2017-03-12

『モアナと伝説の海(Moana)』ロン・クレメンツ、ジョン・マスカー監督、(Voice Cast) アウリイ・クラヴァーリョ、ドウェイン・ジョンソン、他

モアナと伝説の海
Moana

監督 : ロン・クレメンツ
ジョン・マスカー
Voice Cast : アウリイ・クラヴァーリョ
ドウェイン・ジョンソン
レイチェル・ハウス
テムエラ・モリソン
ニコール・シャージンガー
ジェマイン・クレメント
アラン・テュディック、他

Moana

Memo1
映画は見てみるまでは判らないもので(それこそ『フォレスト・ガンプ』に出てきたセリフのようだ)全く予想していたものと違った作品が眼前に繰り広げられての大拍手!
(その辺、日本版ポスターや予告編によるものだとは思うけれど、初日の観客層はおそらく女性客が7〜8割だったのでは?とパッと見の感じ)
それにしても、すごく違っていて、何この、めちゃくちゃな面白さ!
近年のディズニー作品がプリンス要らずのプリンセス独立ストーリーの趣き(昨年の『ズートピア』はポランスキー「チャイナタウン」まで匂わせつつのバディムービーだったし)が強くなっていく方向で本作もその流れ。
さらに今回は(も)ロマンス要素は、ほぼゼロ。
(なんといっても"マウイ"は半神ですし…←タトゥーが本心をビジュアルで見せ"こころの声"などというワンテンポ遅くなる表現ではないというところもアイデア)
モアナやマウイのキャラクターデザインがポスターやチラシなどの印象としてはあまりよい印象ではなかったのが、途中から俄然魅力的に。
まさに命を吹き込むアニメーション力!
先に試写で見た人がつぶやいていた"海のマッドマックスFR"(+スターウォーズ+ウォーターワールド)
ホントだ!確かに。
ココナッツ海賊"カカモラ"
(ドンドコドンドコシーンのディテール、じっくり見たい。きっといろいろ小ネタな動きをやっているに違いない)
と、なるとあいつはイモータンジョー?笑
(倒され方というか、ほとんどオウンゴール)
そして監督がインタビューで該当シーンについてジョージ・ミラー監督に言及してた!
スクリーン張りキャン、スコープサイズタイプ推奨(←勝手にそう名付けてますが、ビスタ・タイプ張りキャンだと上下黒みが出る場合が)。
これは大スクリーン案件作品!
冒頭、ちびっ子モアナがウミガメを助けて海に返してあげるシーン。
(↑葉っぱで日陰を作ってあげて、もう、ここだけでグッときましたが)
それに続く"海に選ばれたシーン"の水の表現の美しさ!
(こ、これは「十戒」や〜「アビス」や〜、とおぉぉぉっ!となった。ラストはまさに「十戒」そのもの)
モアナのペットであり友だちでもある子ブタの"プア"や、すっとぼけまくりの何をしでかすかわからないニワトリの"ヘイヘイ"らは今までのドラマセオリーだと、かなり重要な役回りになるところ、割りと小絡み(プアにいたっては海を怖がり、こころを返しに行く旅には参加せず)。
さらに(よくあるパターンである定石的ドラマツルギー)助けたウミガメの子が恩返しとばかりに登場することもないというあたりにも、今までとは違った次なる"ある種の流れの始まり"を感じてしまったりもするぐらい本作のストーリ展開はイイ!!
(字幕版に続いて日本語版も予備知識無しで見たら)タラおばあちゃんの声が夏木マリさんって…湯婆婆やん 笑
(そのタラおばあちゃんが、まさにメンターでありヨーダのようでもある)
モアナの台詞
(幾度となく繰り返される口上)
I am Moana of Motunui.
You will board my boat.
Sail across the sea.
And restore the heart of Te Fiti.


