2017-03-12

『モアナと伝説の海(Moana)』ロン・クレメンツ、ジョン・マスカー監督、(Voice Cast) アウリイ・クラヴァーリョ、ドウェイン・ジョンソン、他

モアナと伝説の海
Moana

監督 : ロン・クレメンツ
ジョン・マスカー
Voice Cast : アウリイ・クラヴァーリョ
ドウェイン・ジョンソン
レイチェル・ハウス
テムエラ・モリソン
ニコール・シャージンガー
ジェマイン・クレメント
アラン・テュディック、他

Moana

Memo1
映画は見てみるまでは判らないもので(それこそ『フォレスト・ガンプ』に出てきたセリフのようだ)全く予想していたものと違った作品が眼前に繰り広げられての大拍手!
(その辺、日本版ポスターや予告編によるものだとは思うけれど、初日の観客層はおそらく女性客が7〜8割だったのでは?とパッと見の感じ)
それにしても、すごく違っていて、何この、めちゃくちゃな面白さ!
近年のディズニー作品がプリンス要らずのプリンセス独立ストーリーの趣き(昨年の『ズートピア』はポランスキー「チャイナタウン」まで匂わせつつのバディムービーだったし)が強くなっていく方向で本作もその流れ。
さらに今回は(も)ロマンス要素は、ほぼゼロ。
(なんといっても"マウイ"は半神ですし…←タトゥーが本心をビジュアルで見せ"こころの声"などというワンテンポ遅くなる表現ではないというところもアイデア)
モアナやマウイのキャラクターデザインがポスターやチラシなどの印象としてはあまりよい印象ではなかったのが、途中から俄然魅力的に。
まさに命を吹き込むアニメーション力!
先に試写で見た人がつぶやいていた"海のマッドマックスFR"(+スターウォーズ+ウォーターワールド)
ホントだ!確かに。
ココナッツ海賊"カカモラ"
(ドンドコドンドコシーンのディテール、じっくり見たい。きっといろいろ小ネタな動きをやっているに違いない)
と、なるとあいつはイモータンジョー?笑
(倒され方というか、ほとんどオウンゴール)
そして監督がインタビューで該当シーンについてジョージ・ミラー監督に言及してた!
スクリーン張りキャン、スコープサイズタイプ推奨(←勝手にそう名付けてますが、ビスタ・タイプ張りキャンだと上下黒みが出る場合が)。
これは大スクリーン案件作品!
冒頭、ちびっ子モアナがウミガメを助けて海に返してあげるシーン。
(↑葉っぱで日陰を作ってあげて、もう、ここだけでグッときましたが)
それに続く"海に選ばれたシーン"の水の表現の美しさ!
(こ、これは「十戒」や〜「アビス」や〜、とおぉぉぉっ!となった。ラストはまさに「十戒」そのもの)
モアナのペットであり友だちでもある子ブタの"プア"や、すっとぼけまくりの何をしでかすかわからないニワトリの"ヘイヘイ"らは今までのドラマセオリーだと、かなり重要な役回りになるところ、割りと小絡み(プアにいたっては海を怖がり、こころを返しに行く旅には参加せず)。
さらに(よくあるパターンである定石的ドラマツルギー)助けたウミガメの子が恩返しとばかりに登場することもないというあたりにも、今までとは違った次なる"ある種の流れの始まり"を感じてしまったりもするぐらい本作のストーリ展開はイイ!!
(字幕版に続いて日本語版も予備知識無しで見たら)タラおばあちゃんの声が夏木マリさんって…湯婆婆やん 笑
(そのタラおばあちゃんが、まさにメンターでありヨーダのようでもある)
モアナの台詞
(幾度となく繰り返される口上)
I am Moana of Motunui.
You will board my boat.
Sail across the sea.
And restore the heart of Te Fiti.


Memo2
Making of Moana
(Cast ADR / Animation B-roll / Scores)
島の粘土模型をいくつも造って、それをベースに作成していくところは驚き!(アートブックを見たらカカモラの島型戦艦の模型も!)
https://www.youtube.com/watch?v=rB5MpMDMpas

End Title Design > Brian Estrada
ロール前のタイトルカード部分。
シンプルに1点ずつ描かれた、力強さがあって本作のもつエナジーとピッタリで素晴らしい。
エンドタイトル後におまけあり。
(ロン・クレメンツとジョン・マスカーは『リトル・マーメイド』の監督ということで、このオマケにはなるほど~。そしてグラムロック・カニ"タマトア"(←笑)の日本語版キャストはROLLY←またしてもなるほどー)
そのエンドロールの一番最後に"あのキャラ"が登場(他にも隠れミッキーとか、あるらしいけれど画面では未確認)

