2017-10-28

『ブレードランナー 2049(Blade Runner 2049)』ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督、ライアン・ゴズリング、ハリソン・フォード、アナ・デ・アルマス、シルヴィア・フークス、ジャレッド・レトー、他

注・内容、ラストシーン、会話など盛大にネタばれしています。
ブレードランナー 2049
Blade Runner 2049

監督 : ドゥニ・ヴィルヌーヴ
撮影 : ロジャー・ディーキンス
出演 : ライアン・ゴズリング
ハリソン・フォード
アナ・デ・アルマス
シルヴィア・フークス
ジャレッド・レトー
ロビン・ライト
カーラ・ジュリ、他

物語・2022年にアメリカ西海岸で大規模な停電が起きたのをきっかけに世界は食物供給が混乱するなど危機的状況を迎える。2025年、科学者ウォレス(ジャレッド・レトー)が遺伝子組み換え食品を開発し、人類の危機を救う。そして、元捜査官デッカード(ハリソン・フォード)が突然行方をくらませて以来30年の月日が流れた2049年には、レプリカントの寿命に制限がなくなっていた。(物語項、シネマトゥデイより抜粋)

Br2049a

Memo1
独特のペシミスティックさがもたらす、実世界の延長線上にあってもおかしくない直近未来。
ヴィルヌーヴ監督の美意識が隅々まで行き届いた端正な作品。
それはロジャー・ディーキンスの撮影からサウンドデザイン、エンドクレジットで使用されるフォント(その色も)まで全てにおいて。
『ブレードランナー』(1982年)にも出ていた用語「SKIN JOB」が本作にも。
署内でKとすれ違う署員から完全に差別用語として吐き捨てられていた。
訳は「人間もどき」「もどき」
(「人間もどき」というと『マグマ大使』を思い出してしまいますが 笑)
前作のフォークト=カンプフ検査と同じようにレプリカントに対しての検査が行われる。
Kが警察署に入る前に行われる部屋の会話。
「接続」の意の「interlinked」を何度も言わされる。
最後は3回繰り返して
「Within cells interlinked」
「Within cells interlinked」
「Within cells interlinked」
(ふたつで十分かもしれないけれど)前作繋がりでもうひとつ。
一角獣を折っていたガフの折り紙が。
それも羊って…笑 (もっとも主人公がKというのも原作者もじりかもしれませんが←未確認)

Memo2
冒頭、デッカードに解任(処分)されたレプリカント、サッパー・モートンの住居近くの木の下から見つかった骨(のちにレイチェルのものと判明するのだが、このときはまだ知らない)を調べるデッカード。
ホログラフィAI、ジョイ(アナ・デ・アルマス)との会話。
「A、G、T、C…」
たったの4文字で表される
わたしは0と1の2文字
(鋭く、どこか切なさもある会話)
ハンディ機器エマネーターで初めて屋外に釣れだしてもらった際の手のひらでうける雨、他人のボディと同期してデッカードとの肉体的に交わり…。
その4と2文字の差異。
ジョイはどこまで感じていたのだろう。
どのような感じだったのだろう?
ラストシーン。
自分の記憶(移植された記憶とわかるまでのほんの僅かなあいだだが)としての、よりどころであった木馬をデッカードに手渡す。
(前作では揺らぐ記憶、存在証明、時間…その補完として写真を集めていたレプリカント)
デッカードのためにラヴと死闘をくりひろげ、命燃え尽きようとするK(命を託す前作のロイのようだ。さらにはロビン・ライト演じるジョシが台詞でふれていた自己犠牲?)
ステリン研究所の前で静かに横たわるK
その上に、ひたひたと雪が舞う。
続いて、手に落ちる雪のカットに。
デッカードとレイチェルとの間に生まれた娘。
アナ・ステライン(カーラ・ジュリ)。
「少し待ってください」
隔離された室内の中央に立っている。
「美しい…」
そして、近づいてくるアナ。
視線をあわせる。
手のひらを隔てているガラスにあてるデッカード。
このアナ・ステラインがレプリカントにうめこむための記憶を作り出す、最高の研究者という設定が素晴らしい。
Kがもしかすると自分が探しているレプリカントから生まれた子どもではないかと思って、訪ねてきた際のシーンもとてつもなく美しい。
(ここでアナはKの記憶は自分のものであることに、気づいて涙する)
オランダ出身という意味も含めて、前作のルトガー・ハウアーと対になると思しきウォレス社のラヴ(シルヴィア・フークス)←メチャクチャ強いし、意志強固にして冷徹。
最後のウォールでのKとの海上対決。
死の間際。
溺れゆく中、見たのはKの顔ではなく自分の創造主であるウォレスの姿が重なるように映しだされる。(この死の間際に…という点でも前作の屋上シーンと重なる部分が)
公開前に発表された30年間の空白を埋める短編。
ブレードランナー ブラックアウト 2022
2036:ネクサス・ドーン
2048:ノーウェア・トゥ・ラン
特にこの2048は本作冒頭にそのまま繋がっていくレプリカント/ネクサス8型、サッパー・モートンのエピソードが描かれている。
映画は女優でという小林信彦先生の教えに従ってジョイ役が魅力的だったアナ・デ・アルマスの他作品をNetflixでチェック。
キアヌ・リーヴスがノックアウトされた『ノック・ノック』と主演サスペンス『サイレント・ウェイ』(←タイトルシークエンス最高!)が現在配信中。
黒いブレードランナーと白いブレードランナー。
ロンドン・イメージの酸性雨の降る『ブレードランナー』とグレーの空・イメージの『ブレードランナー 2049』
色彩トーンアプローチの仕方が全く違う。
本作では、前半のロスアンゼルスPARTと後半ラスベガスPARTでの色調がグレイッシュオレンジブラウンと分かれている。

