ラストショー「さよなら映画館4」
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大阪ミナミ・映画館最後の砦「千日前国際劇場」も2008年3月31日をもって休館(閉館)となりました。その最終日の風景。
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昨年公開されて数々の映画ベストテンにランクインされたギレルモ・デル・トロ監督作品「パンズ・ラビリンス」(第79回アカデミー賞では撮影賞、美術賞、メイクアップ賞を受賞)。その世界観はまさにイメージの洪水。DVD BOXが発売されたので、さっそく再見しました。
物語・フランコ政権下のスペイン。その軍の大尉である義父を好きになれない少女オフェリア。ある日、妖精に導かれ森の迷宮で牧神パンから「ある秘密」を聞かされる。そして…
そのDVDでギレルモ監督がオーディオ・コメンタリーの中で色彩について語っている部分。
現実世界は寒色系の青で、魔法の世界は暖色系の金色が使用され、2つの世界の中間にあたる地下は緑にしたそうです。
監督曰く「だから地下はコケだらけだ」「オフェリアが着ているセーターも緑にしてある」(メイキング映像でオフェリア役のイバナ・バケロが衣装部屋を案内しながら「私の衣装、緑ばかりです」とコメントしています)。
※MEMO
映画公開時の宣伝デザインは大島依提亜さん(絵本型のパンフレットが秀逸!!)
PAN'S LABYRINTH パンズ・ラビリンス
http://www.panslabyrinth.jp/
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相変わらずのオフビートなユルユル感で独特の世界を醸し出すウェス・アンダーソン監督「ダージリン急行」。本編の始まる前にプロローグともPART1ともよべる「ホテル・シュヴァリエ」がくっついています(短編とはいえ、きっちりエンドクレジットもついているし、共演はナタリーポートマンだし…)。
物語・父の死をきっかけに疎遠になっていた3兄弟が、もう一度家族としての絆を取り戻そうとインドの旅にでるのだが…
3兄弟にオーウェン・ウィルソン、エイドリアン・ブロディ、ジェイソン・シュワルツマン。アンダースン監督の前作に出ていた「あの人」やこの3兄弟の母って言われて納得の「あの人」が出ていたりと思わずニンマリしてしまうキャスティング。
そして、もうひとつの楽しみ、美術と衣装。
本物の10台の列車を借り切って撮影された列車内装デザインはマーク・フリードバーグ(細かいところがいろいろ素敵)。衣装は「マリー・アントワネット」の世界から一転、大御所ミレーナ・カノネロ。最初は公表されていなかったため、後々になって騒がれだしたスーツケース・デザインはルイ・ヴィトンのデザイナー、マーク・ジェコブス(椰子の木やキリンや象が配されていて、かわいい)
音楽も例によって素晴らしい(ザ・キンクスからストーンズ、サタジット・レイ作品までバラエティに富んでいる)。上映終了後、ご年配の方がサントラ盤を買って帰る姿をみかけましたよ(年代関係なくセンスのいい選曲は届いているということですよね〜)。
THE DARJEELING LIMITED
http://microsites2.foxinternational.com/jp/darjeeling/
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注・内容に触れています。
「このコインは1958年製造だから今、この手元に来るまでに22年旅をしてきた事になる」途中、荒野にポツンと佇む雑貨店での会話。そしてラスト…「おれはコインのように生きてきた」。あまりに有名になったオカッパ・ヘアースタイルでのハビエル・バルデム演ずるアントン・シガーの台詞(台詞はスクリプトからの記載ではないので正確ではありませんが…)。まさにコインの裏表(いろいろな意味が含まれている)のように生真面目な追跡者を演じてアカデミー賞を手にしました(おそらく長く記憶に残るであろうキャラクター)。
撮影監督はロジャー・ディーキンス。9作品連続登板でコーエン兄弟との息もピッタリ。今作はシネマスコープで撮影されており、テキサス、ニューメキシコの風景を乾いた砂埃とともにパースペクティブに描きだしている。衣装メアリー・ゾフレス、音楽カーター・バーウェルもコーエン組の常連。
トミー・リー・ジョーンズ演ずるベル保安官は最後の最後までシガーという「影」を追いかける形になっていて(ニアミスはあるが面と向かわない)、それがそのままラストの長い会話の意味(見た「夢」の話とも)と繋がっている。
ノーカントリー
http://www.nocountry.jp/
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「ラストショー」といってもピーター・ボグダノビッチ監督の傑作MOVIEの話でも浜田省吾さんの楽曲の話でもなく昨今の映画館(シネコンではなく)の閉館のはなし。
関西ではこの3〜4年の間に相当数の映画館が閉館されシネコンへと変わっていきました。
2004年2月1日に南街会館(1953年オープン)、2006年1月29日に京都宝塚会館(1935年10月オープン)、京極東宝(1954年12月オープン)、2007年9月24日に三番街シネマ(1975年4月オープン)がそれぞれ閉館しました。
BLOGのコンセプトとは少し外れますがひとつのメモリアルとして記載しておきたいと思います。
写真は告知用のフライヤーと三番街シネマのスクリーン(シネマ1)と外観、チケット売り場です。
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一族にかけられた呪いのために豚の鼻を持って
生まれたペネロピ(クリスティーナ・リッチ)の
ありのままの自分を見つけるまでを描くファンタジック・
ロマンティック・ラブストーリー
外に出ることが出来ないペネロピの部屋の赤が
鮮やか(赤い色がキーカラーとなって舞台自体を
華やかなものにしています)
監督はマーク・パランスキー。
初長編監督作とは思えない見事な語り口と美意識で、
とってもキュートな映画を作り上げています。
衣装はウディアレン監督のここ最近の2作品「マッチポイント」
「タロットカード殺人事件」を手がけたジル・テイラー
(街へ飛び出したペネロピのコートとマフラーは
作品のトーンにピッタリ!でステキ)
パンフレットデザインは岩波眞理さん。
(こちらも映画にピッタリのイメージ!!)
ペネロピ
http://www.penelope-movie.com/
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監督・蜷川実花、脚本・タナダユキ、原作・安野モヨコ、音楽・椎名林檎(初映画音楽 ! )、主演の「きよ葉(後に日暮)」役に土屋アンナと、まさに女性たちによる究極のコラボレーション「さくらん」。注・内容に触れています。物語・吉原遊郭「玉菊屋」に 8歳で連れてこられた少女は「きよ葉」と名付けられた。女だらけの世界が怖くて脱走、あえなく捕まる「きよ葉」。しかし、彼女は厳しい折檻に涙も見せず、いつか自分の足で吉原を出る!と言い放つ。次第に、その美貌と誰にも媚びない負けん気の強さで、売れっ子となっていく「きよ葉」。そして遂に花魁「日暮(ひぐらし)」へと成長する…(プレスを元に記載)。「きよ葉」に影響を与える「粧ひ」に菅野美穂。対照的な「高尾」に木村佳乃。(「日暮」VS「高尾」ありって、相撲取り組みみたいですが本当に乱闘だったりするわけで〜)、玉菊屋の女将に夏木マリ(ピッタリ! )「きよ葉/日暮」が「恋したり」「裏切られたり」「元気づけられたり」する男優陣も豪華。椎名桔平、成宮寛貴、安藤政信、永瀬正敏…。「金魚は川に放せば鮒になる」金魚は台詞でもイメージでもこの映画のキーポイント。
衣装(着物)はスタイリスト伊賀大介と着物スタイリスト杉山優子によるもの。花のアレンジに東信。照明は超大ベテラン、熊谷秀夫。美術は長編の美術監督は初めてという岩城南海子(金魚鉢の大門や緑の畳のアイデアはこの人)。その照明、美術のふたり(熊谷79歳 !!、岩城31歳)による対談がキネマ旬報2007年3月上旬号に掲載されています。
その対談より
「中心になった色は赤と黒」「照明にとっても赤は難しいんですよ。当てないと色が出ないし、当てすぎるとフラットになっちゃう」「撮影に入る前にSAYURIを二度観たんですよ」など。他にも紅葉のシーンのエピソードやフィルムを使っての直編集(HD上のAVID編集でなく)のことなど興味深い話がいっぱい。
映画「さくらん」公式サイト
http://www.sakuran-themovie.com/
安野モヨコ
オフィシャルウェブサイト 蜂蜜
http://www.annomoyoco.com/
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刊行以来380万部を突破する大ベストセラーとなっている、あさのあつこ原作「バッテリー」の映画化。注・ここより内容に触れています。物語・中学入学を控えた春休み、原田巧(林遣都)は岡山県に家族で引っ越してくる。巧はピッチャーとしての才能に絶大な自信を持つと同時に他人を寄せ付けない孤独な面も持っている。家族には病弱な弟・青波(鎗田晟裕・やりたあきひろ)と青波をいたわるあまり巧に冷たくあたってしまう母・真紀子(天海祐希)、野球に余り関心のない父・広(岸谷五朗)、甲子園出場校の有名監督だった祖父・洋三(菅原文太)。暖かい家族でさえ、巧の孤独な面に対する接し方に迷う時があった。巧みはそこで、同級生・永倉豪(山田健太)と出会う。その投球に惚れた豪は、バッテリーを組むことを熱望。2人は新田東中学野球部に入部する。そして…(ここまで物語部分プレスより記載)。バッテリーを組む2人、同級生たちの伸び伸びとした演技が見ていて心地よい。監督は滝田洋二郎。
幾度となく出てくるフレーズ
「野球って何ですか?」
「野球は中学にあがるまでの約束でしょう」と反対している豪の母親に対して巧の言葉「野球はさせてもらうものじゃなくて、するものです」や、祖父・洋三の「巧の野球は孤独じゃな」や父・広の「巧の野球は祈りだと思わないか…体の弱い弟の事を思って…」とか「野球ってメッセージを伝えるスポーツだと思うんです」、いろいろな形で語られる。もちろんラストで巧の野球は楽しむ野球となり、End Creditで父・広や青波、巧たちのその後が微笑ましく描かれている。
※MEMO
もしかすると文字化けしてしまうのでは?と思うぐらい、特別な名前の出演者が多い本作。念のため再表記、林遣都・はやしけんと、鎗田晟裕・やりたあきひろ、巧みに惹かれるヒロイン・繭(まゆ)に蓮佛美沙子・れんぶつみさこ。主題歌は熊木杏里「春の風」
※MEMO2
映画「ピンポン」以来、ボールをCGでという表現が多く見うけられるようになりましたが、この映画ホントに投げているシーンが多く素晴らしい(もちろん正面へ向かって飛んでくるボールなどはCGですが)。Cinema Scope Sizeも野球映画として効果的。
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弱冠33歳のフロリアン・ヘンケル・フォン・ドーナスマルク監督による監視国家の真実を描いた傑作「善き人のためのソナタ」注・内容、台詞、ラストシーンに触れています。物語・1989年ベルリンの壁崩壊前の東ベルリン。国家保安省(シュタージ)局員ヴィースラー(ウルリッヒ・ミューエ)は反体制の疑いをもたれている劇作家ドライマン(セバスチャン・コッホ)と同棲相手の舞台女優クリスタ(マルティナ・ゲデック)を監視して証拠をつかむよう命じられる。ドライマンのアパートに盗聴器をしかけ、徹底した監視をはじめるヴィースラー。しかし…。2時間18分、まったく途切れることのない緊密な空気。サスペンス的にケレン味たっぷりに描いてしまうところを品位と気高さを持って描く。役者は演技を感じさせずカメラはカメラの存在自体を感じさせない演出(時折、挟み込まれる俯瞰で撮った道路が効果的)。ヴィースラーがドライマン、クリスタのふたりが喧嘩をしてしまうようにし向ける意地の悪い行動をおこすシーンがある。しかし、その後ヴィースラーが盗聴機越しに聞いた会話は…(この辺りを境にヴィースラーは目覚めていく)。タイトルのソナタはひとつのアイテムだが物語自体が音楽のような主旋律とコーダ部分(ベルリンの壁崩壊後のエピソード)を含ませて忘れがたい余韻を残す。
ラスト、これ以上はない幕切れ。
ヴィースラーがふと、目にする書店の広告。
ドライマンの著書「善き人のためのソナタ」
その本に記された献辞。
… HGW XX/7へ捧げる …
(HGW XX/7はシュタージでのコードネーム)
「ギフト包装しますか?」
「いや、これは私のための本だから」
※追記
アカデミー賞外国語映画賞受賞
善き人のためのソナタ
http://www.yokihito.com/
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約30年間にわたって「美女と野獣」「ライオン・キング」「アラジン」「ムーラン」などのディズニー映画に参加してきたハンス・バッハーの著作「Dream Worlds 幻想の世界をデザインする 」が発刊されました。アニメーション映画に関してのデザインプロセスが余すことなく(本当に詳細に)紹介されています。画面構成やリズム&スタイル、色、それぞれのデザイン構築の手法がConcept Sketchや画像によって見ることができます。
既に著作として、これまたデザイナー必見の「ハンス・バッハーPhotoshopブラシコレクション」が発刊済みです。こちらは著者が作り上げてきたPhotoshopブラシ20,000点の中から厳選された7,000点のブラシデータが著作権フリーとしてDVD-ROM収録されています。
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字幕翻訳家の太田直子さん(「ヒトラー最後の12日間」「そして、ひと粒のひかり」など1000本を超える字幕に携わる)の「字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ」が発刊されたので早速読みました ! いやぁ〜、おもしろかった ! 字幕翻訳に関するあれこれエピソード満載(字数のこと、表現のこと、文法のことなどなど)。既に下記WEBで連載しているときから著作を楽しみ(結構本質を突いた辛辣なところもあるんですよね〜)にしていたので読み進むと「字幕と吹き替えに関して」「日本語のズレに関して」と「ことば」に対しての「ひとことひとこと」が鋭くておもしろい。
「字幕屋通信・酔眼亭夜話」太田直子
通訳翻訳WEBにて隔月掲載中
http://www.tsuhon.jp/title/title_index.html
( 2007年2月22日リンク確認 )
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夜の理科室、夜の蝋(ろう)人形館と並んでコワイ夜の博物館「ナイトミュージアム」…と、言ってもコワイ話ではなくてユカイな話。物語・バツイチ失業中のラリー(ベン・スティラー)は前妻の元にいる息子ニッキー(ジェイク・チェリー)の絆のためにもと自然史博物館の夜警の仕事に就く。しかし、その博物館の展示物は夜になると動き始めるのだった。そして…。
注・ここから内容に触れています。
動く展示物のみなさん(笑)はサカジャウィア(アメリカ先住民の女性)に恋心のルーズベルト大統領(ロビン・ウィリアムス)、ローマ帝国初代皇帝オクタヴィウス(ジオラマなのでミニミニサイズ)やブロンズ銅像のままのコロンブス(ラリーに名前を思いだしてもらえない小ギャグネタあり)、予告編でお馴染みティラノザウルスの骨格標本(すっかり愛犬元気〜扱い)、やっぱり争ってる南北戦争の兵士たち、風船ガムネタ・モアイ像、ノドジロオマキザルVSラリー(サル対決って、失礼)、後はもう動物たちの大量「ジュマンジ」乱舞。アダモちゃん語(古っ)が乱れ飛んだり、展示物が動き出す原因となる石版をめぐるセントラルパーク追っかけもあり、ラストは本当にディスコ(クラブではなくディスコ)状態の踊る博物館。あ、でも展示物が動くことよりビックリしたのは夜警の先輩( ? )3人組でミッキー・ルーニー、ディック・ヴァン・ダイク( Mary Poppins !!! )が出演していたこと(う〜んホント驚いた)。さらに、カメオ出演と言いながら、お馴染みのあの相棒がミニミニサイズでも目立っていますよ〜(笑)。監督は「ピンクパンサー」のリメイクを撮ったショーン・レヴィ。春休み向けファミリーピクチャー(子供が字幕版で見てもわかる内容ですよ )にしてデートムービー。試写会のウケも概ね良好だったので日本でのベン・スティラー初の大ヒットとなるかも。タイトルデザインは PictureMill
ナイト ミュージアム
http://movies.foxjapan.com/nightmuseum/
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注・公開前、公開中の作品のTitle Designについて触れています。「ナイトミュージアム」のOpening SequenceのTitle Designを見たとき「パニックルーム」と似てるな〜と思っていたら同じPictureMill制作によるものでした。前述の「ドリームガールズ」の美しいEnd TitleもPictureMill。PictureMillについては既に「タイトルデザイン_3・パニックルーム」( 2006-04-18 )で紹介済みです(左サイドメニュー、カテゴリーのタイトルデザイン参照)。その他、最近の作品「レディ・イン・ザ・ウォーター」「オーメン666」「スキャナー・ダークリー」「呪怨2 THE GRUDGE 2」など
PictureMill( 英文 )
http://www.picturemill.com/
※「ナイトミュージアム」Opening「ドリームガールズ」End Title、他多数の作品のタイトルデザインを見る事ができます。
(Flash Playerが必要)
注・タイトル部分がフルにご覧になれます。
鑑賞後の「お楽しみ」としてご覧下さい。
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「死ぬまでにしたい10のこと」のイサベル・コイシェ監督、サラ・ポーリー主演「あなたになら言える秘密のこと」物語・ハンナ(サラ・ポーリー)には誰にも言えない秘密があった。そのため友達も恋人も作らず、職場と1人暮らしの部屋を往復するだけの生活を送っていた。ある日、上司から無理やり休暇を取らされたハンナは、見知らぬ街を訪れる。ふとしたきっかけで、油田の事故で負傷したジョゼフ(ティム・ロビンス)という男を看護することになるハンナ。一時的に視力を失ったジョゼフは会話からハンナを知ろうとするが、彼女は自分の過去を語ろうとしない。そして…。(ここまでプレスより記載)
ハンナの生活はまるで定規で引かれたように淡々としている。無遅刻無欠勤の職場、白米、チキン、リンゴ、白米、チキン、リンゴ…、と、淡々と繰り返される食事、アーモンドフレーバーの四角い石けんが並ぶ青いタイル。整然としたキッチン。全体の色彩基調がブルーというところもすごく活きている。サラ・ポーリー、ティム・ロビンス(表情だけであの演技!)は、もちろんうまいのだがハンナが食べる楽しみを知るきっかけをつくる油田のシェフ、サイモン(ハビエル・カマラ)をはじめ、脇を固める俳優陣も本当に素晴らしい。
耳が不自由なハンナと目が不自由なジョゼフ…閉ざされた北海油田での出会いは閉ざされた心の扉を開いていく…。「あなたになら言える秘密のこと」…、いわゆる天使がよぎる映画の系譜。傑作です。
あなたになら言える秘密のこと
http://www.himitsunokoto.jp/
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ウディ・アレン監督の映画というとモノクロ作品を除いて、ほぼ暖色系(※)で撮影されている事が特徴。それほど色調には気をつかっている訳ですから撮影監督は本当に超一流ばかり。
「アニーホール」(1977年)から「カイロの紫のバラ」(1985年)までがゴードン・ウィリス(元々はドキュメンタリー出身、「ゴッドファーザー」のあの色調 !! アレン監督とは、やはり「マンハッタン」のモノクロ・ワイドスクリーンが美しい)、「ハンナとその姉妹」から「セプテンバー」、間が少し空いて「アリス」(1990年)から「地球は女で回ってる」(1997年)までがカルロ・ディ・パルマ(アントニオーニ監督「欲望」の、あの色彩設計 !! 間が空いているのはインタビューによると病気による手術が必要だったため。アレン作品、暖色系画調の基調を創ったとも言えるのでは? )。「私の中のもうひとりの私」「重罪と軽罪」(共に1989年)「セレブリティ」(1998年)、3人の監督によるオムニバス作品「ニューヨーク・ストーリー」はスヴェン・ニクヴィスト(イングマール・ベルイマン監督の作品多数)。「ギター弾きの恋」(1999年)「おいしい生活」(2000年)「スコルピオンの恋まじない」(2001年)の3作品をチャオ・フェイ(「紅夢」「始皇帝暗殺」)。
以降、1作毎に撮影監督が変わっていく。「さよなら、さよならハリウッド」はウェディゴ・フォン・シュルツェンドーフ(「13F」)、「僕のニューヨークライフ」はダリウス・コンジ(ジャン=ピエール・ジュネ監督の「デリカテッセン」や「ロストチルドレン」、「セブン」もこの人)、「メリンダとメリンダ」はアメリカン・ニューシネマの立役者にして名カメラマン、ヴィルモス・ジグモンド(「さすらいのカウボーイ」「スケアクロウ」、「未知との遭遇」でアカデミー賞撮影賞を受賞、「ブラックダリア」など多数)。ロンドンで制作された「マッチポイント」「タロットカード殺人事件」はイギリス人撮影監督レミ・アデファラシン(「エリザベス」でアカデミー賞撮影賞にノミネート)。
現在 post-production 中の最新作「Cassandra's Dream」(ユアン・マクレガー、コリン・ファレル、ミッシェル・ウィリアムス)の撮影は「メリンダとメリンダ」に続いてアレン作品2度目の登場となるヴィルモス・ジグモンド。尚、ペネロペ・クルス主演の「Woody Allen Spanish Project」(仮称)が pre-production に入っている(現時点でStaff Credit不明)。
※暖色系
「おいしい生活」に関しては鮮やかな色彩が用いられている(なんといってもアレンとトレーシー・ウルマンですから…)。「マッチポイント」はロンドンの天候も相まって新局面を開いた色彩設計(少しグレーが加味された)。
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まもなく遺作となった「今宵、フィッツジェラルド劇場で」が公開となるロバート・アルトマン監督。1994年3月のパリコレクションにカメラを持ち込んで一大群像劇をとりあげた映画が「プレタポルテ」です。キャストはジュリア・ロバーツ、ティム・ロビンス、キム・ベイシンガー、ソフィア・ローレン、マルチェロ・マストロヤンニ、ローレン・バコール、ミッシェル・ブランなどなど約30人。そして実際のデザイナーとしてジャンポール・ゴルチェ、イッセイ・ミヤケ、ソニア・リキエル、クリスチャン・ラクロワ、そしてスーパーモデルとしてナオミ・キャンベル、クラウディア・シーファーらが実名で登場しています。
パリコレを舞台に繰り広げられるデザイナー、モデル、編集者、レポーター、カメラマン、バイヤー、有名人の人間ドラマをまるでドキュメンタリーのように描いた作品。ラストに皮肉の効いた結末が用意されているあたりは、いかにもアルトマン監督。
Title Sequence Design
冒頭、Diorでネクタイを買うマストロヤンニ。カメラが引いて映し出されたのはモスクワ、赤の広場。そのままカメラが横にくるくる回り始める(どこの場所かは不明だが風景)。その上にキャストが描かれた色とりどりのドレープ(布地)が小さくたなびきながら表記されていく。最後カメラが止まるとパリ。シネスコサイズにもマッチしている。
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ドラマ「ちゅらさん」「イグアナの娘」「Antique〜西洋骨董洋菓子店」映画「いま、会いにゆきます」などの脚本家・岡田惠和、初の書き下ろし長編小説の映画化「天国は待ってくれる」物語・子供の頃からいつも一緒に過ごしてきた宏樹(井ノ原快彦)、武志(清木場俊介)、薫(岡本綾)の3人は、かけがえのない大切な仲間だった。3人の友情は、このままいつまでも続くと思っていた。そんなある日、宏樹の目の前で、武志が薫へ突然プロポーズする。武志の突然の告白に、宏樹は戸惑い、薫の顔を見ることが出来ない。そんな宏樹を見つめながら、薫もまた自分の想いを隠してプロポーズを受け入れるのだった。しかしその数日後、不慮の事故が武志を襲う。(ここまでプレス参考)
宏樹、武志、薫の関係がトライアングルなら、3人の勤務先である銀座、築地市場、朝日新聞社の位置関係もトライアングル(この位置関係、当初からのアイデアだそうです。ちなみに、それぞれの叔父、父、母も)。かつてドリカムパターンと言われた(言われてないか…?)男2人に女性ひとりスタイルのグループ(ドリカムやELTやマイラバや…)はことごとく2人組になっているようにトライアングル関係って、ホント、ビミョ〜なんですよね〜(ビミョ〜さを保ち続けると、ふたりや4人よりも長く続く関係ではあると思いますが…)。
武志役の清木場俊介は素に近い役柄かセリ職人姿がきまっていて好印象。前述の叔父、父、母親役で蟹江敬三、中村育二、いしだあゆみ。他に戸田恵梨香、石黒賢、佐々木勝彦。監督は土岐善將。撮影は「星に願いを」「天国の本屋〜恋火」「地下鉄(メトロ)に乗って」の上野彰吾。実際の築地市場、朝日新聞社を使ってのロケーションが効果的。
「天国は待ってくれる」公式サイト
http://tengoku.gyao.jp/
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タイムマシンにお願い ! 助けてバブルマン〜。ホイチョイプロダクションズ8年ぶりの新作「バブルへGO !! タイムマシンはドラム式」(監督・馬場康夫)。物語・2007年日本の財政破綻の危機を救うため財務省経済政策課の下川(阿部寛)はある計画を進めていた。それは1990年にタイムスリップし「バブル崩壊」を止め、歴史を作りかえるという仰天プラン! その極秘プロジェクトが白羽の矢をたてたのは借金返済に追われるフリーターの真弓(広末涼子)だった(ここまでプレス参考)。注・以下、内容に触れています。薬師丸ひろ子がうっかり洗濯機を改造中にタイムマシンを発明してしまう真弓の母親役(先にタイムスリップしている。しかし、この人なら役ではなく本当に「うっかりタイムマシンをつくる」なんてことがありえそうですよね〜)。他(ゲスト出演含む)に、ほとんど誰か判別できないメイクで劇団ひとり(借金取り役)、TV局レポーターに吹石一恵、お立ち台ギャルに飯島愛、新人アナウンサーに八木亜希子、新人タレント役で飯島直子、ラモス瑠偉が本人役(ドーハで起こることを忠告される…って、おいおい)など。
「ALWAYS三丁目の夕日」でひとつの方向性(過去を再現する)を示したと思われるVFXや美術の使い方が本作でもいかんなく発揮されている。1階と4階を除く全フロアがディスコだったスクエアビルや六本木ヒルズがまだ無い六本木の風景、はちみつレモンやスカイラインネタ、あ、フジテレビ、河田町にあるし(笑)。もちろん当時のファッション(ボディコン、DCブランド、メイク、Hairstyleなどなど)のネタもいっぱい。脚本は君塚良一。音楽、本間勇輔。クライマックスのアクションシーンの絵コンテは樋口真嗣。主題歌「Eyes on you」(加藤ミリヤ)は当時の時代的気分を表現していて高ポイント。
バブルへGO!!〜タイムマシンはドラム式〜
公式サイト
http://www.go-bubble.com/