Memo2
Making of Moana
(Cast ADR / Animation B-roll / Scores)
島の粘土模型をいくつも造って、それをベースに作成していくところは驚き!(アートブックを見たらカカモラの島型戦艦の模型も!)
https://www.youtube.com/watch?v=rB5MpMDMpas

End Title Design > Brian Estrada
ロール前のタイトルカード部分。
シンプルに1点ずつ描かれた、力強さがあって本作のもつエナジーとピッタリで素晴らしい。
エンドタイトル後におまけあり。
(ロン・クレメンツとジョン・マスカーは『リトル・マーメイド』の監督ということで、このオマケにはなるほど~。そしてグラムロック・カニ"タマトア"(←笑)の日本語版キャストはROLLY←またしてもなるほどー)
そのエンドロールの一番最後に"あのキャラ"が登場(他にも隠れミッキーとか、あるらしいけれど画面では未確認)

モアナと伝説の海
http://www.disney.co.jp/movie/moana.html

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2017-02-11

"I want you to play the piano for me"『マリアンヌ(Allied)』ロバート・ゼメキス監督、ブラッド・ピット、マリオン・コティヤール、他

注・内容、台詞、ラストに触れています。
マリアンヌ
Allied

監督 : ロバート・ゼメキス
出演 : ブラッド・ピット
マリオン・コティヤール
リジー・キャプラン
マシュー・グッド
ジャレッド・ハリス、他

A1

Memo1
実写に戻り、全映画ジャンル網羅中のゼメキス監督。
(既にジャンルとしてはコメディ、SF、アドベンチャー、ドラマ、アニメ合成、シリアス、実話ものなどなど…)
ほどよいズーム、パン、カット割り…このゆとりある演出!
それにプラスして過去、未来の別時間(ある時はロックンロール誕生の瞬間、ある時は西部開拓時代、ある時はビートルズのいる時代、そして今回は第二次大戦中のカサブランカとロンドン)のその場所に連れていってくれるケレン味(砂漠のラブシーン、空襲のさなかの出産シーン)の溶けこみ具合(あ〜、映画見たァとニマニマしてしまいます)。
まさに二枚看板のスター映画。
ブラッド・ピットそしてマリオン・コティヤール
カサブランカパートでのふたり。
『カサブランカ』の変奏曲としてハンフリー・ボガードとイングリッド・バーグマンを思い起こしてしまう。
ラストが空軍の飛行場で、しかも上司である大佐が「彼が自らの手で射殺した。これは命令だ」と自殺であることを隠しマックスをかばう。
(一瞬『カサブランカ』のようにふたりを逃がすのか???とも思ったが、さすがにそこまでは)
さらに『カサブランカ』想起の…
どうしても妻がスパイだということを信じられないマックス。
無実であることの証明として弾けるはずだというピアノ。
(その曲がこちらも『カサブランカ』繋がりの"La Marseillaise")
その時の台詞
I want you to play the piano for me.
ロンドンパートの空襲シーン。
コニー・ウィリス『ブラック・アウト/オールクリア』でタイムトラベルした航時史学生が見た光景はこんな感じだったのでは?と思ったビジュアル。
カサブランカパートでのマリオン・コティヤールの視線、動作から醸しだされる誘惑度合い、そしてこんな台詞「カサブランカでは夫はセックスの後は、屋上で寝るのよ」
完全なハッピーエンドとは言えないが、少しほっとする余韻を残すのは終戦後、大きくなった娘のアンとマックスの夢であった(それはマリアンヌにも聞かせていた)メディシンハットの牧場で過ごすふたりの後ろ姿と窓辺に置かれたマリアンヌとの結婚式での写真のショットで締めくくられているからかもしれない。

Memo2
衣装デザインはジョアンナ・ジョンストン(Joanna Johnston)
今年の第89回アカデミー賞・衣装デザイン賞にノミネート。
マリオン・コティヤールの着ているリキッドサテンのドレスなど、ジョアンナ・ジョンストンによる衣装はもうひとつの主役ともよべる素晴らしさ!
1980年代からスピルバーグ、ゼメキス両監督作品を手がけてきてるけれど、そろそろ受賞しても…
こちらはコスチュームデザイン特別映像
(スケッチなども写っています。字幕付き)
https://www.youtube.com/watch?v=RNdWvW_VJjo
ゼメキス監督作品のタイトルデザインというと『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『フォレス・ガンプ/一期一会』『コンタクト』など多くを手がけているNINA SAXONが思い浮かぶが本作はSCARLET LETTERSによるシンプルなもの。
本ブログ内、ゼメキス監督関連過去記事
『抱きしめたい( I Wanna Hold Your Hand)』
http://color-of-cinema.cocolog-nifty.com/blog/2013/11/post-6203.html
『フライト(Flight)』
http://color-of-cinema.cocolog-nifty.com/blog/2013/03/post-124b.html
『ザ・ウォーク(THE WALK)』
http://color-of-cinema.cocolog-nifty.com/blog/2016/01/post-a9b2.html

