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2016-05-01

『レヴェナント : 蘇えりし者(The Revenant)』アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督、レオナルド・ディカプリオ、トム・ハーディ、ドーナル・グリーソン、他

レヴェナント : 蘇えりし者
The Revenant

監督 : アレハンドロ・G・イニャリトゥ
撮影 : エマニュエル・ルベツキ

出演 : レオナルド・ディカプリオ
トム・ハーディ
ドーナル・グリーソン、他

物語・アメリカ西部の原野、ハンターのヒュー・グラス(レオナルド・ディカプリオ)は狩猟の最中に熊の襲撃を受けて瀕死(ひんし)の重傷を負うが、同行していた仲間のジョン・フィッツジェラルド(トム・ハーディ)に置き去りにされてしまう。かろうじて死のふちから生還したグラスは、自分を見捨て、息子ホークを殺したフィッツジェラルドに復讐を果たすべく、大自然の猛威に立ち向かいながらおよそ300キロに及ぶ過酷な道のりを突き進んでいく。(物語項、シネマトゥデイより抜粋)

Rev2

Memo1
“レヴェナント”とは“黄泉の国から戻った者”という意味。
しかし、これは"死んでいたと思われた男が復讐に執念を燃やす"単なる復讐譚ではなくヒュー・グラスは何かに導かれるように、雪原を旅し、あのラストへと帰結する。
最初のワンカットで撮られた(と、思しき)ネイティヴアメリカンによる狩猟キャンプ襲撃シーンから熊に襲われるところまでで、たった30分しか経っていないという驚くべき冒頭部分。
これによって観客は、主人公たちがいる場所へと放りこまれた形となる(で、怖い)
そしてグラスと共にサバイバルの旅が始まるわけである。
そのうち監督が「ルベツキ、ルベツキ言うなぁー(関西弁)」と、拗ねてしまうのではないかと思われるほど語られるルベツキによる撮影。
今回の自然光だけで撮られたと言われる数々のシーン、メイキング映像を見るとマジックアワーとは別に意外と明るい光(主に午前)でも撮っていて、これは最終的にカラコレで本作の統一された寒色系のトーンに色を落ちつかせたのだな、ということがわかる。
印象に残った場面。
グラスの妻が撃たれたとき、その撃たれた胸の箇所から小鳥がもぞもぞっと出てきて飛び立つところは、はっとさせられた。
(その後も夢の中にも浮遊して現れたり、やはり導きつづけているのか…)
SWITCHに掲載された坂本龍一×真鍋大度対談より抜粋
"編集と並行して音楽を足掛け半年ぐらい延々とやってたんですけど、送られてくる仮編集がOSみたいにバージョンがついていて、Ver1から始まって最終的には11月の時点でVer8.5まできたので(笑)その間、刻々と変わっていくんです"←この仮編集版、見てみたいなぁ←イニャリトゥ監督とルベツキ撮影の秘密がわかるかも。
製作費が1億3500万ドル。
予算の半分ぐらいがテクニカルかことにかかってる、ということはいったい、どれほどの時間が編集やVFX、カラコレなどに費やされたのだろうか…。
※蛇足
最近はクマの映画をよく見る。
パディントン、テッド、レヴェナント(よいクマ、わるいクマ、きょうぼうなクマ←今ここ)

Rev1

Memo2
Neil Kellerhouse Designによるポスター。
写真の上にのせる計算されつくしたフォント処理で数多くの亜流を生み出した。その作品の多くはオフィシャルサイトで見ることができます。
http://www.kellerhouse.com/
タイトルデザインはScarlet Letters
使用フォントTrade Gothic
川、もしくは樹木の間を流れる水(最終場面も川)にかぶさって出るシンプルなタイトル。(フォントのピッチが絶妙。これはエンドタイトル部分にも)
Technicolor社による『レヴェナント : 蘇えりし者』『バードマン』などのColor Finishing ケーススタディ記事(PDFダウンロードスタイル)
http://www.technicolor.com/en/solutions-services/entertainment-services/creative-houses/technicolor-los-angeles/color-finishing
ドキュメンタリー(45分)、撮影、カラコレ、音響など様々なメイキング関連(動画・記事)リンクを網羅
http://jonnyelwyn.co.uk/film-and-video-editing/the-making-of-the-revenant/

映画『レヴェナント:蘇えりし者』オフィシャルサイト
http://www.foxmovies-jp.com/revenant/

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