ホイチョイプロダクションズといえばコンセプトムービーなんて呼ばれ方をしていた三部作「私をスキーに連れてって」「彼女が水着にきがえたら」「波の数だけ抱きしめて」(ユーミン、サザンの楽曲の使い方がいかにもでしたね〜)だが、やはり広告業界を描いた4コママンガ「気まぐれコンセプト」が思い浮かぶ。映画公開にあわせて1984年から2006年まで収録された「気まぐれコンセプトクロニクル」(全976ページ !! )と東京ディズニーランド誕生の物語「エンタメの夜明け」(これ、最高によかったですよ! )が発刊されました。
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オードリー・ヘップバーン主演、ウィリアム・ワイラー監督(「ローマの休日」)「おしゃれ泥棒」(1966年)。父親が贋作の名人で、その絵を美術館に寄贈する事に胸を痛めている娘ニコル役をヘップバーンが演じています。美術商に雇われた探偵(ピーター・オトゥール)がニコルに一目惚れしてしまい、逆に父親が寄贈した絵を美術館から盗み出すはめに陥るという、おもしろい設定のロマンティックコメディ。ヘップバーンのめまぐるしく変わるファッションはタイトル通り、とても「おしゃれ」( 衣装はGIVENCHY、ジュエリーはCartier、有名な白のサングラス姿はこの映画。なお原題はHow To Steal A Million )。額縁に絵画のメインタイトルデザインはCINEFX/PHILL NORMAN。
この映画のヒント(参考?)となったと言われているのが実在の贋作者、ハン・ファン・メーヘレン。メーヘレンはフェルメールの贋作「キリストと悔恨の女」をナチスに売り渡した罪で捕まる事となるが国家反逆罪の罪よりも贋作者としての罪の方が軽いということで、実は自分は贋作者だったと名乗り出る。その証明のために法廷で実際に作品を描いてみせるという美術史に残る一大事件でした。
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総制作費30億円、2万7000人のエキストラなどCGに頼らないライヴアクションが話題の「蒼き狼 地果て海尽きるまで」。以下、内容、ラストシーンに触れています。物語・12世紀末のモンゴル。部族の長の息子として生まれ、彼らの始祖「蒼き狼」の生まれ変わりと言われたテムジン(のちのチンギス・ハーン/反町隆史/少年時代・池松壮亮)は、モンゴルの未来を担う存在として大切に育てられた。ところが14歳で父親イェスゲイ(保坂尚希)を対立する部族に殺されると、すべてが一変する。母親ホエルン(若村麻由美)が敵から略奪された身であることを理由に、父の部下たちから見捨てられたのだ。その上、母は父と出会う前に、すでにテムジンを身ごもっていたのではないかという疑いまで向けられる。「俺には蒼き狼の血が流れていないのか?」苦悩しながらも不屈の魂を持つテムジンは、母と弟妹たちを守るため、「蒼き狼」の血筋であることを自ら証明するため、様々な困難に決然と立ち向かっていく。しかし、モンゴルを統一するという壮大な夢に向かって踏み出した時、最愛の妻ボルテ(菊川怜)を敵の部族に略奪されてしまう。10ヶ月後、ようやく妻を救出した時には、彼女は身ごもっていた…。やがて生まれた、自分の子かどうかわからない赤ん坊ー再び繰り返される宿命に苦悩するテムジン。やがて成長した息子ジュチ(松山ケンイチ※ジュチはよそ者の意)に、テムジンは過酷な任務を与えるのだが…。(ここまでフライヤーを元に役名、出演者を加えて作成)
他にテムジンの弟ハサルに袴田吉彦、少年時代にアンダ(盟友)の誓いをたて後に対立することとなるジャムカに平山祐介、親友にして信頼のおける部下・ボオルチュ(父の死後、まだ少数部族であったテムジンの馬が盗まれた際に通りがかった盗賊から取り返していてくれたエピソードが前半に描かれている)に野村祐人、女性戦士クランに新人Ara、デイ・セチュンに榎木孝明、ケレイトの王トオリル・カン(最初はテムジンと同盟を結んでいるがジャムカに乗せられテムジンたちを攻撃する。映画のクライマックス部分はこの戦闘)に松方弘樹、また即位式(戴冠式)シーンにシャーマン(巫者)・ケクチュに津川雅彦が一瞬、出演している。監督・澤井信一郎、脚本・中島丈博 / 丸山昇一、原作・森村誠一、主題歌・mink「InnocentBlue〜地果て海尽きるまで〜」
ラストの台詞
父と子が理解し合えたシーンに続いてラスト、中国の金へ攻め入る直前、万里の長城に向けて弓が放たれる「ジュチ…、お前が一番乗りだ」
※MEMO
ジュチ役の松山ケンイチ登場シーンは一瞬「あ、Lだ」って思ってしまいました(膝を抱えて座る「デスノート」のLとダブりましたよ)。
即位式(戴冠式)のシーンは首都より1時間30分ほど離れたウンドルフ。そこに集められたエキストラの移動に要したバスは140台、ミニバン450台。End CreditにでるTransportの数の多さが物語っています(日本映画でこんなにTransport Staffが出たのは初めてかも…)
チンギス・ハーン率いる騎馬隊のキーカラー、TurquoiseBlueが美しい。
※MEMO2
チンギスハーンを描いた映画・TVドラマ
「征服者」(1955年)・ジョン・ウェイン
「蒼き狼 成吉思汗の生涯」(1980年)・加藤剛
こちらは井上靖原作をTVドラマ化
監督を森崎東、他があたっている。
蒼き狼 地果て海尽きるまで
http://www.aoki-ookami.com/
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マイケル・ベネット(演出・振付)による伝説のブロードウェイミュージカル「ドリームガールズ」の映画化(舞台初演は1981年)。物語・1962年デトロイト。エフィー・ホワイト(ジェニファー・ハドソン)、ディーナ・ジョーンズ(ビヨンセ・ノウルズ)、ローレル・ロビンソン(アニカ・ノニ・ローズ)の3人トリオ・ドリーメッツは辣腕プロデューサー・カーティス・テイラー Jr(ジェイミー・フォックス)に見出され人気歌手ジミー・アーリー(エディ・マーフィ)のバックコーラスに抜擢される。そして…。監督は「シカゴ」の脚本を書いたビル・コンドン。インタビューなどで語っている通り、歌の間もストーリーが進行するノンストップミュージカル。バックステージものとしても最高だが、黒人と白人の文化対岐クロニクルとしての描き方も素晴らしい。キャストも最良。
注・以下、内容・台詞・各シーンの使用楽曲などに触れています。
各シーンと主な楽曲
アマチュアコンテストでドリーメッツとして歌う「Move」まだ垢抜けない3人組(驚くべき事にビヨンセはオーラ消している…)がカーティスの目に留まりジミーのバックコーラスに。エフィーの兄、C.C.ホワイト(キース・ロビンソン)がジミーとドリーメッツに楽曲を作った「Cadillac Car」は黒人専門のラジオ局のチャートを駆け上がる、が、すぐに白人シンガーに無断で盗られてしまい当時の音楽業界の常であった人種の壁を感じる。この事がきっかけでカーティスは本格的にレインボーレコードを起ち上げてチャレンジをはじめる(ラジオ局へのあからさまな買収も)。その様子と共に歌われる「Steppin' To The Bad Side」。そんな情熱(と、裏工作)の甲斐あってジミーとドリーメッツの人気は上昇、と、同時にカーティスはディーナのカリスマ性に目をつけリードボーカルの変更を告げる。最初は猛反発のエフィー、しかしカーティスの説得に渋々承諾する。そこで歌われる(ジェイミー・フォックス、メインボーカルで)「Family(この曲は後半にもRepriseとして歌われる)」
象徴的な会話
「まるで商品みたいね」
「そう商品だ」
名前をザ・ドリームズに変えてのデビュー曲はキャッチーなナンバー「Dreamgirls」売れていく様子がテンポ良く描かれていて見ているこちらのテンションもあがっていく(映画ならではのダイナミズム溢れるシーン)。だがエフィーの不満は募るばかり(ディーナへの嫉妬も)。亀裂がもはや修復不可能になったステージ上で歌われる「And I Am Telling You I'm Not Going」(舞台版では第一幕Last Number)。舞台にひとり、エフィー…
新しいメンバーを加えたザ・ドリームズの人気は更に加熱。カーティスとディーナは結婚。エフィーには子供が…(実はカーティスとの間の娘)。そんな中、ジミーの元マネージャー、マーティ(ダニー・グローバー)がエフィーのためにセッティングしてくれたオーディションで歌への情熱をみせる「 I Am Changing」。逆に売れるためにメロウ路線を強いられ、自分を見失っていくジミー最後の登場シーンとなる「 I Meant You No Harm/Jimmy's Rap」(エディ・マーフィらしさが出たナンバー)。
エフィの再出発(レコードデビュー)のためにC.C.ホワイトが書いたバラード「One Night Only」。しかし、カーティスのラジオ局などへの妨害でせっかくのエフィのレコードは葬られ、ディスコ調に変えられたザ・ドリームズが歌う「One Night Only ( Disco )」にとって代わられる(それは、かつて自分たちの受けた仕打ちと同じ事)。そしてディーナ(エフィーの一件を知ってしまう)とカーティスとの別れが決定的になった時に歌われるのが「Listen」(これは、もうビヨンセの超々熱唱)。
Last Sequenceはザ・ドリームズ解散コンサート。客席にはレインボーレコードに関わったすべての人たちが…。ザ・ドリームズによる「Hard To Say Goodbye」そして「ザ・ドリームズは4人です」のひとことにエフィーも加わってバラードテンポで「Dreamgirls ( Finale )」
End Titleへ
舞台とStaff、CastへのRespect
ラストナンバー「Dreamgirls ( Finale )」からEnd Titleへ入る瞬間がとても綺麗、きらきらと輝き舞い落ちる雪のような光。そしてカーテンコールの如くCastが紹介され(スマートなカット割り)、Staffもそれぞれ意味のある表記のされ方(例えば衣装デザイナー、シャロン・デイヴィスの場合デザイン画が映って実際の映画シーンがカットインされる)。本当にRespect溢れるタイトルロール。
そして最後に「マイケル・ベネットに捧ぐ」
※ End Title DesignはPictureMill
ドリームガールズ
http://www.dreamgirls-movie.jp/top.html
※追記
ジェニファー・ハドソンがアカデミー賞助演女優賞を受賞。
※MEMO
ダイアナ・ロスとザ・シューブリームス、モータウンレコードがモデルといわれる本作。確かに、そのモータウンレコードの設立者はベリー・ゴーディ Jr、「ドリームガールズ」のレインボーレコード創立者はカーティス・テイラー Jr。どちらもカーディーラーというところも同じ。
Welcome to Motown.com
http://www.motown.com/
(英文)classic motownをClick
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「華麗なるハリウッド衣装展」が3月1日より開催されます。「タイタニック」ケイト・ウィンスレットとレオナルド・ディカプリオの有名な「あのシーン」の衣装、オードリー・ヘップバーンの「マイフェアレディ」の衣装、「恋をしましょう」でマリリン・モンローが着た衣装、他にも「風と共に去りぬ」「裏窓」から「ムーランルージュ」「ラストサムライ」まで約40点の実際に映画で着用した衣装、スチール、衣装デザイン画などが展示される予定です。総合監修・米国映画テレビ衣装デザイナーズ・ギルド役員理事メアリー・ローズ(昨年開催された「マリリン・モンロー綺麗のヒミツ」展の総合監修)
3月1日〜3月13日
大丸ミュージアム・東京
(大丸東京店12階)
3月21日〜4月2日
大丸ミュージアム・神戸
(大丸神戸店9階)
DAIMARU MUSEUM
http://www.daimaru.co.jp/museum/index.html
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その永遠の5分に。BORN TO RUN、まさに走るために生まれてきた !!「世界最速のインディアン」傑作です !! 物語・63歳にして世界最速に挑む男、バート・マンロー(アンソニー・ホプキンス)。彼は21歳の時に出会った「インディアン」という名のバイクに惚れ込み40年以上もかけて独力で改造し続け、ライダーの聖地、アメリカ・ユタ州ボンヌヴィルの「スピードウィーク」を目指してニュージーランド最南端の町から遙かなる旅に出る(物語部分プレス参考)。脚本・監督ロジャー・ドナルドソン(34年前にバートに出会い、彼のドキュメンタリーを作って以来の「夢」であった映画化を実現 !! このことも素敵)。注・ここより内容、台詞に触れています。ユタ州に向かうまでのロードムービー部分でバートの性格のよさ(少年のような天衣無縫さ。誰に対しても色めがねを持って接しないフラットさ)が描かれ、まわりの人たちがすべて協力的になっていってくれる様子が見ていてとっても心地よい。一番印象的なシーンは初めて夢にまで見た地「ボンヌヴィル」に着いたときの感慨深げな表情。こちらまでジーンとしてしまいます(ヒッチハイクで一緒に乗っていた青年が「着いたときの顔が見たいから」と予定を変更してボンヌヴィルまでついてくるほどバートに「よい影響」をうけてるんですよね〜。もちろん映画を見た観客に対しても「よい影響」)。最後に字幕で出る実話としての(もっとすごい、その後の)事実にさらに驚き !
いろいろ名台詞がいっぱい。
隣に住む少年との会話
「夢を持たないヤツは野菜と同じだ」
「どんな野菜?」
「キャベツだ、そうキャベツだ」
「こういうマシンでスピードに挑むときは、5分が一生に勝る」
「危険が人生に味をつける。リスクを恐れちゃいかん」
オープニングの海岸を疾走するシーンにタイトルロゴ(かっこいいDesign)。Filmの質感も抜群。是非、劇場で、シネマスコープで、地平線を走り抜けるバートの姿をご覧下さい。
世界最速のインディアン
http://www.sonypictures.jp/movies/theworldsfastestindian/index.html
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2095年のニューヨークを舞台に人間やミュータント、エイリアン、神々が混在している世界を描いた「ゴッド・ディーバ」。監督はフランス製コミック「バンドデシネ」の巨匠、エンキ・ビラル。(オールカラーで作成されたコミックはどちらかというとアートと呼んだ方がマッチしている)。「ゴッド・ディーバ」は、彼のコミックの代表作ニコポル3部作の「不死者のカーニバル」「罠の女」が下敷きになっています。そのコミックで描いてきた世界観は「ブレード・ランナー」「フィフス・エレメント」などに多大なるインスピレーションを与えたといっても過言ではありません。
エンキ・ビラルのこの映画における独特の色彩設計は一言で例えるなら「ブルー」(単純なブルーではなくブルーグレー系)。その「ブルー」を表現するのにあたって「色は単独で存在するものではない」とコメントしている通り、照明や光の影響を考えながら画面の中で自分の気に入ったトーンに仕上げていった労作。主要キャスト3人(リンダ・アルディ、トーマス・クレッチマン、シャーロット・ランプリング)以外は、ほぼCGで作成された。
Enki Bilal - Le site
http://bilal.enki.free.fr/
イラスト、作品解説など(仏語サイト)
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ホームレスから億万長者へとアメリカン・ドリームを体現した男、クリス・ガードナーの実話の映画化「幸せのちから」物語・セールスマンのクリス(ウィル・スミス)は仕事が思うようにいかず、妻に出ていかれアパートも追い出されてしまう。息子のためにもと、職を探して見つけた仕事は証券会社のインターン(6ヶ月無給)だった…。話題はやはりウィル・スミスと実の息子、ジェイデン・クリストファー・サイア・スミス(長っ! )との親子共演。息が合っていると言うよりはプロ2人といった趣さえある名演。日本初登場のイタリア人監督、ブリエレ・ムッチーノ。これが実にうまくて「お涙ちょうだいもの」にせず「いろいろな示唆を含む、ひとつのドラマ」として成立させた手腕は今後注目 ! 原題の綴りが「The Pursuit of Happyness(幸福の追求)」とスペルミス(正確にはHappiness)のようだが実は息子が託児所で書いた落書きからきている。
幸せのちから - オフィシャルサイト
http://www.sonypictures.jp/movies/thepursuitofhappyness/
Christopher Gardner Official Site
http://www.chrisgardnermedia.com/
クリス・ガードナー本人のサイト(英文)
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90年代に「ビッグコミック」で連載された森秀樹の同名漫画「墨攻(ぼっこう)」(元は酒見賢一による小説)を映画化。物語・春秋戦国時代の中国。侵略、併合を否定する思想集団「墨家」から大国・趙(ちょう)の侵略に怯えている小国・梁(りょう)に革離(かくり)(アンディ・ラウ)が遣わされる。包囲された敵の数10万人、かたや援軍と思われた「墨家」からは革離(かくり)ただひとり。はたして、いかにして梁(りょう)を守るのか…。スタッフ、キャストに香港、韓国、中国、台湾、日本から才能が集結。趙(ちょう)の将軍に韓国の名優アン・ソンギ、革離(かくり)に好意を抱く逸悦(いつえつ)にファン・ビンビン、他にワン・チーウェン、チェ・シウォン、ウー・チーロン。監督は香港のジェイコブ・チャン。
※注・以下、内容に触れています。
前半と後半、はっきりと分かれる構成。いかにして10万人の敵に対抗して梁城を守り抜くかを描いた「前半」。「戦わず」とはいえ、守るために起こる敵にも味方にも出る戦死者。革離(かくり)が「墨家」の考え方(「非攻」「兼愛」など「墨家十論」と称される)自体に疑問を持つ件(くだり)と梁(りょう)内部での革離(かくり)への妬みと疑心暗鬼からくる政変が「後半」。その後半、戦禍の後の俯瞰パンニングシーン(一瞬、絵画的描写に)は黒澤明監督「影武者」のラスト数分間映し出される戦禍の跡(おびただしい数の横たわる騎馬)を思い起こさせた。セットは原作と同じ河北省易県に建てられた(この空気感は別の場所では再現できなかったのでは ? )
映画「墨攻」公式サイト
http://www.bokkou.jp/
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「ウェイキング・ライフ」で使用されたロトスコープ(※)を更に深めて制作されたリチャード・リンクレイター監督の新作「スキャナー・ダークリー」(原作フィリップ・K・ディック)。ただ、DigitalCameraで映したOriginalDataにペイントをしていくだけではなく、レイヤーを重ねること(およびフレーム間の流動的な彩色)によって表現された「グニャグニャ・フニャフニャ・ゆらゆら感」が独特の気持ち悪さと心地よさを同居させている。物語・今から7年後の近未来のロサンジェルス郊外。麻薬捜査官ボブ・アークター(キアヌ・リーブス)は、究極のドラッグ「物質D」の供給源を突きとめるため「おとり捜査」を開始していた。しかし、何者かの「タレコミ」により、いつの間にか自身が監視されるはめに陥る。さらに「物質D」の影響もあり次第に人格が分裂していく悪夢に苛まれていく。出演は他にウィノナ・ライダー、ロバート・ダウニーJr、ウディ・ハレルソン(この内容にこのキャスティング !! それ自体がすごいなぁ〜)
※ロトスコープ作業は「Combustion 4」や「AfterEffects」などのエフェクトツールではなく専用のSoftware(CNET Japanによると「Rotoshop」)により作成された。
※余談だが今年リリースされるレタッチソフト「Photoshop CS3」から動画がサポートされることになっており「ロトスコープ的、似た表現作品」が多数出てくるのでは?と予想されます。
スキャナー・ダークリー
http://wwws.warnerbros.co.jp/ascannerdarkly/
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「魂萌え!(たまもえ)」(桐野夏生・原作)は阪本順治監督、久々の女性が主人公の映画。物語・59歳、平凡な主婦として平穏に暮らしてきた敏子(風吹ジュン)。しかし定年退職の3年後に夫・隆之(寺尾聰)が急死。さらに葬儀の日、夫の携帯にかかってきた見知らぬ女性、昭子(三田佳子)が長く愛人だったことがわかり驚きとともに激しい憤りを感じる。そして…。出演は他に田中哲司(長男役)、常盤貴子(長女役)、林隆三、加藤治子、豊川悦司。注・内容に触れています。冒頭、ごしごし洗っていた重たいフライパンはテフロン加工に変わり、はじめて自分の携帯や手帳を持ち、最初(初対面時)はよろけるぐらいにショックを受けた昭子の赤いペディキュアは映画の終盤、サンダル履きの疲れた素足に変わっていたりと様々な変化が敏子の「変わりたい ! 」心と行動によって巻き起こっていく鮮やかさ。このあたり、やっぱり阪本監督なんですよね〜。この敏子と昭子、ふたりの向かい合った演技の凄さ!! そして敏子の高校時代の友達3人組(由紀さおり、今陽子、藤田弓子)が、いかにもという感じで楽しそうに(リアル ! )演じています(お互い「ちゃん」づけで呼んでるし〜)。また「ひまわり」や「あじさい」「桜」などの花のショットが要所要所に組み込まれて、それがとってもよいアクセントになっています。最後の最後は「ひまわり」。おまけにヴィットリオ・デ・シーカ監督の映画「ひまわり」まで !!! ほんと、お見事です。「ファイト ! 」
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ジェームズ・エルロイのノワール小説「ブラック・ダリア」(映画化された「LAコンフィデンシャル」を含めて暗黒のLA4部作と呼ばれる)をブライアン・デ・パルマが監督。出演・ジョシュ・ハーネット、アーロン・エーカット、スカーレット・ヨハンソン、ヒラリー・スワンク。
ブライアン・デ・パルマというとギミックに溢れた映像(廻る廻るカメラや思い切り横移動)が有名で時にやりすぎ(?)てしまったり、ヒッチコックへのオマージュ(「めまい」から「愛のメモリー」という作品を作り上げた…傑作 ! )が多すぎると、言われたりしていますが本作は「その部分」が非常にバランスよく織り込まれた映画となっています。(ワンカットでの俯瞰横移動やまわりこむカメラ、光と陰の演出などなど)。「アンタッチャブル」でキーアイテムとなったマッチが、今作にも…(思わずニンマリ)。そうそう「ファントム・オブ・パラダイス」のあの人も !
その撮影、映像
白黒映画的なルックについてデ・パルマ監督は「ハイキーにするということだ。暗いところは暗く、黒いところは黒く、フレームの中の白いところは白く。デジタル・インターメディアを使って、撮影素材をコンピュータ処理してやればどんな色補正でも可能だからね」と語っています。(この部分、プレスより引用)
衣装はアカデミー賞ノミネートの常連ジェニー・ヒーヴァン(ジェームズ・アイボリー監督作品の衣装を多く手がけています)
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ロケ撮影をいっさい行わずに全てセットとミニチュアで作られたフランシス・フォード・コッポラ監督「ワン・フロム・ザ・ハート」物語・7月4日の独立記念日を明日に控えた、ラスベガスの街。旅行会社に勤めるフラニー(テリー・ガー)の夢は南の楽園ボラボラ島へ行く事。しかし、同棲生活5年を迎える恋人ハンク(フレデリック・フォレスト)はそんな島へ行く事よりも彼女との平凡な家庭生活を密かに望んでいた。そして、そのような性格不一致の2人はささいな事からケンカ、フラニーは遂に家を出て行ってしまう…。
撮影はヴィットリオ・ストラーロ(ベルトルッチ監督作品をほとんど手がける名カメラマン。「ラストエンペラー」でのゴールデンアンバー調の色彩設計はストラーロの特色と呼べるもの)。オープニングのミニチュアの看板を使ったタイトルロールから沿道、そしてフラニーの働く旅行会社のオフィスめがけてショーウィンドウを一気に突き破ってしまうカメラワークは圧巻です。
美術はコッポラ監督と「ゴッドファーザーPART2(正確にはロシア数字表記)」以来の付き合いとなるディーン・タブラリス。コッポラ監督の無理難題にも「俺にできない美術(デザイン)はない ! 」と答える程。
ラスベガスのミニチュアから終盤に登場するマッカーラン空港のセットまで制作したのはグレッグ・ジーン(「未知との遭遇」のマザーシップ!を作ったのはこの人)
そして、公開当時に話題になったのが高品位ビデオカメラを導入して撮影された事(現在のデジタル撮影の「デ」の字も無い時代においては最先端、と、いうか先駆者だったのではと思われます。当然、AppleのMacも生まれていないし、CGも研究段階だった)。
その時の撮影の様子が記録されています。(以下、公開時のプログラムより抜粋)。あらかじめ全ショットを1枚ごとの絵コンテにし、効果音と全台詞を入れたサウンド・テープ(ラジオドラマのようなもの)を作成。この2つをビデオテープにシンクロさせたのち、アテレコの要領でリハーサルを行う。ビデオに収められたコンテに合わせ、役者たちは大体の動きを決めていく。さて、本番。ラスベガスのセットの中で、役者たちはあらかじめ決められたとおりの動きをし、セリフをしゃべる。これを2インチのビデオテープに収め、フィルムにトランスファーしていくのだ。この間、コッポラ監督は何をしていたのかというと現場には姿を見せず、もっぱらトレーラーを改造したビデオ調整室にいて、ブラウン管とにらめっこ。「TV局のディレクターのような仕事ぶり」と評されたわけである。高品位ビデオカメラのおかげで、画質はいたって鮮明。色のひずみも硬さも無い。明るく、そして柔らかい。特に赤が驚く程の発色を見せている。
この映画のキーとなる色彩は青と赤。オープニングとエンディングに現れる緞帳は青。タイトルは赤。フラニーは赤、ハンクは青。ふたりの心情が混じる部分は緑。
と、はっきりと色分けされているのもわかりやすい趣向となっています。
音楽も男心をトム・ウェイツが女心をクリスタル・ゲイルが歌っていて渋く、そしてロマンティックに盛り上げています。
※MEMO
元々は「砂漠の真ん中の街で、撮影ができるか ! 」のコッポラ監督のひと声で、ラスベガスの街を含むオールセット撮影になったという逸話も残っています。
※MEMO2
さて、そのコッポラ監督、現在公開中の「マリー・アントワネット」を監督した娘ソフィアの前々作「バージンスーサイズ」のDVD特典・メイキング映像に(しっかり)嬉しそうにアドバイスしている姿が映っていて結構、微笑ましかったりします。
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「おかしな おかしな おかしな世界」砂漠のハイウェイで出くわした事故車に乗っていた男の間際の言葉「州立公園に35万ドルの大金が埋まっている」のひと言から始まる大金を巡ってのドタバタ(スラプスティック)コメディ。最初は4台の車に乗っていた人たちだけだったのが目的地に近づくにつれて「大金に目がくらんだ人たち」が徐々に増えていく。陸から空からカーチェイス( ? )あり、妨害あり、セット破壊あり…。目指すは「大きなWを探せ」。監督はスタンリー・クレイマー、出演・スペンサー・トレーシー他多数(本当に多数 ! ミッキー・ルーニーやピーター・フォークやバスター・キートンなどなどなどなど…)。公開時はシネラマ上映。日本のビデオ(レンタル版)では155分(しかもトリミングしている)だが、現在発売されているUSA_DVDでは161分。(しかし本当のオリジナルは192分。今や見た人の方が少ない…)
DVDにはなっていないけれど_1〜10
現在までの作品リスト
(左サイドのカテゴリー「未DVD化作品」にまとめています)
メル・ブルックス作品(こちら無事 ? DVD化)、ベビーシッター・アドベンチャー、抱きしめたい、ファールプレイ、アカデミー賞グレイテストモーメント、誘惑のアフロディーテ、タッカー、ホットロック、ラッキー・レディ、ラスト・タイクーン
補足・その後編
ホットロックはついにDVD化!!
