2018-12-02

『ボヘミアン・ラプソディ(BOHEMIAN RHAPSODY)』ブライアン・シンガー監督、ラミ・マレック、グウィリム・リー、ベン・ハーディ、ジョー・マッゼロ、ルーシー・ボーイントン、他

ボヘミアン・ラプソディ
BOHEMIAN RHAPSODY

監督 : ブライアン・シンガー
出演 : ラミ・マレック
グウィリム・リー
ベン・ハーディ
ジョー・マッゼロ
ルーシー・ボーイントン
エイダン・ギレン
アレン・リーチ
トム・ホランダー
マイク・マイヤーズ、他

物語・1970年のロンドン。ルックスや複雑な出自に劣等感を抱くフレディ・マーキュリー(ラミ・マレック)は、ボーカルが脱退したというブライアン・メイ(グウィリム・リー)とロジャー・テイラー(ベン・ハーディ)のバンドに自分を売り込む。類いまれな歌声に心を奪われた二人は彼をバンドに迎え、さらにジョン・ディーコン(ジョー・マッゼロ)も加わってクイーンとして活動する。やがて「キラー・クイーン」のヒットによってスターダムにのし上がるが、フレディはスキャンダル報道やメンバーとの衝突に苦しむ。(物語項、シネマトゥデイより抜粋)

Br1

Memo1
伝記映画やドキュメンタリーではないので全て事実に基づいて映画化する必要もなく、一種のファンタジーライヴ映画として見た。
これが実に素晴らしい!
ラストのライヴエイドに向けて集約されていく構成の妙。
前半で見られるレコーディング風景のテンポの良さ
メアリーを演じたルーシー・ボイントンがよかった!(「シング・ストリート 未来へのうた」とは違って70~80年代ということからか、時にテリー・ガー、時にナンシー・アレン、もしくはキャサリン・ロスのような趣き)
やはり圧巻はラスト20分のライヴエイド
(実際は照明も入っていたし、テレキャスを弾いての「Crazy Little Thing Called Love」などが多い)
再現という意味では最初のピアノの前に座ってモニター調整をするフレディの姿やPAモニターに貼られたセットリストの位置など「おぉっ!!」と思うところ多数。

Br2

Memo2
こちらの検証記事が面白い。
RollingStone誌(Web版)
クイーン自伝映画『ボヘミアン・ラプソディ』を事実検証
https://rollingstonejapan.com/articles/detail/29421
タイトルデザイン(Graphics and Title)
当然のように英国制作ものといえば、この人。
マット・カーティス(Matt Curtis)
クレジットではGraphics関連も行っているとうことなので、世界ツアー時のネオン管的デザインなどもそうなのかな?

映画『ボヘミアン・ラプソディ』公式サイト
http://www.foxmovies-jp.com/bohemianrhapsody/

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タイトルデザインやロケ地のこと_2 『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』『ヴェノム』『チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛』『500ページの夢の束』『バスターのバラード』

最近のタイトルデザインやロケ地をまとめて。

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生
Fantastic Beasts: The Crimes of Grindelwald
タイトルデザイン(Main and End Titles)
マット・カーティス(Matt Curtis)
あのロケ地はどこ?
Where was Fantastic Beasts 2: The Crimes of Grindelwald filmed?
https://www.atlasofwonders.com/2018/11/fantastic-beasts-2-grindelwald-filming-locations.html

Cg

ヴェノム
Venom
ルーベン・フライシャー監督
珍しい(前半)ヘタレな役柄を演じたトム・ハーディも見ものだが、やはりここは小林信彦先生の教えに従って「映画は女優で」ということでミシェル・ウィリアムズの意外なマーベル作品キャスト起用にビックリしたり嬉しかったり。
タイトルデザイン
Main Title > General Population >
Lead Designer > Paul Cayrol
https://paulcayrol.com/VENOM

チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛
Tulip Fever
ジャスティン・チャドウィック監督
タイトルデザイン
MAIN ON END TITLES
MIKE ELLIS
END ROLLER > FUGITIVE

500ページの夢の束
Please Stand By
ベン・リューイン監督
タイトルデザイン(Main and End Titles)
ポン・ジュノ監督「オクジャ」のタイトルデザインなどを手がけた
GARETH SMITH / JENNY LEE

