2017-11-12

『 IT イット “それ”が見えたら、終わり。』アンディ・ムスキエティ監督、ジェイデン・リーバハー、ビル・スカルスガルド、フィン・ヴォルフハルト、ソフィア・リリス、他

注・内容、台詞に触れています。
IT イット “それ”が見えたら、終わり。
IT

監督 : アンディ・ムスキエティ
出演 : ジェイデン・リーバハー
ビル・スカルスガルド
フィン・ウォルフハード
ソフィア・リリス
ジェレミー・レイ・テイラー
ワイアット・オレフ
チョーズン・ジェイコブズ
ニコラス・ハミルトン
ジャクソン・ロバート・スコット、他

物語・とある田舎町で児童が行方不明になる事件が相次ぐ中、おとなしい少年ビルの弟が大雨の日に出掛け、大量の血痕を残して姿をくらます。自分を責めるビルの前に突如現れた“それ”を目撃して以来、彼は神出鬼没、変幻自在の“それ”の恐怖に襲われる。彼と同じく“それ”に遭遇した人々とビルは手を組み、“それ”に立ち向かうが…(物語項、シネマトゥデイより抜粋)

It1

Memo1
なるほど。
この方法があった。
原作を読んでいる人、昔の映像版を見たことがある人、全く予備知識無しで見た人。
それぞれでうける印象は変わりそう。
既に知っている人からすると原作から重要なポイントを上手く抽出しての鋭い脚本に唸り、初めて見る方にとっても、漂うジュブナイル感とドキドキがミックスされたホラーの秀作となっている。
年代も27年後が現在の2016~2017年になるように設定された1980年代に置き換えている点は偶然なのかマーケティングによるものなのか?
小説が出た年、さらに90年のテレビ版を見た世代が、その時代へのノスタルジーを加味した上で見ることのプラスアルファ。
親の過度な干渉、性的虐待、いじめなど、それぞれが抱えている問題(心の奥に押し込めてしまう「それ」自体)が恐怖となって増幅される。
ラスト、ペニーワイズが「Fear…」(本当の恐怖は…)とつぶやくように消えていく。(まだつづく感が半端ではない締め方)
さらに川のそばでそれぞれが手のひらに傷をつけ、血の誓いを告げる。
"IT"がまた戻ってきた時は、みんなまたここに戻ってくると…。
(このあと、ひとりとひりの去っていく順番って、もしかして…???)
一番怖いシーンは冒頭の7歳の弟、ジョージがペニーワイズと遭遇するところ。
容赦なく腕を噛みちぎる場面はインパクトが大きい。その後、ペニーワイズが出てくる度に身構えてしまう。
で、身構えが過ぎるところへべバリーが浴室で「エルム街の悪夢」再現の鮮血シーン。ふりかえると「ギャッ」と突然現れるところは悲鳴があがっていた。
監督インタビューによると本作撮影中に『ストレンジャー・シングス』の配信が始まったのでフィン・ヴォルフハルトの両作品出演は偶然ということみたい。
(『ストレンジャー・シングス』マイクと違ってこちらはひたすら喋ってますが…笑)
自転車「Silver」
字幕にも出ていたけれど本編中では際立って重要ポイントはなかったので、これは続編で再登場ということだろうか?
スティーヴン・キング作品に時折登場する「亀」もレゴをはじめ水遊びをしているときに「足になにか触った」「亀がいる」と言った台詞なども出てきた。
蛇足
全く関係ないけれど最初に読んだ時から思ってたので、ちょっとメモ w
ペニーワイズとベニズワイガニで踏める。

It2

Memo2
Main Titles → Picture Mill
End Credits → SCARLET LETTERS
使用曲リスト
Songs and music featured in It (2017)
https://www.tunefind.com/movie/it-2017
カラーリスト(Colorist)は『ゾディアック』や『スノーデン』など多数手がけているCOMPANY 3Stephen Nakamura
町全体に漂う不穏当な空気。夜間や曇天シーンを多用するわけではなく、青春ものとしての真夏の空、陽の光もしっかりととらえ、その上でギラギラ感を少し薄めたカラー調整は見事。
判別できないほどのペールトーンとしてイエローアンダーベースをレンズフィルターソフトで後調整しているようにも見える濁りの少ない黄色みが足された空の色
http://www.company3.com/artists/stephen-nakamura-2/

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。
オフィシャルサイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/itthemovie/

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2017-10-28

『ブレードランナー 2049(Blade Runner 2049)』ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督、ライアン・ゴズリング、ハリソン・フォード、アナ・デ・アルマス、シルヴィア・フークス、ジャレッド・レトー、他

注・内容、ラストシーン、会話など盛大にネタばれしています。
ブレードランナー 2049
Blade Runner 2049

監督 : ドゥニ・ヴィルヌーヴ
撮影 : ロジャー・ディーキンス
出演 : ライアン・ゴズリング
ハリソン・フォード
アナ・デ・アルマス
シルヴィア・フークス
ジャレッド・レトー
ロビン・ライト
カーラ・ジュリ、他

物語・2022年にアメリカ西海岸で大規模な停電が起きたのをきっかけに世界は食物供給が混乱するなど危機的状況を迎える。2025年、科学者ウォレス(ジャレッド・レトー)が遺伝子組み換え食品を開発し、人類の危機を救う。そして、元捜査官デッカード(ハリソン・フォード)が突然行方をくらませて以来30年の月日が流れた2049年には、レプリカントの寿命に制限がなくなっていた。(物語項、シネマトゥデイより抜粋)

Br2049a

Memo1
独特のペシミスティックさがもたらす、実世界の延長線上にあってもおかしくない直近未来。
ヴィルヌーヴ監督の美意識が隅々まで行き届いた端正な作品。
それはロジャー・ディーキンスの撮影からサウンドデザイン、エンドクレジットで使用されるフォント(その色も)まで全てにおいて。
『ブレードランナー』(1982年)にも出ていた用語「SKIN JOB」が本作にも。
署内でKとすれ違う署員から完全に差別用語として吐き捨てられていた。
訳は「人間もどき」「もどき」
(「人間もどき」というと『マグマ大使』を思い出してしまいますが 笑)
前作のフォークト=カンプフ検査と同じようにレプリカントに対しての検査が行われる。
Kが警察署に入る前に行われる部屋の会話。
「接続」の意の「interlinked」を何度も言わされる。
最後は3回繰り返して
「Within cells interlinked」
「Within cells interlinked」
「Within cells interlinked」
(ふたつで十分かもしれないけれど)前作繋がりでもうひとつ。
一角獣を折っていたガフの折り紙が。
それも羊って…笑 (もっとも主人公がKというのも原作者もじりかもしれませんが←未確認)