モアナと伝説の海
http://www.disney.co.jp/movie/moana.html

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2017-02-24

『ラ・ラ・ランド(La La Land)』デイミアン・チャゼル監督、ライアン・ゴズリング、エマ・ストーン、J・K・シモンズ、他

注・内容、台詞に触れています。
ラ・ラ・ランド
La La Land

監督 : デイミアン・チャゼル
出演 : ライアン・ゴズリング
エマ・ストーン
J・K・シモンズ
ジョン・レジェンド、他

L1

Memo1
"映画は女優で"という小林信彦先生の教えに従ってエマ・ストーンが出ているだけで無条件に見ている者にとっては、まあ、それだけで満足。
(その点から言うとウディ・アレン近作2作は"さらに倍")
"Audition"を歌うシーン、そしてエンドクレジット後半に流れる"City of Stars"エマ・ストーンによるハミングバージョン。
『ワン・フロム・ザ・ハート』想起した初期予告編やポスターからのイメージとはかなり違う。
ただ、後半、部屋がエメラルドグリーンの光に包まれ続けるシーン、特にエマ・ストーン顔アップシーンとテリー・ガーやフレデリック・フォレストに同じように照らされていた光が、やや被る(あとテリー・ガーが家を出て行くシーンの後ろ姿を捉えたショットと似たクレーン俯瞰ショットがいくつか)
ウディ・アレン『世界中がアイ・ラヴ・ユー』を"その年のベスト1"にあげていた淀川長治先生が、ある種対極にある『ラ・ラ・ランド』を見たら、どんな感想だったのだろう?ということを考えている。
(『世界中がアイ・ラヴ・ユー』パンフレットの溢れる喜びに満ちたレビューとか読むと特に)
さて、ラストの解釈についてはいろいろ分れるところ。
映画史変遷(一応、ミュージカル映画・画面フォーマット変遷史←『ザッツエンタテイメント』がモノクロの最初の『雨に唄えば』から始まるように)
SUMMITロゴスタンダードスクリーンサイズから、かつて『聖衣』初上映の際の突如、カーテンが横に開きシネマスコープに変わる部分の再現(PRESENTED BY CINEMASCOPEがモノクロからカラーに変わるところも同時に)
そしてアイリス・フェードイン&アウト
(ラストの"The End"の締め方。ここでパノラマという言葉も)
と、変遷史を見せた上でラスト"もうひとつのありえた世界"を描くシーンで使われたのが16mmによるホーム・ムービーというところが"あるひとつの解"として用意されている。(脚本にもわざわざ16mmという指定がある)
つまるところ"映画もまた夢の一種"なのである。
いま見ている実際の風景も、頭の中でイメージしている映像も、スクリーンに映される映画も、その映画の中で描かれる"ありえたかもしれない、もうひとつの世界のイメージも全ては地続きで繋がっている。
横尾忠則さんも映画にまつわる画集「画集・絵画の中の映画」の中で引用されていたが江戸川乱歩先生のこの言葉を痛烈に思いだす。
「現世は夢、夜の夢こそまこと」
"もうひとつのありえた世界"
最初の出会いでキス、バンドへの誘いを断り、ミアの一人芝居は大盛況、セブはフランスでジャズピアニストとしてライブ、そして結婚、生まれてきた子供の性別が男の子と全て現実とは真逆だと考えると、フランスで撮影する映画のオーディションにはミアは落ちたということになる。
(では、その後どのように女優として成功したのか、夫と知り合ったのかは分からないが、プロセスがどうであれ、二人とも夢は実現したこととなるラストは結構、好みの締めくくられ方)
『ラ・ラ・ランド』パンフレットで町山智浩氏が触れているエンディングについての監督へのインタビュー記事
(ここで監督による"一応のひとつの解"が語られている)
Damien Chazelle Reveals the Movie That Influenced La La Land’s Ending
http://www.vulture.com/2017/01/movie-that-inspired-la-la-lands-ending.html
クスっと笑えたシーン
「私の車の鍵も」
「車種は?」
「プリウス」
「どのプリウス?」
(いっぱい吊るされた同じキー←どれだけTOYOTAばかりやねん←関西弁)
「緑色のリボンの」(←この点もはキーカラー)
冒頭、高速道路ダンスシーンでセブの乗る車の後部座席にぎっしりと入ったカセットテープ収納ボックスがチラリ。
姉に「座るな」と言っていたホーギー・カーマイケルが座った椅子が実現したセブの店の入口入ったところに、しっかりと展示されていた。
映画館でミアがセブを探そうとスクリーンの前に立つシーン。
誰ひとり、ミアの方を向いていない(それどころか、何もないようにスクリーンを見ている。セブの横を通り過ぎるカットもある。)
少し奇妙なシーン。
(思えば次項目に書いた逆光ハイコントラスト映像も奇妙といえば奇妙)
IMAX含めTOHOフリーパス・フル活用で劇場を変えて(現時点で)7ヶ所で見たけれど、上映環境によって、これほど印象が変わる映画も珍しい。
タップの音も判別しにくい場合もある。
(ハイコントラストはラストの"もうひとつのありえたかもしれない世界"の16mmフィルムパートのためにわざとやっていると思うけれど輝度による差は大)
パーソナルカラーコーディネート的には色合い(ウォーム・クールトーン)がちぐはぐに見えていた衣装(特に前半戦)も輝度の高いスクリーンで超ハイコントラストが映えた状態だと全く印象が変わった!

