コインの裏表「ノーカントリー」
注・内容に触れています。
「このコインは1958年製造だから今、この手元に来るまでに22年旅をしてきた事になる」途中、荒野にポツンと佇む雑貨店での会話。そしてラスト…「おれはコインのように生きてきた」。あまりに有名になったオカッパ・ヘアースタイルでのハビエル・バルデム演ずるアントン・シガーの台詞(台詞はスクリプトからの記載ではないので正確ではありませんが…)。まさにコインの裏表(いろいろな意味が含まれている)のように生真面目な追跡者を演じてアカデミー賞を手にしました(おそらく長く記憶に残るであろうキャラクター)。
撮影監督はロジャー・ディーキンス。9作品連続登板でコーエン兄弟との息もピッタリ。今作はシネマスコープで撮影されており、テキサス、ニューメキシコの風景を乾いた砂埃とともにパースペクティブに描きだしている。衣装メアリー・ゾフレス、音楽カーター・バーウェルもコーエン組の常連。
トミー・リー・ジョーンズ演ずるベル保安官は最後の最後までシガーという「影」を追いかける形になっていて(ニアミスはあるが面と向かわない)、それがそのままラストの長い会話の意味(見た「夢」の話とも)と繋がっている。
ノーカントリー
http://www.nocountry.jp/
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