Memo2
冒頭、デッカードに解任(処分)されたレプリカント、サッパー・モートンの住居近くの木の下から見つかった骨(のちにレイチェルのものと判明するのだが、このときはまだ知らない)を調べるデッカード。
ホログラフィAI、ジョイ(アナ・デ・アルマス)との会話。
「A、G、T、C…」
たったの4文字で表される
わたしは0と1の2文字
(鋭く、どこか切なさもある会話)
ハンディ機器エマネーターで初めて屋外に釣れだしてもらった際の手のひらでうける雨、他人のボディと同期してデッカードとの肉体的に交わり…。
その4と2文字の差異。
ジョイはどこまで感じていたのだろう。
どのような感じだったのだろう?
ラストシーン。
自分の記憶(移植された記憶とわかるまでのほんの僅かなあいだだが)としての、よりどころであった木馬をデッカードに手渡す。
(前作では揺らぐ記憶、存在証明、時間…その補完として写真を集めていたレプリカント)
デッカードのためにラヴと死闘をくりひろげ、命燃え尽きようとするK(命を託す前作のロイのようだ。さらにはロビン・ライト演じるジョシが台詞でふれていた自己犠牲?)
ステリン研究所の前で静かに横たわるK
その上に、ひたひたと雪が舞う。
続いて、手に落ちる雪のカットに。
デッカードとレイチェルとの間に生まれた娘。
アナ・ステライン(カーラ・ジュリ)。
「少し待ってください」
隔離された室内の中央に立っている。
「美しい…」
そして、近づいてくるアナ。
視線をあわせる。
手のひらを隔てているガラスにあてるデッカード。
このアナ・ステラインがレプリカントにうめこむための記憶を作り出す、最高の研究者という設定が素晴らしい。
Kがもしかすると自分が探しているレプリカントから生まれた子どもではないかと思って、訪ねてきた際のシーンもとてつもなく美しい。
(ここでアナはKの記憶は自分のものであることに、気づいて涙する)
オランダ出身という意味も含めて、前作のルトガー・ハウアーと対になると思しきウォレス社のラヴ(シルヴィア・フークス)←メチャクチャ強いし、意志強固にして冷徹。
最後のウォールでのKとの海上対決。
死の間際。
溺れゆく中、見たのはKの顔ではなく自分の創造主であるウォレスの姿が重なるように映しだされる。(この死の間際に…という点でも前作の屋上シーンと重なる部分が)
公開前に発表された30年間の空白を埋める短編。
ブレードランナー ブラックアウト 2022
2036:ネクサス・ドーン
2048:ノーウェア・トゥ・ラン
特にこの2048は本作冒頭にそのまま繋がっていくレプリカント/ネクサス8型、サッパー・モートンのエピソードが描かれている。
映画は女優でという小林信彦先生の教えに従ってジョイ役が魅力的だったアナ・デ・アルマスの他作品をNetflixでチェック。
キアヌ・リーヴスがノックアウトされた『ノック・ノック』と主演サスペンス『サイレント・ウェイ』(←タイトルシークエンス最高!)が現在配信中。
黒いブレードランナーと白いブレードランナー。
ロンドン・イメージの酸性雨の降る『ブレードランナー』とグレーの空・イメージの『ブレードランナー 2049』
色彩トーンアプローチの仕方が全く違う。
本作では、前半のロスアンゼルスPARTと後半ラスベガスPARTでの色調がグレイッシュオレンジブラウンと分かれている。

Br2049_ab

Memo3
タイトルデザイン
今年のベスト!タイトルデザインと言えるデジタルノイズとオレンジ色のフォントとの饗宴(競演ではなく)。
Prodigal pictures
Danny Yount
http://www.prodigalpictures.com/
メイキング、クリップなど
Created with Blade Runner 2049
いくつかのbehind Scene動画を見たけれど、VICE取材による、このメイキングが長さとバランスがよい。
(本当に撮影中の現場に取材に行っている)
Inside the Making of 'Blade Runner 2049' (VICE)
https://www.youtube.com/watch?v=T0kobbjpdUg
The Cast and Crew of 'Blade Runner 2049' on the Original Film
https://www.youtube.com/watch?v=T0kobbjpdUg
Blade Runner 2049 Experience LUV
https://www.youtube.com/watch?v=8fzWBNUr8Zo
Blade Runner 2049 - Fire
https://www.youtube.com/watch?v=8QvJajVj28w
ホログラフィAI、ジョイの起動音
(もしかしてSONY製品で既にある?もしくは、これから出てくる?)
プロコフィエフ「ピーターと狼
Joi Notification Sound
Peter and the Wolf Opera 67
Sergei Prokovief
https://www.youtube.com/watch?v=b07U7DtAflY
サウンドデザインについて
SoundWorks Collection: The Sound of Blade Runner 2049
https://www.youtube.com/watch?v=b07U7DtAflY
あのロケ地は何処? Filming Locations
主にブダペストで撮影
(リバティー広場にある旧ブダペスト証券取引所など)
ウォレスの事務所ホールとして、未完成のNeanderthal Museumからイメージをコンセプトアーティストが許可を得て使用したものも(写真あり)。
また、現在識別中のものもあり、新たに判別すると更新。
http://www.atlasofwonders.com/2017/10/blade-runner-2049-filming-locations.html

COLOR of CINEMA内、過去記事
『デンジャラス・デイズ : メイキング・オブ・ブレードランナー(Dangerous Days: Making Blade Runner)』と粗編集版(ワークプリント)を含む5つの『ブレードランナー』
http://color-of-cinema.cocolog-nifty.com/blog/2017/10/dangerous-days-.html

『ブレードランナー2049』オフィシャルサイト

http://www.bladerunner2049.jp/

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2017-10-26

タイトルデザイン_55 Richie Adams『バリー・シール/アメリカをはめた男(American Made)』ダグ・リーマン監督、トム・クルーズ

注・内容、台詞に触れています。
バリー・シール/アメリカをはめた男
American Made

監督 : ダグ・リーマン
出演 : トム・クルーズ
ドーナル・グリーソン
サラ・ライト・オルセン
、他

物語・民間航空会社のパイロットでトップクラスの操縦技術を持つバリー・シール(トム・クルーズ)は、CIAにスカウトされる。偵察機のパイロットとなった彼は極秘作戦の過程で麻薬組織と接触し、麻薬の運び屋としても才能を発揮する。政府の命令に従う一方で、違法な密輸ビジネスで荒稼ぎするバリーだったが…(物語項、シネマトゥデイより抜粋)