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Memo2
ロゴ、メインタイトル、Typography及びグラフィック周りを手がけたのはShine Studio
(おぉぉぉっ!!と唸ったトップロゴなど画像あり)
http://shinestudio.com/projects/la-la-land/
La La Land - Movie References
ロシュフォールの恋人たち』『ウェストサイド物語』『雨に唄えば』『バンドワゴン』『巴里のアメリカ人』『ブロードウェイメロディ』など本作がオマージュ(リスペクト)した該当ミュージカルとの比較シーン動画。
https://vimeo.com/200550228
AllCityによる『ラ・ラ・ランド』Theatrical Campaign
http://www.allcitymedia.com/case-studies/la-la-land
第89回アカデミー賞に『ラ・ラ・ランド』でノミネートされた衣装デザイナー > メアリー・ゾフレス(コーエン兄弟作品多数)によるスケッチが掲載された記事 > http://www.hollywoodreporter.com/news/la-la-land-costume-designer-explains-retro-realistic-look-film-951231
参照にする映画をサンタモニカのビデオ店で借りてきてフレーム画像を印刷した話やセバスチャン(ライアン・ゴズリング)の2トーンシューズのこと、ミア(エマ・ストーン)が昼間に着ている普段着衣装探しのことなど。(H&Mにも!)
(『バンドワゴン』『雨に唄えば』から『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』
セバスチャンの2トーンシューズ)
La La Land Production Notes (PDFファイル54ページ)
エンドクレジットも全て掲載されています。
(動画、画像関連マテリアルは別リンク)。
http://www.lionsgatepublicity.com/uploads/assets/LA%20LA%20LAND%20NOTES%20FINAL%209.7.16.pdf
'La La Land': How to Shoot a Musical Number
"Someone in the Crowd"の撮影風景 (IndieWire記事)
http://www.indiewire.com/2017/02/la-la-land-damien-chazelle-emma-stone-musical-number-someone-in-the-crowd-watch-video-1201783573/
twitter版の方でリツイートしたコダック社のメールマガジンでも紹介されているとおり本作は35mmフィルム(一部16mm)で撮影されています。
PANAVISION社のホームベージにも
http://www.panavision.com/la-la-land-theaters
さまざまな映画・ドラマの「どこで撮影されたの?」なども紹介しているサイトに掲載された『ラ・ラ・ランド』ロケ場所。
http://www.atlasofwonders.com/2016/12/la-la-land-filming-locations.html

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IMAX上映館初日先着プレゼントとして用意されたポスタービジュアル

映画『ラ・ラ・ランド』公式サイト
http://gaga.ne.jp/lalaland/

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2017-02-11

"I want you to play the piano for me"『マリアンヌ(Allied)』ロバート・ゼメキス監督、ブラッド・ピット、マリオン・コティヤール、他

注・内容、台詞、ラストに触れています。
マリアンヌ
Allied

監督 : ロバート・ゼメキス
出演 : ブラッド・ピット
マリオン・コティヤール
リジー・キャプラン
マシュー・グッド
ジャレッド・ハリス、他

A1

Memo1
実写に戻り、全映画ジャンル網羅中のゼメキス監督。
(既にジャンルとしてはコメディ、SF、アドベンチャー、ドラマ、アニメ合成、シリアス、実話ものなどなど…)
ほどよいズーム、パン、カット割り…このゆとりある演出!
それにプラスして過去、未来の別時間(ある時はロックンロール誕生の瞬間、ある時は西部開拓時代、ある時はビートルズのいる時代、そして今回は第二次大戦中のカサブランカとロンドン)のその場所に連れていってくれるケレン味(砂漠のラブシーン、空襲のさなかの出産シーン)の溶けこみ具合(あ〜、映画見たァとニマニマしてしまいます)。
まさに二枚看板のスター映画。
ブラッド・ピットそしてマリオン・コティヤール
カサブランカパートでのふたり。
『カサブランカ』の変奏曲としてハンフリー・ボガードとイングリッド・バーグマンを思い起こしてしまう。
ラストが空軍の飛行場で、しかも上司である大佐が「彼が自らの手で射殺した。これは命令だ」と自殺であることを隠しマックスをかばう。
(一瞬『カサブランカ』のようにふたりを逃がすのか???とも思ったが、さすがにそこまでは)
さらに『カサブランカ』想起の…
どうしても妻がスパイだということを信じられないマックス。
無実であることの証明として弾けるはずだというピアノ。
(その曲がこちらも『カサブランカ』繋がりの"La Marseillaise")
その時の台詞
I want you to play the piano for me.
ロンドンパートの空襲シーン。
コニー・ウィリス『ブラック・アウト/オールクリア』でタイムトラベルした航時史学生が見た光景はこんな感じだったのでは?と思ったビジュアル。
カサブランカパートでのマリオン・コティヤールの視線、動作から醸しだされる誘惑度合い、そしてこんな台詞「カサブランカでは夫はセックスの後は、屋上で寝るのよ」
完全なハッピーエンドとは言えないが、少しほっとする余韻を残すのは終戦後、大きくなった娘のアンとマックスの夢であった(それはマリアンヌにも聞かせていた)メディシンハットの牧場で過ごすふたりの後ろ姿と窓辺に置かれたマリアンヌとの結婚式での写真のショットで締めくくられているからかもしれない。