Br2049_ab

Memo3
タイトルデザイン
今年のベスト!タイトルデザインと言えるデジタルノイズとオレンジ色のフォントとの饗宴(競演ではなく)。
Prodigal pictures
Danny Yount
http://www.prodigalpictures.com/
メイキング、クリップなど
Created with Blade Runner 2049
いくつかのbehind Scene動画を見たけれど、VICE取材による、このメイキングが長さとバランスがよい。
(本当に撮影中の現場に取材に行っている)
Inside the Making of 'Blade Runner 2049' (VICE)
https://www.youtube.com/watch?v=T0kobbjpdUg
The Cast and Crew of 'Blade Runner 2049' on the Original Film
https://www.youtube.com/watch?v=T0kobbjpdUg
Blade Runner 2049 Experience LUV
https://www.youtube.com/watch?v=8fzWBNUr8Zo
Blade Runner 2049 - Fire
https://www.youtube.com/watch?v=8QvJajVj28w
ホログラフィAI、ジョイの起動音
(もしかしてSONY製品で既にある?もしくは、これから出てくる?)
プロコフィエフ「ピーターと狼
Joi Notification Sound
Peter and the Wolf Opera 67
Sergei Prokovief
https://www.youtube.com/watch?v=b07U7DtAflY
サウンドデザインについて
SoundWorks Collection: The Sound of Blade Runner 2049
https://www.youtube.com/watch?v=b07U7DtAflY
あのロケ地は何処? Filming Locations
主にブダペストで撮影
(リバティー広場にある旧ブダペスト証券取引所など)
ウォレスの事務所ホールとして、未完成のNeanderthal Museumからイメージをコンセプトアーティストが許可を得て使用したものも(写真あり)。
また、現在識別中のものもあり、新たに判別すると更新。
http://www.atlasofwonders.com/2017/10/blade-runner-2049-filming-locations.html

COLOR of CINEMA内、過去記事
『デンジャラス・デイズ : メイキング・オブ・ブレードランナー(Dangerous Days: Making Blade Runner)』と粗編集版(ワークプリント)を含む5つの『ブレードランナー』
http://color-of-cinema.cocolog-nifty.com/blog/2017/10/dangerous-days-.html

『ブレードランナー2049』オフィシャルサイト

http://www.bladerunner2049.jp/

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2017-10-26

タイトルデザイン_55 Richie Adams『バリー・シール/アメリカをはめた男(American Made)』ダグ・リーマン監督、トム・クルーズ

注・内容、台詞に触れています。
バリー・シール/アメリカをはめた男
American Made

監督 : ダグ・リーマン
出演 : トム・クルーズ
ドーナル・グリーソン
サラ・ライト・オルセン
、他

物語・民間航空会社のパイロットでトップクラスの操縦技術を持つバリー・シール(トム・クルーズ)は、CIAにスカウトされる。偵察機のパイロットとなった彼は極秘作戦の過程で麻薬組織と接触し、麻薬の運び屋としても才能を発揮する。政府の命令に従う一方で、違法な密輸ビジネスで荒稼ぎするバリーだったが…(物語項、シネマトゥデイより抜粋)

Am

Memo1
陽気にトンデモ話をヒョイヒョイとこなしていく姿はスターオーラ全開、まさにトム・クルーズ磐石。
(昔、関西で流れてた某引越し会社CM)「ホンマかいなー、そうかいなー」を歌い出したくなるほどキテレツな話が実は実話。
「決して、機内は空っぽで空気を運んだりはしませんよ〜」とばかりに行きは機関銃などの武器(雇い主・CIA)、帰りは麻薬(雇い主・メデジン・カルテル)とある意味ビジネスとしては大正解だけれど、やってることはメチャクチャ。
『アルゴ』(こちらも偽映画撮影を偽ってイランから大使館員を脱出させる実話)にせよ本作『バリー・シール』にせよ、1970年代~1980年代中盤ぐらいが、今なら一瞬でバレる嘘が通ってしまう、ぎりぎりの年代だったのだなぁ、と思う。
↑そしてネタの宝庫年代なのかも。
(それにしても嘘もユルい→CIAを反対に読んだAICという社名が…オイオイ 笑)
CIA側の依頼主シェイファー。
どーなる?ドーナル・グリーソンと思ってみていると、やはり後半になるにしたがって(『エクス・マキナ』や『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』の時のように)「エッ?!どーなる?」状態に。
しかし、今回はイラン・コントラ疑惑事件の絡みもあり、全ての作戦を中止に。
そしてバリーシールにひとこと。
「シェイファー?誰のことだ」
FBIが資金流入調査をしている際、あまりにも莫大なお金がアーカンソー州のミーナという人口5000人の小さな町に流れていることが判明。
調べにいくと、あちらこちらに銀行や不動産会社、はては高級車が何台も走っている。
これをきっかけに(他にもいろいろほころび始め)逮捕へ。
州警察DEA(米国麻薬取締局)とFBI(米国連邦捜査局)とATF(爆発物取締局)が一斉に現れて「で、どこが逮捕するの?」状態のシーンは笑った。
そして捕まったあとの州司法局で。
もう絶対に許せないといきり立つ長官に電話。
バリーシールが部屋に通される前に廊下で。
「いやぁー、本当に迷惑かけたねぇー」「お詫びに車でも」
笑い飛ばすFBIや州警察の面々。
で、部屋から出てきて手錠を外されて。
結果、あっさりと無罪放免。
「車を損したな」
続いて、この台詞(ボイスオーバーで)
今度の雇い主はホワイトハウスだ
妻子を安全な場所に逃し、モーテルからモーテルへと、逃走しつつビデオテープに起こった出来事を時系列にセルフ録画していくバリーシール。
いつJB(義理の弟)と同じこと(麻薬カルテルによる暗殺)が起こるかわからない精神状態で、まわりに人が入れば避けてもらって車のキーを回す。
ドキドキ、ドキドキしながら回す。
近づく人影。
(カルテルからの魔の手のようにもみえるが、もしかすると今でもなかったことになっている事件だし都合が悪い、その筋の人たちかもしれない。その実はわからないような銃声の音)
ダグ・リーマン監督、以前に『フェアゲーム』も撮っているので、本作含めCIAネタ&アメリカ大統領裏面史をエンターテイメントの表カバーに包んだ形で通して描きたかったのかもしれない?