Am

Memo1
陽気にトンデモ話をヒョイヒョイとこなしていく姿はスターオーラ全開、まさにトム・クルーズ磐石。
(昔、関西で流れてた某引越し会社CM)「ホンマかいなー、そうかいなー」を歌い出したくなるほどキテレツな話が実は実話。
「決して、機内は空っぽで空気を運んだりはしませんよ〜」とばかりに行きは機関銃などの武器(雇い主・CIA)、帰りは麻薬(雇い主・メデジン・カルテル)とある意味ビジネスとしては大正解だけれど、やってることはメチャクチャ。
『アルゴ』(こちらも偽映画撮影を偽ってイランから大使館員を脱出させる実話)にせよ本作『バリー・シール』にせよ、1970年代~1980年代中盤ぐらいが、今なら一瞬でバレる嘘が通ってしまう、ぎりぎりの年代だったのだなぁ、と思う。
↑そしてネタの宝庫年代なのかも。
(それにしても嘘もユルい→CIAを反対に読んだAICという社名が…オイオイ 笑)
CIA側の依頼主シェイファー。
どーなる?ドーナル・グリーソンと思ってみていると、やはり後半になるにしたがって(『エクス・マキナ』や『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』の時のように)「エッ?!どーなる?」状態に。
しかし、今回はイラン・コントラ疑惑事件の絡みもあり、全ての作戦を中止に。
そしてバリーシールにひとこと。
「シェイファー?誰のことだ」
FBIが資金流入調査をしている際、あまりにも莫大なお金がアーカンソー州のミーナという人口5000人の小さな町に流れていることが判明。
調べにいくと、あちらこちらに銀行や不動産会社、はては高級車が何台も走っている。
これをきっかけに(他にもいろいろほころび始め)逮捕へ。
州警察DEA(米国麻薬取締局)とFBI(米国連邦捜査局)とATF(爆発物取締局)が一斉に現れて「で、どこが逮捕するの?」状態のシーンは笑った。
そして捕まったあとの州司法局で。
もう絶対に許せないといきり立つ長官に電話。
バリーシールが部屋に通される前に廊下で。
「いやぁー、本当に迷惑かけたねぇー」「お詫びに車でも」
笑い飛ばすFBIや州警察の面々。
で、部屋から出てきて手錠を外されて。
結果、あっさりと無罪放免。
「車を損したな」
続いて、この台詞(ボイスオーバーで)
今度の雇い主はホワイトハウスだ
妻子を安全な場所に逃し、モーテルからモーテルへと、逃走しつつビデオテープに起こった出来事を時系列にセルフ録画していくバリーシール。
いつJB(義理の弟)と同じこと(麻薬カルテルによる暗殺)が起こるかわからない精神状態で、まわりに人が入れば避けてもらって車のキーを回す。
ドキドキ、ドキドキしながら回す。
近づく人影。
(カルテルからの魔の手のようにもみえるが、もしかすると今でもなかったことになっている事件だし都合が悪い、その筋の人たちかもしれない。その実はわからないような銃声の音)
ダグ・リーマン監督、以前に『フェアゲーム』も撮っているので、本作含めCIAネタ&アメリカ大統領裏面史をエンターテイメントの表カバーに包んだ形で通して描きたかったのかもしれない?

Memo2
撮影監督が『シティ・オブ・ゴッド』や『ナイロビの蜂』のセザール・シャローン
ジャングルの緑赤茶けた土の色を、ややハイキー気味に撮った画面はこの人ならではの本編とのマッチ具合。
タイトルデザイナー > Richie Adams
(River Road Creative名義はクレジットされていませんでした)
4:3 ビデオ画面のチラツキノイズにトラッキングずれを、わざわざ施した80年代的エンドクレジット。

『バリー・シール/アメリカをはめた男』公式サイト
http://barry-seal.jp/

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2017-10-21

『アトミック・ブロンド(Atomic Blonde)』デヴィッド・リーチ監督、シャーリーズ・セロン、ジェームズ・マカヴォイ、ジョン・グッドマン、ソフィア・ブテラ、他

注・内容、ラストに触れています。
アトミック・ブロンド
Atomic Blonde

監督 : デヴィッド・リーチ
出演 : シャーリーズ・セロン
ジェームズ・マカヴォイ
エディ・マーサン
ジョン・グッドマン
トビー・ジョーンズ
ジェームズ・フォークナー
ソフィア・ブテラ
ビル・スカルスガルド
サム・ハーグレイブ
ティル・シュヴァイガ、他

物語・イギリスの情報機関、MI6ですご腕のスパイとしてその名をとどろかすロレーン・ブロートン(シャーリーズ・セロン)に、新たな指令が下される。それは、何者かに奪われた最高機密クラスのリストを取り戻すというもの。ベルリンを訪れたロレーンを待ち受けていたのは、世界各国のスパイだった。すさまじい争奪戦の中、ロレーンは超人的な戦闘能力を発揮しながら立ちはだかる敵を倒し…(物語項、シネマトゥデイより抜粋)

At_blonde

Memo1
彩度を落としたブルー系レンズフィルタートーンの画面がシャーリーズ・セロンのガラスのような透明度のあるブルーアイズにピッタリ。
もちろんと変幻自在なコート着こなしがカッコイイ。
さらには(足元注目の)靴映画でもあります。
そして、このヒール時折、武器にもなる。
KGB(旧ソ連) CIA(アメリカ) MI6(イギリス) シュタージ(東ドイツ) DGSE(フランス)と万国スパイ博覧会。
発端はMI6のスパイ、ガスコインの死。
二重スパイ、サッチェルのあぶり出し。
そしてスパイが記録されたリストの争奪。
例によって「ジョン・グッドマンの出る映画は良い映画」という格言は本作でも生きていてCIA主任カーツフェルドを悠々と演じている。
ラストへのどんでんどんでん返し。
MI6の事情聴取の部屋。
全て、証言し終わったロレーンがMI6の上司にパシッとひとこと。
「決めないと」
「女王陛下に会う時のドレスを」
続いてのシーン。
黒いドレスにヘアスタイルも変えたロレーン。
KGB側だった!?と思わせつつのKGBスパイのボスらを抹殺、リスト奪還。
(きっちりとMI6死体片付け班がホテルのボーイなどに扮して廊下で待機していて、東ベルリン脱出の際の全員傘をさして狙撃からのがれる方策といい、このチーム「いい仕事してまっせー」)
ラストはさらに反転してロレーン、実はCIAだった。
事情聴取中につぶやいた言葉をきっちり聞いていたカーツフェルド。
「誰がコックサッカー(クソ野郎)って?」
ジェームズ・マカヴォイが『スピリット』ほどではないにしろ本作でもカメレオンぶり(と、いうか「マカヴォイが出れば、その時点でいろいろありそう」という格言もあるあるなので最初からMI6ではないなーと穿った目で見てたら、やっぱり!でした)←とはいえ、散々翻弄していたようで結果的には二重スパイ・サッチェルに仕立て上げられる末路ですが…
パスポート、その他調達のための窓口が「時計屋」というのが、スパイ映画らしく、店の雰囲気や客とのやり取りなどしびれた。
オープニングの「ブルー・マンデー」KGBに捕まった若者たちが持っていたスケボー、そしてラジカセを「西側のゴミ」とばかりに踏みつぶした、その時かかっているネーナ「ロックバルーンは99」エンドタイトル、ボウイ&クイーン「アンダー・プレッシャー」などサントラ(楽曲)がそのままドラマを引っ張ってゆく構成。
(楽曲リストへのリンクは後述)
参考→昨年(2016年)公開された1980年代、社会主義政権下の東ドイツで巻き起こった「ブレイクダンス・ブーム」を題材に描いた映画『ブレイク・ビーターズ』
https://www.youtube.com/watch?v=0q2CdtW5wJI
KGBスパイに尾行されるロレーンが逃げこみ、戦いの場となる東ベルリン、映画館Kino international(タルコフスキー監督『ストーカー』を上映している←ちょうどキャッチーなあのシーンが流れている)
映画的引用として「スクリーンの裏側での戦い」は幾度となく見てきたシーン。
フィルム イン フィルムサイトより、そのシーン画像
http://www.filmsinfilms.com/atomic-blonde/
さらに東ベルリンからの東ドイツ・スタージュのスパイグラスを連れての脱出シークエンス。
階段踊り場から廊下までの長い超至近戦をワンカット?で一気に見せる。
続くカーチェイスシーンと、バリエーションが多く素晴らしい身体性で魅せたシャーリーズ・セロンの独壇場映画だ。