Memo2
衣装デザインはジョアンナ・ジョンストン(Joanna Johnston)
今年の第89回アカデミー賞・衣装デザイン賞にノミネート。
マリオン・コティヤールの着ているリキッドサテンのドレスなど、ジョアンナ・ジョンストンによる衣装はもうひとつの主役ともよべる素晴らしさ!
1980年代からスピルバーグ、ゼメキス両監督作品を手がけてきてるけれど、そろそろ受賞しても…
こちらはコスチュームデザイン特別映像
(スケッチなども写っています。字幕付き)
https://www.youtube.com/watch?v=RNdWvW_VJjo
ゼメキス監督作品のタイトルデザインというと『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『フォレス・ガンプ/一期一会』『コンタクト』など多くを手がけているNINA SAXONが思い浮かぶが本作はSCARLET LETTERSによるシンプルなもの。
本ブログ内、ゼメキス監督関連過去記事
『抱きしめたい( I Wanna Hold Your Hand)』
http://color-of-cinema.cocolog-nifty.com/blog/2013/11/post-6203.html
『フライト(Flight)』
http://color-of-cinema.cocolog-nifty.com/blog/2013/03/post-124b.html
『ザ・ウォーク(THE WALK)』
http://color-of-cinema.cocolog-nifty.com/blog/2016/01/post-a9b2.html

A2

『マリアンヌ』公式サイト
http://marianne-movie.jp/


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タイトルデザイン_48 Shine Studio『マグニフィセント・セブン(The Magnificent Seven)』アントワーン・フークア監督、デンゼル・ワシントン、クリス・プラット、イーサン・ホーク、イ・ビョンホン、ピーター・サースガード、他

注・内容に触れています。
マグニフィセント・セブン
The Magnificent Seven

監督 : アントワーン・フークア
出演 : サム・チザム:デンゼル・ワシントン
ジョシュ・ファラデー:クリス・プラット
グッドナイト・ロビショー:イーサン・ホーク
ビリー・ロックス:イ・ビョンホン
ジャック・ホーン:ヴィンセント・ドノフリオ
バスケス:マヌエル・ガルシア=ルルフォ
レッドハーベスト:マーティン・センズメアー
エマ・クレン:ヘイリー・ベネット
バーソロミュー・ボーグ:ピーター・サースガード、他

Seven

Memo
"原案"の"翻案"の"新案"
様々な人種によるメンバー構成は意図的なものなどと言われていたが、監督インタビューなどを読むとたまたま"組みたかった役者"を集めたらバラバラになっただけと語っていて結果としてキャラクター分けを生みやすいキャスティングになったようだ。
「七人の侍」でのラスト、有名な台詞。
「今度もまた負け戦だったな…」
「えっ!?」
「勝ったのはあの百姓たちだ。わしたちではない」
(↑「荒野の七人」でも出てくる)
その締めの言葉は本作では無い。
しかし、それもさもありなん。
そもそもがデンゼル・ワシントン演じるサム・チザムは賞金稼ぎであること。
そして、かつてボーグ一味に家族を殺されたという復讐という理由付けもあるからだ。
あと、戦う野武士たちの人数が50人程度だったことと比較して本作は数百人というケタ違いの(実際、軍隊と呼んでいた)人数ということも変更された大きな要因だったのでは?
詩情あふれるシーンとガンファイトの対比が生む美しさ。
それこそが西部劇・ウェスタンの魅力。
その見たかったものを「どうぞーーーー!!!」と提示してくれたのが本作。
関西弁で"いいもん""わるもん"が判然とした、まさに昔「日曜洋画劇場」でよーくかかっていた西部劇のスタイル!
もしかして、8人目じゃないの?と思えるほどの活躍をする紅一点ヘンリー・ベネット。(『ガール・オン・ザ・トレイン』で車窓から見ていた"理想の夫婦"の妻役を演じていた同じ女優だと気づかなかった!まさにメイクアップならぬメイクダウン←造語です)
ラスト、去りゆくデンゼルら三人の姿にかぶさるボイスオーバー
"they were MAGNIFICENT"に続いて、あのエルマー・バーンスタインのテーマ曲(前半すぐに、やや似せて作られた新スコアを使いながら最後にドーンという泣かせる"決め方")に乗せて出てくるエンドタイトル。
タイトルデザインはShine Studio
エンドタイトル部分動画あり!
http://shinestudio.com/projects/the-magnificent-seven/
『駅馬車』(ジョン・フォード監督多数)から『ヘイトフル・エイト』まで。
西部劇・ウェスタンのタイトルデザイン集
http://annyas.com/screenshots/westerns/
(そもそも西部劇といえば、この書体というパターンはいつから?と思ってチェックしてみると最初期からという結論。最近はシンプルな方向にいっていたけれど、やはり王道路線がピッタリ)

『マグニフィセント・セブン』 | オフィシャルサイト
http://www.magnificent7.jp/

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2017-02-10

"ポーカーをする犬"『ザ・コンサルタント(The Accountant)』ギャヴィン・オコナー監督、ベン・アフレック、アナ・ケンドリック、J・K・シモンズ、ジョン・リスゴー、他