Memo2
撮影監督が『シティ・オブ・ゴッド』や『ナイロビの蜂』のセザール・シャローン
ジャングルの緑赤茶けた土の色を、ややハイキー気味に撮った画面はこの人ならではの本編とのマッチ具合。
タイトルデザイナー > Richie Adams
(River Road Creative名義はクレジットされていませんでした)
4:3 ビデオ画面のチラツキノイズにトラッキングずれを、わざわざ施した80年代的エンドクレジット。

『バリー・シール/アメリカをはめた男』公式サイト
http://barry-seal.jp/

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2017-10-17

『デンジャラス・デイズ : メイキング・オブ・ブレードランナー(Dangerous Days: Making Blade Runner)』と粗編集版(ワークプリント)を含む5つの『ブレードランナー』

注・デッカードはレプリカントなのか?の問いに答えるリドリー・スコット監督のインタビュー部分などに触れています。

デンジャラス・デイズ
メイキング・オブ・ブレードランナー
Dangerous Days: Making Blade Runner

2007年「ファイナル・カット」公開に合わせて発売された『ブレードランナー』25周年記念版BOX(DVD)に入っていた(現在も収録されているセットあり)3時間34分に及ぶIMDbでも高評価なメイキング作品の傑作!

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Memo1
BOXに収録された5つの『ブレードランナー
『粗編集版(ワークプリント)』
『アメリカ劇場公開版』(1982)
『インターナショナル・バージョン(完全版)』(1982)
『ディレクターズ・カット(最終版)』(1992)
『ファイナル・カット』(2007)
『粗編集版(ワークプリント)』(110min)はエンドクレジットなし。
デッカードとレイチェルがエレベーターに乗ってドアが閉まると共にTHE ENDの文字。上映が終わった瞬間、リドリー・スコット監督は「素晴らしい」と声を上げたが周囲は「エッ?!…」といった戸惑いの様相だったと語っている。
しかし、一番最初のこのバージョンの時点で既にのちの「ファイナル・カット」となる完成形はできていたのだ。
その後、追加撮影や新たに加えられることとなるナレーション(ハリソン・フォードによるボイスオーバー)収録なども見ることができる。
以下、いくつかのインタビュー部分より抜粋。
「10万ドルのネオンを作る予定だった。結局彼らは『ワン・フロム・ザ・ハート』のネオンを譲ってもらい撮影した。"お下がり"に見えないように工夫してね」
デッカードはレプリカントなのか?の問いにリドリー・スコット監督が。
ラストに触れて。
「ユニコーンの折り紙だ」
「こうして手に取る」
「これで誰もが気づくだろう?」
彼の脳に移植された情報を知る者がいることに
ハリソン・フォード演じるデッカード衣装について。
「赤っぽいハリスツイードで下襟が小さいヘリンボーンジャケットだ」
「あのネクタイは今でも持っている」
「さほど奇抜ではないんだ。それが衣装のポイントだった」
「彼がひとつだけ出した条件は帽子をかぶらないことだった」
「彼は帽子を見ると機嫌を損ねた」
「前回の映画で帽子をかぶりすぎたから今回は帽子がないと助かると」
(↑前回の映画 笑)
他にも特典ディスクにセット内を歩きながらパーキングメーターのことを解説するシド・ミードなどが記録された初期のメイキング映像などもあり。
先日、地上波(朝日放送)で『ブレードランナー』が放送されました。流れたのはいわゆる最初に映画館でかかった『インターナショナル版』ボイスオーバー付き、ハッピーエンド、鳩が舞う空は青いバージョンでした。