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アルフォンソ・キュアロン監督の近未来SFの傑作「トゥモロー・ワールド」。日本公開が先になった関係か、情報が前後して公開されたことによって長回しワンショット(ノーカット)と紹介されているが、実際はイギリスの映像会社ダブルネガティブの開発したツール(※)によって別々に撮られたシーンをつなぎ合わせて作られたものだそうです。(※通常の2次元のフィルムではなく奥行き情報を含んだ2.5次元として作成されたものをシームレスにつなぎ合わせることが出来る)。冒頭のコーヒーショップを出て暫く歩いた瞬間に起こる爆破シーン(なんと2日間にわけて撮影されたものがワンカットに見えている !! )、襲撃される車のシーン、キャンプでの9分間(8分間)の移動シーンなど長回しとおぼしき、ほぼ全シーンに取り入れられていたそうです。(詳しくはCG WORLD 2007年1月号に4ページにわたって掲載されています。注・最新号ではないのでバックナンバー取り扱いの書店か図書館にて見ることができると思います)
「撮りたいもの」と「技術」が最高の状態で結びついた「トゥモローワールド」。出演はクライヴ・オーウェン、ジュリアン・ムーア、マイケル・ケイン。
トゥモロー・ワールド
http://www.tomorrow-world.com/
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夏目漱石原作の短編「夢十夜」を10組11人の監督によって映像化した「ユメ十夜」。夢なんだから物語が迷走しても全然、大丈夫大丈夫。原作に近い雰囲気のものから大きく脚色し直した派手なものまで「いろいろな夢の形」を見せてくれます。これだけバリエーション(豪華なキャストも含めて)があると自分の好みにあったものに出会えるのでは ? 注・以下、各エピソード内容、台詞に触れています。
プロローグ
清水厚・監督
まずは掴み。漱石先生が書き出すところから始まります。「時間」についての取っ掛かりでもあります。「この作品がわかるまでには100年もの歳月がかかるであろう」
第一夜
実相寺昭雄・監督
小泉今日子、松尾スズキ
さすがにテイストが近い題材を演劇的ケレン味演出で見せてくれます。サラサーテの「チゴィネルワイゼン(映画クレジット表記通り)」が使われていて一瞬、鈴木清順監督の「ツィゴィネルワイゼン」を思い出しました。小泉今日子の白と青の着物が涼しげで綺麗〜。
第二夜
市川崑・監督
うじきつよし、中村梅之助
モノクロ、サイレント !! 90歳を超えても尚アバンギャルドにしてスタイリッシュ。短刀の鞘(さや)のみ赤が使われている。漱石原作では「こころ」と「吾輩は猫である」を撮っている。
第三夜
清水崇・監督
服部圭亮、香椎由宇
やはり、ここは清水監督ということでホラーテイスト満開の「ユメ十夜」中、屈指の怖さ。悪夢が続いた際のもどかしさ「夢なら覚めてくれ」感が最も出ている作品。
第四夜
清水厚・監督
山本耕史、菅野莉央
懐かしい光景。セピア風画面。墜落する飛行機が上空を飛んでいく。駅の伝言板。「思い出」もまた「夢」。師である実相寺監督のトーンを受け継いでいて今後楽しみな監督。
第五夜
豊島圭介・監督
市川実日子、大倉孝二
原作の天深女(あまのじゃく)が出てきますが、ほとんど「ケムール人」か「T2」ノリでビックリ。まさに悪夢とよべる「夢」。市川、大倉ふたりが出ていると演劇的でもあり映画的でもある。
第六夜
松尾スズキ・監督
阿部サダヲ、TOZAWA
モノクロ、BBS風字幕、英訳。アニメーションダンサーTOZAWAによる運慶ハイパーダンス。10分という制約を逆にMUSIC VIDEO仕立てに作りあげた。どう締めるのかと思っていたら「木彫りの熊オチ」って…、まさに松尾スズキ監督。
第七夜
天野喜孝、河原真明・監督
Sascha、秀島史香(共にVoiceCast)
3DCGアニメーションによるファンタジー。ファンタジーなのだから「まさに夢」。紫の色調で整えられたピアノのシーンが流麗。
第八夜
山下敦弘・監督
藤岡弘、、大家由祐子、山本浩司
原稿用紙にむかう漱石のイメージ世界。シュール。石原良純のシーンは夢オチ ? 「書いちゃえ」の一言が本オチ?
第九夜
西川美和・監督
緒川たまき、ピエール瀧
最も「映画らしい映画」。個人的には、この「第九夜」が最もよかった。緒川たまきの佇まいが美しい。お百度参りのシーンとピエール瀧演じる出征しようとする夫との確執シーンとの色彩対比も極めて美的。
第十夜
山口雄大・監督
松山ケンイチ、本上まなみ、
安田大サーカス、板尾創路、石坂浩二
最後の最後に弾けまくった大暴走 ! 本上まなみの「あっ!」と驚く「ぶひっ」から突然平賀源内、豚丼まで「何でも有り」のまさに「夢の脈絡のなさ」を体現。
エピローグ
清水厚・監督
場所は現代。ビルの広告パネルの「時間」が激しく流れていく。戸田恵梨香扮する女学生が「まだ100年かかるのかな〜」と呟いて、雪。
そして、エンドクレジット。
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USA版「海猿」とか「愛と青春の旅立ち」プラス「トップガン」とか公開前からいろいろと評されている「守護神」。確かに構成的には一理あるかもしれないが意外と正攻法なつくりが逆に功を奏しているかもしれない。ケビン・コスナーがやっと復調してきた近作「ワイルド・レンジ 最後の銃撃」に続いて「らしい」映画への出演。物語・200人以上の遭難者の命を救ってきた伝説のアメリカ沿岸警備隊(USGC)レスキュー・スイマー、ベン・ランドール(ケビン・コスナー)。救出任務中に大切な相棒を失った後悔と叱責から、現場を退きエリート育成のためのA級学校の教官に赴く。そこで新人訓練生として若き天才スイマー、ジェイク・フィッシャー(アシュトン・カッチャー)と出会う。ハリケーン・カトリーナ災害での活躍でその存在を知らしめることとなったアメリカ沿岸警備隊(USGC)のA級学校での訓練ぶりが垣間見られて興味深い。
ラスト、ジェイクの命を救うためにベンがとった行動によって「守護神」のタイトルの意味がわかる。監督は手堅い作風(だと、思う)のアンドリューデイビス(「逃亡者」「コラテラル・ダメージ」など)。約300万リットルのウォータータンクを使用したセット撮影と「パーフェクトストーム」以降発展した流体CG技術による嵐のベーリング海を再現したシーンが素晴らしい(物理シミュレーションを駆使した水などの流体CGは年々進歩していてすごいですね)。
守護神 | shugoshin
http://www.movies.co.jp/guardian/
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手塚治虫原作の「どろろ」を塩田明彦監督(「カナリア」「黄泉がえり」)が映画化。原作の戦国時代とは違う場所と時代設定(何処かの国の賢帝歴3048年、いわゆるAnother Day Another Place設定)。日本的情緒を廃した荒野と砂漠の物語となっている。注・以下より内容に触れています。主人公百鬼丸に妻夫木聡、どろろに柴咲コウ、醍醐景光に中井貴一、百鬼丸の弟・多宝丸に瑛太、百鬼丸の育ての親・寿海に原田芳雄(ほとんどフランケンシュタイン博士的なキャラクター造形)。物語の骨格や登場人物は割とオリジナルを踏襲している(原作屈指の逸話「ばんもん」らしきセットが終盤の舞台となっていたりもします)。柴咲コウの「どろろ」役が映画全体の暗くなりがちなムードを吹き飛ばしている(原作ではもう少し子供で、物語の終盤で女の子であることがわかる)。中盤の魔物倒し3連続シーンとアクション監督は香港映画界からチン・シウトン。衣装デザインは、やはりこの人、黒澤和子さんでした。
ところで映画は最後、「残り24体」と白抜きで画面に文字が出てMr.Children「フェイク」の流れるエンドクレジットとなる訳だが、もしかして続編あり?…という事でしょうか? (24ということで、まさかTVへと続いていくとか…ピッタリ2クール分あるしね〜)
その色彩
画面サイズはビスタ。彩度を落としたざらついた画面にハイコントラスト。赤い色がかなり黒みがかった沈んだ赤となっています。ラスト、醍醐景光との決着後は通常の色彩に戻って青空すら見える(更に百鬼丸とどろろが海へ出るシーンへ繋がっていく)。晴れやかさの画面設計演出として「わかりやすい幕切れ」でした。
「どろろ」連載の頃
「どろろ」は1967年8月から翌年7月まで「週刊少年サンデー」で連載(後に「冒険王」に引き継がれる)。「どろろ」の前連載がシェイクスピア「マクベス」をベースとした「バンパイヤ」(主人公の名前が間久部六郎でした。ちなみに黒澤明監督「蜘蛛巣城」も「マクベス」が下敷き)、その前がタイムパラドックスものの傑作「W3(ワンダースリー)」、同時期には「火の鳥」黎明編、未来編などの連載とストーリーテラーとして最も油が乗っていた時期だと思われます。
※MEMO
NHK「プロフェッショナル・仕事の流儀」出演時の漫画家・浦沢直樹さんが人生を変えた2つの出会いのひとつとして「火の鳥」(COM版)を手にしながら「こんなに軽々しく紹介しちゃいけないんだけど…」と語るシーンがありました。
Tezuka Osamu World
http://www.tezuka.co.jp/
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前述記事「敬愛なるベートーヴェン」繋がりで(繋げるな〜!って…)。ドラマ「のだめカンタービレ」のオープニング曲、そして最終回での演奏シーンですっかり有名になったのが「ベートーヴェン交響曲第7番」。ベートーヴェンといえば一般的(注・日本において)に「第九」か「運命」か、はたまた教科書の気むずかしそうな肖像画の人だったのを変革しちゃったのが「のだめ」の功績。ドラマはコミック中盤(現在の発売巻数で)で終了しているが連載は続いており、更にアニメ版も始まっているので一過性のブームではなく定着しそうな気配ですよね〜(ドラマもスペシャル版とかで繋いでいけそうだし…)
フジテレビ・のだめ カンタービレ
http://wwwz.fujitv.co.jp/nodame/index.html
「のだめ カンタービレ」公式サイト
http://www.nodame-anime.com/
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ベートーヴェンの最晩年を描いた傑作「敬愛なるベートーヴェン」。監督は「太陽と月に背いて」で詩人ランボーを描き、次回作でエカテリーナの物語を撮る予定のアニエスカ・ホランド。物語・1824年ウィーン。「第九」の初演を4日後に控えながら、未だに完成できずにいるベートーヴェン(エド・ハリス)の元へ1人の女性が訪ねてくる。アンナ・ホルツ(ダイアン・クルーガー)、音楽学校の最優秀生徒であり作曲家を志望する彼女が、コピスト(写譜師)として派遣されてきたのだ。女性コピストの出現に最初は激怒するベートーヴェンだが、次第に彼女の楽曲に対する姿勢や才能、自分の曲への深い理解を見ることによって信頼を寄せるようになっていく。そして遂に「第九」初演の日を迎えるのだが…(ここまでプレス等参考)。
アカデミー賞常連のエド・ハリスがベートーヴェンを嬉々として演じていてさすがのカメレオン俳優の面目約如といったところ。そして、アンナを演じたダイアン・クルーガーの凛とした演技、表情、「第九」初演時のベートーヴェンにタイミングとテンポを伝える際(第二の指揮者とでも呼べる)の手の振り方、指のしなやかさ、すべてが美しい。「天才」を陰で支えた母性と芸術の女神(ミューズ)を見事に体現している。まさに「音楽が生まれるとき」に立ち会ったかのようだ。窓から差し込む光と人物のシャドウ部分が際だつ撮影も美麗。104分という上映時間もよい。尚、本編中指揮をするシーンをクリストファー・ホグウッドが監修している。
敬愛なるベートーヴェン
http://www.daiku-movie.com/
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まったく展開の読めない物語にビックリの「パフューム - ある人殺しの物語 - 」。原作は1985年に刊行され、45カ国語に翻訳され1500万部以上の売り上げを記録した「香水 ある人殺しの物語」。当然、映画化の話が持ち上がるも(スピルバーグ、スコセッシも)作者のジュースキントは頑として映画化を許さなかった。その原作が21年の時を経て完成。注・以下、内容、ラストシーンに触れています(予備知識なしでご覧になりたい方はご注意下さい)。物語・18世紀、フランス。類い希なる才能を持つ1人の孤児がいた。彼の名はジャンバティスト・グルヌイユ(ベン・ウィショー)。何キロも先の匂いを嗅ぎ分ける驚異の嗅覚を持っていたが、なぜか彼自身の体臭はなかった。やがてグルヌイユは、パリの香水調合師バルディーニ(ダスティン・ホフマン)に弟子入りして香水の作り方を学ぶと、もっと高度な技術を持つ職人の街グラースへと向かう。グルヌイユは、天使の香りの如き至高の香水を造りたいと願っていた。それはパリの街角で出会い、誤って死に至らしめた赤毛の少女の香りだった。彼はグラースで、赤毛の美少女ローラ(レイチェル・ハード=ウッド)が放つ運命の香りと再会する。遂に、命あるものの匂いを取り出す技術を我がものにしたグルヌイユは、禁断の香水作りに着手するのだった…。(以上、プレスより記載)。出演は他にローラの父親役でアラン・リックマン。
監督・脚本は「ラン・ローラ・ラン」のトム・ティクヴァ。共同脚本に「薔薇の名前」を脚色したアンドリュー・バーキン(ちなみに女優ジェーン・バーキンの兄です。と、いうことはシャルロット・ゲンズブールは姪ですね)。まるでレンブラントの絵画のような濃密な光と色調で仕上げた撮影監督はフランク・グリーベ。衣装デザイナーはピエール・イヴ・ゲロー(「インドシナ」「ボーンアイデンティティー」など)。
「映画で香りを見ることはできない。我々は映画という言語で、グルヌイユの嗅覚を体験させる。」と、プロデューサーが語るとおり当時悪臭が漂ったといわれるパリの魚市場のシーンから街の雑踏、香水店、その香水の調合シーン、と「匂い立つ画面」描写のオンパレード。香水調合シーンですらサスペンスフルに描いていて、いったい、この物語はどういった結末を迎えるのかハラハラドキドキしたまま、2時間27分緊密に過ぎていきます。
ラストも驚き。
香りの撮影
「たとえば、毎日目にするコーヒーのコマーシャルがある。泡立つコーヒーがカップの中で湯気を立てているだけだ。だがある時点で、見るものの潜在意識が刺激されて、実際にコーヒーが匂っているような印象を受ける。我々も香りを実際に捕まえるような光学的緻密さで、牧草地や花を撮影することにしたのだ」(プレスより抜粋)
※MEMO
音楽はティクヴァ監督自身が作曲。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団が映画音楽を初めて演奏した。
ラストシーン
グルヌイユの禁断の香水作りのための行為に対して処刑が行われる広場に集まった人々。しかし、そこで起こった出来事(隠し持ったパフュームをひとふり)はまるで救世主の出現の様相を呈する。人々の憎悪を愛に満ちあふれた世界に変えてしまった「世界がひれ伏す香り」…。このシーンの撮影の中心的エキストラにヨーロッパで最も有名な舞踏団のひとつ「ラ・フラ・デルス・バウス」が起用された。
パフューム ある人殺しの物語
http://perfume.gyao.jp/
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青木琴美・原作の同名コミック「僕は妹に恋をする」(禁じられた恋に身をやつす双子の兄弟の障害を乗り越えてをも純粋な思いを貫こうとする恋心を描いたストーリー)を「blue」の安藤尋監督が映画化。主人公・頼(より)を松本潤、妹・郁(いく)を榮倉奈々、頼の親友にして「妹ちゃん・郁」に片想いの矢野立芳に平岡祐太、頼に思いを寄せる楠友華に小松彩夏。エンディング・テーマはクリスタル・ケイ「きっと永遠に」注・内容、台詞、ラストシーンに触れています。冒頭、子供時代の頼と郁。シロツメ草の草原で無邪気に遊ぶ2人。シロツメ草で指輪を作って郁の指にいれてあげたカットつなぎでの次の画面で高校生の郁の指に変わっている。ラストは冒頭の変調。シロツメ草の草原は造成されていて、もはや無くなっている。ふたりにとっては、もう思い出に変えてしまうしかないと気づくシーン。ジャンケンで、お互いをおんぶし合いながら「終わり」を感じてしまう…。その時の台詞「俺、嘘ついちゃったな。郁をお嫁さんになんかできないのに…」。
その演出
原作とは違う「感情」の揺れをポイントにおいた演出。安藤監督独特の、見ている方も緊張する長回しのシーン(演じる方はもっと緊張しているとは思いますが…)が何回か登場します(重要なポイントとなるシーンに特に。例えば前述のラストシーンや頼と郁が結ばれるシーンなどに)。
制服着くずし方( ? )
最近の映画で最も制服を着くずしていたのは「リンダ リンダ リンダ」の香椎由宇だと思うのですが(逆にペ・ドゥナはきっちりと着ていましたね〜)、この映画での頼と郁のタイのゆるめ方も着くずしとは言えないかもしれませんが、とっても似合っていて素敵でした。(メインキービジュアルとしても)
僕は妹に恋をする
http://www.bokuimo-themovie.com/
青木琴美オフィシャルサイト
BlueCloverCafe
http://www.aokikotomi.com/
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以前このブログで紹介した「ミニシアターグラフィックス」の続編が発刊されました。今回はいきなり大島依提亜さんディレクションの「さよなら、さよならハリウッド」「僕のニューヨークライフ」といったウディ・アレン監督作品の宣伝材料やパンフレットが取り上げられていて前回よりも更にパワーアップ感あり(と、いうか好みに合っているというか…)です。大島さんの作品が22作品も掲載されています(あの「かもめ食堂」も ! )。ジャケットデザインも大島さんによるもの。もちろん、もう1人のミニシアターグラフィック界の雄、大寿美トモエさんのものも多数掲載されています。ミニシアターファンの方にオススメ !! 取りあえず、書店でパラパラと眺めてみてくださいね〜。
MEMO
映画宣材グランプリなる企画ページのあった映画季刊誌「QRANK」の休刊が惜しまれます。何処か引き続いてやってくれないものでしょうか?
追記
昨年「エコール」のディレクションの際の特殊印刷であっと驚かせてくれた岩波眞里さん(「8月のクリスマス」のPamphletDesign、フォント含めて素敵 ! )のインタビューが巻頭に掲載されています。
このブログ内・関連カテゴリー(この記事含む)
映画宣伝ツール
http://color-of-cinema.cocolog-nifty.com/blog/cat3685046/index.html
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周防正行監督11年ぶりの新作「それでもボクはやってない」。冤罪事件と日本の裁判システムについてをドキュメンタリーの手法ではなく、きっちりと「映画」として描き出した超傑作 !! 注・内容(カメラワーク)に触れています。主役(被告人)・金子徹平を加瀬亮、主任弁護士・荒川正義(セイギとも読めますね〜! )を役所広司、新人弁護士・須藤莉子を瀬戸朝香。その他尾美としのり、山本耕史、もたいまさこ、大森南朋など抜群の布陣。もちろん周防組お馴染みの竹中直人、田口浩正、徳井優らの登場シーンもあって嬉しい。
そのリズム
まず脚本。Aが話し、Bが対応し、またAが話すという反復だけに陥りがちな裁判劇を圧倒的な独自テンポで描き、2時間23分ダレることがない。吟味された台詞が如何に凄いかのお手本のような構成(ナレーションではなく情報を登場人物が語る形になっている)。そして撮影。ほぼフィックス(固定)で撮られた裁判所のシーン。劇中、もっとも多く登場する場所でのカメラワークが同じく飽きさせないリズムを刻んでいる。映画に引き込まれているので気づかないが、各シーンの意味に対応したカメラアングルのバリエーションの多さ。主人公越しに見える裁判官の表情(途中、裁判官が替わることによって特に印象に残っている)、アップ、バストショットの組み方、カメラの高さの変化、そしてフィックスだけではなく横移動、判決時の金子のまわりを廻るカメラ。最後の最後(判決を言い渡した後の主文最後)にカメラが裁判官にズームで寄っていき(それは監督の怒りの表れのようにもとれる)さらに見下ろす形で裁判官の頭越しのカットへとつながっていくシーンは圧巻。
「それでもボクはやってない」公式サイト
http://www.soreboku.jp/
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監督のソフィア・コッポラが語るとおりガーリッシュなファンタジーといった表現がピッタリの「マリー・アントワネット」。物語・弱冠14歳にして母国オーストリアのためにフランス王太子のもとに嫁ぐことになったアントワネット。そこで待ち受けていたものは周囲の好奇な目とうわさ話と陰口に明け暮れる王族や貴族たちだった…。アントワネットにソフィアとは2度目のコラボとなるキルスティン・ダンスト。ルイ16世に「天才マックスの世界」のジェイソン・シュワルツマン。フェルゼン伯爵にカルバン・クラインのモデルで有名なジェイミー・ドーナン。他にジュディ・デイビス、マリアンヌ・フェイスフルなど。ティーンエイジャーとしてのマリー・アントワネットを描いたLOVE&POPに満ちた作品。よい音楽とならば遠くまで跳べる。
音楽とシーン
オープニングのタイトルバックに使われているのがNatural's Not In It(Gang Of Four)。パンキッシュなタイトルロゴとデザイン処理がBestMatching ! そして仮面舞踏会でのダンスシーンにはHong Kong Garden(Siouxsie & The Banshees)。衣装のキーコードとなった楽曲、I Want Candy (Kevin Shields Remix)(Bow Wow Wow)はアントワネットが浪費三昧、消費三昧に突っ走る映画中屈指のシーンに使用。他にも18歳の誕生日のシーン、そのまま夜明けまで待っての朝日を眺めるシーン(このシーンでの毛皮はFENDIのもの)、フェルゼン伯爵への想いがつのって宮殿の廊下を軽やかに走り抜けるシーンなどなどにAphrodisiac(Bow Wow Wow)、What Ever Happened(The Strokes)、Pulling Our Weight(The Radio Dept.)、Ceremony(New Order)(注・シーンとの順不同)らの曲が使用されています。
衣装と美術、そして色彩
出てくる出てくるカラフルにしてPOPなSWEETSの数々。こちらは1862年創業のフランスの老舗パティスリー、ラデュレ(LADURÉE)が担当。食事のシーンに出てくるテーブルの上のマカロンタワー( !? )には驚きました。(昨年、アナ・スイとコラボしたパッケージに入った、ものすごくカラフル・マカロンがビッシリ詰まったものを戴きましたがまさに、この映画そのものでしたよ〜)
衣装はミレーナ・カノネロ(「炎のランナー」「バリーリンドン」でアカデミー賞を2度受賞。そういえば、本作の制作総指揮も兼ねるパパコッポラの「コットンクラブ」もそうでしたね)。そのミレーナ・カノネロが起用した靴のデザイナー「マノロ・ブラニク」のコレクションもDecorativeにして「かわいい」ものがいっぱい(ワンシーン、Converseのスニーカーが映るシーンがありますよ)
そして色彩はキャンディ&ケーキ。ミント・グリーン、マゼンタ、カナリア・イエローなど本当に食べたくなるような色や素材が選ばれています。また、子供が生まれた後、ナチュラル志向へと変化していく色や素材も、きっちりと描かれていて素敵です。
※追記
ミレーナ・カノネロは本作で3度目のアカデミー賞衣装デザイン賞受賞
Bienvenue sur le site de LADURÉE
http://www.laduree.fr/
(FLASHアニメが、かわいい!!)