A2

『マリアンヌ』公式サイト
http://marianne-movie.jp/


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タイトルデザイン_48 Shine Studio『マグニフィセント・セブン(The Magnificent Seven)』アントワーン・フークア監督、デンゼル・ワシントン、クリス・プラット、イーサン・ホーク、イ・ビョンホン、ピーター・サースガード、他

注・内容に触れています。
マグニフィセント・セブン
The Magnificent Seven

監督 : アントワーン・フークア
出演 : サム・チザム:デンゼル・ワシントン
ジョシュ・ファラデー:クリス・プラット
グッドナイト・ロビショー:イーサン・ホーク
ビリー・ロックス:イ・ビョンホン
ジャック・ホーン:ヴィンセント・ドノフリオ
バスケス:マヌエル・ガルシア=ルルフォ
レッドハーベスト:マーティン・センズメアー
エマ・クレン:ヘイリー・ベネット
バーソロミュー・ボーグ:ピーター・サースガード、他

Seven

Memo
"原案"の"翻案"の"新案"
様々な人種によるメンバー構成は意図的なものなどと言われていたが、監督インタビューなどを読むとたまたま"組みたかった役者"を集めたらバラバラになっただけと語っていて結果としてキャラクター分けを生みやすいキャスティングになったようだ。
「七人の侍」でのラスト、有名な台詞。
「今度もまた負け戦だったな…」
「えっ!?」
「勝ったのはあの百姓たちだ。わしたちではない」
(↑「荒野の七人」でも出てくる)
その締めの言葉は本作では無い。
しかし、それもさもありなん。
そもそもがデンゼル・ワシントン演じるサム・チザムは賞金稼ぎであること。
そして、かつてボーグ一味に家族を殺されたという復讐という理由付けもあるからだ。
あと、戦う野武士たちの人数が50人程度だったことと比較して本作は数百人というケタ違いの(実際、軍隊と呼んでいた)人数ということも変更された大きな要因だったのでは?
詩情あふれるシーンとガンファイトの対比が生む美しさ。
それこそが西部劇・ウェスタンの魅力。
その見たかったものを「どうぞーーーー!!!」と提示してくれたのが本作。
関西弁で"いいもん""わるもん"が判然とした、まさに昔「日曜洋画劇場」でよーくかかっていた西部劇のスタイル!
もしかして、8人目じゃないの?と思えるほどの活躍をする紅一点ヘンリー・ベネット。(『ガール・オン・ザ・トレイン』で車窓から見ていた"理想の夫婦"の妻役を演じていた同じ女優だと気づかなかった!まさにメイクアップならぬメイクダウン←造語です)
ラスト、去りゆくデンゼルら三人の姿にかぶさるボイスオーバー
"they were MAGNIFICENT"に続いて、あのエルマー・バーンスタインのテーマ曲(前半すぐに、やや似せて作られた新スコアを使いながら最後にドーンという泣かせる"決め方")に乗せて出てくるエンドタイトル。
タイトルデザインはShine Studio
エンドタイトル部分動画あり!
http://shinestudio.com/projects/the-magnificent-seven/
『駅馬車』(ジョン・フォード監督多数)から『ヘイトフル・エイト』まで。
西部劇・ウェスタンのタイトルデザイン集
http://annyas.com/screenshots/westerns/
(そもそも西部劇といえば、この書体というパターンはいつから?と思ってチェックしてみると最初期からという結論。最近はシンプルな方向にいっていたけれど、やはり王道路線がピッタリ)

『マグニフィセント・セブン』 | オフィシャルサイト
http://www.magnificent7.jp/

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2017-02-04

『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち(Miss Peregrine's Home for Peculiar Children)』ティム・バートン監督、エヴァ・グリーン、エイサ・バターフィールド、エラ・パーネル、テレンス・スタンプ、ジュディ・デンチ、サミュエル・L・ジャクソン、他

注・内容、台詞、ラストに触れています。
ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち
Miss Peregrine's Home for Peculiar Children