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Memo2
Main Title Design → Ivar Edding
ステンシル系フォントにグラフィティアート・スプレー処理された時代設定に合わせたデザイン。
エンドタイトルの古いコンピュータ(ブラウン管タイプ)にチラツキも再現して映しだされたクレジットも秀逸。
サントラ(楽曲)リスト
(英語サイトですが、どのシーンに使用されたかのメモがあるものもあり)
下記、リストは予告編のみに使用されたものも含めたもの。
Songs and music featured in Atomic Blonde
https://www.tunefind.com/movie/atomic-blonde-2017

映画「アトミック・ブロンド」公式サイト
http://atomic-blonde.jp/


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2017-10-19

『猿の惑星: 聖戦記(War for the Planet of the Apes)』マット・リーヴス監督、アンディ・サーキス、ウディ・ハレルソン、スティーヴ・ザーン、アミア・ミラー、他

猿の惑星 : 聖戦記
War for the Planet of the Apes

監督 : マット・リーヴス
出演 : アンディ・サーキス
ウディ・ハレルソン
スティーヴ・ザーン
カリン・コノヴァル
アミア・ミラー、他

物語・猿と人類の全面戦争が始まってから2年が経ち、シーザー(アンディ・サーキス)が率いる猿の群れは、森の奥深くのとりでに姿を隠していた。ある日、奇襲によってシーザーの妻と息子の命が奪われる。シーザーは人類の軍隊のリーダーである大佐(ウディ・ハレルソン)に復讐するため、オランウータンのモーリス(カリン・コノヴァル)らと共に旅立つ。(物語項、シネマトゥデイより抜粋)

War

Memo1
「目は心の窓」のことわざ通りシーザーを演じたアンディー・サーキスの眼の力がCGさえも引っ張っていく素晴らしさ。
(普通にアカデミー賞、ノミネートされないかなぁ)
1968年版への目配せも多々。
(コーネリアスや途中、出会って連れていくこととなる少女の名前ノヴァ、言葉を話せなくなる理由など)
スティーヴ・ザーンによるバッドエイプ。
全体に悲劇性が漂う重いトーンの本編でのコメディリリーフ(←立ち位置ジャージュービンクス説がいくつか 笑)
あるシーンで映画版『トワイライトゾーン』4話、機上のグレムリンよりも目の玉飛び出させて驚かせてくれたジョン・リスゴーなみにビックリ顔をするシーンがあるのだが、これってシンバルでシャンシャンさせて動く猿のオモチャのあの表情そのもの(一瞬、止まるのも可笑しい)←先に見ていた知人が新キャラで坂田利夫師匠が出てるでー(関西弁)って言ってて、もはや、そうとしか見えなくなってしまった 笑
"人間動物園"へ案内することになったバッドエイプが帽子にダウンベストで現れるのは笑った(これも1968年版『猿の惑星』の服を着た猿つながりかも?ALZ-113の影響で体毛を失ったとされていて、それ故寒さへの耐性がなくなっているため服を着用?)
ウディ・ハレルソンの"頭が晴れるぞー"とばかりにスキンヘッドをノーミラーで剃りながら見下ろし現れる姿はまさに。
指摘されているとおり「地獄の黙示録」カーツ大佐。
トンネル内に残された文字→「猿の黙示録(APE-OCALYPSE NOW)」
そして"人間動物園"に収容されたシーザーたちの『大脱走』(トンネルは掘らないけれど)
やっぱり脱獄ものは面白い。(子どもたちの電線伝わり脱出とか猿ならではの軽快なアイデア)
オラウータンのモーリスも3作全てに登場している。
(オリジナル版で政治家や行政を司っていたのがオラウータンだったことと大いに関係ありそう)←シーザーの死を看とったのも伝承者として次作(も、あるらしい)登場の可能性大。
とにもかくにも1作目と本作をまとめあげたマット・リーヴス監督の手腕はスゴイ。リブートでありつつオリジナルへの繋がりを残す余白も素晴らしい。

Memo2
タイトルデザイン
前2作のあらすじを伝えながら、それぞれのサブタイトル(赤い文字で)を浮かび上がらせるシンプルでスマートな手法。
Main Title Design > Elastic
End Title > SCARLET LETTERS

映画『猿の惑星:聖戦記』オフィシャルサイト

http://www.foxmovies.jp/saruwaku-g/

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2017-10-17

『マインドハンター(Mindhunter)』デヴィッド・フィンチャー監督、他 / ジョナサン・グロフ、ホルト・マッキャラニー、アナ・トーヴ、ハンナ・グロス、他

注・内容、ラスト、使用楽曲などに触れています。
マインドハンター
Mindhunter

原作・制作 : ジョー・ペンホール
監督 : デヴィッド・フィンチャー、他
出演 : ジョナサン・グロフ
ホルト・マッキャラニー
アナ・トーヴ
コッター・スミス
ハンナ・グロス、他

物語・1970年代後半、殺人犯の心理を研究して犯罪科学の幅を広げようとするFBI捜査官2人。研究を進めるうち、あまりにリアルな怪物に危ういほど近づいてゆく。(物語項、公式サイトより抜粋)

Mind_h

Memo1
シーズン1全話、見た。
傑作!
映画ともドラマとも違った、この味わい。
次回へ続くという引っ張り方ではないにもかかわらずやめられない。
この感触はなんだろう?しいて言えばじっくり読む小説の味わい。
エピソード毎の時間が通常ドラマより不規則なのも章立て(チャプター)の感覚。
決して1話完結ではないにも関わらずエンドクレジット(特に有名な楽曲を使っているエピソード)がクロールしている時の締めくくり感も不思議だ。
フィンチャー監督は(1,2,9,10話)の4エピソードを監督しているが、他の監督も全エピソードを通して、そのトーン&マナーにブレはない。
『特捜部Q』などの"変わり者たちだし、何の役にたつかわからない部署だから始まりは地下の窓のない部屋からスタート"する話は大好物なので、この点もまたよいなーと思ったポイント。
ウェンディ・カー博士のアナ・トーヴはキャスティング段階から「おぉっ!」ドラマ『FRINGE/フリンジ』のヒロイン役ではないですか!と期待していた女優(『フリンジ』もFBI捜査官だけれど、J・J・エイブラムスドラマということでパラレルワールドSF)
本作は研究一筋といった趣の博士役。
ホールデンの恋人デビーを演じたハンナ・グロスがよい。
フィンチャー監督は『ソーシャル・ネットワーク』ルーニー・マーラ『ゴーンガール』ロザムンド・パイクと女優を他作品とは一線を画す撮り方で魅力的に(時に発掘して)映す名手と常々思っていたけれど、本作も。
プロファイリング手法が確立されていない時代、それを構築していく段階のドラマ。
途中から"ミイラ取りがミイラになる如き"自身がシリアルキラー(特に最初から登場している殺人鬼エド・ケンパー)と転写同化していくような感じになる。
目つきもおかしい。
日常生活までプロファイリング化して人の行動の先を読み過ぎ空回り。
デビーとの仲もギクシャクしてくる。
(確かにエピソード10でデビーが言うように最初出会ったときは好奇心に満ちた姿で、これからやろうとすることを語っていたホールデンに惹かれていたのだから)
そして、ラスト。
自殺を図ったケンパーの入院している病院。
まさに恐怖をつきつけられる(それは襲われた瞬間の恐怖よりも、あることに気づいた恐怖だ)
心の闇の奥底は、まさに誰にも(当の殺人鬼にも)「わからない」のだと…。
メインタイトル前に何回かあるカンザス州の謎の男の事(それに対しての細かいフリ→ふと、目にとまる現場写真の手首のロープの結び方→船舶関係?→そのカンザス州の男が紐を結んでいるシーン)などは全て続きに?シーズン2?