マリー・アントワネット
http://www.ma-movie.jp/
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衣装ミレーナ・カノネロ
「マリー・アントワネットの首飾り」
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「マリー・アントワネット」サントラ
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ソフィア・コッポラとアントワネット
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スカーレット・ヨハンソンと南禅寺
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注・内容に触れています。勘のよい方は絶対ご鑑賞後に読んで下さい。いわゆるハリウッドメジャー作品でもないのに豪華なキャスティングが見所のひとつ。もうひとつは、いわゆるツイスト(ひねり)ものの脚本のおもしろさと言える「ラッキーナンバー7」。物語・不運続きの青年・スレヴン(ジョシュ・ハーネット)は、友人を頼りにニューヨークへとやって来る。そこで出会った女・リンジー(ルーシー・リュー)と互いに惹かれ合うが、スレヴンの不運はまだ終わってはいなかった。敵対する2人の大物マフィア、ボス(モーガン・フリーマン)とラビ(ベン・キングズレー)から同時に身に覚えのない借金の返済を迫られる。そして、殺人事件を捜査するニューヨーク市警(スタンリー・トゥッチ)にも嫌疑をかけられ、スレヴンは逃れられない状況へと追い込まれる。さらに、すべての事件の裏に見え隠れする、凄腕の暗殺者・グッドキャット(ブルース・ウィリス)の影…。果たしてスレヴンはどうなる、そしてこの物語の謎は…。(ここまでフライヤーより記載)。
実際は「間違えられた男」ではなく黒澤明監督「用心棒」いやいやブルースウィリスが出ているから「ラストマンスタンディング」!?とも言えます。原題(Lucky Number Slevin)にある種のヒントが隠されていたりもします。なるほど〜、と全ての謎に決着をつけてくれるので見終わった後に「レレレッ?」とはならない親切シナリオです(冒頭のいくつかのシーン、そこに登場した様々な人々が全てラストで繋がっていきますよ〜)。しかし、ブルース・ウィリス役得ですね〜。
「ラッキーナンバー7」OFFICIAL SITE
http://www.lucky-movie.jp/
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「せっさたくま」って漢字でかけるか? 「おぅ ! 」「おぅ」瀬尾まいこの同名ベストセラー小説「幸福な食卓」の映画化(講談社刊、第26回吉川英治文学新人賞受賞作)。母さんが家を出て、ナオ(直)ちゃんが農業をはじめ、父さんが父さんをやめた。それはいつも朝の食卓からだった…。そんなとき、大浦勉学があらわれた。主人公・佐和子の高校受験を前に「父さん」の心の崩壊から始まった、微妙にずれはじめた家族の歯車。そんな時に現れた転校生「大浦くん」の存在はなくてはならないものとなっていくのだが…。佐和子に北乃きい、大浦くんに勝地涼、兄・直に平岡祐太、その恋人ヨシコさんにさくら、母さんに石田ゆり子、父さんに羽場裕一。主役の北乃きいが素晴らしい自然体の演技(表情のバリエーションの豊かさがとても新人とは思えない)で映画全体のトーンを決定づけている。その佐和子との芝居をうける大浦くん役の勝地涼のボンポンぐあい、間合いも抜群。家族の再生を担うのは他人なんだという構造もブレがなくて最後まで素直に見られてよかった。そのセリフ「他人じゃないと救えないものが直ちゃんにはある。きっと、同じように私にも」。監督は小松隆志。主題歌「くるみ」をMr.Childrenが映画用に再レコーディング(エンドクレジット前のラストシークエンスでフルコーラス使用されている。「しるし」のtrack3に収録)
※MEMO1
原作「幸福な食卓」は主人公・佐和子の中学から高校時代にかけてのお話が4連作で構成されています。その小説を1本の脚本にまとめたのは長谷川康夫。大好きな映画「深呼吸の必要」もこの人の脚本です。なるほど〜、と、納得。
※MEMO2
「1人になった母さんの料理は創意工夫がすばらしい」と賞された( ? )「生クリームそば」やナオちゃんの恋人ヨシコさんの作る、いつも卵の殻が入っているシュークリームのレシピが書かれた原作単行本宣伝用のフライヤーが書店等で配布されています。お見逃しなく !!
北乃きい・Official Blog
チイサナKieのモノガタリ
http://blogs.yahoo.co.jp/yokoyokoberry/
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ハリウッドでのリメイク版が近年公開された作品のオリジナル版「Shall we ダンス? 」。監督は「シコふんじゃった」「ファンシダンス」そして、まもなく待望の新作「それでもボクはやってない」が公開される周防正行。物語・平凡なサラリーマンだった杉山正平(役所広司)は通勤電車の窓から、ふと見上げたダンス教室にうつる舞(草刈民代)の姿を見かけたことから社交ダンスを始める。「最初は一度でいいから彼女とダンスを踊ってみたい…」という気持ちからだったが、徐々に何かを見つけたかのように杉山の生活は変わり始める…。
その衣装と色彩
舞を演じる草刈民代さんの衣装が最初はダンスの世界大会でのアクシデントからの挫折に立ち直れないでいるため、モノトーン系のものが多いのですが、杉山(役所)に教え始めて徐々にコーラルピンクやライトカーキの淡い色へと変化していき最後の最後、ラストダンスの際に着るドレスは真っ赤なスリップドレスという風に心情に合わせて衣装の色を変えていったあたりが、とても見事でした。(もちろん回想シーンに登場する世界大会の時の衣装は華やかなものですが、この時はまだ、わがままな部分が出ていてプライドが全面にあらわれた感じの衣装です。ラストの赤のドレスは舞が素直になって解放された気持ちも出た、それはそれは素敵なものとなっています)。他にもダンス教室の窓の光やダンスフロアの床の色など非常に細かい部分まで行き届いた色彩設計が施された映画でした。それと、これ以上の組み合わせはないというぐらい快演だった竹中直人、渡辺えり子などの脇役陣もサイコー ! 見終わった後「あ〜よかった〜」と思わずつぶやく後味抜群の作品ですよ。
周防正行監督最新作
「それでもボクはやってない」公式サイト
http://www.soreboku.jp/
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クラシック・バレエの名門、パリ・オペラ座の舞台裏を撮影した傑作バレエドキュメンタリー「エトワール」を監督したニルス・ダヴェルニエの積年の夢であったフィクション映画を実現した作品、「オーロラ」。物語・踊ることを禁じられたオーロラ姫。唯一の楽しみは弟といるときに踊ること。そんなオーロラ姫は国王でもある父親から没落しつつある国のために愛のない政略結婚を強いられるのだが…。パリ・オペラ座からエトワール3人(ニコラ・ル・リッシュほか)、ダンサー35人といった豪華な布陣によるダンスシーンが素晴らしい。そしてなによりもオーロラ姫を演じたオペラ座バレエ学校の新人マルゴ・シャトリエの立ち姿の美しさが、この映画全体のイメージを決定づけているといっても過言ではない。他にキャロル・ブーケ( シャネルNo.5のモデルでしたね〜。綺麗 ! )、フランソワ・ベルレアン(「コーラス」)など。
オーロラ・公式サイト
http://www.aurore.jp/
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その「汚し」(実際に着用した時代、暮らしに応じて、わざと傷めたり着古したようにみせる手法)のテクニックで現在の時代劇衣装の第一人者であり、山田洋次監督、木村拓哉主演「武士の一分」も担当した黒澤和子さん。その父親、黒澤明監督の「100の至言」をまとめあげた著書「黒澤明「生きる」言葉」が発刊されました。右ページに黒澤監督の言葉、左ページに、そのエピソードなどが綴られていて、すごく読みやすい構成になっています。元気になりたい時、自信を取り戻したい時、夢を追う時…。さまざまな場面に応じての黒澤監督の言葉が力強い。
このブログ内・関連記事
花よりもなほ・美術と衣装
http://color-of-cinema.cocolog-nifty.com/blog/2006/06/post_4c9f.html
黒澤監督の映画セットのような「お店」
http://color-of-cinema.cocolog-nifty.com/blog/2006/06/post_f88d.html
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久しぶりに大人の豊穣なるワインのようなフレンチフィルムノワールの登場。「あるいは裏切りという名の犬」は対立する二人の警視を軸に先の読めないストーリー展開(あまり予備知識なしで見た方がベストかも)で最後まで飽きさせない。あ、或いは主役二人(ダニエル・オートゥイユとジェラール・ドパルデュー)の「演技対決」にして「鼻対決?」とも呼べます。注・予備知識なしで見る場合、ここから先は後でお読み下さい。物語・パリ警視庁。仲間からの信頼厚く正義漢のレオ・ヴリンクス(ダニエル・オートゥイユ)と、野心家で利己的なドニ・クラン(ジェラール・ドパルデュー)。かつて親友だった二人の警視は、レオの妻カミーユを愛し奪い合った過去を持ち、今は次期長官の座を競うライバルとして対立していた。現金輸送車強奪事件の犯人逮捕を巡り、レオに手柄を奪われたドニは、ある殺人事件への関与を上司に密告する。ドニに裏切られ、容疑者として逮捕されたレオ。そしてー(ここまでフライヤーより抜粋)。クライマックスへの複線が最初の方に描かれていたりして、2周目も楽しめそうな物語展開。ラストシーンへ繋がる「ある一言」を間際に告げる場面は少し「読めて」しまうが、それでも末路としては「こういう形」しかないかといった趣で納得。(何を書いてるかは、ご覧になった方はわかりますよね〜?)監督はオリヴィエ・マルシャル。原題は36 Quai des Orfevres(オルフェーヴル河岸36番地、パリ警視庁の別称のこと)。エンドクレジット前に出る36の数字の処理が秀逸、渋いです。本作はロバート・デ・ニーロとジョージ・クルーニーによるハリウッドリメイクが決定している。
あるいは裏切りという名の犬
http://www.eiga.com/aruinu/
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第80回・2006年キネマ旬報ベストテンが9日発表されました。日本映画1位が「フラガール」(李相日監督)、外国映画1位が「父親たちの星条旗」(2位に「硫黄島からの手紙」が入っているのでイーストウッド監督のワンツーフィニッシュとなりました)。個人的にはウディ・アレン監督「マッチポイント」が久々に10位に入賞したことが嬉しい。ちなみに関西で恒例(49回目)の朝日ベストテン日本映画1位は「ゆれる」(西川美和監督)、外国映画1位「グエムル 漢江の怪物」(ポン・ジュノ監督)。そういえば、このベストテン、2003年に「たそがれ清兵衛」ではなく阪本順治監督の「KT」が1位になった際に阪本監督が「たそがれでなく、僕を1位に選ぶあたりが関西ですね」と授賞式のスピーチで語っていました。(今回も細田監督の傑作アニメ「時をかける少女」が3位だったりします)
asahi.com:朝日ベストテン映画祭
http://www.asahi.com/kansai/event/OSK200612040040.html
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飄々とした風貌がそのまま生かされているユースケ・サンタマリア、こんな「オカン」おるおるといった間合いで演じる友近。まず、このキャスティングに惹かれてご覧になった方も多いのでは?「酒井家のしあわせ」。他に濱田マリ(こんな近所のオカンもおる)、赤井英和、本上まなみ、など。
物語・酒井家は関西のとある田舎町に住む、ごく普通の家族。そんな酒井家に事件が起きる。父が家出?!好きな男が出来たから…?!あきれるしかない母、信じられない次雄(息子)、なにもわからない光(娘)。ある日、偶然父を見かけた次雄は、いつもと違う父の様子から、何か嘘をついているのではないかと、思い始めるのだが…。(ここまでフライヤーより記載)。監督は本作が長編デビュー作の弱冠29歳・呉美保(オ・ミポ)。サンダンス・NHK国際映像作家賞2005日本部門受賞。もう少し枠からはみ出ても(作劇、演出として)よいのではというぐらい、まとまっている。ロケーション周りが物語にマッチしていました(ロケハンは大事ですね〜)。
酒井家のしあわせ
http://www.sakaike.jp/
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このブログでも何回か取り上げているソフィア・コッポラ監督の最新作「マリー・アントワネット」がまもなく公開されます(1月20日より)。その衣装を担当したミレーナ・カノネロ(Milena Canonero)が同じくマリー・アントワネットを題材とした「マリー・アントワネットの首飾り」のコスチュームにも関わっています。物語・かつて名門だったヴァロア家に生まれたジャンヌは、政敵の罠によって領地も両親も奪われ、たった9歳で孤児となってしまった。すべてを失った彼女は再び名誉を取り戻しヴァロア家再興だけを人生の目的として生きていく。そして15年後、宮廷に取り入ったジャンヌはやがては王妃マリーアントワネットに対する民衆の怒りに火をつけるきっかけとなる一大スキャンダル「首飾り事件」を引き起こしていく(ここまでフライヤー参考)。
ミレーナ・カノネロ( Milena Canonero )
「炎のランナー」でアカデミー衣装賞受賞。ノミネートは最近でも多数の現役デザイナー。「時計仕掛けのオレンジ」「バリー・リンドン」「タッカー」「ダメージ」など
民衆の怒りを引き起こしフランス革命のきっかけになったともいわれる有名な「王妃の首飾り事件」もともとはルイ15世が愛人デュ・バリー夫人に送るために購入した647個( ! )、2,800カラット( !! )、160万リーブル(時価192億円)のダイヤの首飾りであったが王の急死により売り先に困った宝石商がマリーアントワネットに話をもちかけたことが事件の始まりでした。(ここで王妃は断るのだが、そこに目を付けたジャンヌが枢機卿等を使ってアントワネットを陥れようと画策していく)。監督はチャールズ・シャイア、ジャンヌ役にヒラリー・スワンク、他にエイドリアン・ブロディやクリストファーウォーケンと脇も豪華 !
撮影はチェコの首都ブラハや実際にベルサイユ宮殿も使って行われた。また、劇中のアントワネットの首飾りを制作したのは映画「タイタニック」の「碧洋のハート」も作ったといわれる1781年創業の英国王室御用達の老舗宝飾店「アスプレイ」
DVD「マリー・アントワネットの首飾り」はセル版が現在出荷無し(レンタルあり)下記ブルーの表紙「Marie Antoinette」はソフィア・コッポラ版の映画写真集(洋書)と日本版サントラ
追記
東京・明治記念館にて1月28日までミレーナ・カノネロによるソフィア・コッポラ監督「マリー・アントワネット」の映画劇中で使用されたドレスが一般公開中です(15点)。館内のラウンジ「キンケイ」では映画をイメージしたケーキ3種も。
明治記念館
(イベント&ニュース欄)
http://www.meijikinenkan.gr.jp/
MEMO
あの「ベルサイユのばら」の中でもこの首飾り事件は描かれており設定として見事に溶け込んでいました。(ジャンヌの夫のニコラスの勤務する近衛騎兵隊の隊長がオスカルという設定)。※ニコラス=映画ではニコラ
このブログ内・関連記事
ベルサイユのばらと宝塚歌劇(2006-07-23)
このブログ内・関連記事
ソフィア・コッポラ監督「マリー・アントワネット」
http://color-of-cinema.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/lovepop__e680.html
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黄色いミニバスに乗って〜「リトル・ミス・サンシャイン」。9歳の娘を美少女コンテストに出場させるためにカリフォルニアへ向かうフーヴァー一家、その途中に起こる様々な出来事をハートフルに綴るロード・ムービー。と、ひとことで片付けられないほどのくせ者揃いなんですよね、この一家。負け組否定の成功論提唱者のパパ・リチャード(グレッグ・キニア)、家族をまとめようと孤軍奮闘しているママ・シェリル(トニ・コレット)、ミスコン優勝を夢見る、9歳の妹オリーヴ(アビゲイル・ブレスリン)、老人ホームを追放されたわがままなおじいちゃんグランパ(アラン・アーキン)、ニーチェに心酔している沈黙の兄ドウェーン(ポール・ダノ)、ゲイで自殺未遂のプルースト研究家の叔父。(ここまでフライヤー参考)。冒頭10分間の食事シーンで各キャラクターとそれぞれの関係性が描かれる手際よさ、何かトラブル、言い争いが起こった後、結局は押しがけでしかエンジンのかからなくなったミニバスを家族全員で一致団結して押している絵的なおもしろさ(ミニバスを押した後の家族の清々しい顔、フィジカルな行動が些細な言い争いをすっ飛ばしてしまうって事ですよね〜)。かなりブラックな笑いも多いが見た感じと違って結果、みんな家族思いなところが垣間見られるシーンが随所にあって、とってもよい映画です。もう1人の主役とよべる黄色のミニバスのような「小さくかわいらしい愛すべき映画」。監督はジョナサン・デイトン&ヴァレリー・ファリス夫妻(インタビュー記事を読むと、あ〜この2人だからなんだなぁ〜と納得することしきり)
※追記
ラジカルだけど優しいお祖父ちゃん役のアラン・アーキンが本作でアカデミー賞助演男優賞を受賞。またオリジナル脚本賞も受賞。
リトル・ミス・サンシャイン
http://movies.foxjapan.com/lms/
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ショウは続き、風車(ウィンドミル)は回り続ける。年も押し迫った年末に、なんて素敵な贈り物「ヘンダーソン夫人の贈り物」を見た。1930年代の英国ショウビジネス界に新しい風を巻き起こした実在の女性ローラ・ヘンダーソン夫人の物語。ヘンダーソン夫人を演じたジュディ・デンチ(本作でアカデミー賞ノミネート)、劇場支配人のボブ・ホスキンスが素晴らしい ! 劇場主と支配人の間柄を超えた大人の友情と愛情の微妙な機微を実に見事に演じています。映画自体のリズムとアクセントとなっているミュージカルレビューシーンも絶妙。監督はスティーヴン・フリアーズ(「グリフターズ/詐欺師たち」「ハイ・フィデリティ」)。脚本は「ベント」の劇作家マーティン・シャーマン(「永遠のマリアカラス」も)。衣装デザインを「ディパーテッド」も手がけているサンディ・パウエル(「恋に落ちたシェイクスピア」「アビエイター」でアカデミー賞受賞、本作でもノミネートされているトップデザイナー)。このテイストのミュージカル映画は寒い季節に見ると「ほっこり、ピッタリ」。ウィンドミル劇場を是非劇場(映画館)で。タイトルバックも素敵。
MRS HENDERSON PRESENTS
ヘンダーソン夫人の贈り物
http://mrshenderson.jp/
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今年、9月に行われた拓郎さんとかぐや姫のつま恋ライヴでの「中島みゆきサプライズ」には驚かされましたが、時々出演している「映画」にもビックリします。やはり、今年公開された「間宮兄弟」(森田芳光監督)の間宮兄弟の母親役は、う〜ん、この兄弟の母親、ありえるな〜。これは「のだめカンタービレ」の、のだめを造りあげた家族に納得 ! と同じぐらいのハマリ役(ボーリングにリンカーンを運転、…なんて ! )。また竹中直人監督作品「サヨナラCOLOR」「東京日和」にも出演しています。「サヨナラCOLOR」の女医役(役名が巌岳先生って…)、「東京日和」のバーのママ役( このバーのシーンに編集者役で森田芳光監督も出ています。すでに繋がっている!? )、共に見事な演技でピッタリ。
間宮兄弟
http://mamiya-kyoudai.com/
驚いたね〜、中島みゆきサプライズ(つま恋ライヴ)
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あの香港ノワールの傑作「インファナル・アフェア」(あの、という形容がピッタリ)をマーティン・スコセッシ監督、レオナルド・ディカプリオ(トニー・レオンが演じた役)、マット・ディモン(アンディ・ラウの演じた役)、ジャック・ニコルソンによってリメイク「ディパーテッド」。
注・ここより内容、ラストに触れています。ストーリー自体はオリジナルをほぼ踏襲(潜入捜査を知っている上司がふたりになっていること、ラストが本作で完結するように変わっていること、の2点が変更されている)。舞台をボストンに移してアイリッシュ・マフィア(同監督「ギャング・オブ・ニューヨーク」のテーマ)と州警察の対立構造にふたりの潜入サスペンスが絡み合う。久々にスコセッシ節炸裂でオープニングから見せてくれます。なんといってもジャック・ニコルソンのマフィアのボス役が例によって怪演、ディカプリオはスコセッシと3度目のタッグでベスト、マット・デイモンはオリジナル版のアンディ・ラウとは違って少し線を太く演じて好演(このあたりはやはりメンタリティの違いからか、かなり違う印象に書き換えられている)、州警察の上司の1人を演じたマーク・ウォールバーグがやたら血の気が多く口が悪くて(こちらの方がマフィアみたい)と、思ってたら、こういうラスト(確かなものが何もないオチ、善きものとは何?)へ繋がる訳かと納得。(えっ ! そんなに潜入させてたの ?、と、ツッコミどころではあります)
オリジナル版の精神を追い詰められていくような緊迫感とはまた違った緊密度(スコセッシ・タッチです)が漂うブルース感覚溢れる作品となった。スコセッシ監督次回作は篠田正浩監督「沈黙」のリメイクを予定。
※追記
本年度アカデミー賞作品賞およびマーティン・スコセッシが監督賞を(遂に)受賞 !
また、脚色賞も受賞。
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クロ(二宮和也)とシロ(蒼井優)が跳んだ!! 原作・松本大洋、監督・マイケル・アリアス、そしてスタジオ4℃によるアニメーション制作、ASIAN KUNG-FU GENERATION初の書き下ろし主題歌「或る街の群青」、まさに怒濤のコラボレーションによって生まれた「鉄コン筋クリート」。
純粋な力を信じるクロ。純粋な心を信じるシロ。激しく変わろうとする宝町で、二人がみつけた たったひとつの答えとはー。(フライヤーより記載)
スタジオ4℃といえば世紀のアニメーション怪作「マインド・ゲーム」を制作したチーム。予想通りの疾走ぶりと「2001年宇宙の旅」のSlit-Scanばりのトリップシーンも加わって、いわゆる普通のアニメーションになっていないところはさすが、といったところ。もちろんクロとシロの飛翔シーンも。
二宮和也、蒼井優の主役ふたりはピッタリはまり役。他のVoiceCastも伊勢谷友介、宮藤官九郎、大森南朋、岡田義徳、森三中、田中泯、本木雅弘と超豪華。中でも鈴木(通称ネズミ)(田中泯)と、その子分、木村(伊勢谷友介)とのラスト近くでの「やりとり」や、宝町を我がものにしようとする蛇(本木雅弘)の「ねちっこさ」は声の名演技賞もの。
美術監督は「STEAM BOY」で「あっ」と驚く背景を作成した木村真二。とにかく宝町の美術設定、背景は「もうひとつの主役」と言っても過言ではない素晴らしさ。それだけで、もう満足しちゃったんですね〜。
※MEMO
12月16日に発刊されたアニメーションノート・No4に「鉄コン筋クリート」の背景美術メイキングが掲載されています。
映画「鉄コン筋クリート」公式サイト
http://tekkon.net/
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乙一原作の傑作同名小説「暗いところで待ち合わせ」を脚本・監督、天願大介により映画化。田中麗奈の演技が光る好編(「がんばっていきまっしょい」以降でのベスト)。物語・交通事故にあって視力を失ったミチル(田中麗奈)は、最愛の父親もなくし、深い悲しみを胸に、大きな家にたった一人で暮らしはじめる。いつものように穏やかな時を過ごしていたミチルの耳に、家のチャイムが聞こえた。玄関のドアを開け、「どなたですか?」という問いにも、何の返答もない。そのとき、一人の男が、ミチルの脇をすり抜ける…。男の名は、大石アキヒロ(チェン・ボーリン)。ミチルの家の前の駅で起きた殺人事件の容疑者として警察に追われ、身を隠すために、ミチルの家に忍び込んだのだった…。(ここまでフライヤーより記載)
その他のキャスティング
父親役の岸辺一徳、アキヒロの会社先輩役の佐藤浩市、友人カズエ役の宮地真緒、近所に住むハルミ役の井川遥。
シナリオ
原作とは設定が変わっていること、そのことによってアキヒロ役をチェン・ボーリンが演じたこと、それらについて果たしてどうだったのか、という論評が多いようですが、それらを補ってあまりある映画全体のトーンが素晴らしいので、結果よかったのでは?と思っています。「シナリオ12月号(シナリオ作家協会・刊)」に脚本全文が掲載されているので再読してみると、さすが後期故・今村昌平監督作品(「うなぎ」「カンゾー先生」「赤い橋の下のぬるい水」)の脚本に参加し支えてきた天願監督だけあって「すんなりと読み進められる」見事さです。ラストのアキヒロとミチルの会話の際のミチル・田中麗奈の表情が、なんとも言えぬ透明感が漂っていて、それだけで何故か泣けてきます(ひとりになってからも、2階にあがる際に告げる「お休みなさい」のひとこともよい)。
そのMaterial (あるいは映画的質感)
ミチルのファッションは本人のこだわりとして肌の感覚を大切にした肌ざわりのよいもの(コットン、絹、シフォンなど)を選ぶという設定。そういえば、物語の要所要所に父親のセーター、コート、風に飛ばされたらしい白いシャツに触れているミチルのシーンが織り込まれていました。他にもミチルの感情表現を描くための美術、小道具などの設定が大変細やかでした。
暗いところで待ち合わせ −Waiting in the Dark−
http://www.kuraitokorode.com/
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「Poinsettia COLOR Movie」なんて、勝手にネーミングしちゃいましたがXmas当日までに見たい(もしくは見た方が盛り上がる)映画って、あると思いませんか? すぐに思い浮かぶのが「ラブアクチュアリー」(公開時はValentine Day前となっていましたが…)。ヒュー・グラントが英国首相を演じたオールスターキャストのアンサンブル・コメディ(最初、誰と誰が繋がっているのか、わからなかったのが徐々に判明していき、実は…が楽しい)。「幸せな偶然」を描いた「セレンディピティ」(ジョン・キューザック、ケイト・ベッキンセール)も、クリスマス直前のニューヨークが舞台となった映画でした。(脳科学者の茂木健一郎さんはセレンディピティの事を「幸せな偶然に出会う能力」と訳しています。素敵ですよね)。他にも毎年クリスマスをパリで過ごす、ニューヨーカー家族が描かれているウディ・アレン監督作中、極めて華やかな「世界中がアイ・ラヴ・ユー」。また、アメリカでは大ヒットしたものの日本ではDVD発売とWOWOWのでの放送のみとなった「エルフ〜サンタの国からやってきた〜」もクリスマスシーズンにピッタリ!! (「奥様は魔女」リメイク版でダーリン役を演っていたウィル・フェレルが主役)。同じテイストでは「グレムリン」「三十四丁目の奇蹟」「三人のゴースト」、(トムハンクスCG劇場とも言う?)「ポーラーエクスプレス」。で、やっぱり「素晴らしき哉、人生」も。
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市川崑監督による1976年版「犬神家の一族」のセルフリメイク。主演の石坂浩二が ' 76年版と同じく金田一耕助を演じている。普通、リメイクというと何らかの手が加えられたり、脚本自体(視点を変えて描いたり)大幅に変更されることが多いと思うのですが、この映画、脚本どころかショットまでもが同じというシーンが多々登場します(左右立ち位置が変わっているものも)。出演者もキーとなる事実を知っている神官役の大滝秀治、「よ〜し、わかった ! 」の署長役の加藤武も同じ配役となっています。もちろん有名なタイトルバック(明朝体の独特の使い方)や大野雄二のテーマ曲も同じ。まさに文字通りのリメイク。
オールスターキャスト(親子共演ありですね〜)映画の楽しみのひとつに、周辺に出てくる人たちの配し方がありますが、那須ホテルの主人役に三谷幸喜(ここで少し笑いがおこっていました。' 76年版では原作者・横溝正史)、従業員・はる役に深田恭子(映画全体の陽の部分を引き受けた形で、よいアクセントとなっていました。 ' 76年版では坂口良子)、' 76年版に出演していた草笛光子が別の役で出ていたりなどなどが、ちょっとした「楽しみ」となっています。ラストシーンが変更されていて石坂浩二さんが著書「金田一です。」の中で「このシーンが加わることによってピリオドがうたれたんだなぁ、と思った」と書かれているとおり(おそらく監督、確信犯?)、同じ作品を同じ形で撮ることによって見事に循環した形で終幕となっている。
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以前、CUT本誌で特集された「世界の映画オタクが選んだ史上最高の映画」ランキング(2005年6月号、2006年5月号に掲載・イギリスの映画誌「エンパイア」が実施したアンケートを元に選出)。そちらがパワーアップされて「世界の映画オタクが選んだ史上最高の映画ベスト201!」として発刊された。全体のランキングは「エンパイア」誌の読者層が男性層が多いことも相まって少しSF、ファンタジー、アクション寄りになっていますが、あれが入ってる入っていないなどと「つっこみ」つつ読むのに大変素晴らしい仕上がりとなっています。巻末に番外編110本!が掲載されていて、このランキングが、またおもしろい。「最高のオープニング・ベスト10」「最高にウザいキャラ・ワースト10」「最高にショッキングな展開・ベスト10」(これは、もろにネタバレですよ〜!!!)などなど、楽しめますよ。(発行・ロッキング・オン)
rockin'on official site
http://www.rock-net.jp/
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筒井康隆の同名SF小説を「千年女優」「東京ゴッドファーザーズ」の今敏監督が映画化した「パプリカ」(アニメ製作はマッドハウス、キャラクターデザインおよび作画監督に「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」の安藤雅司)。他人の夢を共有できる「DCミニ」というテクノロジーを巡るサイコサスペンス。今敏監督というと現実と非現実の境界線が曖昧になっていくメタフィクショナルな展開に持ち味があると思うのですが、その点本作は、まさにピッタリといえるのではないでしょうか?中盤以降からの怒濤のイメージ展開はアニメーションだからこそ可能な(と、いうか実写とCGでも可能だがフィクションの中のフィクションな訳ですから実写のリアルは合わないですよね)ヴィジュアルスタイルです。そして、なんといっても平沢進の音楽のすごいこと、すごいこと。「千年女優」、TV「妄想代理人」も素晴らしかったが本作の耳に残る旋律の映像とのタペストリーといったら…!!!