Bbs

バスターのバラード
The Ballad of Buster Scruggs
ジョエル・コーエン&イーサン・コーエン監督
それにしても、まさかコーエン兄弟作品の新作を配信で見る日がやってくるとは!本作こそ大スクリーンで見たい風景、ショットに溢れている(特にトム・ウェイツのチャプター部分!)
タイトルデザイン
Titles and Book Designed
RANDY BALSMEYERBIG FILM DESIGN
http://bigfilmdesign.com/titles/
章立てのブックアートワークが洒落ている。
Book Artwork by GREGORY MANCHESS

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2018-11-29

『ア・ゴースト・ストーリー/A GHOST STORY』デヴィッド・ロウリー監督、ルーニー・マーラ、ケイシー・アフレック

ア・ゴースト・ストーリー
A GHOST STORY

監督 : デヴィッド・ロウリー
出演 : ルーニー・マーラ
ケイシー・アフレック

物語・若夫婦のC(ケイシー・アフレック)とM(ルーニー・マーラ)は田舎町の小さな家で幸せに暮らしていたが、ある日Cが交通事故で急死してしまう。病院で夫 の遺体を確認したMは遺体にシーツをかぶせてその場を後にするが、死んだはずのCはシーツをかぶった状態で起き上がり、Mと暮らしていたわが家へ向かう。 幽霊になったCは、自分の存在に気付かず悲しみに暮れるMを見守り続ける。(物語項、シネマトゥデイより)

Ags

Memo
極めて好み。
ホラーでもなくファンタジーでもない。「時間と場」の感覚は確かにノーラン監督構造物学的作品味でもあるけれど「ふたりのベロニカ」や「ベルリン天使の詩」を想起したりした。
(スピルバーグ監督『A.I.』2000年後ひとり残されたデイビッドのシークエンスもふとよぎる)
監督は「アイアン・ジャイアント」想起の傑作!→『ピートと秘密の友達』のデヴィッド・ロウリー。
以前に同じルーニー・マーラ、ケイシー・アフレック共演で撮った「セインツ -約束の果て-」も印象的だったし、これからの作品も楽しみ。

映画の冒頭
ヴァージニア・ウルフ著述からの引用。
"Whatever hour you work there was a door shutting"
Virginia Woolf, A HAUNTED HOUSE
短編集に収録されているようだけれども未読。
本編の時空を超えた感覚は『オーランド』(映画では「オルランド」)に似ていて、なるほどと納得。
白いシーツがかぶせられた安置室。
いきなり、Cがそのまま起き上がる姿に垣間見える、ちょっと滑稽さが上映時間が経過すると共に余計に物悲しさを増幅させている。
(観客はMの5分に及ぶパイを食べるシーンや過去に遡る時空の旅を含めて、文字通り伸び縮みする時間を体感)
名前すら無い、CとM。
その事が物語る見ている(観客)誰のことでもある普遍的な「想い」「思念」のストーリー。
角丸のスタンダードスクリーンサイズはどこか銀塩写真の古いフィルムのようでもある。(それにしてもフィックス、長回し、パンニングなどの各ショットのなんと美しいこと)
空気感まで伝わる色彩調整も美しい。
カラーリスト(Colorist)はJoe Malina
https://www.joemalina.com/

『A GHOST STORY / ア・ゴースト・ストーリー』
公式サイト

http://www.ags-movie.jp/

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2018-10-26

『ペンギン・ハイウェイ』森見登美彦原作、石田祐康監督、北香那、蒼井優、釘宮理恵、潘めぐみ、他

ペンギン・ハイウェイ

監督 : 石田祐康
脚本 : 上田誠
原作 : 森見登美彦
出演(Voice Cast) :
北香那蒼井優
釘宮理恵潘めぐみ
福井美樹、能登麻美子
久野美咲、西島秀俊
竹中直人、他

物語・毎日学んだことをノートに書きためている小学4年生のアオヤマ君が暮らす郊外の街に、突如ペンギンが現れる。アオヤマ君は、海のない住宅地になぜペンギン たちが出現したのか、その謎を解くために研究を始める。そして、行きつけの歯科医院で仲良くしているお姉さんが投げたコーラの缶がペンギンに変身する瞬間 を目の当たりにし…。(物語項、シネマトゥデイより抜粋)