Br

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制作会社名義のThe Ladd Companyのロゴ
『ブレードランナー(Blade Runner)』(1982)リサーチ用試写に使用された『粗編集版(ワークプリント)』ではおなじみの黒バックにグリーンのものではなく白地のものが使用されていた。
http://logos.wikia.com/wiki/The_Ladd_Company
『ブレードランナー』タイトルデザイン
Pacific Title and Art Studio
(動画)
http://www.artofthetitle.com/title/blade-runner/
(タイトルカード写真)
http://annyas.com/screenshots/updates/blade-runner-1982-ridley-scott/
劇場公開版、ファイナル・カットなど各バージョンによるシークエンス違い(エンディング、エフェクトなど)
Which "Blade Runner" Cut Should I Watch? A Visual Explainer.
https://www.youtube.com/watch?v=n70PtKIhitA

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2017-09-10

"a-ha"『パターソン(Patterson)』ジム・ジャームッシュ監督、アダム・ドライヴァー、ゴルシフテ・ファラハニ、永瀬正敏、ネリー(ブルドッグ) 、他

パターソン
Patterson

監督 : ジム・ジャームッシュ
出演 : アダム・ドライヴァー
ゴルシフテ・ファラハニ
永瀬正敏
ネリー(ブルドッグ)、他

物語・ニュージャージー州パターソンでバスの運転手をしているパターソン(アダム・ドライヴァー)は、朝、妻のローラ(ゴルシフテ・ファラハニ)にキスをすることから始まる、変化のない毎日を過ごしている。そんな日々の中でパターソンは、周囲の会話やマッチ箱といった何げない物事に着想を得た詩をノートに書き留めていた。(物語項、シネマトゥデイより抜粋)

Patterson1

バスの窓から見える風景は電車に乗って見える風景と違って見える。そんなことを、ふと思った。
Memo1
毎日同じことが繰り返されているように見えて、実は少しずつ違う。
その、ほんの些細なことかもしれない小さな変化を愛おしむように描くジャームッシュ監督の傑作!
パターソンに住むバスドライバーのパターソンを演じるアダム・ドライバー。
まさかポエトリー・リーディングの如き韻を踏むようなキャスティングだがインタビューを読むと全くの偶然とのこと。
第69回カンヌ映画祭パルム・ドッグ賞に輝くブルドッグ、マーヴィンにも(決まったルーティンのような)日常がある。
パターソンが毎朝、出かける際に直していく傾いた郵便ポスト。
(帰宅すると、また傾いている)
誰の仕業と思いきや、これもまた飼い主と同じく日課としていたマーヴィン 笑
詩のノートを破りちぎってしまって部屋に閉じ込められたことによって、そのルーティンが乱れる←思えば起点はカップケーキが売れたお祝いで居残りさせられたことから始まっている
そんな、細かーいパッと見わからないぐらいのヒトコマが随所に。
ローラの作ってくれるお弁当、玄関脇の花(コスモス?)の咲き具合
ローラはとてもマイペースのように見えて実は予見的にいろいろなことを察知できそう。
一番気にしていたのは「詩のノートのコピーを取っておいて」ということ(ふたつの願いの1つ。もうひとつはギター)。
パターソンの過去は描かれないがバーで恋人との別れ話から自暴自棄となったエヴェレットが拳銃を持った際の素早い動きと次のカットで映しだされる軍服姿の写真とでほのかになんとなく判るように描かれている。
繰り返されるシーン(写し方)
特徴的な手描きの詩。
重なるボイスオーバーと共に流れ落ちる瀧の水がオーバーラップで幾度となく写される。背景の音楽も同じ。
これが、また本作のリズムアクセントとなっていて美しい。
永瀬正敏演じる日本人詩人。
「アーハ(a ha)」と特徴的な台詞。
これまたアドリブや現場で書き足されたものかと思いきや、最初に脚本に書かれていたとのこと。しかも永瀬のために書かれた役!
お礼にと渡されたノート。

白紙のページに可能性が広がることもある

日本人詩人が立ち去ったあと、しばらくノートをくるくると回し見つめる。
ひとこと、つぶやくように「a-ha」
そして、すぐにペンを取り出して詩を書き始める。
カメラはゆっくりとパターソンに寄っていく。

Patterson2

パターソン出身のルー・コステロ。
そのアボット&コステロの映画ポスターが貼られている。

Memo2
Titles and Graphic Designer
RANDY BALSMEYER (BIG FILM DESIGN)
(コーエン兄弟作品タイトルデザインは、ほぼこの人)
パンフレット、宣材マッチなどのデザインは大島依提亜さん。
(カーテン除く)本文カラーページ含め42P。
表紙をめくるとローラがペインティングしていたカーテン柄(だけではないと思うけれど、どこのシーンの柄が使われていたかわからなかった)が。
そこをめくるとMONDAYから一週間のノンブルがうたれたカラーページ。
センター、テキストページ。最後にもう一度カラーページ(今度はマーヴィンとパターソン。そしてツインズが主に)
OHIO match companyによるブルーチップマッチ(映画本編に詩と共に登場するマッチ)←現在は作られていないので映画スタッフによって再現←そのマッチをさらに宣材として再現。

映画『パターソン』公式サイト
http://paterson-movie.com/

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2017-08-24

"Music and ROAD"『ベイビー・ドライバー(Baby Driver)』エドガー・ライト監督、アンセル・エルゴート、リリー・ジェームズ、ケヴィン・スペイシー、他

ベイビー・ドライバー
Baby Driver

監督: エドガー・ライト
出演・ベイビー : アンセル・エルゴート
ドク: ケヴィン・スペイシー
デボラ: リリー・ジェームズ
ダーリン: エイザ・ゴンザレス
バディ: ジョン・ハム
バッツ: ジェイミー・フォックス