あ!、物語にほんのり恋愛のスパイスも効いています。
MEMO
主人公の一人である粉川刑事が入ろうとする映画館の他の上映作が今敏監督の前3作品になっていました( これって監督の夢?… )。
パプリカ - Paprika -
http://www.sonypictures.jp/movies/paprika/site/home.html
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やんちゃでSensitive(センシティブ)な若いジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)の登場!!「007カジノ・ロワイヤル」を見た。さすが007シリーズ中、ベスト3に入る傑作の呼び声も高いだけあってメチャメチャおもしろいです!! 注・内容に触れています。「00 (ダブル・オー)」をあたえられたばかりのボンドという設定もよいし、アクションのみを連続的に繋いでいって物語を構築するストーリーテリングも素晴らし い !! (このあたりは脚本にポール・ハギスが参加しているからでしょうか)。タキシードの着こなしも初々しく(実際にそういうドレスコードの場所には赴いていな かったのでは?と思われる微笑ましい台詞もあります。ちなみにタキシードの衣装提供はブリオーニ)。そういえばM(ジュディ・デンチ)との絡みが多いのも 初めて。ボンドを監視する財務省から派遣されたヴェスパー役(今作のもうひとつの軸、ボンドが愛した女性)にエヴァ・グリーン。血も涙もない仕打ち(例の 椅子のあのシーンですよ…痛っ ! )をボンドにしかける敵は目から血の涙を流す死の商人ル・シッフル(マッツ・ミケルセン)。カジノでのポーカーゲームシーンの緩急極めた(休憩の間のアク ションエピソードの絡め方含めて)演出(監督・マーティン・キャンベル)も見応えたっぷり。ベネチアでのラストシークエンスは「こんなのあり!?」という スペクタクル。ラストの締め方(セリフ)もきまっています、そう、これです…「ボンド、ジェームズ・ボンド」。
007/カジノ・ロワイヤル
http://www.sonypictures.jp/movies/casinoroyale/
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「硫黄島からの手紙」注・内容に触れています。最も衝撃的なことは、これは紛れもなく「ハリウッド映画」(イーストウッド監督作品は正確にはハリウッド映画と呼べないかもしれないが便宜上ハリウッド映画と表記しています)であるということ。最後に「監督クリント・イーストウッド」と出るまで何の違和感もなく「日本映画」として見てしまっていた。それほど、この映画はある種の畏怖の念とRespectが全体を通して貫かれている。栗林中将を演じた渡辺謙も堂々たる風格の演技でさすがだが、物語全体の語り手となる西郷役・二宮和也のうまさは、この映画の成功のひとつの要因だと思います(全ての主要人物と交錯するわけですから)。その他、バロン西役の伊原剛志、憲兵隊を訳ありで除隊させられた(このエピソードを挟み込むこと自体がハリウッド映画的ではない)清水役の加瀬亮も素晴らしかった。
情緒に流されない潔い各シーンのカット割り、それとは逆になんと耳に残る主題曲の旋律。これこそ伝えられてこなかった事柄への鎮魂歌( Requiem )と言えるのではないだろうか。ラスト「父親たちの星条旗」と同じく硫黄島の海岸が映し出されるが、そこには兵士の姿もなく、ただ暗い水と黒いすりばち山が佇んでいるだけである。
イーストウッド監督の「礼節の極み」に感応して涙してしまった。
「父親たちの星条旗」との繋がり
上陸時のカットで同じものが使われているのでは?というシーンがいくつかと「父親たちの星条旗」で米兵士が塹壕の中に入って「ひどい」と言って出てきたシーンの前部分とおぼしきシーンが初見で見る限りの繋がったところだと推測できます。
その色彩
彩度を抑えた、モノクロに近い色彩処理(「銀残し」かデジタル処理かは未確認)。ラストシークエンスのいくつかにいたっては、ほぼモノクロにしか見えないほど。
父親たちの星条旗 | 硫黄島からの手紙
http://wwws.warnerbros.co.jp/iwojima-movies/
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こんな感じのプログラムピクチュアが、かつての松竹には多かったんだろうなぁ、などと思いながら「椿山課長の七日間」を見た。浅田次郎原作の同名小説の映画化。物語・勤務先のデパートで脳溢血のため突然死した椿山課長(西田敏行)。天国と地獄の間にある「中陰役所」で3日間だけ現世に戻ることを許された(その理由が可笑しい)椿山は、正体がバレないように生前の姿とは似ても似つかぬ美しい女性(伊東美咲)としてよみがえる。そこで自分の知らなかった親子の秘密や同僚の女性の秘めたる想いを知ることとなる。そして…。他に成宮寛貴、須賀健太(今、子役の男の子といったら彼でしょう! )、志田未来、他。「中陰役所」の案内人役の和久井映見がとぼけた味で笑わせてくれる(是非主演でコメディを)。西田敏行の役を伊東美咲が演じているおかしさも手伝って意外と(と、いうと失礼ですが)楽しめた好編。後味も悪くない。フランク・キャプラ的でもあります。
椿山課長の七日間
http://www.tsubakiyama.jp/
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最近、村上春樹氏の手によって新訳版「華麗なるギャツビー」が刊行されたスコット・フィッツジェラルドの未完の小説「ラスト・タイクーン」(公開年度1976年)・ふと目に留めた若き女性。そこに亡き妻の面影を見た。心を強く動かされる男。二人の運命の出会いであった…。愛してはならない女と、愛されてはならない男。この二人の愛が、黄昏のハリウッドに燃え上がってゆくー(ここまで公開時のフライヤーより記載)。プロデューサー、サム・スピーゲル、監督はエリア・カザン(亡くなったのは2003年だが「ラスト・タイクーン」が最後の作品となった)、音楽にモーリス・ジャール、キャストはロバート・デ・ニーロ(主人公のモンロースター役)、トニー・カーティス、ジャンヌ・モロー、ロバート・ミッチャム、ジャック・ニコルソン…。この作品、何故かDVD化どころかビデオ化もされていません(実は筆者も未見)。小説は第6章・第1エピソード(このエピソードを書いた翌日に急死)で終わっており要約とノート(シナリオ製作過程のようで興味深い内容)が続いて収録されています(大貫三郎訳・角川文庫版を参考)。ラストタイクーンとしてハリウッドに君臨した男の愛と悲しみの半生〜。是非、作品として見てみたい一作です。
ノートの最後の一行には、こう記されています。
「行動は性格である」
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今年のカンヌ映画祭でPalme d'Orを受賞したケン・ローチ監督「麦の穂をゆらす風」ラストまでドラマの緊密度が途切れることなく続く「こころにヒリヒリと届く」映画。主演のキリアン・マーフィ(「プルートで朝食を」)が素晴らしい!! 物語・1920年、緑深きアイルランド。医師になる将来を捨て、兄とともにイギリス支配からの独立を求める戦いに身を投じる青年デミアン(キリアン・マーフィ)。戦いは終わり、ついにイギリスは独立を認める。しかし今度はアイルランド人同志が敵味方になる内戦が始まりデミアンと兄、そして恋人シネードとの絆をも引き裂いていく…。注・ここより内容に触れています。映画の中盤、分岐点となる出来事が起こったとき、デミアンがシネードにつぶやいた言葉「心が何も感じなくなってしまった…」。その出来事は、そのままラストでのシネードと兄のやりとりと重なり合う。悲痛なラストシーンに軍靴の響きが聞こえてきてエンドクレジットが流れていく。監督のカンヌ受賞の際のスピーチ「過去について真実を語れたなら、私たちは現実についても真実を語ることができる」。このスピーチ通り悲劇を描いているが見終わった後に残るものは悪いものではなく「映画が伝えることのできること」の希望すら感じる。傑作です。
MEMO
アイルランドというと美しい風景と濃厚なメロドラマが紡ぎ出す一編の詩のような映画、デビッドリーン監督の「ライアンの娘」を思い起こさずにはいられません(今年、DVD化されました。オススメです)。
ケン・ローチ監督作「麦の穂をゆらす風」公式サイト
http://www.muginoho.jp/
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故・クシシュトフ・キエシロフスキ監督「ふたりのベロニカ」が遂にDVD化されます。長くDVD化の待たれていた作品(Amazonでもいつも上位でした)。物語・同じ年、同じ時刻にポーランドとフランスに生まれたふたりのベロニカ(イレーヌ・ジャコブ、この作品で1991年カンヌ映画祭の主演女優賞を受賞)。お互いのことを全く知らないふたりだが、名前も、顔も、癖も、音楽の才能も全く同じ…。ポーランドのベロニカはある日、心臓発作で倒れ、息絶えてしまう。しかし彼女の希望と生命が引き継がれたかのようにフランスのベロニカに次々と不思議なことが起こりはじめる。突然に生じた霊感、見知らぬ人からのメッセージ、運命的な恋との出会い。まるでもう一人のベロニカに導かれるかのように本当の恋を見つけていく(以上、現在廃盤となっているビデオパッケージより記載)。ほとんど奇跡に近い偶然と必然の混じり合った映像の連続。この繊細な映像がDVDで再現されているかどうかが心配でもあり楽しみでもあります(HDマスターだし…)。とはいえ、やはり映画館で上映される度に見にいくことは変わらないと思うのです(今年、リバイバル公開されました)。
この項続きます(キエシロフスキ監督のインタビューを元にDVD発売後に細部について別記事で記載します)
以前の記事
ふたりのベロニカ(2006-04-06)
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独特のイントネーションでカリスマ編集長を演じたメリル・ストリープと、まさにこの役がピッタリというキュートなアン・ハサウェイによる最高に楽しめる映画「プラダを着た悪魔」。物語・ジャーナリストをめざしてNYにやってきたアンディ(アン・ハサウェイ)が、手に入れた仕事は業界の動向自体を左右する一流ファッション誌「RUNWAY」のカリスマ編集長ミランダ・プリーストリー(メリル・ストリープ)のアシスタント。しかし、彼女はファッションにはまったく興味がなく、ミランダからは「センスゼロ」と酷評される。その上仕事の要求は超ハイレベルにしてめちゃめちゃ横暴。はたしてアンディは…。いや〜それにしてもメリル・ストリープ、すごいですね〜(デスクの上にコートの毛皮、投げること投げること投げること…)。原作者がモデルにしたといわれる米「ヴォーグ」誌のアナ・ウィンターとは違ったキャラクター造形で見せてくれます。アン・ハサウェイも「プリティ・プリンセス」のイメージから脱却(「ブロークバック・マウンテン」もびっくりしましたが…)する新たな一歩となる代表作とよべるかわいらしさ。また、ファッションディレクター、ナイジェルを演じたスタンリー・トゥッチがいい味だしてます。
物語のKEY
衣装はパトリシア・フィールド。(舞台がファッション誌ということで衣装デザイナーは重要なポイント)。プロデューサー曰く「パットが、本物のファッション界の背景を作り出してくれたの。〜例えばシャネルは、2006年のクチュール・コレクションを、この映画のために独占的に使わせてくれたわ。それに魔法のように、ヴァレンティノ、ダナ・キャラン、ビル・ブラス、ジョン・ガリアーノ、そしてもちろんプラダのデザインを作り上げてくれたの(この部分プレスより抜粋)」
Blueの話
最初にアンディが着ていたセーターのことを酷評する時に使われていたBlueいろいろ。「そのブルーはターコイズでもラピスラズリでもなくセルリアンブルー。それは私たちが数年前に作り出したトレンド、セルリアンブルー」(正確な台詞採録ではありません)
映画「プラダを着た悪魔」公式サイト
http://movies.foxjapan.com/devilwearsprada/
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うぉ〜っ! (魚)ギョギョッ(魚)ということで驚いてしまいました「パビリオン山椒魚」(冨永昌敬監督)。これはなに何だ?これぐらい観客を選ぶタイプの映画は久しぶりです。もはや何やら別の領域で傑作になってしまいそうで、あ〜わけわからず(そこを楽しむ)。で、結論的にはオダギリジョーと香椎由宇を見る映画なのではないかと「ひとり納得」。なんたってオダギリジョーは2パターン楽しめますから(笑)。(例えとしては鈴木清順監督が登場した時ってこんな感じ?、と、書くと清順監督ファンから怒られそうですが…)。一応物語・自称「21世紀の天才レントゲン医師」こと飛島芳一(オダギリジョー)のもとに150年生きているといわれている動物国宝、オオサンショウウオ・キンジローの真偽を確かめるためのレントゲン撮影の依頼がくる。キンジローは美人四姉妹(その中の一人が、あづき=香椎由宇)の二宮家によって代々運営されている財団によって管理されていた。(しかし、二宮家のキンジローって…)。音楽、菊地成孔。
パビリオン山椒魚
http://www.pavillion.jp/
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長くベストセラーを続けている村山由佳・原作「天使の卵」の映画化。物語・美大を目指す浪人生の歩太(市原隼人)は偶然、電車に乗り合わせた春妃(小西真奈美)に一目惚れをする。しかし彼女はガールフレンド夏姫(沢尻エリカ)の姉だった。うまくいくはずはないと迷う気持ちの中、ふたりは惹かれ合っていく。そして…。注・ここより以下、一部内容に触れています。最近の日本映画のパターンになっていると言われている(批判も出てきている)主人公が亡くなる話だが欠落(あるいは喪失)は相手や周辺の人々との関係性や意外な一面などを浮かび上がらせる手法として「あり」だと思うのですが、いかがでしょうか?(見せ方に違いは出てきますが、そこが脚本と演出にかかってくるところ)。監督は富樫森(「ごめん」は、よかったですね〜)。
幸せの一瞬(その色彩)
ラスト、失意の歩太が再び絵筆を持つきっかけとなる一言「お姉ちゃんね、桜色のセーターを着て同じ桜色の毛糸、選んでたの、で、そこだけ季節が違うみたいに見えて、そしてとても幸せそうで」( 注・正確な台詞採録ではありません )
MEMO1
テレビ朝日で続編の「天使の梯子」が放映されましたが、いろいろと「天使の卵」と繋がる形に(例えば描かれている春妃の絵や夏紀の好きな詩の使い方など。尚、Castは歩太が要潤、夏姫がミムラへと代わっていました)。
MEMO2
ちなみに劇中、歩太と夏紀が背中合わせで座っている(喫茶店の設定?)場所は前述(若冲と江戸絵画展・京都・2006_10_23)の京都国立近代美術館から市立美術館側を向いた常設展示入り口前のソファ(だと、思います、平安神宮の鳥居が見えているし…)
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「ばいばいだよぉ〜(オジー風に)」そして「ネタバレしてるよぉ〜(これもオジー風に)」ぶっさん(岡田准一)、バンビ(櫻井翔)、マスター(佐藤隆太)、アニ(塚本高史)、うっちー(岡田義徳)、さよならキャッツ、オジー(古田新太)もね。「木更津キャッツアイ ワールドシリーズ」は脚本・宮藤官九郎がきっちりと「本当にこれで最後」を締めくくってくれた愛すべき一本となっています。注・ここより内容に触れています。映画の冒頭、おぉこうくるかという、ネタで笑わせてくれます(ここは見てのお楽しみ・ヒント、ユッケ)。ストーリーも「それを作れば彼が来る」というぶっさんの声をバンビが聞く、なんてベタなネタ(「フィールド・オブ・ドリームス」)でどうなることかと思っていたら見事にいろいろ仕掛けが施してあってラスト近くで猛烈に物語自体のスピードとテンションがあがっていきます(やっぱり巻き戻し巻き戻し)。ラスト、亡くなる瞬間のぶっさんと父親・田渕公助(小日向文世)のワンシーン(しみじみ)が静かに5年の歳月(TV放映の第一回は2002年1月)の幕を引いてくれます。マジでばいばい。
木更津キャッツアイ | ホーム
http://www.tbs.co.jp/catseye/
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ソフィア・コッポラ監督、キルスティン・ダンスト主演「マリー・アントワネット」(2007年1月20日公開予定)のSoundtrackを聞いた。ニューウェイブからエレクトロ、そしてVivaldi ( ! )まで(Radio Deptから3曲)。2枚組のディスク1と2で趣が変わる趣向。とりわけディスク1(PARTY Side?)の選曲サイコー。 既に劇場で予告編がかかっていますが、その中で流れているのはサントラにも収録されているGang Of Four「Natural's Not In It」New Order「Ceremony」です。(日本版Soundtrackは12月13日発売予定)
追記(訂正)
上記・記事はUS版予告編のもの、日本版予告編ではNew Orderの「Ceremony」ではなく「Age Of Consent」(サントラ未収録)が使用されています。
マリー・アントワネット
http://www.ma-movie.jp/
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L(松山ケンイチ)と月(Light)(藤原竜也)の直接対決。そして新たなキラ。原作とは違ったエンディング。「DEATH NOTE デスノート the Last name」(金子修介監督)は2時間20分、最後まで飽きさせることなく緊密に物語が進行していくというコミックの映画化としての最良の形を示してくれた。注・ここよりネタバレ多数。コミックとは違ってLと月(Light)の対立構図をラストまで持っていく事によって、月(Light)の死神リューク(Ryuk・中村獅童)、新たな死神レム(Rem・池端真之介)、レムによって死神目を持つキラの崇拝者、弥海砂(あまねみさ・戸田恵梨香)。コミックのいろいろなキャラを組み合わせて造形されたキャスター高田清美(片瀬那奈・次第にデスノートに絡め捕られていく)などの絡み合い方が見事なタペストリーを織りなす構成。そしてリュークによって用意された「死」ではなく「無」…。色彩設計もセット、衣装、全てが対立的な暖色と寒色、Black&Whiteなどに類型化されている。上記写真は夏に行われた放送局のイベントで展示されていたもの(既にレムもありました)
これも対立!?