Penguin

Memo
今年(2018年)の夏。
ちょうど使用開始したTOHOシネマズ・フリーパスで最もリピートした作品となった。
(本当はレベッカ・ファーガソンが出ている『ミッション・インポッシブル:フォールアウト』に合わせてフリーパス期間設定したのだが、終了してみると本作の方がリピート数が多くなっていた、と、それぐらいお気に入り作品となった)
森見登美彦作品としては昨年の『夜は短し歩けよ乙女』に続いてのアニメ化作品。ボイスキャストが素晴らしかったが本作もよい。お姉さんの蒼井優(言われてじっと聞くと蒼井優とわかるが普通に物語に没入していると忘れてしまうほど)、アオヤマ君の北香那を演じたふたりの間合いもよくて抜群の上手さ。
(まあまあ、そこそこの森見愛読者として)原作は随分前に読んでいたのだけれど、ものすごく上手くエッセンスを損なわず脚色された脚本もさすがというところ。
何よりも省略されたエピソード(ひとつにまとめられたエピソード)が部分のチョイスが絶妙。

大阪メトロに乗り入れているコスモスクエア行きの車両がはっきりと映ってた。
インタビューなどで答えているとおり、本作いつもの京都ではなく奈良郊外が舞台。(と、なるとお姉さんとアオヤマ君が行こうとしてた「海」は「大阪港」?)
海辺のカフェでのお姉さんとの別れ。
「泣くな、少年」
「ぼくは泣かないのです」
原作のラスト数行はアオヤマ君のボイスオーバーによって、そのまま使われている。(この締めは原作でも「いいなぁ」と思った箇所)
「僕らは今度こそ電車に乗って海辺の町へ行くだろう~(略)~つまりぼくがふたたびお姉さんに会うまでに、どれぐらい大人になったかということ。
そして、ぼくがどれだけお姉さんを大好きだったかということ。どれだけ、もう一度会いたかったかということ。」

最後のペンギン探査船を発見するところは原作と違うところ。
この締めの部分に宇多田ヒカルによる主題歌「Good Night」がかぶさっていくところも、この上なく好きだ。


映画『ペンギン・ハイウェイ』公式サイト
http://penguin-highway.com/


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スタンリー・キューブリック監督『2001年宇宙の旅』IMAX次世代レーザーでの旅。

2001年宇宙の旅
109シネマズ大阪エキスポシティ
IMAX次世代レーザー

2001_a

Memo
IMAX次世代レーザーで鑑賞するため、万博記念公園へ。

2001_c

2001_imax1

入り口(あえてスターゲイトと呼ぼう)横のデジタルサイネージ2パターン(赤と黒)と座席表。
フィルムとしては2010年11月「午前十時の映画祭」series1・赤の50本(←第一回はこのネーミングは付いていない)以来、(意図した大画面としての意として)シネラマとしては1991年2月の「OS劇場・さよならフェスティバル」以来。
OS劇場の座席編成を覚えている方はわかると思いますが、当時のセンター通路より一列前で見た体感と大阪エキスポシティ・IMAXの通路より一列後ろセンター部分が近い(もちろんIMAXの方が大きいが湾曲スクリーンの没入感も加味して、そんな感じ)

2001_b

(エキスポシティ名物)写す角度でハートに見える撮影ポイント。
(慎重に探すともっとうまく撮れると思います)

Os_cinerama

エンドクレジットでの、このロゴが出たときは「おぉっ」ってなった。
CINERAMA (撮影 1991年2月11日・OS劇場)
場内のスクリーンを写した写真も出てきたけれど、それはまた別の機会に。
(上記写真もそうだけれど、どうやら「写ルンです」で撮影しているのでピントがあまい、ゆるい)

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2018-10-15

『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(Solo: A Star Wars Story)』ロン・ハワード監督、オールデン・エアエンライク、ウディ・ハレルソン、エミリア・クラーク、他

ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー
Solo: A Star Wars Story

監督 : ロン・ハワード
脚本 : ローレンス・カスダン
出演 : オールデン・エアエンライク
ウディ・ハレルソン
エミリア・クラーク
ドナルド・グローヴァー
ヨーナス・スオタモ、他

物語・帝国軍が支配する時代。惑星コレリアで生まれ育ち、自分の力だけで生き抜いてきたハン・ソロ(オールデン・エアエンライク)は、銀河で一番のパイロットになるという夢を抱いていた。やがて宇宙に飛び出した彼は、チューバッカ(ヨーナス・スオタモ)という相棒を得る。彼らは、幼なじみの美女キーラ(エミリア・クラーク)らと一緒に、危険な世界に通じたトバイアス・ベケット(ウディ・ハレルソン)が率いるチームに加わり、壮大な冒険に身を投じる。(物語項、シネマトゥデイより抜粋)