物語・幼い時の事故の後遺症によって耳鳴りに悩まされながら、完璧なプレイリストをセットしたiPodで音楽を聴くことで驚異のドライビングテクニックを発揮するベイビー(アンセル・エルゴート)。その腕を買われて犯罪組織の逃がし屋として活躍するが、デボラ(リリー・ジェームズ)という女性と恋に落ちる。それを機に裏社会の仕事から手を引こうと考えるが、ベイビーを手放したくない組織のボス(ケヴィン・スペイシー)は、デボラを脅しの材料にして強盗に協力するように迫る。(物語項、シネマトゥデイより抜群)

Bd1

Memo1
ブログタイトルは劇中、台詞にも出てきた"Music and ROAD"で。
例えは全く違うかもしれないけれど(曲も全く関係ないけれど)ニュー・オーダーのAge Of Consent、エンディングでの一回決め打ちギターリフのようなタイミングでポイント、ポイントのリズム、止めがパチッと合ってくる。
母からプレゼントされたのがiPod!
iPodのクリックホイールを回す音"クリクリクリッ"が懐かしくもあり、アクセントでもあり。
(これがiPhoneではちょいと違う←劇中、奪っていく車にセットアップされていたけれど、これは曲がオーケーだからクリックホイールなくても大丈夫)
「昔を思いだした」
ケビン・スペイシー演じるボス。
もはやこれまでとなったところでアジトから逃げ出す際にミニチュアカーを鞄につめていくところをみると、かつて相当の走り屋にしてカーマニアだということがわかる一瞬のシーン。
(それにしてもおいしい、いい役だ)
(こればっかり書いていますが、小林信彦先生の格言"映画は女優で"ということで)リリー・ジェームズが魅力的。
『シンデレラ』『高慢と偏見とゾンビ』やバーバリーの記念フィルムなど、ほとんどがコスチューム劇で、もしかして本作が初の現代劇?
それにしてもアンセル・エルゴートがめちゃくちゃ高長身なので背丈あわせが大変だったろうなぁ、と推測。
主演、アンセル・エルゴートの身体性の抜群さ。
カーチェイスばかりと思いきや、走って走って走りまくって逃げるシーンの速さ!軽やかさ!
椅子に座っているときは、ちょっとモサーッとした感じなのが動き出すとキビキビしていて素晴らしい!
ビックリしたポール・ウィリアムス起用は『トランザム7000』の白いスーツから、と監督インタビューで知る。
あー、それにしてもビックリした!
ウー「テキーラ!!」

Bd2

Memo2
オープニング6分間映像。
6-Minute Opening Clip
https://www.youtube.com/watch?v=6XMuUVw7TOM
あのダイナーや銀行、ラストシーンのロケ地はどこ?
http://www.atlasofwonders.com/2017/06/baby-driver-filming-locations.html
15年前に制作されたMV
(監督がインタビューで答えていたけれど、この当時からカーチェイスと音楽についてのアイデアがあったということ)
Mint Royale - Blue Song
Directed by Edgar Wright
https://www.youtube.com/watch?v=dfrcZsKcVxU
Graphics, Main & End Title DesignはMatt Curtis
イギリス絡み(ダニー・ボイル作品はほぼ全て)といえばマット・カーティス。
今年も既に『ファンタスティックビースト』『ミスペレグリン』など多数。
衣装デザイナー は『ヘイトフル・エイト』『はじまりへの旅』『パロアルト・ストーリー』などを手がけたCourtney Hoffman
http://courtneyhoffmandesigns.com/

『ベイビー・ドライバー』オフィシャルサイト
http://www.babydriver.jp/

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2017-08-16

『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(The Founder)』ジョン・リー・ハンコック監督、マイケル・キートン、ローラ・ダーン、他

ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ
The Founder

監督 : ジョン・リー・ハンコック
脚本 : ロバート・シーゲル
出演 : マイケル・キートン
ローラ・ダーン
ニック・オファーマン
ジョン・キャロル・リンチ、他

物語・1954年、アメリカ。シェイクミキサーのセールスマンである52歳のレイ・クロック(マイケル・キートン)は、8台もミキサーをオーダーしてきたマクドナルドというドライブインレストランに興味を覚え訪ねてみる。そこでレイは、経営者のディックとマック兄弟による、高品質、コスト削減、合理性、スピード性などを徹底させたビジネスコンセプトに感銘を受ける。契約を交わしてフランチャイズ化を進めるが、ひたすら利益を求めるレイと兄弟の仲は険悪になっていき…(物語項、シネマトゥデイより抜粋)

Founder

Memo
(吉本新喜劇風関西弁で)「エっゲツなぁ~」
ゴリゴリの押し押し人物をマイケル・キートンが怪演。
何故「マクドナルド」の名前でなければならなかったのか?
それは名前の響き。
「◯◯バーガー」「××バーガー」「バーガー、バーガー…そういった名前ばかりだ」
「それに対してマクドナルドから受ける印象は、どうだ。いかにもアメリカらしい名前だ」とやたら語る。
確かにチェコ系ユダヤ人であるクロックという響きのまま"クロックバーガー"と名付けていたらどうだっただろうとも思う。
「キッチン(ニワトリ小屋)にオオカミをいれてしまったんだ」
(気づいたときは、もう遅かりし)
パーセンテージ契約では、あまり自分への利益が出ず、そのことでマクドナルド兄弟との確執が深まっていく中、偶然銀行で隣に居合わせた男からのアドバイスで実権を握り始める。
(エンドクレジットにも記されるとおり、チェーン店としての凄さというより、世界最大の好立地/不動産を所有している会社)
「溺れかかっているライバルにホースで水を飲ませる」とレイが言っていたとおりラストでは、マクドナルド兄弟が名前を「ビッグM」に変えて再オープンさせたハンバーガー店の向かい側にマクドナルドを出店するレイの姿が描かれる。
2回出てくる台詞
(レイは何かを生み出したわけでも創業者でも無い。それ故、そのたびに一瞬、言葉につまる)
「創業はいつ?」