Memo2
タイトルデザイン
MAIN TITLE DESIGNED BY KELLERHOUSE,INC.
END TITLES BY SCARLET LETTERS
Neil Kellerhouse >「ソーシャル・ネットワーク」「ドラゴン・タトゥーの女」「ゴーン・ガール」のキービジュアルとなる美しく洗練されたポスター類も(他に「レヴェナント」やクライテリオン版「ふたりのベロニカ」パッケージなど多数)
デヴィッド・フィンチャー監督ファンサイト
The Fincher Analyst
https://thefincheranalyst.com/
Adobe Premiere Proによる編集を行っている動画。
(初回アクセス時USA側を選択/現時点ではAdobe USAサイトのみ公開されています)
The minds behind David Fincher's Mindhunter.
https://www.adobe.com/creativecloud/video/customer-stories.html
デヴィッド・ボウイからトーキングヘッズ、ブームタウン・ラッツ、レッド・ツェッペリンまで使用されている楽曲も素晴らしい!
ソングリスト(Songs by Episode)
https://www.tunefind.com/show/mindhunter/season-1
なんとバンド名が「地球の静止する日」由来で名付けられた、クラトゥ(Klaatu)のこの曲が出てきてビックリ!(ドラマ設定年の曲)
エピソード4のラスト
行動科学課の3人が所長に呼ばれ、何か嫌ごと言われるのかと思いきや「予算がついた」「もはや私の手を離れた。監査も厳しくなるぞ」
乗り込んだエレベーターの中。
嬉しさを隠しきれないで、微妙に笑みがもれる3人の姿のバックに流れ、そしてエンドクレジットへ。
Calling Occupants Of Interplanetary Craft
https://www.youtube.com/watch?v=9URM_5R-vWk

マインドハンター | Netflix公式サイト
https://www.netflix.com/jp/title/80114855

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2017-09-29

タイトルデザイン_54 Plucky『ドリーム(Hidden Figures)』セオドア・メルフィ監督、タラジ・P・ヘンソン、オクタヴィア・スペンサー、ジャネール・モネイ、ケヴィン・コスナー、他

注・内容、台詞に触れています。
ドリーム
Hidden Figures

監督 : セオドア・メルフィ
出演 : タラジ・P・ヘンソン
オクタヴィア・スペンサー
ジャネール・モネイ
ケヴィン・コスナー
キルステン・ダンスト
マハーシャラ・アリ、他

物語・1960年代の初め、ソ連との宇宙開発競争で遅れを取っていたアメリカは、国家の威信をかけて有人宇宙飛行計画に乗り出す。NASAのキャサリン・G・ジョンソン(タラジ・P・ヘンソン)、ドロシー・ヴォーン(オクタヴィア・スペンサー)、メアリー・ジャクソン(ジャネール・モネイ)は、差別や偏見と闘いながら、宇宙飛行士ジョン・グレンの地球周回軌道飛行を成功させるため奔走する。(物語項、シネマトゥデイより抜粋)

Dream

Memo1
冒頭からの語り口が素晴らしくよい。
そして、全体から醸しだされるトーンが上品だ。
トイレやバスの座席、学校(白人専用という壁)、図書館など黒人差別がはっきりと行われていた時代。
ロケット軌道計算(チェックのための再計算も)などを行う非常に重要な仕事、計算手。にもかかわらず、黒人で女性というだけで別棟の窓もない部屋に押し込められて働くドロシーたち。
そんな環境の中にあっても深刻にならず持ち前の前向きなエネルギーで突破していく聡明なる女性たち姿に元気づけられる。
そして、本編全体にある"誰かが支えとなって応援している(してくれる)"空気。
押し付けがましいポジティブさではなく、まさに観終えたときに、よい心根と余韻を残してくれる映画だ。
ケビン・コスナー演じる本部長ハリソン。
マーキュリー計画を成功させるためへの静かなる決意を感じる。
そこには人種差別もない。必要なのは安全に確実に宇宙飛行士を送り出し帰還させること。職務のためには壁もない。
いい役だ。
ハリソンが黒人専用とかかれた化粧室の看板を壊す件(くだり)は、ちょっと胸熱なシーン。
『ムーンライト』でも素晴らしかったマハーシャラ・アリ
本作でも包みこむような優しさに溢れている。
夫に先立たれて女手ひとりで子供3人を育てていたキャサリンへの誠実な対応(初対面の時の非礼さの謝り方)そして、プロポーズシーン。
ここにも"支えとなって応援してくれる"人がいる。
当時、導入しようとしていたIBMコンピュータ。
あまりに大きすぎて設置部屋のドアから入らないシーンや実際の社員が動かし方に戸惑っている場面が。
そんな中、管理職をめざすも直接の管轄上司であるミッチェル(キルスティン・ダンスト)には、すげなく却下されていたドロシーが独学でFORTRANを学び、こっそりと動かしてしまう。その上、別棟“西計算グループ”の女性たちにもプログラミングを伝授して準備を整えておく先見性。
『ライトスタッフ』でジョン・グレンを演じていたのはエド・ハリス。
本作はちょっと若い感じだけれど、いかにも海兵隊から選ばれたパイロットで、しかもものすごく陽気、マーキュリー計画記者会見のために飛行場に降り立った際もNASAのスタッフたちとは少し離された位置にいたキャサリンたちに別け隔てなく挨拶していくナイスガイ。
(そのフリもあってのクライマックスのフレンドシップ7シークエンス)
女性は入れないことになっているブリーフィングにハリソンの計らいで参加するキャサリン。
そこでの素早いキャサリンの着陸地点再計算。
ぽかりとしている男性陣。
ジョン・グレンの台詞。
I like her numbers.
また打ちあげ間際での計算ミスが見つかった際も。
Let’s get the girl to check the numbers.
ハリソンの台詞
You think we can get to the moon?
それに対してキャサリン。
We’re already there, sir.