Solo1

Memo
あまりに量産されすぎて、やや分が悪い感じで評され(公開当時)興業不調が伝えられるスピンオフ作品だが、このテンポとか風合いはとても好み
(ディズニー傘下以前の、特にSW旧3部作ファンが喝采云々記事もなるほどと思える)
いろいろ漏れ伝え聞くハン・ソロ伝説のいくつかが描かれる点(チューバッカとの出会いや信頼関係を紡いでいく場面やなんといっても初めてふたりならんでのミレニアム・ファルコン号操縦シーンはウルッときた。)
ロン・ハワード監督の新作であり"白いドレスの女"ローレンス・カスダン(親子ですが)脚本作品であることがとりもなおさず嬉しい。
台詞にあらわれるローレンス・カスダン味
「あなたはいい人よ」
言われて戸惑うハン。
最後にキーラが一緒に冒険をしてどういう気持だったかを告げる。
「スマイル」
ラストでのキーラへむけられたファムファタール照明。
(ハン・ソロとはなればなれになってからの期間に起こった出来事の闇の面、もしくはこれからのことを暗示しているのだろうか…。)
それにしても、もう少しエミリア・クラークのキーラを見たいのだが、このあとの予想できる暗黒展開をディズニー傘下のルーカスフィルムは作らないだろうなぁ、と思うと残念。
いろいろ解釈ものを読むとレイの母親がキーラでは?というのも。
これって結構、希望的にも「そうだったら、いいなぁ」と思う。
・『フォースの覚醒』でレイが「ポンコツ」といっていたファルコン号に乗り込んだ際の操縦の勘は、既に母親が乗っていたからといった繋がりだといいなぁ
・レイがハン・ソロをメンターであると同時に父親を見るような目で見ているのも、キーラのことあってのことだったらいいなぁ
Main Title Design → PRODIGAL PICTURES
End Title → SCARLET LETTERS

Solo2

ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー
公式サイト

https://starwars.disney.co.jp/movie/hansolo.html

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Netflix『オペレーション・フィナーレ』クリス・ワイツ監督、ベン・キングズレー、オスカー・アイザック、メラニー・ロラン、他

オペレーション・フィナーレ
Operation Finale

監督 : クリス・ワイツ
出演 : ベン・キングズレー
オスカー・アイザック
メラニー・ロラン、他

物語・1960年、イスラエル諜報特務庁の諜報員たちはある重要任務につく。
それは、悪名高いナチスの戦犯アドルフ・アイヒマンを捕らえること。
史実に基づくドラマ。

Of

Memo
アイヒマンをベン・キングズレー、モサド(イスラエル諜報特務庁)側にオスカー・アイザック、メラニー・ロランら。
懐かしグレタ・スカッキ(『グッドモーニング・バビロン!』)を発見。(←アイヒマンの妻役。エンドクレジット読むまでわからなかった!)
なんといってもベン・キングズレーの凄み。
(一筋縄ではいかない人物。殺戮の実行命令者であるにもかかわらず、時に弱い面を見せたり、目隠しされた状態で食事を取るときの催促する際の不遜な態度。「自分は無実だ。ただ命令に従っただけだ。君もそうするだろ?」それらが交錯する)
最も怖かったシーンはアルゼンチン国内に残るユダヤ人迫害を支持する者たち(アイヒマンを匿う母体)の集会。ただのキリスト教関連の集まりと思っていたら起こる「ジーハイル」の歓声と、あのポーズ。(ラストのハーケンクロイツも怖い…)
最初、イメージしていた物語はアイヒマンを如何にして捕獲するかが重点かと思っていたところ、いかにイスラエルへ送り届けるかがポイント。
法規上、アイヒマン本人のイスラエル行き同意のサインが必要となる。
尋問、交渉のプロがいくらやっても折れないアイヒマンに対峙した過去、実姉をナチスに殺害されたピーター(オスカー・アイザック)とアイヒマンの密室空間での緊迫感が素晴らしい。
(ピーターがアイヒマンの髭を剃るシーンの怖いこと、怖いこと。かつて『カラーパープル』で同じような場面があったけれど、とにかく怖いです)
もうひとつ、本性なのかピーターへの嫌がらせなのか「殺戮の日のことを覚えている」と克明にあてつけのようにわめきながら話すシーンも実に怖い…
音楽はアレクサンドル・デスプラ
公式サイト
https://www.alexandredesplat.net/index.php
タイトルデザイン(Main Title Sequence Design)
SHINE
(画像、動画あり)
http://shinestudio.com/projects/operation-finale/