超甘党Lが食べ続けているのが「前編」が洋菓子、「the Last name」が和菓子という構図も面白い(嗚呼、蓬餅、みたらし団子…)
ラストカットについて(思うこと)
ラストシーンは東京タワー前を飛び回るリュークではなく、ひとつ前の夜神総一郎と娘・粧裕が雪の中を歩いていき、弥海砂がベッドの上に寝転がり窓に映る同じく雪の東京のシーンのカットで終わってもよかったかも(そしてレッチリの
「スノー」が始まる)。う〜ん、しかしそれでは少し弱いのかな…。
DEATH NOTE -デスノート-
http://wwws.warnerbros.co.jp/deathnote/
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「スクール・オブ・ロック」のジャック・ブラックと「バス男」(原題「ナポレオン・ダイナマイト」)のジャレッド・ヘス監督が組んだ独特のテンポでみせる怪作「ナチョ・リブレ 覆面の神様」。物語・イグナシオ(愛称ナチョ)はメキシコの修道院で育てられ、現在は料理番として働いている。そんなある日、町中で「新人ルチャ・ドール(レスラー)求む!」のチラシを目にした彼は、お金を稼いで子供たちやひとめぼれしたシスターにおいしい食事を出してあげようとリングに上る決意をする。とにかく相変わらずの弾けっぷりの、まさにジャック・ブラック・ショーとでもよべる仕上がり。特訓シーンは、おいおい、それでは意味ないじゃんの連続です(笑)。
ちなみに本作は、かの「タイガーマスク」の原案とも言われるメキシコの伝説的レスラー、フライ・トルメンタの実話が元(「ブルースブラザース」でのジョン・ベルーシの「バ〜ンド !」ともダブりますが…)。
その色彩
やはりメキシコ・テイストということでハイコントラストに原色。なんといってもマスク、タイツのターコイズブルー(TurquoiseBlue)が黄色、黄土色、茶褐色のイメージに映えるんですよね。あ、タイトルバックかわいい。
ナチョ・リブレ 覆面の神様
http://www.nacho-movie.jp/top.html
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「行くなって言ったら、きっと、行くのやめると思う。ずっとそばにいてくれって言われたら、なにもかも捨てて、ずっとそばにいると思う」。「ニライカナイからの手紙」を撮った熊澤尚人監督、岩井俊二監督プロデュースによる「虹の女神 Rainbow Song」はもどかしくも、じれったい、でも、あるよねという「想い」を綴った秀作。物語・岸田智也(市原隼人)は小さな映像製作会社に入社したばかり、そんな彼の元に大学時代の友人・佐藤あおい(上野樹里)の飛行機事故の訃報が入る。彼女とは大学の映画サークルで8ミリの自主映画を苦労しながら作っていた仲。あおいの家へ向かう車の中、いろいろな思いがよぎる。そして、あおいの隠された、ある思いを知ることに…。注・ここより内容、ラストシーンに触れています。あおいとあおいの妹と3人で出かけた、お祭りのシーン、帰りのバスのシーンもよいし(その妹を演じた蒼井優。ラストの一言「馬鹿だよ、ふたりとも…」のぽつりとつぶやく台詞が泣かせる)、劇中のキスシーンで相手の唇噛むシーンもよい(こちらもラストで上映される8ミリ作品でいきています)。また、2回出てくる缶を蹴るシーンも(2回目は文字通り、遠回しの告白の末の失恋ですよね)もよかった。ほんのちょっとしたディティールの積み重ねが、とてもとても素敵な映画でした。他に唐突に盛り込まれている(でも、岩井俊二的です)智也のおしかけ女房(笑)千鶴(相田翔子)のエピソードも秀逸。
その色彩
劇中、あおいがこだわっていたフィルム・コダクローム、赤と黄色の発色がよく高彩度の暖かみのある色調でファンが多い(残念なことに今年、販売が終了してしまいました)
アドバイス
原案、脚本の桜井亜美さんが月刊誌「papyrus(幻冬舎)」での岩井俊二監督との対談の中で「友達以上恋人未満の方は男女で見に行くと絶対カップルになれますよ」と語っていました。なるほど。
虹の女神・公式ホームページ
http://rainbowsong.jp/
「虹の女神」公式ブログ
http://rainbow.toho-movie.jp/
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久石譲の音楽、いいなぁ〜、ということで「トンマッコルへようこそ」へ、ようこそ。物語・朝鮮戦争のさなか「子供のように純粋な村」トンマッコルに6人(3つの軍)の敵対する兵士が迷い込む。彼らは最初こそ諍いが絶えなかったが村人たちの、ゆったりマイペースな生活に戦争の愚かさを感じていき、次第にうち解け笑顔を取り戻していく。しかし、そんな村にも戦争の影が…。注・ここより内容に触れています。ドッカ〜ンときた後のポップコーンの雨、突然のイノシシ襲来とそのオチ、そのまたオチ(夜中にぞろぞろと…考えることは同じなんですねぇ〜)、斜面滑りなどなどトンマッコルで起こる出来事全てが、おもしろおかしく楽しい。監督は新人にしていきなり大ヒットをとばしたパク・クァンヒョン。カン・ヘジョン演ずるヨイルが花を添える(「まぼろしの市街戦」のように)。墨絵風タイトルバックやラストシーンの雪の中から蝶が舞い上がっていくシーン(まるで無邪気にじゃれあって遊んでいるかのように)も素敵。
トンマッコルへようこそ
http://www.youkoso-movie.jp/
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「地下鉄に乗って」と聞くと吉田拓郎さんが楽曲を提供して猫がうたった名曲(正確には「地下鉄にのって」※THE BEST収録)をイメージしてしまいますが、こちらは浅田次郎原作の「地下鉄(メトロ)に乗って」のおはなし(とはいえ、映画の舞台が丸ノ内線であったり、歌詞の中に「赤坂見附を過ぎて新宿までは、まだまだ云々」という部分が登場しますが…)。いつもの地下鉄を降りると、そこは東京オリンピックに沸いていた頃昭和39年の東京だった。そこから主人公・真次(堤真一)の夢とも現実ともつかないタイムスリップの旅が始まる、そして、そこで若き日の父親と出会うのだが…。原作未読で見たので意外な展開に驚かされましたがタイムスリップもの(特にタイムパラドックスもの)は好きなジャンルなので、少しツッコミつつも「ありよね〜」の一作でした。編集が「グエムル 漢江の怪物」のキム・ソンミンということでザクッザクッとした印象の場面繋がりとなっています。音楽は同じ篠原哲雄監督「深呼吸の必要」に続いて小林武史。主題歌はSalyu(Lily Chou-Chouですね〜)「プラットフォーム」。
MEMO(プレス参考)
美術セットは昭和37年の開通当時の新中野駅(竹橋の駅を夜中に作り替えて撮影された)、昭和39年の鍋屋横町、昭和21年の闇市と大きく3パターン組まれていましたがCGは、ほぼ使用せずに再現されました。
地下鉄(メトロ)に乗って
http://www.metro-movie.jp/
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戦争を終わらせた一枚の写真。その真実。クリント・イーストウッド監督・硫黄島2部作のアメリカ側から描いた作品「父親たちの星条旗」(脚本・ポール・ハギス)を見た。注・ラストシーンに触れています。製作・S・スピルバーグということで、すぐに「プライベート・ライアン」をイメージしたが実際は「ライトスタッフ」の方が「英雄」に祭り上げられ国家に奔走されていくというプロットにピタリとはまる(もちろん彩度を落とした戦闘シーンも、きっちりと描かれています)。実際、硫黄島の戦闘のことは激戦であったことだけが語られるぐらいで日米ともに「そこで何が行われたか」を知らない、そのことを踏まえた上で双方からの視点で描こうとするイーストウッド監督の真摯な姿勢が伝わってくる一作(全体の批評は12月に公開される「硫黄島からの手紙」を見た上で改めて記載します)。
ラストシーンの頂上から降りてきた兵士たちが海に入ってはしゃぐ、つかのまの解放された姿。上品で詩的、そして秀逸な終わり方だと思います。
父親たちの星条旗 | 硫黄島からの手紙
http://wwws.warnerbros.co.jp/iwojima-movies/
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本年のアカデミー賞主演男優賞をフィリップ・シーモア・ホフマンにもたらした「カポーティ」。この物語はノンフィクションというジャンルを切り開いた小説「冷血」のメイキングでもあります。注・ここから物語に触れています。あまり予備知識なしに見たので驚いたのは華やかな部分(スキャンダラスな部分)や「冷血」完成時の豪華なパーティ(※)などは一切描かれず(時折、会話の中に挟まれる程度)ひたすら「冷血」がどのようなきっかけで生まれ、取材をし、完成していったかを冷徹に撮られていること(小説「冷血」そのもののように)。カポーティを演じたフィリップ・シーモア・ホフマンの演技は抑制と微妙な感情の起伏(メガネの奥に光るシビアなノンフィクション作家としての目と殺人犯ペリー・スミスへの共感)を交えた素晴らしいものでした。全体的な色彩設計、ディレクション含め、こちらも抑制のきいたものとなっていて見事なマッチング。
※MEMO
最近、未完の「叶えられた祈り」が川本三郎さんの訳で文庫化されました。同じく未完の有名な小説にフィッツジェラルドの「ラスト・タイクーン(こちら映画化されていますが未DVD化)」がありますが、妙にダブるところがあります。
※豪華なパーティ ( その色彩 )
1966年11月28日・ニューヨーク・プラザホテルで開かれたカポーティ主催のパーティ。社交界の頂点の人々約500人が招待され、ドレスコードが男は黒、女は白だったため「ブラック・アンド・ホワイト・ボール(黒と白の舞踏会)」と呼ばれた。( 以上プレスより抜粋 )
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恩田陸の第2回本屋大賞に輝くベストセラー小説「夜のピクニック」の映画化。物語・1000人一緒に24時間夜を徹して、80キロを歩く伝統行事「歩行祭」。今年で最後の歩行祭を迎える甲田貴子(多部未華子)は、密かに賭をしていた。それは一度も話したことのないクラスメイトの西脇融(石田卓也)に話しかけるということ。そんな簡単なことができない、親友にも言えない、特別な秘密が2人にはあった…。( ここまでフライヤーより抜粋 )。注・ここより物語のラストに触れています。ただ歩くだけ、気がついたら、この「だらだら感」が実は心地良い(前半、アニメの挿入含めて、どうなることかと思いましたが、結果2時間という長さは必要だったということでしょうか)。明け方、朝もやの中を歩く4人を捉えた風景もよい。ラスト、「ゴール」のゲートを4人一緒にジャンプした後カメラがパンすると反対側の「スタート」を映して新たな旅立ち(本当のスタート、秘密だった「わだかまり」を越えた2人にとっても)を祝福して終わるあたり、「青春映画の王道だな〜」と納得。多部未華子(好演)以外の今後の日本映画界で活躍するであろう俳優陣も素晴らしい。
夜のピクニック
http://www.yorupic.com/
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隠喩と暗示、その解釈だけで映画を作ることが可能であろうか? M・ナイト・シャマラン監督・新作「レディ・イン・ザ・ウォーター」は今までのシャマラン監督とは違った仕上がりの作品となっている。※注・ここから物語の構造に触れています。フィラデルフィア郊外のアパート住み込み管理人クリーブランド(ポール・ジアマッティ)はストーリー(ブライス・ダラス・ハワード)と名乗る謎の女性がプールに潜んでいるのを発見する。彼女は青い世界の住人だというのだが…(実はストーリー自身はストーリーを語っていないというところもキー)。ストーリーを助けることによってストーリーが生まれる。ストーリーを癒すことによってクリーブランドの過去の事件による心の傷が癒される。前々作「サイン」の中で一見関連のなさそうな言葉とバットによって事件(宇宙人の襲撃)が解決するシーンがあったが「レディ・イン・ザ・ウォーター」では全ての事柄に先付けの意味が与えられていき物語が進んでいくという、ある意味「これが実人生と同じなんだよ」と語りかけられている気がしてくる構造。あまりよい批評が聞こえてこなかった本作だが根底に流れているものが極めて東洋的(表層的な東洋趣味ではなく)な事に起因しているのでは? エンディングのボブ・ディラン「時代は変わる」のカヴァーが子守歌のようで心地よい。
いつもは暗示的な色彩(「シックスセンス」の赤や「アンブレイカブル」の青など)が施されているシャマラン監督作品だが今作は構造自体が隠喩に満ちているため特別なキーカラーは使用されていない。
レディ・イン・ザ・ウォーター
http://wwws.warnerbros.co.jp/ladyinthewater/
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常磐ハワイアンセンター(現・スパリゾートハワイアンズ)の誕生を支えた人々の奇跡の実話、というシノプシスを最初に聞いたとき、プロジェクトXみたいな話?とか南海キャンディーズのしずちゃん(好演 !)がClose Upされていたために少しいろもの的要素(失礼)映画かと「ややノーマーク」でプレス試写をパスしていたところ、あれよあれよというまに評価が高まっていった「フラガール」。見ている途中「あ〜これは松雪泰子の映画だなぁ」と思ったこと、そして「なんて綺麗な人なんだろう」間違いなく代表作になる傑作が誕生したんだなぁということ、蒼井優はやっぱり、うまいなぁとかダンスシーンの撮り方、カット割りの美しさ、集団劇としてのウルウルものの盛り上がり方などなど…。色々なことが頭を駆けめぐった文句なく現時点での今年見た日本映画中トップ ! 懐深い泣かせどころ(人によってウルッとくる場所が違う、その落としどころの多さ)をもった希有な映画でもあります。
撮影においてこのBlogでも何度か取り上げているスキップブリーチ(銀残し)が使用されていました。松雪泰子の衣装やフラガールのダンスシーンでのビビットな色づかいとの対比がとても見事でした。
映画「フラガール」オフィシャルサイト
http://www.hula-girl.jp/
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「アメリカ,家族のいる風景」かつては西部劇のスター俳優。しかし、今はすっかり落ちぶれてしまったハワード・スペンス。彼は新作の撮影中に突如、現場から逃げ出し、長く帰っていなかった故郷を訪ねる。そこで30年ぶりに再会した母から、驚きの事実を聞かされる。20数年前、彼の子供を身ごもっているモンタナに住む女性から連絡があったというのだ。ハワードは、まだ見ぬ自分の子供を捜し出すため、彼がスターダムにのし上がるきっかけとなったデビュー作の撮影地、モンタナ州ビュートへ向かった。そして、時同じくして自分の父を求めてビュートへ向かう、また別の娘がいた。
最初、このビュートへ向かう娘が、連絡のあった母親の子供かと思って見ていると、実は違っていて、また、別の母親の間に生まれた娘だとわかってきます。自分の娘(スカイ)だという事にも気づかないハワード。そんな存在さえわかってもいない父親に優しく接するスカイ。また、突然目の前に父親と兄妹(スカイ)が現れた事に対して苛立ち取り乱すサムの息子アール、そしてアールの母にしてハワードの昔の恋人ドリーン。ラスト、二人の子供とハワードの間に訪れる和解の距離感が素晴らしい余韻として残ります。
アメリカ映画なのだが、何処か悟りのような慈愛に満ちた作品となっている。(ヴェンダース監督の敬愛する小津安二郎監督の影響が自然とにじみ出たと言えるかもしれません)
キャストはハワード役にサム・シェパード、かつての恋人ドリーンにジェシカ・ラング(実生活通りの夫婦競演!!)スカイ役に「死ぬまでにしたい10のこと」での好演が印象的だったサラ・ポーリー、息子アール役にガブリエル・マン。また、ティム・ロスがハワードを撮影現場につれて帰る探偵役で、ハワードの母親役に「北北西に進路を取れ」の名女優・エヴァ・マリー・セイントがそれぞれ脇を固めている。
そして、美術面ですが、これがもうワンショット、ワンショットが一枚の写真として成立する位に美しく決まっています。(写真家としても個展を開く位ですから、当たり前と言えば当たり前なのですが‥)
エドワード・ホッパー(※1)の絵画をモチーフとした色彩と構図。特にモンタナ州ビュートの街の色彩のヴィヴットさ!!(もちろんアメリカ西部の砂漠の風景もシネマスコープサイズいっぱいに広がって感動的)。ホッパーの絵画における「人のいない風景」が映画でも再現されていてハワードの孤独を浮かび上がらせる形となっています。撮影はフランツ・ラスティグ。(ナイキのCMやミュージッククリップの超売れっ子監督)
尚、ホッパーの絵画は同じヴェンダース監督の「エンド・オブ・バイオレンス」(※2)ではメインキービジュアルを含め、まるっきり引用されていました。
※1エドワード・ホッパー( Edward Hopper 1882-1967 )
都市(アメリカ)の孤独を描いたといわれるアメリカの現代絵画作家。
※2「エンド・オブ・バイオレンス」での引用
ホッパーの代表作「夜更かしの人々( Nighthawks )」を引用。誰一人歩いていない深夜の街に浮かび上がるダイナー(現代においての「深夜のコンビニ」のようなイメージか)ガラス張りのダイナー越しには年老いた定員とカウンターに座る男女、少し離れて中年の男性がひとり。見事なまでの「孤独の心象風景」と呼べる一枚。
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「プライドと偏見」原作はジェーン・オースティンの「高慢と偏見」(自負と偏見)。製作が「ブリジット・ジョーンズの日記」「ラブ・アクチュアリー」の「ワーキング・タイトル」。監督は、これが1作目とは思えないジョー・ライト。次女エリザベスに「パイレーツ・オブ・カリビアン」のキーラ・ナイトレイ。ダーシーにマシュー・マクファディン。5人姉妹の両親にそれぞれ、ドナルド・サザーラント、ブレンダ・ブレッシン。(本当の両親みたいで、いいですよ〜)そして強烈なダーシーの叔母役にジュディ・デンチ( 出た!! )(「至上の恋」でビクトリア女王、「恋に落ちたシェイクスピア」でエリザベス女王を演じていた人。この人が出るとイギリス〜って空気になります。)
で、この映画、まずひとついえるのが当時の階級差というものがベースとしてあります。ベネット家も労働者階級※ではありませんが、隣に引っ越してきたのが壮大な屋敷に住む大富豪なのですから、色めき立つのは当たり前。いつの時代にも「玉の輿」への憧れはあるもの。(※どちらも、おそらく地主階級その両家の衣装や家の内装などでレベルの違いを表しています)
また、この映画、オールイギリスロケを敢行しておりそれが、みどころのひとつともなっています。(本物の豪邸)ベネット家として使われたのがピーター・グリーナウェイ監督の「英国式庭園殺人事件」のロケにも使われたグルームブリッジ・プレイス。大富豪の設定のビングリーの屋敷はすごいはずで、絵画や家具とともに名称史跡保存団体に寄付されて、一般公開もされているバジルトン・パーク。など、時代の空気を映し出すのにピッタリのロケーションです。
DVDの話
DVDに収録されている特典映像の中に「プライドと偏見」に登場する邸宅という項目があるのですが、動画と写真閲覧(静止画)で構成された、いわばロケ地とメイキングの合体した素晴らしい内容です。例えば、グルームブリッジ・プレイスでは内装が時代と合わないという事で15cm手前に張り出して合板を貼っていく行程やキッチンの作り直し等がプロダクションデザイナーによって解説付きで見る事ができます。映画館でご覧になった方にも興味津々のシーンがいっぱいですよ ! (レンタル版にも収録されていました)
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ブライアン・シンガー監督の「精神性をおびた高尚なアメコミ映画演出」からブレット・ラトナー監督の「アクションてんこ盛り演出」へと大きくシフトした「X-MEN:ファイナル ディシジョン」。注・ここから物語に触れています。まるで戦っている相手がラトナー監督では?と、思わせるぐらい、あっさりと姿を消されるサイクロップス(横山やすし風「メガネ、メガネ」も無いし)や、こちらも前2作はあんなに目立っていたのに、あっけなく普通の人になってしまうミスティーク(あれでは本当に「Oh!ミステーク!!!」です)、そしてローグのあっさりした扱い。しかし、代わって復活したジーンの暴れ放題や若作り(若くないけど)プロフェッサーX、マグニートーが見られたりとおもしろいところも多い。全体的な構造は破綻しているが見終わったときに、そんなに悪い感じがしないのはアクションが物語を引っ張っていってるから?でしょうか。ファイナルではなく明らかに続編を匂わせるラスト(最近恒例のエンドクレジットのあとのワンシーン付き)。次回作は流れ的にみてミスティークの「バカにしないでよ!」復讐編?。あ!、ウルヴァリンのサリーちゃんのパパ-HairStyleは健在ですよ。
X-MEN Final Decision
http://movies.foxjapan.com/x-menfinal/
X-MEN:ファイナル ディシジョン
http://www.x-menthelaststand.com/JPN/
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沢尻エリカの関西弁と山田孝之の漫才、玉山鉄二の坊主頭。東野圭吾の「手紙」が映画化された。注・ここより物語とラストシーンに触れています。ファン投票で必ずベスト5に入る人気作「手紙」(未読です)。暗い話だといやだなぁ〜と思って見始めると、これが実に手際よくまとめられていて驚きました。監督はTBSで1978年から現在まで(本当に)多数のTVドラマを演出してきた生野慈朗。(「3年B組金八先生」「ずっとあなたが好きだった」「Beautiful Life」「オレンジデイズ」に至るまでプレスの演出作リストを見てビックリ)
弟・直貴(山田孝之)を大学にやるための学費ほしさに盗みに入った邸宅で、誤って人を殺してしまった兄・剛志(玉山鉄二)。もし身内から犯罪者が出た時、その家族は…。世間の偏見の中で彼を支え取り巻く人々。唯一心を開く子供の頃からの親友そして漫才の相方・寺尾(尾上寛之)、直貴を日の当たる場所へ引きずり出していく由美子(沢尻エリカ)、はかない幻想とわかりつつ心惹かれていく朝美(吹石一恵)との恋。そして劇中、最も胸に突き刺さる言葉を語る直貴の勤める会社社長(杉浦直樹)。直貴と剛志。ふたりを繋ぐのも苦しめるのも塀の中から届き続ける「手紙」…。
たぶん公開時に話題になる「パッチギ!」に続く沢尻エリカの関西弁(「あっ!あのままやん」)とメガネ姿(と、初母親役)。最初は違和感があったけれど見ているうちに意外にはまっている山田孝之の漫才シーン(漫才というところがラストにいきてきます)。そして弟の回想シーンをのぞいて、ほとんど一人芝居となる玉山鉄二(「手紙」の内容を語るナレーションもいい)。三者三様の持ち味が出た好編。
付記
エンディングの刑務所内での漫才シーンで流れる小田和正「言葉にできない」の入るタイミングが公開版と違うらしく、確かにそこで微妙に印象が変わるかも…。(もしかすると9月13日頃から始まる試写で変わっているかもしれません)
付記2
沢尻エリカと尾上寛之は「パッチギ!」再共演、山田孝之と尾上寛之は「白夜行」再共演ですね〜
「手紙」公式サイト
http://www.tegami-movie.jp/
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「運」についての深〜い考察。ウディ・アレン監督最新作「マッチポイント」はネットの上で弾むボールがこちら側へ落ちるか相手側に落ちるか、それはコントロールできるものではなく「運」が決めるものだと、ある種のペシミスティックさをもって描いている。
注・ここから物語、大事なプロット、結末に触れています。
野心的なクリス(ジョナサン・リース・メイヤーズ)は最初から「太陽がいっぱい」風の少し屈折した劣等感を持った趣で造形されていて(目線の演技が素晴らしい)、その点でラストぎりぎりまで「太陽がいっぱい」的オチだと思っていたらすっかり騙されてしまいました、と、いうか、のせられていました(事件の重要な鍵となる指輪が河川の柵の上で跳ねて川に落ちるか落ちないかという見せ方も含めて)。全てが(わざと)わかりやすいキャラクター設計(これも計算だったのね)。大金持ちのヒューイット一族、女優をめざしてアメリカから渡ってきているノラ(スカーレット・ヨハンソン)、そしてアイルランド出身のクリス。こんなオチでよいのかと思うが、実はクリスにとっての不幸(罰)は元々不釣り合い(この不釣り合いさの描写が、またすごい)であったヒューイット家で、これからも(この先も)ずっと暮らしていくことになる事自体にあるかもしれないのですから…(実際、もしノラの方を選んだ場合、どうなるかなど、それこそネット上のボールのようなものなのだから。あくまでも上流階級に入ることを第一義として考えた場合の「運」の考察ともいえないだろうか)。見終わった後、いろいろ考えさせられる傑作 !!
「映画の色」について
ウディ・アレン監督曰く「グレイはとてもラブリーな色」「映画の色合いは直接感情に作用するものだから、今作は殺人事件も絡んだりするので無味乾燥な冷たいトーンで見てもらいたくなかったのでウォーム・トーンで撮ることにしたんだ」(キネマ旬報9月上旬号インタビューより)
いろいろ蛇足
今作からロンドン製作の作品が続いているウディ・アレン監督。はじめてのオールロンドン・ロケ作品ということで観光巡り的な(それでいてアレン的な)要素もいっぱい。(下記にロンドンマップ掲載のWEBアドレス記載)
次回作は再びスカーレット・ヨハンソンと組んだ「SCOOP(原題)」スカーレット・ヨハンソンは眼鏡姿で登場。
パンフレットデザイン、今回はウディ・アレン監督前3作をデザインした大島依提亜さん(前述2006-06-06)ではなくて、大寿美トモエさん(前述2006-07-06)によるもの。
マッチポイント
http://www.matchpoint-movie.com/
Film London (英文)
http://www.filmlondon.org.uk/
マッチポイントのロケ地マップがPDFでダウンロードできます。
News & Features >>> Movie Maps >>> Match Point
(2006/09/04・掲載を確認)
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グエムル対ガンちゃん。やっぱり怪物に対抗しうる役者ですね〜、ソン・ガンホという人は。と、いうことで「ほえる犬は噛まない」「殺人の追憶」のポン・ジュノ監督最新作にして超ヒット作(韓国において)の「グエムル 漢江(ハンガン)の怪物」を見た。
注・ここから物語、結末に触れています。
冒頭、グエムル(怪物)の誕生する原因、成長過程を描き、これは定石通りの展開か…と、思わせておいてのいきなりの暴走シーンにまず、驚き。日常に紛れ込む「異物」の瞬間的戸惑い、数秒おいて把握した瞬間「恐怖」が襲ってくる漢江の堤防でのシーンがコミック版「AKIRA」や「寄生獣」的だが秀逸。最初から姿を見せまくる怪物。これは「エイリアン」や「JURASSIC PARK」系のショッカー型映画ではないことがすぐにわかる。(「ほえる犬は噛まない」もジャンル分け不可の映画だったが「グエムル」もやはりその系譜)。時にスピルバーグ、時にテリー・ギリアム、時にエミール・クストリッツァ(音楽がダブってきました)…。ポン・ジュノ監督はそれらの監督作へのオマージュ的な部分も絡めつつ怪獣映画のふりをしてオリジナルの映画を創り出した。「ほえる犬は噛まない」の時は鼻ティッシュで疾走したペ・ドゥナが今回も泥まみれで熱演(ポン・ジュノ監督作に出演した場合、今後もこんな感じばかりだったりして…。とはいえ、実は輝いて見えるわけですから当たっているキャラクター作り)。結末は大方の批評で言われているとおり、娘のヒョンソは生きていても良かったのでは?と思った次第。ラスト、まるで漢江(ハンガン)の見張り番のように雪の中の売店に座るパク・カンドゥ(ソン・ガンホ)と救出された子供とのエピソードがあるのでカタルシスは弱いが「後味」が悪いわけではない。「さあ、ご飯に集中 !」
グエムルのデザインは「ロード・オブ・ザ・リング」3部作「キングコング」のWETAワークショップ。
グエムル -漢江(ハンガン)の怪物-
http://www.guemuru.com/
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60年代〜70年代初め
1961年、映画衣装の分岐点のひとつとされる「ウェストサイド物語」が公開された。(デザイナーはアイリーン・シャラフ)。ジーンズにスニーカーでアカデミー賞衣装賞を受賞した訳ですから、かつての豪奢なコスチュームからは想像もできない変化と呼べると思います。それは、ビートルズの登場ともリンクされた「エポックな出来事」だったと言えるでしょう。(ただし、50年代にジェームズ・ディーンやポール・ニューマン、マーロン・ブランドがTシャツにジーンズという姿で既に登場していた下地があった訳ですが・・)
アイリーン・シャラフ( Irene Sharaff )
アカデミー衣装賞を5回受賞
アカデミー衣装賞受賞作
・巴里のアメリカ人(1951)
・王様と私(1956)
・ウエスト・サイド物語(1961)
・クレオパトラ(1963)
・バージニア・ウルフなんかこわくない(1966)
1970年代に入ってメンズのデザイナーブランドが起こり始めるのと呼応するように2本の映画がアカデミー衣装賞を受賞します。(共に1920〜1930年代ルック)。一本は先に挙げたイーデス・ヘッドによる「スティング」もう一本はスコット・フィッツジェラルド原作の「華麗なるギャッツビー」。衣装はテニオ・V・オルドリッジだが、有名になったのは主役のロバート・レッドフォードが着たラルフ・ローレンの方であった。(この後もポロはウディ・アレン監督作品「アニー・ホール」、「マンハッタン」にも登場)この頃から映画の衣装デザインの中心がメンズファッションへと移行していきこの流れがしばらく続くこととなります。
〜この時代の他のデザイナー〜
セオドラ・ヴァン・ランクル( Theadora van Rankle )
「俺たちに明日はない」の衣装によって60年代後半から70年代にかけての30年代ルックのレトロモード復活の立て役者といわれる。「ブリット」もこの人。
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生涯約870曲に及ぶ歌曲を作詞・作曲したコール・ポーター(「キス・ミー,ケイト」「エニシング・ゴーズ」などのミュージカルから「上流社会」「夜も昼も」などの映画音楽まで)と、その妻リンダの愛の物語「五線譜のラブレター」。コール・ポーターをケビン・クライン、リンダ役をアシュレイ・ジャッド。そして、特別出演として数多く音楽界のスターが夢の競演をしています。
ナタリー・コール、エルヴィス・コステロ、シェリル・クロウ、アラニス・モリセット、ロビー・ウィリアムス…(いいなぁ〜)
また、実際(そうであったように)ポーター夫妻の洗練された趣味の良さを描くために衣装、インテリアがセンス良くセットアップされています。
衣装はジョルジオ・アルマーニが手がけています。(リンダのウェディング・ドレスが大変美しいですよ)。ミュージカルの老舗、MGM映画創立80周年に、ふさわしいミュージカル映画。お気に入りの一本です。
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長澤まさみ・速水もこみち・主演の「ラフ」。監督は昨年ヒットした「NANA」をはじめ、ここ数年コンスタントに作品が公開されている大谷健太郎。現代の物語だがどこか懐かしさを感じるのは原作のせいなのか大谷監督の計算によるものなのかは、わからないが素直に楽しめました(と、いうか主演2人によるもの?)。元々長い原作をどう縮めるか、また決着をどうつけるのかといった部分も興味を持ってみましたが、その点も2時間という時間枠の中で「ありよね」と納得した次第。
それにしても長澤まさみさんのポジションは「すごいところにきているものだ」と思います。数年前「ロボコン」の試写の際に本人によるロボット操作の実演(?)付き舞台挨拶が終わっても、観客と一緒に最後まで映画を見て出口で見終わった観客に挨拶している長澤さんに対して後ろにいた人の会話「ええ娘(こ)やねぇ〜」「ほんま、あんな娘ほしいわ」(By関西のおばちゃんよん) … (^^ゞ
(この会話通りに、まっすぐに)伸びやかなステップアップをしているわけで、本当に、これからも(更に)楽しみな女優さんですね。
映画「ラフ」Official Site
http://www.rough-movie.jp/index.html
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やっと「きっちりと見られる状態」でDVDの発売が決定したリドリー・スコット監督作品「ブラック・レイン」(今回のDVD化はメイキング含めて見所満載ですね)。マイケル・ダグラスや高倉健という2トップの印象をも凌駕して松田優作の名前を永遠に刻み込んだ作品として有名。当時のロケ撮影の難しさ(※)の中、よく撮ったなぁ〜というのが今も昔も変わらない印象。公開が1989年10月と17年の年月が経っており既にロケに使われた場所も様変わりしてしまいました。イメージとして強く残っている道頓堀のキリンプラザ(磯崎新・設計)はそのままだが、長堀に架かっていた歩道橋(関西人もどこやねん!とつっこみましたが…)や阪急百貨店のアールデコ調のドームを配したコンコース、高倉健が電話をかけていた神戸大丸前の交差点の公衆電話などは、もう見ることはできません。それでも、ある種「ブレードランナー」的なフィルム世界に記録されたことだけでも(それはそれで)良かったな〜と思う次第です。ちなみに撮影はヤン・デ・ボン。
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「頭山」で「第75回アカデミー賞短編アニメーション部門」にノミネートされた山村浩二さんの新作「年をとった鰐」が8月5日より渋谷ユーロスペースでモーニング&レイトショー公開されます。「頭山」とは、また違った雰囲気の原作の画を踏襲したモノトーンによるシンプルな映像。同時上映として山村浩二セレクションおすすめアニメが見られます。(全国順次上映予定)。
「The Old Crocodile(年をとった鰐)」
2005/35mm/ドルビーデジタル/13分
演出、脚本、アニメーション、
編集、製作・山村浩二
語り・ピーター・バラカン
原作・レオポルド・ショヴォー
「年をとったワニの話」
年をとった鰐 公式ブログ
http://oldcrocodileoctopus.blog65.fc2.com/
また、特別展・可視幻想 山村浩二アニメーション+原画展が広島市現代美術館で9月18日まで開かれています。
Hiroshima City Museum of
Contemporary Art
http://www.hcmca.cf.city.hiroshima.jp/web/index_j.html
Yamamura Animation's Top Page
http://www.jade.dti.ne.jp/~yam/
カロとピヨブプト(かわいい!!)も収録されたDVD「頭山」山村浩二作品集 も7月21日に発売されたばかりです!!(以前発売されたものと特典映像が違います。なによりも安くなって発売されたのが嬉しい!!)