Hidden_figures

Memo2
MAIN ON END TITLES デザインはPlucky
(下記サイト > PROJECTS > MAIN TITLE選択/エンドタイトル動画あり。スマホの場合はPROJECTSで左にスライド)
http://www.plucky.la/projects/
キャサリンが800m離れた別棟へトイレのために走るバックに流れるのがこの曲。
ファレル・ウィリアムスの声が、また映画のトーンにピッタリ!
Pharrell Williams - Runnin'
(公式VEVO動画)
https://www.youtube.com/watch?v=9jXQBMNe01c
Kodak 35mmフィルム撮影・記事
Hidden Figures reunites Kodak and NASA
元々、記録フィルムなどNASAとの関わりにおいて40年の歴史を持つKodak。
まさに記事タイトル通り"NASAとの再会"となった。
撮影やカラーパレットについて興味深い内容。
https://www.kodak.com/Kodak/motion/blog/blog_post/?contentId=4295001217

『ドリーム』オフィシャルサイト
http://www.foxmovies-jp.com/dreammovie/

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2017-09-24

『エイリアン : コヴェナント(ALIEN: COVENANT)』リドリー・スコット監督、マイケル・ファスベンダー、キャサリン・ウォーターストン、ダニー・マクブライド、他

プロメテウス』が2093年エイリアン : コヴェナント』は2104年エイリアン』が2124年という年代設定。20年刻みということで次回作は?
そして形態の変化。
本作でのネオモーフ()→ゼノモーフ()→そして…ビッグチャップ(一作目エイリアン)へと。

エイリアン : コヴェナント
ALIEN: COVENANT

監督 : リドリー・スコット
出演 : マイケル・ファスベンダー
キャサリン・ウォーターストン
ダニー・マクブライド
ガイ・ピアース、他

物語・宇宙移住計画を遂行するため、コールドスリープ中の男女2,000人を乗せた宇宙船コヴェナント号は、植民地の惑星に向かって宇宙を航行する。最新型アンドロイドのウォルター(マイケル・ファスベンダー)が船の管理を任されていたが、途中で事故が発生。乗組員たちは必死で修復作業に取り組み…(物語項、シネマトゥデイより抜粋)

Ac1

Memo1
「今日はこれぐらいにしといたるわ」と吉本新喜劇・池乃めだか師匠ギャグのような台詞をリドリー・スコットが言ったかどうかはわからないが、まあ「こんなの見たかったんでしょ?」シーン(フェイスハガーもチェストバスターも水飲み鳥もリプリー想起のシャツも『エイリアン2』風味も)がテンコ盛り。
前作踏襲タイトルならば『コヴェナント』と船の名前だけとなるところをわざわざ『エイリアン : コヴェナント』としたところからも「わたしが"エイリアン"の創造主だ」と言わんばかりの気概を感じる。←デヴィッドのように?
(後述リンクにある監督のインタビューを見るとさらにさらに!!)
さて、三部作とも四部作とも伝え聞く新しい「エイリアン」シリーズ。
前作『プロメテウス』における"エンジニア"(設計士/創造主)の物語は、どのように引き継がれたのか、または引き継がれていくのか…。
前作でのこんな台詞。
「そう信じたから、そうなった」
タイトル、ネーミング、詩、など散りばめられたいろいろな事柄から、ある種、神話性と宗教性をおびた暗示と暗喩と展開。
(最もわかりやすいのはプロメテウスの火か…)
本作冒頭のウェイランドと(ウェイランドによって創られたアンドロイド)デヴィッド。
時間軸としてはプロメテウス号が地球を出発する以前。
「我々はどこからきたのか」
「それを見つけることになるだろう」
「あなたが私を創った」
「あなたは死ぬが私は死なない」
やや、薄ら笑いともよべる心根(アンドロイドに心はあるのか?)に浮かびあがる闇?或いは悪?或いは自ら創造主になることへの興味?
エイリアンよりもアンドロイド(或いはレプリカント)にシフトした(と、いうよりも1作目『エイリアン』の時から既にロボット/アンドロイドを出していたりと、もともとの興味はこちらが主と思える発言も多々な)リドリー・スコット監督による次なる展開が待ち遠しい。
「デヴィッドは前作同様ピーター・オトゥールを参考にして役作りをした。
一方、ウォルターはレナード・ニモイを参考に」
(ファスベンダーへのインタビュー記事より)

Law_ac

前作『プロメテウス』デヴィットが船内で『アラビアのロレンス』を見ているシーン(ロレンスがマッチの火を素手で…)
「シリーズにとってアンドロイドは重要だ。そもそも私は人間でもアンドロイド的な者が好きなんだ。『プロメテウス』のシャーリーズ(・セロン)もアンドロイドだよ。みんな、気づいてくれたかな?」
リドリー・スコット監督インタビュー (TV Bros.より)
デヴィッドとウォルターのファスベンダーとファスベンダーの超共演。
前作でスペースジョッキーが使っていたリコーダーの吹き方を伝授するシーン。
「一音狂うと、全てが狂う」
この部分で姿が同じアンドロイド同志の転写(DNAコピー的な)のイメージがつきまとう。
ラスト。
船内にひとりとなったデヴィッド(或いは転写されたウォルターともとれるが、最後のコールドスリープに入る前のダニエルズの反応からしてもデヴィッドと取るほうが正解か←ウォルターという解釈もそれはそれで面白い展開が作られる気がする)
胚芽を保存庫に入れ歩く。
流れるはワーグナー「ラインの黄金」よりヴァルハラ城への神々の入場

Memo2
Title design > Matt Curtis
(タイトルシークエンス部分がスチール写真で構成されています)
Alien: Covenant (2017)
http://annyas.com/screenshots/updates/alien-covenant-2017-ridley-scott/
亜流が生まれた秀逸な第一作『エイリアン』タイトルデザインを踏襲したリスペクトと現在にあった、やや細みに変更したフォントとのバランスが美しい。
Alien (1979)
Design > Richard Greenberg
(R/Greenberg Associates)
http://www.artofthetitle.com/title/alien/
リドリー・スコット監督インタビュー
(ネオモーフについても語っています)
https://www.youtube.com/watch?v=gmtuU9UTP04
特別映像 「Meet Walter」
https://www.youtube.com/watch?v=3A0s3XP6Nnw
アンドロイドは何を企んだのか?“空白の10年”描く特別映像
https://www.youtube.com/watch?v=H2R0hNQBDyM

Ac2

Frans Floris "The Fall of The Rebellious Angels"よりヒント、
或いはインスパイアを得たと思しきポスター


『エイリアン : コヴェナント』オフィシャルサイト
http://www.foxmovies-jp.com/alien/

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2017-09-23

"SURVIVAL IS VICTORY"『ダンケルク(DUNKIRK)』クリストファー・ノーラン監督、トム・ハーディ、ジャック・ロウデン、フィオン・ホワイトヘッド、トム・グリン=カーニー、マーク・ライランスケネス・ブラナー、キリアン・マーフィ、他

注・内容、台詞、ラストなどに触れています。
ダンケルク
DUNKIRK

監督 : クリストファー・ノーラン

出演 : フィオン・ホワイトヘッド
トム・グリン=カーニー
トム・ハーディ
ジャック・ロウデン
ハリー・スタイルズ
アナイリン・バーナード
ジェームズ・ダーシー
バリー・コーガン
キリアン・マーフィ
ケネス・ブラナー
マーク・ライランス、他