オペレーション・フィナーレ
Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

https://www.netflix.com/jp/title/80986885

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2018-10-01

『クワイエット・プレイス(A Quiet Place)』ジョン・クラシンスキー監督、エミリー・ブラント、ジョン・クラシンスキー、他

注・内容、ラストに触れています
クワイエット・プレイス
A Quiet Place

監督 : ジョン・クラシンスキー
出演 : エミリー・ブラント
ジョン・クラシンスキー
ミリセント・シモンズ
ノア・ジュープ、他


物語・音に反応して襲撃してくる何かによって、人類は滅亡の危機にさらされていた。リー(ジョン・クラシンスキー)とエヴリン(エミリー・ブラント)の夫婦は、 聴覚障害の娘ら3人の子供と決して音を立てないというルールを固く守ることで生き延びていた。手話を用い、裸足で歩くなどして、静寂を保ちながら暮らして いたが、エヴリンの胎内には新しい命が宿っていた。(物語項、シネマトゥデイより抜粋)

Acp

Memo
「はじめの第一歩」(これは動いてもアカン)か積木くずし(これ、ちょっと近い)か「テレビにらめっこ」(これは笑ったらアカン。じっと我慢して音を出さないで)
まあ、なんといっても頼もしいエミリー・ブラントのこと。
『オール・ユー・ニード・キル』『ボーダーライン』と見てきた限り、大丈夫でしょー、と思ったら案の定。
モニター越しに走ってくる2匹のクリーチャー。
最高ボリュームにあげられるスピーカー。
ラストはショットガンを充填。
ガシャという音と少しニヤリとした口もとと共にピタリと決まった見事なショットでエンドクレジットへ。
(評価が高さは、実はこのラストショット部分もあってのことだろうなぁと惚れ惚れ)
とはいえ、バランス的にはツッコミどころが多いのも確か。
多分、第一義に音を立てたらの「音」はどのような質の音なのか、大きさなのかが、曖昧(滝の裏側であれだけ大きな叫び声があげられるのだったら、相当大きな音も大丈夫では?)
クリーチャーの姿を見たとき思わず「嫌ぁぁぁー(ear)!」という日本だけでしか通じないフレーズを思いつくぐらい「耳」である。
その造詣が素晴らしい。聞き耳ならぬ集音器のような増幅された音もあいまってなかなかのもの。
タイトルデザイン(Main Titles and End Titles)
IGNITION CREATIVE.
予告編やTVスポットも
http://ignitioncreative.com/work/detail/a-quiet-place

映画『クワイエット・プレイス』公式サイト
https://quietplace.jp/

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2018-09-17

『女と男の観覧車(Wonder Wheel)』ウディ・アレン監督、ケイト・ウィンスレット、ジャスティン・ティンバーレイク、ジュノー・テンプル、ジム・ベルーシ、他

女と男の観覧車
Wonder Wheel

監督・脚本 : ウディ・アレン
出演 : ケイト・ウィンスレット
ジャスティン・ティンバーレイク
ジュノー・テンプル
ジム・ベルーシ、他

物語・1950年代のコニーアイランド。遊園地のレストランでウエイトレスとして働く元女優のジニー(ケイト・ウィンスレット)は、再婚同士の夫と自分の連れ子と一緒に、観覧車の見える部屋に住んでいた。平凡な日々に幻滅し、海岸で監視員のアルバイトをしている脚本家志望のミッキー(ジャスティン・ティンバーレイク)とひそかに交際するジニーだったが、ある日久しく連絡がなかった夫の娘が現われたことで歯車が狂い始め…(物語項、シネマトゥデイより抜粋)

Ww2

Memo1
偶然か必然か『ブルージャスミン』と同じビターさを持つ本作。
ケイト・ブランシェットからケイト・ウィンスレットへとケイト繋がり。
ラストの台詞。
「釣りは嫌いよ」
ヴィットリオ・ストラーロによるデジタル撮影。
彩度の高い、こってりとしたウォームトーンの色彩が美しい。
おそらく意識したであろうコッポラ監督『ワン・フロム・ザ・ハート』
演劇的空間であり人工照明の美しさでもあり…
(ボラボラ島も出てくるし!?)