映画『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』
公式サイト
http://thefounder.jp/

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2017-05-31

『パーソナルショッパー(Personal Shopper)』オリヴィエ・アサイヤス監督、クリステン・スチュワート、他

パーソナルショッパー
Personal Shopper

監督 : オリヴィエ・アサイヤス
出演 : クリステン・スチュワート
シグリッド・ブアジズ
ノラ・フォン・ヴァルトシュテッテン
ラース・アイディンガー、他

物語・パリで、多忙な人々の買い物を代行するパーソナル・ショッパーとして働くモウリーン(クリステン・スチュワート)は、数か月前に双子の兄を亡くし悲しみに暮れていた。そんな折、携帯電話におかしなメッセージが届き、さらに不可解な出来事が発生し…(物語項、シネマトゥデイより抜粋)

Ps

Memo
「他の誰かになりたい?」
"忙しいひとの代わりに"買い物をすることと"誰かを見えない何かを引きつける"霊媒体質とが合せ鏡のようになっている。
画面を見ている観客自体が目撃者であるような映画的話法。
(ルイスの姿らしき者が見えたのは映画を見ている観客だけ)
スコープサイズ、35mmフィルム撮影。
"ゴースト"もまた光の変種とするならばフィルム撮影は適していると思う。
3ヶ月前に心臓麻痺で急死した兄との「先に亡くなった方が、向こうから合図を送る事にしよう
その約束自体がモウリーンをパリに縛り付けている。
見方によっては兄が妹であるモウリーンを呪縛から解くために導いていく(後述、インゴによる事件への巻きこまれも含め)話とも読み取れる。
実際に存在する画家、ヒルマ・アフ・クリント(没後20年まで作品を公表しないようにとの遺言も)。そしてヴィクトル・ユゴーが行ったテーブルターニング(音の回数によってイエス、ノー、アルファベットを印す)
さらには、かつて住んでいた家でのエクトプラズムを吐く亡霊との遭遇(階段の途中の引っ掻いたバツ印とテーブルに残されたバツ印の符号、ここ1番怖かった…)
そういったオカルティックな雰囲気が見ているこちら側も"気分としての加担者"たらしめている要因。
兄もその彼女ララも新しい彼氏も、そしてモウリーンも彫刻や絵を描くという芸術的行為に関係している。
もしかして、ここ笑うところ?と思ったのが謎の送信者とのメッセージのやりとりで「怖いものはあるか」に対しての返信が「ホラー映画」って‥…体験している事の方がよほど怖い。
キーラが殺害され(犯人はキーラの不倫相手インゴであることは早い段階で明確だ。ただ、前述のとおり散りばめられたオカルティック雰囲気により何か"別のもの"の犯罪の匂いがするようには見える流れがある)
自分に殺害の容疑がかけられるように仕組まれた罠としてのカルティエのアクセサリーが入った紙袋。
最初に部屋に尋ねてきたのは(メールメッセージで"もう下に来ている""階段をあがっているぞ"などが続々着信する)実はルイスではないのかと思われる。
というのも、モウリーンは全くインゴと顔を合わせていない。
透明人間が歩いて行くように写される、廊下、エレベーター、入口のドアのシーンのあと、ディレイされて描かれるインゴの慌てたように同じところを通って行く場面が続く。
(最後はホテル前でインゴを捕まえようと警察が現れる)
兄が妹を助けたともとれる描かれ方。
ラスト
パリを出て、彼のいるオマーンへ到着したモウリーン。
ララの家に現れたガラスコップが割れた時と同じ現象が、ここでも。
「ルイス?ルイスなの」
ドン(Yesを標す1回だけの激しい音)
いくつかのやりとりがあって…
「全部、気のせい?」
ドンと1回、激しい音
エンドクレジットへ
(なんとも皮肉が効いているし、開放された感じもあるし、宙ぶらりんにされたような気になる面白いラスト)
クリステン・スチュワートはアサイヤス監督『アクトレス〜女たちの舞台〜』に続いての起用。撮る監督によって女優の雰囲気が変わることはよくあると思うけれど、それもまた女優としての"同化憑依体質"を呼び起こす監督との共犯関係のひとつとも言えるかもしれない。

Ps3

日本版含め3種類のポスター。
クリステン・スチュワートのポーズは同じだが、座っている場所がそれぞれベッドや違う種類の椅子になっている。

映画『パーソナル・ショッパー』公式サイト
http://personalshopper-movie.com/

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2017-04-02

"どうしてこんなに悲しいんだろう"『パンセ』木皿泉脚本、Perfume(あ〜ちゃん、かしゆか、のっち)、勝村政信、片桐はいり、古舘寛治、大島蓉子、他、エンディングテーマ・吉田拓郎