ザ・コンサルタント
The Accountant

監督 : ギャヴィン・オコナー
脚本 : ビル・ドゥビューク
出演 : ベン・アフレック
アナ・ケンドリック
J・K・シモンズ
ジョン・リスゴー、他

Ta

Memo
監督は傑作『ウォーリアー』がなかなか日本で公開されなかったり(カリコレ限定公開)同じく警察モノの佳作ながらDVDスルーされた『プライド&グローリー』と、結構不遇な扱いをうけているギャヴィン・オコナー
クローゼットを開けたときに「おぉぉぉ!!!ベン・アフレックがいっぱい吊るされている」と一瞬、目を疑った同じ肩幅広いスーツ、スーツ、スーツ…(←あ、冗談です…と、いう風に"死んだ目"とか"顎がわれているからすぐにバットマンって判る"とかいろいろツッコまれ気味なところも含めて、どこか好かれている役者なんだなぁ、と思っておりますです。)
あちらこちらに書かれているとおりクリスがこころを落ち着かせるために呪文のように唱える「ソロモン・グランディ」はイギリス童謡、マザー・グースの唄の歌詞(そしてDCコミックスの不死身の怪物の名前にも使われている)
寸分たがわぬ正確なリズムで過ごすクリスのライフスタイル。
(ガレージの開いていくシャッターへギリギリ車体すれすれにノーブレーキで入って行く見事なカーテクニック←仕事が完結しないことへ苛立った際との極端な落差)
アナ・ケンドリック演じるディナとクリス(ベン・アフレック)、ふたりの距離が少しずつ縮まっていく描き方がすごくよかったなぁ。
最初の書類をまとめて疲れて寝ているディナへ(近づいて触れることもしない)ぎこちない起こし方、外で昼食を食べているクリスへ話しかけてくるディナ、不正が判明した時、説明するクリス、犯人に命を狙われていることが判ってから隠れ家たるキャンピングカー(ジャクソン・ポロックの絵画とライトセーバーにアメコミって…笑)、ホテルへと移動してソファに並んで座るまでの位置関係。
この流れの中で最初に出てきた台詞に出てきた"ポーカーをする犬"が最後の最後、オチとして用意されていて、ここでほっとさせる余韻を残す辺りも本作の後味のよさのひとつでは?
クリスの事を調べさせるレイ局長(J・K・シモンズ)の真の目的、クリスに的確に指示を出す謎の声の主の正体など、まさにジグソーパズルのピースが収まるようにラストで回収させていくのも見事。
ラスト
ラマー社長(ジョン・リスゴー!←『トワイライト・ゾーン』で機上の翼の上のグレムリンより怖いぐらい目玉を飛び出させたぐらいの際立ち方もほしかったけどw))に雇われていた用心棒たちのリーダーは弟ブラクストンと判明。
(再会の約束をして)クリスへブラクストンへの台詞
「どうやって見つければいいんだ?」
「大丈夫だ。俺がおまえを見つけるから」
(これって、昔からよくラストに使われていたタイプの台詞で最近でも『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』でイルサがイーサンに言った"You  know how to find me."みたいな…。続きはそこから始められるということで続編期待大)
タイトルデザインはSCARLET LETTERS
小文字、黒地に白のシンプルなメインタイトル。

映画『ザ・コンサルタント』オフィシャルサイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/consultant-movie/sp/

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2017-02-04

『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち(Miss Peregrine's Home for Peculiar Children)』ティム・バートン監督、エヴァ・グリーン、エイサ・バターフィールド、エラ・パーネル、テレンス・スタンプ、ジュディ・デンチ、サミュエル・L・ジャクソン、他

注・内容、台詞、ラストに触れています。
ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち
Miss Peregrine's Home for Peculiar Children

監督 : ティム・バートン
原作 : ランサム・リグズ
出演 : エヴァ・グリーン
エイサ・バターフィールド
エラ・パーネル
ローレン・マクロスティ
フィンレー・マクミラン
サミュエル・L・ジャクソン
テレンス・スタンプ
ジュディ・デンチ、他