Memo2
人がビッシリと賑わったビーチ側から見える遊園地アトラクションの動きや看板が可愛い。もう少しゆっくりと見てみたい。
1950年代の遊園地、他のVFXを手がけた
Brainstorm Digital
https://www.brainstorm-digital.com/
ロケーションはどこで?
が大好きだと言っていた中国庭園や
Wonder Wheel Film Locations 
On the set of New York.com
http://onthesetofnewyork.com/wonderwheel.html

映画『女と男の観覧車』公式サイト
http://longride.jp/kanransya-movie/

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2018-07-09

見えるものと見えないもの『万引き家族(Shoplifters)』是枝裕和監督、リリー・フランキー、安藤サクラ、城桧吏、佐々木みゆ、松岡茉優、樹木希林、他

注・内容、台詞に触れています。
万引き家族
Shoplifters

監督 : 是枝裕和
出演 : リリー・フランキー
安藤サクラ
城桧吏佐々木みゆ
松岡茉優
樹木希林
柄本明、池松壮亮
緒形直人、森口瑤子
山田裕貴、片山萌美
高良健吾、池脇千鶴、他

物語・治(リリー・フランキー)と息子の祥太(城桧吏)は万引きを終えた帰り道で、寒さに震えるじゅり(佐々木みゆ)を見掛け家に連れて帰る。見ず知らずの子供と帰ってきた夫に困惑する信代(安藤サクラ)は、傷だらけの彼女を見て世話をすることにする。信代の妹の亜紀(松岡茉優)を含めた一家は、初枝(樹木希林)の年金を頼りに生活していたが…(物語項、シネマトゥデイより抜粋)

Kore2018

Memo1
見えるものと見えないもの(横尾忠則対談集タイトルにもありました←漢字は「観えるもの」)
また、関西テレビでちょうど再放送中の『ゴーイング マイ ホーム』の中でも「世の中は目にみえるものだけでできているんじゃない」といった台詞があるように是枝監督作品の通底するテーマのひとつと思う。
それは撮さないことでみえてくるもの"いろいろなもの"でもある。
脚本完成前に撮影された海水浴シーン。
樹木希林演じる台詞(聞きとれないつぶやきだが原作では「ありがとうございました」)が既に続くシーンへとつながることも考えられていたのだろうか?
同じくラスト。
初見の時に気づかなかったがバスの中でつぶやいた口元。
原作には「おとうさん…」とはっきりと書かれていて、このあたりの印象が少し変わるのも映像とことばの差異として面白い。
(よく言われる「ことばにならないことば」それこそが目で見ることと文字で読むことの違い。映像は映像を喚起しないが小説は映像を喚起させる。また映像は具体的に発せられていない台詞であってもことばを換気させることがある。そんなことを、ふと思った)
是枝作品が好きなのは、その(小説で言うところの)読後感(それもよい読後感)に似た味わいが残るからなのだろうなぁと改めて思った。
近藤龍人による35mmフィルム撮影。
今までの是枝監督作品とは違った趣きがあり新たな側面。
そして、同じく初の細野晴臣による音楽も。
エンドクレジット、是非最後の1音まで聴いて(見て)ほしい。
あと劇中、ハッとさせられる使い方も。

Memo2
KODAK メールマガジン
撮影 : 近藤龍人 インタビュー
インタビュー中に出てくる、言葉。
フィルムの色は「記憶色」
https://www.kodakjapan.com/motionjp-mag108
日本映画専門チャンネルでメイキング・オブ「万引き家族」を見る。
30分番組だが密度が濃い。顔合わせ、夏編の撮影、書き進められた脚本の読み合わせ、セット美術のこと、カット割りされるかと思われた場面がワンカットで撮られた瞬間、子役への演出、そして安藤サクラから溢れでた感情
IMDbには既にプリプロ中として「The Truth About Catherine」の記載が。
BRUTUSでの監督対談で細野晴臣『銀河鉄道の夜』の音楽が先に仮当てられていた話が。
こちらはhoneyee.comに掲載された対談。
是枝裕和・細野晴臣が語る、パルムドール受賞作『万引き家族』の音楽と創作を続ける理由
http://www.honeyee.com/art-culture/001339
次回作としてIMDbには既にプリプロ中「The Truth About Catherine」の記載が。

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Memo3
端正なパンフレット。
デザインは大島依提亜。
本文44ページ。監督、出演者、撮影監督、細野晴臣さんインタビューやコメント。プロダクションノートとコラムが3本(内田樹、中条省平、坂元裕二の3氏) そして人物相関図と間取図!

(文中敬称略)

『万引き家族』公式サイト
http://gaga.ne.jp/manbiki-kazoku/



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