パンセ

脚本 : 木皿泉
監督 : 後藤庸介
出演 : Perfume
(あ〜ちゃん、かしゆか、のっち)
勝村政信、片桐はいり
古舘寛治、大島蓉子

Pensee

Memo
『パンセ』パンジー(三色すみれ)の語源(フランス語の思考・思索)。
力丸がテントの中で読んでいたのはパスカルの『パンセ』
(公開中のミア・ハンセン=ラブ監督『未来よ こんにちは』にもパスカルの『パンセ』が出てくるのは、よくできた偶然?)
主題歌(エンディングテーマ)も、てっきり主演のPerfumeかと思っていたら、拓郎さんの『どうしてこんなに悲しいんだろう』だった。
間のCMもオランジーナ先生『結婚しようよ』が流れて、なんと"春の吉田拓郎まつり"に。
公式サイトに掲載された拓郎さんのコメント
「古い曲です。でも僕の大切な青春の大切な曲です。この曲の存在に気がついてくれて有り難う」
さらに公式サイトによると脚本には最初から「「音楽、忍び寄る。『どうしてこんなに悲しいんだろう』(吉田拓郎)」と書かれていて、音楽までも当て書き?(スゴイ!)
いろいろな場面
・ドラマでもあ~ちゃん必殺の広島弁。
(木皿泉脚本は基本当て書きということを考えると、最初から"広島弁"そのままで書かれていたのですね)
・片桐はいりさん→役名が南野その…って 笑
「チャウチャウちゃうちゃう」
・出汁を取るのは、きっちり"いりこ"
・相撲をムード音楽をかけながらテレビ観戦
「なにしはるんどすぅ〜。かんにんしとくなはれ」笑
(確かに怪しい)
・両親から届いた宅配便。
レモンと一緒に届いた手紙を朗読するあ〜ちゃん
かしゆか、のっちが「カノン」をハミングでバックグラウンドミュージックとして歌う。
力丸「だから音楽付けるなって」
(レモン片手って「ザ・テレビジョン」? 笑)
ホント!これ連ドラにならないかなぁ
いろいろ台詞(前編と後編ミックス)
力丸の部屋を見てのセリフ
「スノードームの中にいるみたい」
前編ラスト
「わたしも力丸はババじゃないと思う」
3枚のトランプを前に。
「ひいてみて」
「何?」
「ハートのエース」
ここで、いいタイミングで拓郎『どうしてこんなに悲しいんだろう』のイントロが始まる。(もう、本当にこれいじょうないタイミング)
ちなみに『どうしてこんなに悲しいんだろう』のバージョンはアルバム「明日に向って走れ」収録のもの。
後編の『どうしてこんなに悲しいんだろう』は2番が使われていて、これまた「おかえりなさい」と遂に外へ出た力丸がおみやげに買って帰った4つのイチゴショートケーキシーンにピッタリ!
最後の最後に出てくるカレンダーに書かれた言葉はパスカル『パンセ』より
われわれの本性は、
運動のうちにある
完全な静止は死である
これは924のことばを集めた著作準備のための草稿ノートの129番
Notre nature est dans le mouvement; le repos entier est la mort.
ちなみに前編、最初の言葉はこちら。
(6日と7日に分けられている)
人間は、
死と不幸と無知とを
癒すことが
できなかったので、
幸福になるために
それらのことについて
考えないことにした
ドラマ根幹(だと思う)セリフ(モノローグ)
「この家に越してきて願うことが増えた」
「わたしがどんなときも人のために願えるひとでありますように」

ドラマスペシャル【パンセ】 | テレビ東京
http://www.tv-tokyo.co.jp/pensees/

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2017-03-30

タイトルデザイン_50 Picture Mill『パッセンジャー(Passengers)』モルテン・ティルドゥム監督、クリス・プラット、ジェニファー・ローレンス、他

注・内容に触れています。
パッセンジャー
Passengers

監督 : モルテン・ティルドゥム
出演 : クリス・プラット
ジェニファー・ローレンス
マイケル・シーン
ローレンス・フィッシュバーン、他

物語・近未来、5,000人を乗せた豪華宇宙船アヴァロン号が、人々の移住地に向かうべく地球を出発。到着までの120年、冬眠装置で眠る乗客のうちエンジニアのジム(クリス・プラット)と作家のオーロラ(ジェニファー・ローレンス)だけが、予定より90年も早く目覚めてしまう。絶望的な状況を打破しようとする二人は、次第に思いを寄せ合うものの、予期せぬ困難が立ちはだかり…。(物語項、シネマトゥデイより抜粋)