Mpp

Memo1
ティム・バートン監督、久々の"かいしんのいちげき!!!"
(大好きな)『ビッグ・フィッシュ』の趣きがあり随所に過去作を連想させられるシーンが散りばめられていてニマニマしながら最後まで見た。
確かに(少し前から言われていたとおり)ティム・バートン版『X-MEN』+『うる星やつらビューティフル・ドリーマー』(←同じ日を繰り返すループ仕様だけなのでちょっと違うか)でもあるけれど、やはりストップモーションを使ったイーノックの部屋で見せてもらった小型モンスターオモチャ人形の戦い(←こちら本物のアナログストップモーション)や(監督もインタビューで答えていた)ハリーハウゼン『アルゴ探検隊の大冒険』オマージュ、スケルトン・アーミーとホローガスト(字幕ではホロー表記)のブラックプールでの大乱闘シーンが最高!!(←雪がうっすら積もっている場所というのも良い←ちなみにエキストラとして監督自身も出演している)
キャステイングも面白い。
ティム・バートン監督の新たなるミューズ、ミス・ペレグリンを演じたエヴァ・グリーン、この人ならあり得ると思ってしまうジェイクのおじいちゃん役テレンス・スタンプ、まさかのジュディ・デンチ、そして"へらず口をたたきまくる悪役"をやらせたらピカイチのバロン役サミュエル・L・ジャクソン
ジェイク役、エイサ・バターフィールドも如何にもバートン好み。
そして(同じくおそらくバートン好み)エマを演じたエラ・パーネルも注目(『わたしを離さないで』ルース『マレフィセント』『ターザン』ジェーンと共に子供の頃や少女期を演じていた)
そして"奇妙なこどもたち"のキャラ分け。
ラストのチームワークをいかした総力戦の描き方に見事に繋がっている。
(双子の能力がバロンやホローとのラストバトルまでわからなかったけれど、ある意味"最強")
素敵なエンディング
バロンたちを倒し、祖父エイブも助かり、1943年9月3日の円環が閉じてしまってエマにさよならを言い、現代に戻ったジェイク。
すぐに祖父に会いに自転車を走らせるジェイク。
玄関前で抱き合う二人。
そのジェイクに祖父エイブが。
「誕生日プレゼントだ」
「まだ早いよ」
開いた本の間から世界中の紙幣が(一番上の紙幣が福沢諭吉!)
「エマのところへ行け」
「行き方はわかるはずだ」
(自分の居場所に戻って行くジェイク)

Memo2
ロケに使われたベルギーにあるお城(Torenhof Castle)、その他ロケに関しての紹介記事(←ここのWEB中「どこで撮影されたの?」はロケーション紹介サイトとしてもすごく楽しい!『ラ・ラ・ランド』『グランド・ブダペスト・ホテル』『インフェルノ』等々…)
http://www.atlasofwonders.com/2016/09/filming-locations-miss-peregrines-home.html
タイトルデザインは『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』など、最近、エンドタイトルにこの名前を見ない月はないというMatt Curtis
制作スタジオ > Fugitive
こちらはプロジェクトページにつき他の作品も掲載されています。
(オープニングタイトル部分動画有り)
http://www.fugitivestudios.co.uk/#projects
衣装デザインは『シザー・ハンズ』以来、ずっとティム・バートン作品を手がけているコリーン・アトウッド(Colleen Atwood)
※アカデミー賞・衣装デザイン賞を3回受賞
こちらは映画館(ArcLight cinema)での衣装展示(オリーヴ、エマ)を紹介しているブログ記事(オリーヴのイメージは、ちょっと『シザー・ハンズ』のウィノナ・ライダー想起←庭の植木などオマージュ部分もあるので、まさに!そしてエマの鉛の靴も展示)
Miss Peregrine's Home for Peculiar Children movie costumes on display...
http://hollywoodmoviecostumesandprops.blogspot.jp/2016/09/miss-peregrines-home-for-peculiar.html

Mpp2

『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』オフィシャルサイト
http://www.foxmovies-jp.com/staypeculiar/


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2017-01-28

"そっと涙をふくマント"『ドクター・ストレンジ(Doctor Strange)』スコット・デリクソン監督、ベネディクト・カンバーバッチ、レイチェル・マクアダムス、マッツ・ミケルセン、ティルダ・スウィントン、他

注・内容、台詞に触れています。
ドクター・ストレンジ
Doctor Strange

監督:スコット・デリクソン
出演 : ベネディクト・カンバーバッチ
レイチェル・マクアダムス
マッツ・ミケルセン
ティルダ・スウィントン
キウェテル・イジョフォー
ベネディクト・ウォン