物語・1940年、連合軍の兵士40万人が、ドイツ軍によってドーバー海峡に面したフランス北端の港町ダンケルクに追い詰められる。ドイツ軍の猛攻にさらされる中、トミー(フィオン・ホワイトヘッド)ら若い兵士たちは生き延びようとさまざまな策を講じる。一方のイギリスでは民間船も動員した救出作戦が始動し、民間船の船長ミスター・ドーソン(マーク・ライランス)は息子らと一緒にダンケルクへ向かうことを決意。さらにイギリス空軍パイロットのファリア(トム・ハーディ)が、数的に不利ながらも出撃する(物語項、シネマトゥデイより抜粋)

D_1

Memo1
チクタクチクタクチクタクチクタク
時を刻む音。
メトロノームが左右に振幅している。
1番大きな振れ幅が1週間、中央寄りが1日、そしてほぼ中心が1日。
ただしリズムは全て同一。
どの場面においても戦っているのは顔の見えない敵ではなく"時間"ともいえる。
陸でも海でも空でも。
「この救出を待つ長い行列はいつまで待てばよいのか…」
「一刻の猶予もない、すぐに出航する」
「燃料はあと、どれぐらいだ」
この行きつ戻りつ、時に前後ねじれたりする時間の中を観客は兵士たちと共にラストまで目撃していくこととなる。
そして、それ(時を刻む音)はやがて、無事帰還したイギリスでの列車内でゆっくりと止まる。
カチッ
トミーたちと同じようにホッと一息つける瞬間だ。
プロペラが止まりゆっくりとダンケルク海岸をとぶスピットファイア。
手動で車輪を出す。
詩的なるシーンはファンタジー性を帯びているようにもみえる。
読み上げられる"ダンケルクからの撤退こそ勝利"の新聞記事のボイスオーバーがかぶさり続け、音楽が高らかに鳴り響く。
ラストカット。
捕虜となるべく手を後ろで組むファリア。
燃えるスピットファイア。
(ただ、映画はここで終わらず…)
着陸したファリアの時間より既にはるかに進行している列車。
トミーの顔。
(この表情をどう、捉えるか…)
エンドクレジットへ。
最強の箱庭シーン。
それぞれの時間軸のキャストに対して観客が同一視線で体感できるように構成されている本作にあって、いきなり出る俯瞰シーン。
海岸の兵士、桟橋の人の数…
桟橋にずらりと並ぶ兵士。
近づく爆音に対して一斉に見上げる顔、顔、顔。
IMAXで見たときの奥の奥まで見える表情!
Nolan Blue(グレートーンの中にも数%のブルーが混じっているようにみえる)に浮かび上がる炎のオレンジ
本作はほとんど流血とよべるシーンがない。
唯一、そのようなシーンがあるのは、ムーンスター号でミスタードーソンの役に立ちたいと乗船したジョージがキリアン・マーフィ演じる謎の英国兵(あきらかに戦闘による神経症を発症している)に突き飛ばされ船内で階段から落ち後頭部を鉄ダクトハンドルに打ちつけた場面ぐらいではないだろうか?
(戦闘でも爆撃でもなく不慮の事故で死亡してしまうアイロニカルさ)
決定的な台詞。
何が見える
故国(HOME)
・イギリスへ帰還した兵士たちが列車に乗り込もうとしている。
毛布を配っている盲目の老人に対して。
「生き残っただけだ」
「十分だ」
・コリンズに対しての兵士の台詞
(やや、小突き気味に)
「空軍は何をやってたんだ」
ミスター・ドーソン
「我々は知っているよ」
マスク取ったらめちゃくちゃハンサム。
後ろの席で見ていた年配の女性ふたりの会話。
(関西弁 ↓)
「あのパイロット、マスク取ったらめちゃくちゃハンサムやったねー」
「あ、思った思った、正統派男前って感じやった」←これはきっとジャック・ロウデンの事ですね 笑
こういう人もいました。
ラスト、桟橋で「あ、あれ?どうなってるの?」といった顔で目を覚まして(もしかして、最初から最後まで寝てたりして?)ちゃっかり将校たちの、これが最後となるイギリス兵の帰還船に乗船できる兵士。

Memo2
エキスポIMAXで発見したこと。
埃や糸くず(ヘアー)と思しきものが確認できる。
(後述、船内シーンで左下にかなり、はっきりと判る)
さすが完全アナログなフィトケミカルプロセスによる組み合わせ。
そのフィルムプリントからスキャニングされただけのことはある。
そしてデジタル修復せずに、そのまま再現していることに驚嘆。
約75%のIMAXカメラ撮影に対して25%の65mmカメラ撮影部分は主にムーンスター号部分(船内、船上)引潮で海岸に打ちあげられた状態になっている漁船の船内シーン(この密室シーン、本編中最も怖かった)、ボルトン海軍中佐(ケネス・ブラナー)が桟橋の上から海上に現れる民間船を目にするシーン
空を広く撮ったり描いたりすることは難しい。
スカスカという評、発言を見かけたけれど、龍安寺の庭みたいな余白の美として好きだけどなぁ。
「ヘルツォークが語っていた"Ecstatic Truth"の意のひとつとして砂浜での兵士たちの配置を幾何学模様にした」とインタビュー(後述TV Bros.)での発言も。
65mmカメラで撮影された『アラビアのロレンス』と、どこかダブるような感慨のシーンがいくつか。
(『ダンケルク』のCGを使わないアナログ撮影に関してのメイキング映像や画像などがすごく面白い。同じように「ロレンス」も砂漠に電信柱を建てて電気をひくところから始める話や駱駝の面構えオーディションなど逸話が多数)
・1週間と1日と1時間が交差していく際に起こる時間軸のねじれ
(『アラビアのロレンス』におけるダマスカスで握手をもとめてきた兵士に「どこかで会いましたか?」と不思議な顔をするロレンス)
・冒頭「イングリーシュ!」「イングリーシュ!」と叫ぶトミーを見て『アラビアのロレンス』で3回出てくる同台詞を思いだした。
スピットファイアの象徴するもの。
それは、まさにイギリスそのものでもある。
フレデリック・フォーサイス自伝『アウトサイダー』の中にスピットファイアに乗ることが子供の頃の夢だったから空軍へ入った記述が (最初の方にダンケルクのこともチラッと出てくる。最近撮影されたスピットファイアに乗るカラー写真も)

Dunkirk_1

Memo3
おそらく最も上映館数が多いと思われる2K上映。
ビスタFLATかシネスコ額縁か。
張りキャンノーカットマスクの現在、最も大事なことはフットライトが最小限の明るさで場内が限りなく暗いこと(消防法の関係なのか禁煙室内灯がぼやっと点けざるをえない劇場もあるので注意)。
TOHOシネマズなんばの2K IMAX
D列だと通路をはさんでC列の人の頭がかぶってくるため最初から販売していなかったりと、それぞれの劇場によって対応が変わっている(はず)
冒頭。
…砂浜へ。建物や塀の影が青い
その影の色が見たこともないほど美しい。
2K額縁でもエキスポIMAXでもデジタルIMAXでも全て同じ色だ。
(これもフィトケミカルプロセスの恩恵ではないだろうか)