Pass

Memo
孤島ひとりぼっち。バレーボールを相手にトム・ハンクスが2時間もたせた『キャスト・アウェイ』のような展開で進むかと思いきや、いろいろあって最後まで結構楽しい(科学的にどうのこうのは置いておいて)
その宇宙船ひとりぼっち、ジムを演じたクリス・プラット。
ほんとうに一枚看板のスターになったんだなー、と感慨深い序盤。
ジェニファー・ローレンス演じる、もうひとりの主人公オーロラという役名は『眠れる森の美女』のお姫様から?
『タイタニック』かと思いきやダグラス・トランブル監督『サイレント・ランニング』を想起した。
特にラスト。
ヒューイとデューイはいないけれど船内全体が完全緑化。
あと、原題がPassengersなのに何故『パッセンジャー』かと思ったら、先にアン・ハサウェイ『パッセンジャーズ』があった。
もうひとつ、予想していたことと違ったのはオーロラのコールドスリープを解いたのはジムだったということ(てっきり同じように隕石衝突による事故によるエラーかと思っていた)。そして中盤、乗組員のガスが目を覚まし船内には3人(正確にはアンドロイド・バーテンダーのアーサーもいる←多くの方が指摘している通りの『シャイニング』オーバールックホテルのバーのイメージ)となること。
クリス・プラットひとり芝居(ほとんど20分間はクリス・プラットを愛でるかのような…って、あの髭はいくらなんでも…笑)からのジェニファー・ローレンスとの2人芝居、そして…。
ラスト。
おややや!?
移住する惑星に近づき5000名の乗客のコールドスリープが解け、船内中央広場のシーン。
まず先頭で入ってきたキャプテンの顔が、まさかの…
で、エッ!?と思いつつ、エンドクレジットで確認してひっくり返ったアンディ・ガルシア(あれだけの出演シーンで、このクレジット表記とも思った)
タイトルデザイン関連。
・Main Title > Picture Mill
http://picturemill.com/passengers/
・additional editor: End Title Sequence
> Dustin Frost
・End Title
> SCARLET LETTERS

映画『パッセンジャー』 | オフィシャルサイト
http://www.passenger-movie.jp/

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2017-03-19

"ココロネひとつで人は空も飛べるはず"『ひるね姫 ~知らないワタシの物語~』原作・脚本・監督 : 神山健治、高畑充希、他

注・内容に触れています。
ひるね姫 ~知らないワタシの物語~

原作・脚本・監督 : 神山健治
出演(Voice Cast) : 高畑充希
満島真之介
古田新太
釘宮理恵
高木渉
前野朋哉
清水理沙
高橋英樹
江口洋介、他

Hirune1

Memo1
早くも今年の本ブログ"日本映画・お気に入りベストテン"!
"ココロネひとつで人は空も飛べるはず"
(↑パンフレット表記もそうですが、ここはあえてカタカナで)
既視感あれど、この手の話はめちゃくちゃ好き!
あまり情報を入れずに見た方が面白さ倍増。
(予告編やTV特番などは後で見るパターンでなるべく遮蔽して見た)
前に座っていた、かなりご年配の方2人連れも「楽しかった〜」って言ってたから、これはホントそういう映画。
宮崎駿監督作品、エヴァ、ベイマックス、メトロポリス(手塚治虫原作・りんたろう監督版)、スチームボーイ…などなど、既視感があるのはあたり前。
(いや、あえて狙っている?とさえ思える)
なんといってもそれらの作品などに深く関わってきたそうそうたる面々によるクリエイトチームなのだから。
ファンタジー要素と"SFみ"が入り交じったおはなしのように見えて実は"家族の物語"
ラストはそれまで森川モータース前の道(表側)からのシーンばかりだったのが、一転して縁側のある森川家の庭側でココネ、モモタロー(父)、一心(祖父)の3人がスイカを食べるシーンでエンディングを迎える。
ココネの台詞。
「ほんならお母さんのこと、もっと知りたいし大学どこにするか目標できたけん、これからちょくちょく東京行くな、そんときはよろしく。お祖父ちゃん、お父さん」
"コニー・ウィリスみ"を感じた…と、思っていたら以前『この世界の片隅に』の片渕須直監督がtwitterで"時の流れを感じる10の小説"でコニー・ウィリスをあげられていて『アリーテ姫』のキャラクターデザインが森川聡子さんだった!ということを思い出した(しかも『アリーテ姫』ご覧になった方は解ると思いますが「科学」と「魔法」…)
と、いうことで本作に感じた"コニー・ウィリスみ"や"マイクル・コーニィみ"とか"梶尾真治さんの『美亜へ贈る真珠』み"とかの(同じという意味ではないが)空気のようなものが自分の好みとピッタリ!
べワンが倒される時の音がトイレの水を流す音に聞こえたけれど、実際にそう?(現実世界の渡辺一郎はどーなったと思うけれど、まあトイレに流されたので、その辺は"水に流そう"…というのは冗談で現実世界で捕まったシーンなどは、あえて入れなくてよかったなー、と思っている次第)
整合性がないとかつじつまが合わないとかは、どーでもよくて後述パンフで上橋菜穂子さんが書かれているとおり心地よさという映画全体の醸しだす雰囲気がほんとうに素晴らしい。
そして、これは"夢のおはなし"。
さらには見る側の(文字通り、ここは漢字で)"心根"(こころね)に残る"忘れられないおはなし"なのですから。

Hirune2

Memo2
パンフレットには監督インタビューの他にキャストインタビューが5P
スタッフインタビューが8P
レビューは『精霊の守り人』原作の上橋菜穂子さん。
高畑充希さんが主人公・森川ココネとして歌う『ディ・ドリーム・ビリーバー』歌詞。
その歌が流れるエンディングは、まさに歌詞と一体化した母イクミの物語(そして父・モモタローとどうやって知り合ったかもわかる)
主題歌予告(デイ・ドリーム・ビリーバー)
https://www.youtube.com/watch?v=ztm99tdbs

映画『ひるね姫 ~知らないワタシの物語~』オフィシャルサイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/hirunehime/

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