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夢をコントロール!?「エターナル・サンシャイン」のミシェル・ゴンドリー(ミッシェル・ゴンドリー)監督・最新作「ザ・サイエンス・オブ・スリープ(原題) THE SCIENCE OF SLEEP 」。例によって例の如くゴンドリー・スタイルのオンパレード!! (脚本もゴンドリー監督) 〜 物語・おとなしい夢見がちな青年・ステファン(ガエル・ガルシア・ベルナル)が彼の魅力的な隣人 ステファニー(シャルロット・ゲンズブール)と恋に落ちた時、夢と現実が交錯する。眠りの 科学のおかげで信じられない夢の世界に一歩足を踏み入れるというセンチメンタルコメディ。〜ここまで・シノプシス他参考。他の出演者にミュウ=ミュウ、アラン・シャバ、ピェール・ヴァネックなど。フランス・8月16日、全米9月15日公開予定、(日本未定)
The Science of Sleep (英文)
http://www.thescienceofsleep-movie.com/
The Science of Sleep (英文)
http://www.director-file.com/gondry/science.html
※NEWS、写真等の記事が掲載されています
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まもなく全米で「レディ・イン・ザ・ウォーター(原題・Lady in the Water)」が封切られるM・ナイト・シャマラン監督(「シックス・センス」「サイン」)。例によって全体的なストーリーは極秘(シノプシスは公開済み)。主演が「サイドウェイ」のポール・ジアマッティ(役名・クリーブランド)、ブライス・ダラス・ハワード(役名・ストーリー)。
シャマラン監督と言えば、画面の中に物語のキーの色を潜ませる手法を用いる事で有名。「シックス・センス」での「赤」(ゴーストにかかわるシーン)、「サイン」での「青みがかったスミレ色」(亡くなった妻を連想するシーン)、そして、「ヴィレッジ」の「赤」と「黄色」(災いの色を「赤」、災いから守る色を「黄色」)。「レディ・イン・ザ・ウォーター(原題・Lady in the Water)」は「プール下に潜む精霊」という事で、さしずめ「青系」ということになるのでしょうか ?日本公開は2006年秋・予定。
Apple - Trailers - Lady In The Water
http://www.apple.com/trailers/wb/ladyinthewater/
Lady in the Water
http://ladyinthewater.warnerbros.com/
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少し先の公開になりますがCGアニメのと〜っても楽しそうな作品が、こちら。ハッピー・フィート ( Happy Feet )。監督・ジョージ・ミラー、物語・南極を舞台に、歌って踊れる皇帝ペンギンのコメディ・アドベンチャー。エルビス(声:ヒュー・ジャックマン)とノーマ・ジーン(声:ニコール・キッドマン)の息子アンブル(声:イライジャ・ウッド)は世界一、歌が下手くそ。でも、過激なタップダンスは抜群!(とにかく下記サイトの予告編をご覧下さい。思わず頬が緩みますよ〜。キャラはビミョ〜ですが‥)。その他の声の出演:ブリタニー・マーフィー、ヒューゴ・ウィービング、ロビン・ウィリアムス、ミリアム・マーゴリーズ、レスリー・ニールセン(豪華! で、たっ楽しそう!!)。〜ここまで、参考ワーナーブラザース映画・近日公開予定作品より。全米は2006年11月17日公開予定。日本は2007年春休みロードショー。尚、全米では同時にIMAX-3D版も公開(「ポーラー・エクスプレス」の時と同じパターンですね。日本では未定)
Apple - Trailers - Happy Feet
http://www.apple.com/trailers/wb/happyfeet/
Happy Feet
http://www2.warnerbros.com/happyfeet/
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以前、記載したデザイナーの石岡瑛子さんのレクチャーショウ(4月)の採録が「ブレーン8月号」に掲載されています。当日は石岡さんがプロダクションデザイナーを担当したポール・シュレーダー監督「MISHIMA」の20年振りの上映が行われました(日本・未DVD)。主な仕事 : 「地獄の黙示録」のポスターアートディレクション(ヘリコプターが低空飛行で飛んでいる大判のポスター。カッコイイです。このアートディレクションによってアカデミー賞コスチュームデザイン賞を受賞した「ドラキュラ」へと繋がっていきました。尚、イラストはリアルイラストレーションの滝野晴夫さん)。他のアートワークにマイルス・デイビス、ビョーク「COCOON」など。最近では「ザ・セル」のコスチューム・デザインが一度見たら忘れられないインパクト大の衣装でした。
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近年、公開されたものですぐに思い浮かぶのが「真珠の耳飾りの少女」(2004年)有名なフェルメールの絵画「真珠の耳飾りの少女」はいかにして生まれたか‥絵のモデルをスカーレットヨハンソンがはっ!とする程の「そっくり」ぶりで演じました。前述記事・(2006-06-19)「真珠の耳飾りの少女」とラピス・ラズリ
画家の制作の秘密を暴いていくドキュメンタリーの傑作が、「ミステリアスピカソ・天才の秘密」(1956年・1998年)です。名匠アンリ・ジョルジュ・クルーゾー監督がパブロ・ピカソによるこの映画のための新作製作過程を記録した映画。スタンダードサイズが途中からシネスコサイズに変わる瞬間、いきなり絵画世界が広がるという趣向が素晴らしい。(ピカソ自身の意向で映画のための絵という事なので絵画そのものは残されていないそうです)
そのピカソを「そっくり」さん演技で見せたのがアンソニー・ホプキンス主演
「サバイビング・ピカソ」(1996年)38歳の年齢差があった画学生フランソワーズとピカソの物語。ジェームズ・アイボリー監督作。ピカソの女性関係にポイントを合わせた映画。
「そっくり」さん演技もの(?)としては、他に1968年6月3日に実際におきたアンディウォーホル狙撃事件を描いた「アンディ・ウォーホルを撃った女」(公開タイトル「I SHOT ANDY WARHOL」1995年)やそのウォーホルとも親交があり、27歳の若さで世を去ってしまった画家ジャン・ミッシェル・バスキアの生涯を描いた「バスキア」(1996年)(こちらはウォーホルをなんと!デヴット・ボウイが演じています)が印象的。
創作を描いている作品で思い浮かぶのが「美しき諍い女」(1991年)。4時間近い映画ですが、ほとんど絵画の制作シーンという一歩間違えれば「ほとんど睡眠」になりかねないところを画家とモデルの対立する緊張感で見せます。(と、いっても「少しウトウト」かも‥)モデル役をエマニュエル・ベアール、画家を名優・ミッシェル・ピコリが演じました。
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美術監督シリーズ_1
種田陽平さんは「スワロウテイル」での円都(YenTown)のセットや「キル・ビル Vol.1」の青葉屋のセットなどを、もはや芸術作品とも呼べるデザインで組む日本屈指の美術監督。最近では「THE 有頂天ホテル」での日本最大のセットといわれる東宝スタジオ第8ステージを使ったホテルのセット、「フラガール」の舞台セットなどがあります。(他に「花とアリス」「69シックスティーナイン」「いま、会いにゆきます」「不夜城」など多数。また、TV「カンブリア宮殿」のセットも)。詳細プロフィールは下記、WEBで読めます。
YOHTA-design
http://www.yohta-design.com/
※種田陽平さんのアートワークが掲載されています。
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「デスノート DEATH NOTE (前編)」CG死神リューク(マンガ的でもなくリアリティ追求型でもなく絶妙のバランスで表現されていましたね〜)は、いかにして作成されたか(使用ソフトはMayaでした)や「ポセイドン」の水の表現と新技術(流体シミュレーション)、「日本沈没」での特撮・CG・マット画による日本崩壊の表現、「カーズ(Cars)」レンダリング表現などなど、この夏公開の最新映画8タイトルのVFXテクニック、メイキングが紹介された「CGWORLD 2006年8月号 Vol.96」(ワークスコーポレーション・刊)が発売されました。特集記事とは別に「ダ・ヴィンチ・コード」での建築物の復元などに使用されたCGメイキングなど製作の裏側も掲載。8周年記念DVD付き(予告編やE3でのCGデモ映像等)。
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モノクロ&カラーに関する映画をリレー形式で。
スティーブン・スピルバーグ監督にはなくてはならない存在となった撮影監督がヤヌス・カミンスキー。有名なところでは手法として「前述・トニー滝谷とプリント処理(2006-06-18)」で記載した「銀残し(Skip Bleach)」を使った「プライベートライアン」「ミュンヘン(フラッシュバックシーンに使用)」、モノクロの映像の中に一部分だけ色彩(赤い服の女の子)を入れた「シンドラーのリスト」などがあります。
さて、モノクロに一部分だけ色彩を使う手法で有名な作品が黒澤明監督の「天国と地獄」です。犯人逮捕のきっかけとなる煙突から立ち上るピンクの煙のピンク部分だけ色がついていました。(本当はその前に製作した「椿三十郎」の椿の花だけを着色したかったそうですが技術的なこともあり断念したそうです)
また、白黒からカラーへ変わる映画でよく紹介されているのがタイトルもそのものズバリの「カラー・オブ・ハート」。50年代のモノクロのホームドラマ「プレザントヴィル」に、あこがれる高校生の主人公がそのTV世界に入り込んでしまうというストーリー。その世界は全てモノクロで出来ていて街に恋愛の要素が取り込まれ色気づき始めると、その世界も色づいていき大騒動となってしまいます。(デジタルが使えるようになってこその効果抜群のアイデアです)。
モノクロとカラーを別のテーマで使い分けたものもあります。まだベルリンの壁があった頃に製作されたヴィム・ベンダース監督作品「ベルリン天使の詩」は天使(何故か男性、ピーター・フォークも元・天使役で本人として出演していました)の見る現実世界はモノクロで描かれ、地上に降りて人間になってからの元・天使のいる世界はカラーで描かれていました。中でも印象的なシーンとして元・天使がけがをした時、初めて赤い血を見るという場面があって思わずハッとさせられました。このようにモノクロとカラーを使っての効果は今も昔もほんとによく見られる手法といえます。(そういえば「オズの魔法使い」もドロシーのいる現実世界はモノクロで魔法の国はカラーの原色世界でした。その橋渡しで歌われた歌が「Over the Rainbow」というところが、いかにも、しゃれていました)。
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日比谷シャンテシネといえば、あのパンフレット(ミニシアター系パンフの先駆的存在)とともにフランス映画社のBOWシリーズ(バウ=Best Of the World)と、すぐに思いつくぐらいイコールの感があります。そのBOWシリーズが今年で30周年を迎え、これを記念して「BOW30映画祭」が、7月15日から8月11日まで、日比谷シャンテシネにて開催されます(なんと30人の監督の39作品一挙上映)。ジャン=リュック・ゴダール監督の「はなればなれに(アンナ・カリーナのファッション最高!)」やヴィム・ベンダース監督の「パリ・テキサス」「ベルリン・天使の詩」、「カサノバ」公開中のラッセ・ハルストレム監督の「マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ」などなど、もう一度スクリーンで見たい作品がいっぱい!!人気投票も実施。
BOWJAPAN
http://www.bowjapan.com/
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エスクァイアから時折発売される映画関連のムック本(エスクァイア臨時増刊号)は見逃せないものが多い。ここ1年の間でも、いわゆる「ロケ地もの」とでも呼べばよいのか撮影地を巡る本が2冊発刊されていました。「映画で東京散歩(2005年12月2日発売)」は東京をこよなく愛した映画人たちの名作ゆかりの地を訪ね、物語を探す散歩コース(東京駅近辺やいわゆる谷根千の下町を巡るコースや、古都と海岸の風景に浸る鎌倉コース)を紹介(他の記事に映画人が語る映画と東京の街として源孝志監督&井川遥さん、ヴィム・ベンダース監督、山崎貴監督らが登場)。もう一冊、「映画で旅するソウル(2005年10月31日)」は韓国映画業界の「今」を現地総力取材。名作の名場面、ゆかりの地を訪ねての「映画の街ソウル」紹介本です(他の記事にペ・ヨンジュンの未公開写真&オリジナルインタヴュー、クォン・サンウの独占ポートレート、カン・ドンウォンの撮りおろし最新写真など)。
追記・
10年ほど前に発刊されたCINE-BOOKシリーズ「映画で見つける小物たち」「映画的!ファッション」「映画とグルメの美味しい関係」などは是非、新しい作品も加えて復刊して欲しいムック本の傑作。
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「映像クリエイター実践講座(玄光社・刊)」で現在公開中の映画に関わるクリエイターの方々のインタビューや特集の記事が盛り沢山に掲載されています。行定勲監督と脚本家の伊藤ちひろさんとの対談、中島哲也監督のインタビュー(映画を面白くするためになにをすればいいのか「嫌われ松子の一生」メイキング )、映画に愛された女優・蒼井優さん(「フラガール」「ハチミツとクローバー」作品紹介)、「ダメジン」「時効警察」の三木聡監督のインタビュー(「くだらないこと」を常に考えていたい)、美術監督・種田陽平さん特集(「THE有頂天ホテル」「KILL BILL vol.1」「フラガール」「今、会いにゆきます」 「不夜城」「INNOCENCE」「スワロウテイル」などのスケッチも掲載)。他にも映像実践講座として作曲家の服部隆之さん(「新撰組!」)や「初恋」のプロデューサー・河井信哉さん、「デスノート DEATH NOTE」の金子修介監督のインタビューが掲載されています。なんとなく専門書っぽい扱いで見過ごされてしまうには、もったいない興味深い話がいっぱいですので、是非、書店で見てみて下さいね。
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最近は日本でもロケーションサービスなどが各地に開設されて、ロケ地誘致が盛り上がりつつありますが、こちらはイギリス・ロンドンでのロケ地マップが掲載されたWEB。トップページのNews&FeaturesからMovie Mapsへ移動すると、まもなく公開予定のウディ・アレン監督・スカーレット・ヨハンソン主演「マッチ・ポイント」や「ラヴ・アクチュアリー」「ブリジット・ジョーンズの日記」「CLOSER/クローサー」などのロケ地マップがPDFファイルでダウンロードできます。
Film London (英文)
agency for the film and media sector in London
http://www.filmlondon.org.uk/
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前述(2006-06-11)「永田町・黒澤」の紹介の際にカテゴリー追加で「グルメ」の項目を増やしたので、もう一軒。伊丹十三監督「タンポポ」はラーメンのお話だけれど、間に挟まれたエピソードの中で出てきたオムライスが印象的(と、いうかチキンライスの上のふんわりオムレツがとろ〜りと、とろけるシーンを見て「あ!あれ食べたい〜」と思ったんですよね〜)。こちら正式メニュー名・タンポポオムライス(伊丹十三風)です(伊丹家のレシピから誕生したそうです)。詳しくは下記WEBをご覧下さいね。
映画「タンポポ」はこんな話。
とある町へふらりとやってきたタンクローリーのドライバーが、さびれたラーメン屋の美しい未亡人に惹かれるまま、そのラーメン屋を町一番の店に作り直して、何処ともなく去ってゆくというお話。コピー通り「これはラーメン・ウェスタンだ!」(確かに「シェーン」のラーメン版だ)。以上、公開時のチラシより抜粋。
創業昭和6年 日本橋たいめいけん
http://www.taimeiken.co.jp/
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イラストレーター、デザイナー、映画監督と様々な顔を持つ和田誠さんによる名作映画本「お楽しみはこれからだ」(PART1〜PART7)。映画の名セリフとイラストとコラムで綴る、歴史的名著です。最初の刊行が1975年なので、まだビデオもLDもDVDも無かった時代にスタートしたわけですから、その記憶力と映画愛は本当にすごいものです。未だ文庫化されない点もスゴイ!(和田誠さんのイラストって、ある程度の大きさがある方がよいからこその判断かもしれません‥)。近著では「シネマ今昔問答」と、その続編「 シネマ今昔問答・望郷篇 」がオススメ!(出版元・新書館の若い編集者が質問をして、和田誠さんが答えたものをまとめているのですが圧倒的本数です)
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「ロスト・イン・トランスレーション」公開時に出版されたソフィア・コッポラ監督を多角的に捉えた本。監督、デザイナー、カメラマンとしてのソフィア・コッポラのパートに分かれていて、それぞれに批評、関係者のインタビュー、ソフィア・コッポラへのインタビュー等が掲載されています。中でも「ヴァージン・スーサイズ」に関してのインタビュー、自身がデザイナーとして立ち上げた「MILK FED 」のスタートに際してのインタビュー記事が興味深い内容となっています。(ミーハー的に「あ!」と思った、ルーカス、タランティーノ、イーストウッドなどの監督との2ショット写真等も掲載)
COLOR of CINEMA blog Edition
ソフィア・コッポラ関連記事
ソフィア・コッポラとアントワネット
(2006-05-16)
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今年のカンヌ映画祭で脚本賞、女優賞を受賞したペドロ・アルモドバル監督「VOLVER」。そのアルモドバル監督作品のタイトルデザインやポスターなどビジュアル面をほとんど作成してきたのがファン・ガッティです。タイトルデザインのデビュー作となった「神経衰弱ぎりぎりの女たち」は元々活躍していたファッション雑誌のエディトリアルデザインを思わせるコラージュと引用の嵐。1枚1枚が連なっていく様は、それこそファッション雑誌のようです。その後の「ハイヒール」も「私の秘密の花」もひとつの作品として成立する美しさ。日本公開時にも踏襲された「トーク・トゥー・ハー」のポスターが個人的には大好きです。最新作「VOLVER」のポスターもキレイ!
Juan Gatti - Michele Filomeno Agency
http://www.mfilomeno.com/juan/artdirector/juan.html
※ファン・ガッティの数々のアートディレクション(ヴォーグのアートワークなど)が見られます。アルモドバル監督作品のポスターワークも有り。全てがビューティフル!!!
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前述「花よりもなほ・美術と衣装」(2006-06-10)に記載した衣装デザイナー黒澤和子さんの黒澤組を支えていたもう一つの顔、「食」のプロデュースを行った蕎麦と肉料理のお店「永田町・黒澤」。初めて見たとき(4年ほど前)、本当にビックリした外観(キャピトル東急の斜め下にあるのですが、そこだけ異空間のように突然現れるように建っているのです)。それもそのはずで、黒澤組の美術スタッフが柱の塗りから照明にいたるまで作り上げた、まるで映画セットのようなお店なのです。黒澤監督ゆかりの品や、美術品 に値する黒澤監督自筆の絵コンテなども展示し、小道具も楽しめます。(ちなみに、永田町と聞いて一瞬、躊躇してしまいましたが、1階のそば席は気楽に立ち寄れて、いい感じですよ〜)
永田町 黒澤
http://www.9638.net/nagata/index.html
※現在、他にもいろいろな「食」のお店ができています。上記サイトから移動できます。
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映画季刊誌「QRANK vol.15」の宣材グランプリのコーナーで、前述「ウディ・アレンとパンフレット」の中で取り上げていた、近作「さよなら、さよならハリウッド」「メリンダとメリンダ」「僕のニューヨークライフ」をデザインした大島依提亜さんが紹介されています。確かにこの3作品のバリエーションは際立っていて、次回作はどうするのでしょう?と、勝手に心配してしまいます。次のウディ・アレン公開待機作品は欧米共に評価の高いスリラー「マッチ・ポイント」ですが、まさか、テニスボール型とかラケット型なんてことになったりなんかして‥。(あと、テニスボール型ガチャガチャ仕様とか‥)。いずれにせよ本編共々、スゴク楽しみしています!!ちなみに「かもめ食堂」のプレスシートや「ほえる犬は噛まない(「リンダ リンダ リンダ」のぺ・ドゥナが本格的女優業をスタートした作品。やっぱり走ってますよ〜)」のフライヤーなども大島さんのデザインです。
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「ジャケガイノススメ—Beautiful Covers(土橋一夫・著)」は、いわゆる「ジャケ買い」してしまいそうなデザイン的にもビジュアル的にも美しいレコードジャケットの数々をオールカラーで紹介したステキな本です。前日(2006-06-01)繋がりで言うと「ゴールディ・ホーン」が唄っているレコード(CD化されています)のジャケットやカンヌ映画祭パルムドールを受賞した「男と女」のフランス版のサントラ(パルム・ドールの文字が‥!)など映画にまつわるジャケットも数多く収録されています(「バーバレラ」や「ミッシェル・ルグラン」ものとか)。もちろんジャズ、ボサノバ、フレンチポップスなどの50〜70年代のPOPなジャケットのオンパレードです!!デザイナーにとってはインスピレーションの源!!スタイリッシュにしてレトロモダン、眺めても楽しい一冊!
MYCOM BOOKS - HOME
http://book.mycom.co.jp/
※出版元のサイトです
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「ポセイドン(元は1972年製作、ポセイドン・アドベンチャー)」「オーメン(元は1976年製作)」、今夏には「スーパーマン(元は1978年製作・正確にはリメイクではありませんが‥)」秋には「マイアミ・バイス(元は1984年〜1989年アメリカNBC放映のTV)」とリメイク作品が続いている昨今。時間軸的には70年代のものが多く、30年経過すると世代が入れ替わるので最適の題材という事なのでしょうか。この調子でいくと後は「タワーリング・インフェルノ」や渋いところで「ジャガーノート」「大陸横断超特急(4月にテレビ東京で見事な吹き替え版が放映されました)」あたりがリメイクされる時がやってくる?かも‥‥(日本映画も「日本沈没」「犬神家の一族」と70年代映画リメイク続きですね)
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タイトルデザインと共にエンドタイトルやデザインコンセプトなどを手がけるGerson Yu氏率いる、yU+co.(TVやCMも作成)。作品もスゴイですが、動き続ける星のような、花火のような、花のような増殖型・サイトデザインがカッコイイ!!主な作品・ブロークバックマウンテン、ミニミニ大作戦、SAYURI(Memoirs of a Geisha)、ターミナル、イーオンフラックス、マッチスティック・マン、ハルクなどなど。
yU+co. (英文)
http://www.yuco.com/
※Workをクリックするとfilmという項目が出ます。更にクリックするとtitle,prologue,effectと出てきます(そこから各作品へ移動できます)
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昨年のカンヌ映画祭グランプリ「ブロークン・フラワーズ」の監督ジム・ジャームッシュの関連本が続けて出版されています。そのうちの一冊、e/mブックス(エスクァイア マガジン ジャパン発刊)からの「ジム・ジャームッシュ」は一連の作家シリーズとして有名ですが、やっとジム・ジャームッシュ監督初登場とあいなりました(と、いうか「ブロークン・フラワーズ」の公開に合わせてというべきでしょうか‥)。インディーズ映画(フレーズとして使われ始めた)の先駆者、ジャームッシュの作品全体を見わたす事ができます。
ブロークン・フラワーズ公式サイト
http://www.brokenflowers.jp/
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日本映画における「美術監督」のポジショニングを高めた先駆者・水谷浩さんの国内初の展覧会が東京国立近代美術館フィルムセンター展示室で開催されています。黒澤明監督、小津安二郎監督と並んで国際的にも評価の高い溝口健二監督の「美」の世界を支えた水谷浩さんのデザイン画、遺品等が展示されています。9月4日まで。
東京国立近代美術館
http://www.momat.go.jp/
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前述のカンヌ映画祭。先ほど決定しました。パルムドール(最高賞)にはケン・ローチ監督の「THE WIND THAT SHAKES THE BARLE」に。グランプリには「FLANDRES」(ブルーノ・デュモン監督)がそれぞれ受賞。監督賞は「バベル」のアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督(ブラッド・ピット・役所広司共演の話題作)に。「マリー・アントワネット」、取れませんでした。残念!!