Ds1_2

Memo
いやー、面白かった!!!
マーベル作品でも、ちょっと傍系(と、勝手に呼んでいる)『アントマン』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』が好物な者として、これはホントに楽しい(ギャグに走りがちだけど、まぁ無手勝流にいろいろやれるところが、またヨロシ。ディズニーはんも、主系絡ませといたら気ぃつけへんと思いますし←関西弁)
笑った台詞
(劇場でも1番ウケた)
「これはマントラ?」
「パスだ。Wi-Fiの」
「そこまで未開の地ではないからな」
ひとことキャッチフレーズで言い表せる名シーン
"そっと涙をふくマント"
いろいろ助けてくれるマント。
今後の活躍にも期待させてくれる行動 笑
"傷を負ったら飛び込めクリスティーン救急医療"
三段オチとしてはストレンジ、エンシェント・ワンと、あともう一回ほしいところだが、それをやっちゃあクドイということで(しかし、こちらのクリスティーンとの絡み方も次回作で出てきそうなパターン)
"ウォンを笑わせられたら一人前"
「名前はそれだけ?」
「エミネム」「ボノ」「ビヨンセ」といろいろやって見るが笑わない。
そのウォンが最後の最後(カエシリウスを追い払った後)に笑うシーンがオチとして用意されている。
クリスティーンを演じたレイチェル・マクアダムス(ガイ・リッチー『シャーロック・ホームズ』でアイリーン役だったというのも…←うっすらカンバーバッチ繋がり?)
拝みたくなってしまうほど神々しい頭のティルダ・スウィントン(エンシェント・ワン役←扇子を左手、後ろに持つポーズがカッコイイ)。
『007』『TVシリーズ・ハンニバル』から『スターウォーズ』までキャリア大横断中のマッツ・ミケルセン(カエシリウス役)と、"こりゃー、反則やん"とツッコミたくなるほど見事なキャスティング。
エンドクレジット後のお楽しみは恒例二段構え。
ひとつめはソーとロキの行方について(飲んでも飲んでも減らないビールジョッキシーンw)
ふたつめはラスト、兄弟子だったモルドが(いわゆるヴィラン)として登場するであろう予兆部分が描かれている。
全編通してテーマとしては"時間"
永遠の命のための時間、無限に繰り返される時間(結果、これが解決策となる)
そして最初からモチーフとして出てくるスティーブン(ドクターストレンジ)が集めていた時計コレクション。(←オレ様スゴイ感があふれる時計が1点ずつ回るディスプレイですがw)
だが、手の手術のために全て売り払ってしまうこととなり最後に残っているのがクリスティーンからプレゼントされた時計(これを最後まで持っていたということもよいなぁ)。
ラスト。
その時計をしっかりとつけ直すシーンできっちりと締めくくられる。
出てきた瞬間「おぉっ」と思った音楽について、書かれた記事。
ロッキング・オンの音楽情報サイト RO69
"ピンク・フロイドとの意外な関係。そして、ヴィサージって…"
http://ro69.jp/blog/rockinon/155348
タイトルデザイン(main-on-end titles)は『アントマン』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』なども手がけたsarofsky
サイト記事にも書かれているとおりマンダライメージ。
(これはマンダラの概念とも被る時計モチーフでもありますね)
sarofsky(エンドタイトル部分画像あり)
http://www.sarofsky.com/work/#!/doctor-strange

Ds2_2

ドクター・ストレンジ 公式サイト
http://marvel.disney.co.jp/movie/dr-strange.html

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2017-01-22

タイトルデザイン_47 BIG FILM DESIGN『沈黙‐サイレンス‐(Silence)』マーティン・スコセッシ監督、リーアム・ニーソン、アンドリュー・ガーフィールド、アダム・ドライヴァー、窪塚洋介、浅野忠信、イッセー尾形、他

沈黙‐サイレンス‐
Silence

原作 : 遠藤周作
監督 : マーティン・スコセッシ
出演 : リーアム・ニーソン
アンドリュー・ガーフィールド
アダム・ドライヴァー
窪塚洋介、浅野忠信
イッセー尾形
塚本晋也、小松菜奈
加瀬亮、笈田ヨシ、他

Silence

Memo1
年初にガツン!
堂々たる風格の時代劇を海外のスタッフが日本ではなく台湾でロケをし、いささかの違和感も感じさせない考証のもと、創り上げてしまった!
今から40年以上前に(多分、毎日ホールで毎月日本映画を特集上映していた「映像のロマン」で)篠田正浩監督版の『沈黙』を見た記憶が…(調べてみると撮影監督・宮川一夫、音楽・武満徹!)
さすがに深く理解できる年齢ではなかったので、ぼんやりとした印象しかないのが残念。
もし、この作品を誰が撮ったのかを伏せて鑑賞した場合、どのような印象を受けたのだろうかということを想像してみる。
もう、何年にもわたってスコセッシ監督が映画化という話を聞いていたので、どうしても『最後の誘惑』『クンドゥン』のライン上に作品を置いてしまうからだ。
ある意味、この2本と『沈黙』は根本のところで繋がっているとも思える←それ故、フェレイラとロドリゴが再会する寺での問答("大日"についての解釈など)は興味深い内容だった←まさに"日本は沼のようなもの"の意も。
公開前から既に、そのキャスティングに対してクワイ=ガン・ジンとカイロ・レンとスパイダーマンが共演!と書かれていた本作。
(もっともリーアム・ニーソンとアダム・ドライバーは同一画面に出てきませんが…)
その俳優陣にまざって窪塚洋介(ユダとして重要な役回りキチジローを好演)、さすがに(いくつものハリウッド映画出演多数だけあって)上手い浅野忠信による通辞。さらには塚本晋也監督がおどろくほどの溶け込み方(本当に、この時代にこういう人がいたと感じさせるリアリティ)、そして、まさに怪演といっていいイッセー尾形による長崎奉行、井上筑後守。
鑑賞後に判明したので見ているときは気付かなかったキャストも多いけれど、本当に多くの日本人俳優が出演(中村嘉葎雄、PANTA、片桐はいり、SABU…)。リストを見てると、プロレスラーの高山善廣の役名がLarge Manって(←こちらはすごくわかりやすいところで出てた)。黒沢あすかがロドリゴの妻として、ラスト、亡くなったロドリゴの棺桶を送り出す件(くだり)で、ちょっといい締めくくりの役を(棄教後も何度となく行われた踏み絵の場面でのロドリゴの心中察するかのような表情など、ここまで細かく演出指示がなされていたのかと感嘆)。

Memo2
衣装&プロダクションデザインをスコセッシ監督と何度も組んでいるダンテ・フェレッティ
17世紀の日本、それも長崎を見事に再現したセットデザインが本作の肝のひとつといっても過言ではない(密航のための中継地、マカオもきっちりと)
後半の主たる舞台、長崎奉行所による牢が置かれた役所も、その地面の土の色含め本当に素晴らしい。
タイトルデザインはRandall Balsmeyer (BIG FILM DESIGN)
黒字に白、細みのフォントを使ったシンプルなタイトルロゴ
(エンドクレジットに至るまで全て、非常に端正)
そしてバックに流れる虫の声や木々のざわめき、風の音、遠くに聞こえる雷鳴…などとも調和している。
(まさに余韻!!)

