ったり(字幕には出ていなかったけど多分→)「ナポリ(napoli)」を「ニプル(nipple)」と聞いたり。
1番可笑しかったのが葬儀屋を営む義理の父親と初対面の時。中から出てきて握手をした際に「すみません。仕事中だったもので」の台詞のあとアレンがじーっと「??」マークで手を見つめるシーン(←確かに、その仕事中ってなんだw)

例によって最後は丸く納まっていくアレン節(実はいろいろあるのだが表面的に)。それは「誘惑のアフロディーテ」で叶わぬ恋と失意の中、車を運転しているミラ・ソルヴィーノの前に突然、道路に不時着してくるセスナの操縦士とメデタシメデタシチャンチャン♫となるとか「世界中がアイ・ラブ・ユー」のドリュー・バリモアが婚約者(エドワード・ノートン)をふってフラフラ〜とティム・ロス演ずるちょっといかがわしい男に惹かれるが結果、元の鞘に収まるのと同じように(ややアイロニーをこめつつ)大団円を迎えるのだ。
ロベルト・ベニーニとウディ・アレンの同一画面共演シーンが無いのは少し残念だが下記に書いたとおり、主役がローマの街なので、この語り口となったのかな、と推測。
全体にかかるエッセンスは「有名人」
建築家やオペラ演出家、歌手や突如「有名人」になる一般人やミリーに言い寄るイタリアのスター役者サルタや超有名コールガールまで様々。それらが交通整理のおじさんが語るとおりローマの街では全てがドラマとなる訳ですね。

Memo2
ロケ地ガイド「Movie Tourist」より
『ローマでアモーレ』ロケ地
http://movie-tourist.blogspot.jp/2013/01/to-rome-with-love-2012.html
各シーンとロケ地の写真が掲載されています。

映画『ローマでアモーレ』公式サイト
http://romadeamore.jp/


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