Imax

Imax_f

次世代レーザーIMAX
写真は大阪エキスポシティ・座席 F-012
最前列鉄柵のことを考えると、センターのF-020が個人的にはベスト(このあたりは好みの問題もある)。
確認のため、2K額縁上映をなんばパークスシネマ シアター7で。
中央部分だとかなり没頭できる。
ショットとしておさまりがよくなるシーンも発見。
(最初から考えられているのだろうか?不思議だ)
初見の知人がエキスポIMAXでは視点の位置が中央になるため、IMAXカメラと65mmカメラ撮影部分との切替箇所は気づかなかったと言ってた。

Imax_p

Memo4
TVブロス. 9月9日号
『ダンケルク』クリストファー・ノーラン監督インタビュー。
カラー4P。
"Ecstatic Truth"の意味するもの、音楽的ストラクチャーの話、映画のトーンについてなど素晴らしい内容。

Bros1

Bros2

「若き兵士たちはオープンキャスティングをやって集めた~中略~僕は各ストーリーラインをきっちりしめてくれる"アンカー"がほしかった。経験を積んだベテランで観客にも馴染みがある役者。ケネス(・ブラナー)、マーク(・ライアンス)、そしてトム(・ハーディ)だ。彼らがかっこいいって?そうでなくちゃ困るよ。かっこよく撮ったんだから(笑)」
Title Design > SCARLET LETTERS
ノーラン監督のほとんどの作品(『インターステラー』『メメント』など除く)タイトルは黒バックに白文字。
クリストファー・ノーラン監督
Movie titles and typography from all feature films directed by Christopher Nolan.
http://annyas.com/screenshots/directors/christopher-nolan/
パンフレット。
奥付けにしっかりとビスタサイズ(上下に黒みのあるレターボックス)/2D, IMAX/2Dという記載もある。
まだ途中まで(やや拾い読み)ハーパーBOOKS『ダンケルク』
ノンフィクション本と思いきや、これがすこぶる面白いメイキング本(8Pカラーページ、インタビュー有り)でもあります。
(11章「新たなダンケルク」は40ページ以上にわたって映画に関して)

Dk2

Memo5
手作り感!
厚紙で出来たエキストラを立てるところを撮影した動画
https://www.youtube.com/watch?v=26cNm9trmIU
70mmフィルムのプロセス、配送などに関して。
A Day in the Life - 70mm Dunkirk
https://www.youtube.com/watch?v=tFGaxVejvys
参考
マイケル・ケイン繋がり(ファリアとコリンズへ指示を出す司令官の声でカメオ出演)で『空軍大戦略(BATTLE OF BRITAIN)』(1969)
movie typography
タイトルデザインはモーリス・ビンダー(Maurice Binder)
http://annyas.com/screenshots/updates/battle-of-britain-1969-movie-typography/

『ダンケルク』オフィシャルサイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/dunkirk/

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2017-09-10

"a-ha"『パターソン(Patterson)』ジム・ジャームッシュ監督、アダム・ドライヴァー、ゴルシフテ・ファラハニ、永瀬正敏、ネリー(ブルドッグ) 、他

パターソン
Patterson

監督 : ジム・ジャームッシュ
出演 : アダム・ドライヴァー
ゴルシフテ・ファラハニ
永瀬正敏
ネリー(ブルドッグ)、他

物語・ニュージャージー州パターソンでバスの運転手をしているパターソン(アダム・ドライヴァー)は、朝、妻のローラ(ゴルシフテ・ファラハニ)にキスをすることから始まる、変化のない毎日を過ごしている。そんな日々の中でパターソンは、周囲の会話やマッチ箱といった何げない物事に着想を得た詩をノートに書き留めていた。(物語項、シネマトゥデイより抜粋)

Patterson1

バスの窓から見える風景は電車に乗って見える風景と違って見える。そんなことを、ふと思った。
Memo1
毎日同じことが繰り返されているように見えて、実は少しずつ違う。
その、ほんの些細なことかもしれない小さな変化を愛おしむように描くジャームッシュ監督の傑作!
パターソンに住むバスドライバーのパターソンを演じるアダム・ドライバー。
まさかポエトリー・リーディングの如き韻を踏むようなキャスティングだがインタビューを読むと全くの偶然とのこと。
第69回カンヌ映画祭パルム・ドッグ賞に輝くブルドッグ、マーヴィンにも(決まったルーティンのような)日常がある。
パターソンが毎朝、出かける際に直していく傾いた郵便ポスト。
(帰宅すると、また傾いている)
誰の仕業と思いきや、これもまた飼い主と同じく日課としていたマーヴィン 笑
詩のノートを破りちぎってしまって部屋に閉じ込められたことによって、そのルーティンが乱れる←思えば起点はカップケーキが売れたお祝いで居残りさせられたことから始まっている
そんな、細かーいパッと見わからないぐらいのヒトコマが随所に。
ローラの作ってくれるお弁当、玄関脇の花(コスモス?)の咲き具合
ローラはとてもマイペースのように見えて実は予見的にいろいろなことを察知できそう。
一番気にしていたのは「詩のノートのコピーを取っておいて」ということ(ふたつの願いの1つ。もうひとつはギター)。
パターソンの過去は描かれないがバーで恋人との別れ話から自暴自棄となったエヴェレットが拳銃を持った際の素早い動きと次のカットで映しだされる軍服姿の写真とでほのかになんとなく判るように描かれている。
繰り返されるシーン(写し方)
特徴的な手描きの詩。
重なるボイスオーバーと共に流れ落ちる瀧の水がオーバーラップで幾度となく写される。背景の音楽も同じ。
これが、また本作のリズムアクセントとなっていて美しい。
永瀬正敏演じる日本人詩人。
「アーハ(a ha)」と特徴的な台詞。
これまたアドリブや現場で書き足されたものかと思いきや、最初に脚本に書かれていたとのこと。しかも永瀬のために書かれた役!
お礼にと渡されたノート。

白紙のページに可能性が広がることもある

日本人詩人が立ち去ったあと、しばらくノートをくるくると回し見つめる。
ひとこと、つぶやくように「a-ha」
そして、すぐにペンを取り出して詩を書き始める。
カメラはゆっくりとパターソンに寄っていく。

Patterson2

パターソン出身のルー・コステロ。
そのアボット&コステロの映画ポスターが貼られている。

Memo2
Titles and Graphic Designer
RANDY BALSMEYER (BIG FILM DESIGN)
(コーエン兄弟作品タイトルデザインは、ほぼこの人)
パンフレット、宣材マッチなどのデザインは大島依提亜さん。
(カーテン除く)本文カラーページ含め42P。
表紙をめくるとローラがペインティングしていたカーテン柄(だけではないと思うけれど、どこのシーンの柄が使われていたかわからなかった)が。
そこをめくるとMONDAYから一週間のノンブルがうたれたカラーページ。
センター、テキストページ。最後にもう一度カラーページ(今度はマーヴィンとパターソン。そしてツインズが主に)
OHIO match companyによるブルーチップマッチ(映画本編に詩と共に登場するマッチ)←現在は作られていないので映画スタッフによって再現←そのマッチをさらに宣材として再現。

映画『パターソン』公式サイト
http://paterson-movie.com/

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