『沈黙‐サイレンス‐』公式サイト
http://chinmoku.jp/

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2016-12-23

タイトルデザイン_46 PROLOG FILM/Kyle Cooper 『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(Rogue One: A Star Wars Story)』

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー
Rogue One: A Star Wars Story

監督 : ギャレス・エドワーズ
出演 : フェリシティ・ジョーンズ
ディエゴ・ルナ、ドニー・イェン
ベン・メンデルソーン、マッツ・ミケルセン
アラン・テュディック
フォレスト・ウィテカー
リズ・アーメッド、チアン・ウェン、他

Ro

Memo
ディズニー傘下になってからの如実なヒロインを軸とした構成は、本線含めて良いなぁー。
語られていたローグ中隊(若干整合性が無いような気もするけれど、そういうことはどうでもよい)の物語。
監督も語っているとおり、まさに戦争映画になっている。
なんといってもドニー・イェン演ずる盲目の剣士チアルート!
唱えるはフォース念仏とも呼べる信念のフレーズ。
そして、この台詞。
「正しい者のあとに続く」
モルディブで撮影された南国イメージの惑星ビジュアルは初。
宇宙空間との色彩対比が美しい。
ダース・ベイダーの隠れ家(そしてドック)、逆光を背に登場する"見栄"のある場面。
そして何より、設計図を奪われ怒りに燃えて自ら反乱軍の舟に乗り込んでいく鬼気迫る姿。ライトセーバーによる殺陣の恐ろしさ。このシーンに続いてep4を見ると印象が変わるだろうなぁ(←まだ見直していない)
ここが描かれたことによってダース・ベイダーの怖さの部分が強調されて(思い出させてくれた)
"A long time ago,in a galaxy far,far away...." に続いてのメインテーマがなく、そのまま物語に移行していく。
(なるほどサイドストーリーは、オープニング部分をこういう手法をとっていくのか、と膝をうつ)
そしてジン・アーソの子供時代を描いたシーンに続いてメインタイトル。

エンドクレジットを見ているとタイトルデザイン周り(バックグラウンドイメージ、プロデュース)がPROLOG FILM/Kyle Cooperと表記されていた。
(ギャレス版『ゴジラ』からの流れもあってのこと?)
End Titles and Roller Design & Produced > FUGITIVE
http://www.fugitivestudios.co.uk/

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー
http://starwars.disney.co.jp/movie/r1.htm

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2016-10-13

『BFG ビッグ・フレンドリー・ジャイアント(The BFG)』スティーヴン・スピルバーグ監督、マーク・ライランス、ルビー・バーンヒル、他

BFG ビッグ・フレンドリー・ジャイアント
The BFG (2016)
Director : Steven Spielberg
Writers : Melissa Mathison (screenplay),
Roald Dahl (book)

Thebfg

※Memo
『チョコレート工場の秘密』(ティム・バートン)『ファンタスティック Mr.FOX』(ウェス・アンダーソン)『ジャイアントピーチ』(ヘンリー・セリック)『マチルダ』(ダニー・デビート)とロアルド・ダールが書いた原作(児童文学)へのアプローチの仕方が各監督によって違っているのも興味深い。
スピルバーグはまさにド直球な形でのファンタジー(『フック』以来!)
"For our Melissa"
脚本メリッサ・マシスンというエンドクレジットにジーンとする。
(ちょっと『E.T.』想起のシーンもあったりして更に…)
BFGを演じたマーク・ライランスのまなざし、声が素晴らしい!そして、ソフィーを演じたルビー・バーンヒルの実にイキイキとしたこと。
デビュー初劇場公開作から現在に至るまでリアルタイムで見続けている監督は誰だろう?と思って考えてみるとスピルバーグ監督作品がそれにあたる。
(『激突!』は淀川長治さんによる名解説TV放映後、今は閉館した梅田コマゴールドで見た!『続・激突カージャック』は阪急プラザ劇場『ジョーズ』は梅田東映パラス『未知との遭遇』はOS劇場と作品と映画館が結びついた形で記憶されているのも印象深い)
映画を見始めた時期、ヒッチコックもビリー・ワイルダーも劇場で新作として見られたのは『ファミリープロット』『フロントページ』のそれぞれ1作品ずつ(まさにすべりこみ)という中、ずっと撮り続けコンスタントに新作として公開されるスピルバーグ作品を見られることは幸せなことである。
Main and End Title Design
Scarlet Letters
http://scarletletterstitles.com/Our-Services/Main-Titles/Projects/159

BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント
http://www.disney.co.jp/movie/bfg.html

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