追記・
最有力候補だったペドロ・アルモドヴァル監督の「VOLVER」は脚本賞を受賞。
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TV東京系の映画情報番組「Cinema通信」で「マリー・アントワネット」の紹介の際に衣装のミレーナ・カノネロについて触れていましたが、関連情報でFIDM(Fashion Institute of Design & Merchandising: California Schools Colleges Degree Programs)のレポートを行っていました(卒業生が多数、衣装デザインの仕事に就いているそうです)。そのFIDM、4月末までFIDM Museum&Galleries(こちらの博物館では18世紀から現在までの1万以上の衣装、アクセサリー、織物をコレクション)で開催していた「Motion Picture Costume Design Exhibition」で「SAYURI」「コープス・ブライド」「チャーリーとチョコレート工場」「Mr&Mrsスミス」等、24のフィルムから100点以上の衣装が展示されていました。次回は7月10日より「TVの服飾デザイン」を開催(2005-2006エミー賞受賞の衣装他100点以上の衣装を展示)。
FIDM (英文)
http://www.fidm.com/
※左サイドにFIDM Museum&Galleriesへのリンクが有ります。
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フランスの映画批評誌「カイエ・デュ・シネマ」。そちらのホームページで現在開催中のカンヌ映画祭特集号の表紙にソフィア・コッポラ監督「マリー・アントワネット」の一コマが掲載されています(本誌ではCompetitionに出品しているソフィア・コッポラ、アキ・カウリスマキ、ペドロ・アルモドバルらの監督インタビュー等掲載)。さて、24日・現地時間8時30分、注目の「マリー・アントワネット」一回目の上映が始まります。
Cahiers du cinéma(仏語版)
http://www.cahiersducinema.com/
※バックナンバーのいくつかの批評が日本語訳でも読めます。
追記・
Le Festival International du Film(英語版・仏語版)
http://www.festival-cannes.fr/
※上記、カンヌ・オフィシャルサイトの24日・NEWSページで監督のソフィア・コッポラがマリー・アントワネットのキャラクターについて語っています。レッドカーペットでの写真も掲載されています。
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ブルース・ウィリス主演のサスペンス・アクション「ホステージ」。公開時からタイトルバック・デザインのスタイリッシュさ(前述のPictureMill制作「パニックルーム」的パースペクティブ・タイトルが更に3D要素が加わってモノクロと赤でデザインされている)が話題になっていましたが、作成したのはLAURENT BRETTによるもの。そのタイトルバック・デザインが下記、ホームページにてチェックする事ができます。
WELCOME TO LAURENT BRETT 'S HOMEPAGE(英文)
http://laurent.brett.free.fr/
※視聴にはQuickTime Playerが必要です
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RGA(前述のカイル・クーパーもここの出身)から独立後、BIG FILM DESIGNを設立。スパイク・リー監督、デヴィット・クローネンバーグ監督、ロバート・アルトマン監督などの監督作品を多数手がける。また、「戦慄の絆」で一人の俳優を同一画面に登場させて双子として見せる合成処理なども行っている(ウディ・アレン監督の「世界中がアイラブユー」のラスト、パリ・セーヌ川でのダンスシーンでゴールディホーンが空中へ舞い上がるエフェクトもBFDの制作)他にステップフォードワイフ、シカゴ、マグノリアなど。
BFD!(英文)
http://www.bigfilmdesign.com/
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現在、東京で開催中の藤田嗣治展(京都、広島へ巡回展有り)。前述(2006-04-13)で「乳白色について」記載しましたが、先日NHK-BS・迷宮美術館でも取り上げられていました。タイトルもずばり「白の世界展」(ユトリロの白とフジタの白の秘密)。地上波NHKでも明日、5月12日に放送予定(PM8時)です。
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DVDにBS、CSと今や旧作も新作も関係なく膨大な映画が見られるような環境になり、それに伴っていろいろな「映画ガイド本」が出ています。その中の一冊「映画一日一本・DVDで楽しむ見逃し映画365 」はヒッチコック、ビリーワイルダー、クリント・イーストウッド、黒澤明、フランシス・コッポラなどの作品を365本厳選して紹介したコンパクトな一冊(文庫)です。来月実施される映画検定(前述2006-04-08)にもお役立ちの一冊では?(定番とも言える映画評論家の双葉十三郎さんの「外国映画ハラハラドキドキぼくの500本」「外国映画ぼくの500本」「日本映画ぼくの300本」をあわせると更に強力)
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映画が始まると同時に出てくる映画会社のロゴマーク。いつ頃からか、そのロゴマーク自体から映画本編に入っていく「お遊び&演出」が始まりました。「レイダース失われたアーク<聖櫃>」のパラマウントの山が、そのまま本編のインディ・ジョーンズが探索している山に被さったり「ムーランルージュ」では劇場の緞帳が開くと、その中に20世紀FOXのロゴとテーマ曲(指揮者が真ん中にいて、オーケストラ演奏しているという手の込んだ設定)が登場したりと、おもしろいものがたくさんあります。そういえば、ジョニー・デップ主演&ティム・バートン監督の組み合わせで「シザーハンズ」の20世紀FOX、「チャーリーとチョコレート工場」のワーナーと、どちらも「雪の中に各社のロゴが出現」という2冠(?)を既に達成しています(更にダニー・エルフマンの音楽と雪という組み合わせも、ホントにマッチしているんですよね)。
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プロダクトプレイスメント(PRODUCT PLACEMENT)とは映画の中で企業の商品やサービスを露出させる広告手法の事。007のボンドカーやジェームズボンドの腕時計、「アイ、ロボット」の車などなど派手なものから、さりげないものまで多数取り扱われています。(「ほらっあれ」って指差される位、目立っている場合も有りますよね)歴史的にはスティーブン・スピルバーグ監督の「E.T」の中で少女(子役時代のドリュー・バリモア)がE.Tにチョコレートキャンディーをあげるシーンが最初のプロダクトプレイスメントといわれています。(しかし、実のところタイアップ広告との「意味の境界線」が曖昧になってきている気もする事は確かです)
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最初のタイトルデザインデビューから40年以上経った今も、現役のタイトルデザイナーの大御所。デビュー作はあのスタンリーキューブリック監督の「博士の異常な愛情」モノクロ画面の中に空中給油をする2機の飛行機。その上にフリーハンドの文字が踊る(タイトルシークエンスもパブロフェロによるもの)。レタリングモーションや画面分割による「ブリット」(文字が上下左右に移動していく見せ方がカッコイイ!)「華麗なる賭け」(分割された画面の色彩設計とミッシェル・ルグランの音楽がマッチして、おしゃれ)はスタイリッシュの極致。他に「チャンス」「アダムス・ファミリー」「メン・イン・ブラック」「フィラデルフィア」「L.A.コンフィデンシャル」「誘う女」など多数。
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毎月のお楽しみだった映画雑誌プレミア(PREMIERE)日本版が発刊されなくなって久しい。で、現在は「世界でいちばん読まれている映画雑誌のWEBサイト・PREMIERE ONLINE」として情報が提供されています。そのWEBサイトでプレミア海外版をバックナンバーとして買う事が出来ます。(フランス版・アメリカ版・スペイン版・ポルトガル版・チェコ版・ポーランド版)表紙と内容を見るだけでも各国によってコンセプトが違う事が、わかっておもしろいですよ。(尚、日本版の在庫の残っているバックナンバーも購入可能です)
PREMIERE ONLINE
http://www.premiere.jp/premiere/
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恒例のカンヌ国際映画祭が5月17日より開催されます。注目のCompetitionには「COLOR of CINEMAメルマガ版」でも以前、少し取り上げたソフィア・コッポラ監督の「マリー・アントワネット」(既に「バージン・スーサイズ」で出演しているキルスティン・ダンスト主演)やアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督「バベル」(ブラッド・ピット、役所広司!!共演)。他にもペドロ・アルモドバル監督「VOLVER(原題)」、アキ・カウリスマキ監督「LAITAKAUPUNGIN VALOT(原題)」などなどバラエティにとんでいます。オープニングは世界で初めてベールを脱ぐ「ダ・ヴィンチ・コード」(同時期に日本含め、試写会有りですが‥)審査委員長はウォン・カーウァイ監督(他の審査員も、モニカ・ベルッチ、チャン・ツィーイ、サミュエル・L・ジャクソン、パトリスルコント監督、ティム・ロス‥と、華やかです)
Le Festival International du Film(英語版・仏語版)
http://www.festival-cannes.fr/
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1995年「セブン」のタイトルデザインで一躍脚光を浴びて、登場したのがカイル・クーパーです。ロバート・グリーンバーグのニューヨーク・スタジオ(このスタジオ在籍中に「セブン」のタイトルデザインを制作)、ロサンゼルス・スタジオを経て、1996年にチップ・ハフトン、ピーター・フランクフルトらと共同でイマジナリー・フォーセズ(Imaginary Forces) を設立。 当時、カイル・クーパー以後、以前と分けられる程のタイトルデザイン新世代の代表格。主な作品「ミミック」「MIB」「D.N.A.」 「ミッション・インポッシブル」「ツイスター」「スパイダーマン」などなど多数。制作の一端が下記、Adobe Motionで読めます。
Imaginary Forces(英文)
http://www.imaginaryforces.com/if.html
Adobe Motion - Gallery - Image Forces
http://www.adobe.co.jp/motion/gallery/imgforces/main.html
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前述(2006-04-25)の映画「かもめ食堂」繋がりでもうひとつ。北欧を代表する陶磁器の「アラビア窯」の作品140点が展示された「北欧のスタイリッシュデザイン・フィンランドのアラビア窯展」が東京都庭園美術館で6月18日まで開催中です。(アラビアと言ってもヘルシンキ郊外のアラビア地区に製陶所があった事に由来します)陶磁器製品ですが、そこはフィンランド。デザインが抜群にいいんですよね〜(ムーミンのデザイン食器もあり)そして、この美術館は建物自体がアールデコ様式(1933年・朝香宮邸として建築)によるものなので、その外観、内装にも感動ものです。もちろん庭園も美しいです。
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京都精華大学から発刊されていた「木野評論」が「KINO」のタイトルで新創刊されました。(河出書房)。内容は浦沢直樹(「モンスター」「20世紀少年-本格科学冒険漫画」「PLUTO」)と仕掛人・編集プロデューサー長崎尚志の対談、メガヒットマンガ100(年代別)などなど盛り沢山。その京都精華大学が1968年から行っているのがアセンブリーアワー講演会です。無料で開かれていて在学生以外の一般の方でも参加する事ができます。直近でいくつか紹介しますと、6月17日14時40分・ちばてつや×竹宮恵子/7月6日14時40分・犬童一心監督(「ジョゼと虎と魚たち」「メゾン・ド・ヒミコ」)の講演会が予定されています。(入場無料・申込不要ですが先着順です)京都市内より少し離れていますが、風情のある比叡電鉄に乗って、ちょっと小旅行気分で、おでかけはいかが?
京都精華大学
http://www.kyoto-seika.ac.jp/index.html
※TOPページからアセンブリーアワー講演会スケジュールに移動できます。
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昨年12月に千葉大学で保管されていた事が発見(※)されたと、発表されたディズニーの原画約250点のうちの約200点と米ディズニー社の所蔵する約350点の合わせて550点を集めた「ディズニー・アート展」が7月15日から9月24日まで東京都現代美術館で開催されます。約半世紀、まさに「眠れる森の美女」が眠っていたというわけです。
※1959年全米公開された「眠れる森の美女」のワールドキャンペーンの一環として1960〜61年に全国のデパートや美術館にてセル画や背景画、スケッチ等の巡回展が行われたのち美術館に寄贈されたものを千葉大が譲り受けたとみられる。
ディズニー・アート展
http://www.disney.co.jp/disneyart/
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タイトルデザイン_4ではソウル・バスを取り上げましたが、もう一人のタイトルデザイナーの先駆者がモーリス・ビンダーです。あの「007」のタイトルバックを第1作「ドクターノオ」から第16作「消されたライセンス」まで手がけました(第2作と第3作は除く)。しかし、数あるデザインの中でも色彩とパターンのバリエーションで秀逸なのが「シャレード」です(スタンリー・ドーネン監督、オードリーヘップバーン主演)。ぐるぐる回る矢印から波形へ、そして迷路、直線、スクリュー型(風車?)、最後にもう一度回る矢印へと移っていく流れがヘンリーマンシーニとの音楽と相まって本編の雰囲気を、かいま見せてくれます。他に「バーバレラ」「いつも2人で」(こちらもおしゃれなタイトルデザイン)など
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マリメッコの洋服やイッタラの食器などが、ふんだんに登場するオールフィンランドロケの映画「かもめ食堂」。そのマリメッコの代表的な柄と呼べる花柄の「ウニッコ」をデザインしたのがマイヤ・イソラでした。そのマイヤ・イソラの作品&資料本が、先日紹介した「サヴィニャック」と同じピエブックスから発刊予定です。ところで「ウニッコ」柄、こんなグッズも出ていたんですね〜(下記CDファイルやマウス)
marimekko(フィンランド版、英文)
http://www.marimekko.fi/fi
※左下に英語が選べるアイコンがあります。
iittala(英文)
http://www.iittala.com/
※トップページにインターナショナル版か、フィンランド版か選べるようになっています。
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ミュージカルへ送られる最高の賞、トニー賞12部門受賞を果たし、昨年映画化されて現在、日本でも公開中の「プロデューサーズ」(尚、COLOR of CINEMAメルマガ版で紹介済みです)の超詳細な解説付き台本とメイキングが書かれた解説本が発売中です(映画公開に合わせてではなく実際は昨年、東京で上演された来日公演&日本版上演の際に発刊されたものです)衣装や舞台装置のデザイン画も掲載されています。
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タイトルバックデザインの先駆者といえばソウル・バスをおいて他には語れません。「黄金の腕」「めまい」「北北西に進路を取れ」「七年目の浮気」「八十日間世界一周」「ウェストサイド物語」等、そのシンプルにしてモダンの極致は、もはやアートの領域。例えば「悲しみよこんにちは」の暖色系の星や月や十字の形が寒色系の青い花びらや雨粒に変わっていって、最後に(雨粒が涙になって)ポスターとしても有名なシンボリックな女性の顔になって監督オットー・プレミンジャーの文字が出て終わる一連のシークエンスはそれだけで一本の映画のような美しさです(そのどれもが映画的って、映画なんですけども‥)。また、もともとデザイナーとして企業CIなどで成功していた事もあって、映画全体をシンボルで捉えるイメージ戦略(ブランド戦略)を始めた先駆者ともよべるのではないでしょうか。
Welcome to Saul Bass.co.uk(英文)
http://www.saulbass.co.uk/
※現在、Design Museum, LondonのsaulbassページへのLINKとなっています。
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最初に「パニックルーム」(監督・デビッド・フィンチャー、主演・ジョディフォスター)のタイトルデザインを見たときは「こんな表現方法があるのか」と、ビックリしました。ビルの壁面沿いに看板のように(パースに合った形で)タイトルデザインが続いて、まるで違和感無く浮いている感じ。(うまく表現できない‥)このタイトルデザインを手がけたのはピクチャー・ミル(PictureMill)によるもの。さすがにこのタイトルデザインのインパクトは大きく、その後似たような模倣デザインをよく見るようになりました。(ピクチャー・ミルは以降も宇宙戦争、フライトプラン、ファンタスティック4、アイロボット、デイ・アフター・トゥモロー、エレクトラ、ヴィレッジなど話題作がいっぱい。フォントの扱いも凄く美しい)
PictureMill(英文)
http://www.picturemill.com/
※上記の作品のタイトルデザインを見る事ができます。
(Flash Player8が必要)
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トム・ハンクスとレオナルド・ディカプリオが共演し、スティーブン・スピルバーグが監督した「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」。時代設定が1960年代ということでタイトルデザインも60年代テイストのトムとレオのおっかけっこをモチーフとしたピクトグラム化されたデザイン。タイトルバックのアニメーション・ワークだけでこれから始まる映画のイメージ+ワクワク度を高めてくれる、秀逸なデザイン。手がけたのはkuntzel+deygasによるもの(プロダクションNEXUSのWebで見る事ができます)
※ピクトグラム・誰が見ても何を意味しているのか直感的にわかる、言語に制約されない簡略化されたデザインやマーク
NEXUS(英文)
http://www.nexuslondon.com/
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映画のタイトルデザインに関してシリーズ掲載します。
(タイトルシークエンス、タイトルバックデザインなど正式には部分部分で意味が変わりますので総称的にという事でタイトルデザインと表記します)
「宮廷女官 チャングムの誓い」で人気のイ・ヨンエさんの昨年公開された「親切なクムジャさん」、今までのイメージを覆す(ダーティな)、しかし、いつものように透明感のある演技。で、この映画のタイトルバックデザインが痛みと悲しみを伴った、これから起こるであろう内容を美しいビジュアルで見せてくれます。
こんな感じ‥‥
白い画面、薔薇のツルが手や手のひらに巻きつきながら伸びてゆく先に赤い花が咲く、さらにするすると伸びてゆく、白い粉、パン切りナイフ、ケーキ、赤い水紋が広がる、赤いアイシャドウ、涙。滑らかにコラージュされてゆく中に浮かび上がるキャスト、スタッフのクレジット。
音楽に溶け込んだ素晴らしいオープニング。
監督は「オールドボーイ」でカンヌ国際映画祭のグランプリを受賞したパク・チャヌク。
映画の内容を語るコピーふたつ。
「娘を奪われた美しい母の悲しく切ない復讐‥涙あふれる愛と再生のドラマ」
「無実の罪で服役した美しい女が、自分を陥れた男に果たす完璧な復讐計画」
イ・ヨンエ(オフィシャルホームページ/韓国)
http://www.leeyoungae.net/
イ・ヨンエ(応援ブログ/日本)
http://leeyoungae.seesaa.net/
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映画監督ヴィム・ヴェンダース(ヴィム&ドナータ・ヴェンダース夫妻)の写真展が東京で開催されます。世界初公開となる本展、ヴェンダース最愛の映画・小津安二郎監督の「東京物語」の撮影地・尾道を巡る発見の旅となっています。今年、公開された最新作「アメリカ,家族の風景」でも絵画的にして一枚のフォトフレームのようなシーンに溢れていたヴェンダース監督の写真家としてのもう一つの面を見る事ができます(尚、ドナータは写真家です)
ヴィム&ドナータ ヴェンダース写真展〜尾道への旅
Journey to Onomichi
Photo by Wim & Donata Wenders
2006年4月29日(土)〜5月7日(日)
表参道ヒルズ 本館地下3階「O(オー)」
詳細はヴェンダース写真展〜尾道への旅(期間限定サイト)
http://www.wenders.jp/
(Flash Player8が必要)
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これから公開される最新作の情報、予告編を見たい方は是非、こちらのAppleムービー・トレイラーサイトへ
(予告編の視聴にはQuickTimeが必要)
http://www.apple.com/trailers/
全米でこれから公開される予告編ですから日本では公開されないものも、いっぱい!(特にコメデイなどは、ホントにたくさん未公開になる事が多いです)また、最近は公開次期のタイムラグも減りましたが、それでもいち早く予告編を見られるのは魅力です。尚、右サイドにBox Office BEST10が表示されていて全米最新ヒット作の予告編が見られます。今日現在では、まもなく日本で公開される「インサイドマン」や「アイスエイジ2」などがランクインしています。
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今年からキネマ旬報社の主催で映画検定が始まるという事で、さっそく発売されたばかりの公式テキストブックを見てみました。
見ておきたい映画が洋画・邦画各100本、映画俳優人名、映画の用語、トリビア(映画の雑学)、映画賞(もちろんキネマ旬報ベスト・テンも)と全般にわたっていますが、何故か映画監督、脚本家などの項目が掲載されていなくて、そのあたりは自分でチェックという事なのでしょうか?公式問題集が4月中旬に出るそうなので、その時に、また記載します。
映画検定
http://www.kinejunsoken.com/eigakentei/
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コッポラ監督の「ドラキュラ」でアカデミー賞コスチュームデザイン賞を受賞した石岡瑛子さんのレクチャーショウが4月16日・六本木ヒルズ(アカデミーヒルズ49)で開催されます。昨年、出版された自伝的要素も含まれた著書「I DESIGN 私 デザイン」は大変刺激的な内容でした。石岡瑛子さんで思い出されるのは「地獄の黙示録」のポスターアートディレクション(ヘリコプターが低空飛行で飛んでいる大判のポスター。カッコイイです。このアートディレクションによって「ドラキュラ」へと繋がっていきました。尚、イラストはリアルイラストレーションの滝野晴夫さん)
最近では「ザ・セル」のコスチュームデザインが一度見たら忘れられないインパクト大の衣装でした。
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4月22日から6月4日まで京都国立博物館で「大絵巻展」が開催されます。
「源氏物語絵巻」や「信貴山縁起」など超有名な絵巻50件が展示されますが、なんといっても「鳥獣戯画・甲巻」は大注目。
(蛙とウサギの相撲、ウサギと猿のおっかけっこなど。昨年、お茶のCMやパッケージに使われたりして目にした方も多いと思います)
また、手塚治虫さんが生前、日曜美術館に出演した際に「アニメーションのルーツ」として紹介していました。番組中、その場で模写する手塚さんが一言「この線を一気に書いているところがすごいところなんですね」(その模写した絵もスゴイですが・・・)また、スタジオジブリの高畑勲さんによる絵巻物の解説本の中でもアニメーションのルーツとして紹介されています。
(展示に関してのご注意・10mの巻物ですので会期中、巻き替えがあります。有名なシーンはご確認の上、おでかけを)
京都国立博物館
http://www.kyohaku.go.jp/
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映画の特集が組まれた雑誌を2冊。
「after'80s日本映画ベスト100」と題された特集を組んだのが「NewWORDS・ニューワーズ」2006 SPLING ISSUE。
80年代以降に公開された日本映画から興行成績、レンタル実績、アンケート等を集計して作成されたランキング。
順位に関しては人それぞれの「想い」もあると思うので異論も出そうですが、結構まんべんなく選ばれていてレンタル等の参考に使えます。
もう一冊は最近、ロンドンに移り住んで映画製作を行っているウッディ・アレンの特集が組まれた「月刊PLAYBOY・5月号」約40ページにわたってインタビュー、コラム、シネマ50本ガイドなど盛りだくさん。
スカーレット・ヨハンソン主演で撮影されたスリラー「マッチポイント」の日本公開が待たれます。
ウディアレンの最新ニュースが掲載されています!
http://hajime.asablo.jp/blog/cat/woody/
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このブログは色彩(カラー)、ファッション、メイク、美術にまつわる映画のエピソードをメインにアート、デザイン、音楽などもプラスして掲載しています。
TOPページは10本の記事で構成。
TB(トラックバック)はスパム防止のため確認後の公開設定になっています。タイムラグがありますが記事に関連のTB(トラックバック)のみアップしていますので暫くお待ちください。(一部広告のみのBLOG等例外もあり)
現在コメント受付(2009年以降記事)は停止中です。
リンクはフリーです。
記事公開後、追記もあります。
左サイドのカテゴリー中、以下のものがオリジナル・カテゴリー
それ以外はココログの標準カテゴリーです。
カテゴリーは重複したものもあります。
・この人の展覧会が見たい
・ウディ・アレン
・タイトルデザイン
映画のタイトルデザイナー、プロダクションを紹介
・映画宣伝ツール
・映画本あれこれ
・未DVD化作品
記事タイトル「DVDにはなっていないけれど」
・衣装デザイナー
カテゴリーに索引を掲載しました。
COLOR-of-CINEMA・索引
初期記事で数日にまたがっているものを索引化
花よりもなほ
花よりもなほ・是枝裕和監督と葛西薫さん
花よりもなほ・美術と衣装
花よりもなほ・是枝監督と葛西さん・追記
嫌われ松子の一生
傑作!!「嫌われ松子の一生」
「嫌われ松子の一生」と色彩
嫌われ松子の一生と、親切なクムジャさん
初恋
初恋。あるいは「宮崎あおい・映画」
映画「初恋」・追記
映画「初恋」のロケ地
カーズ(Cars)
「ピクサー(Pixar)」の展覧会
カーズ(Cars)、ピクサー(Pixar)
デスノート - DEATH NOTE -
「デスノート」と金子修介・監督
「M:i:III」「デスノート」対立の構図
M:i:III (M : i : 3)
M:i:III (M : i : 3)、ウサちゃんの足
「M:i:III」「デスノート」対立の構図
ダメジン
市川実日子と「ダメジン」と三木聡
続・市川実日子と「ダメジン」と三木聡
「ダメジン」今日から公開 !!
ソフィア・コッポラ
ソフィア・コッポラとアントワネット
スカーレット・ヨハンソンと南禅寺
映画本あれこれ_3・ソフィア・ファイル
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