監督 : ティム・バートン
原作 : ランサム・リグズ
出演 : エヴァ・グリーン
エイサ・バターフィールド
エラ・パーネル
ローレン・マクロスティ
フィンレー・マクミラン
サミュエル・L・ジャクソン
テレンス・スタンプ
ジュディ・デンチ、他

Mpp

Memo1
ティム・バートン監督、久々の"かいしんのいちげき!!!"
(大好きな)『ビッグ・フィッシュ』の趣きがあり随所に過去作を連想させられるシーンが散りばめられていてニマニマしながら最後まで見た。
確かに(少し前から言われていたとおり)ティム・バートン版『X-MEN』+『うる星やつらビューティフル・ドリーマー』(←同じ日を繰り返すループ仕様だけなのでちょっと違うか)でもあるけれど、やはりストップモーションを使ったイーノックの部屋で見せてもらった小型モンスターオモチャ人形の戦い(←こちら本物のアナログストップモーション)や(監督もインタビューで答えていた)ハリーハウゼン『アルゴ探検隊の大冒険』オマージュ、スケルトン・アーミーとホローガスト(字幕ではホロー表記)のブラックプールでの大乱闘シーンが最高!!(←雪がうっすら積もっている場所というのも良い←ちなみにエキストラとして監督自身も出演している)
キャステイングも面白い。
ティム・バートン監督の新たなるミューズ、ミス・ペレグリンを演じたエヴァ・グリーン、この人ならあり得ると思ってしまうジェイクのおじいちゃん役テレンス・スタンプ、まさかのジュディ・デンチ、そして"へらず口をたたきまくる悪役"をやらせたらピカイチのバロン役サミュエル・L・ジャクソン
ジェイク役、エイサ・バターフィールドも如何にもバートン好み。
そして(同じくおそらくバートン好み)エマを演じたエラ・パーネルも注目(『わたしを離さないで』ルース『マレフィセント』『ターザン』ジェーンと共に子供の頃や少女期を演じていた)
そして"奇妙なこどもたち"のキャラ分け。
ラストのチームワークをいかした総力戦の描き方に見事に繋がっている。
(双子の能力がバロンやホローとのラストバトルまでわからなかったけれど、ある意味"最強")
素敵なエンディング
バロンたちを倒し、祖父エイブも助かり、1943年9月3日の円環が閉じてしまってエマにさよならを言い、現代に戻ったジェイク。
すぐに祖父に会いに自転車を走らせるジェイク。
玄関前で抱き合う二人。
そのジェイクに祖父エイブが。
「誕生日プレゼントだ」
「まだ早いよ」
開いた本の間から世界中の紙幣が(一番上の紙幣が福沢諭吉!)
「エマのところへ行け」
「行き方はわかるはずだ」
(自分の居場所に戻って行くジェイク)

Memo2
ロケに使われたベルギーにあるお城(Torenhof Castle)、その他ロケに関しての紹介記事(←ここのWEB中「どこで撮影されたの?」はロケーション紹介サイトとしてもすごく楽しい!『ラ・ラ・ランド』『グランド・ブダペスト・ホテル』『インフェルノ』等々…)
http://www.atlasofwonders.com/2016/09/filming-locations-miss-peregrines-home.html
タイトルデザインは『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』など、最近、エンドタイトルにこの名前を見ない月はないというMatt Curtis
制作スタジオ > Fugitive
こちらはプロジェクトページにつき他の作品も掲載されています。
(オープニングタイトル部分動画有り)
http://www.fugitivestudios.co.uk/#projects
衣装デザインは『シザー・ハンズ』以来、ずっとティム・バートン作品を手がけているコリーン・アトウッド(Colleen Atwood)
※アカデミー賞・衣装デザイン賞を3回受賞
こちらは映画館(ArcLight cinema)での衣装展示(オリーヴ、エマ)を紹介しているブログ記事(オリーヴのイメージは、ちょっと『シザー・ハンズ』のウィノナ・ライダー想起←庭の植木などオマージュ部分もあるので、まさに!そしてエマの鉛の靴も展示)
Miss Peregrine's Home for Peculiar Children movie costumes on display...
http://hollywoodmoviecostumesandprops.blogspot.jp/2016/09/miss-peregrines-home-for-peculiar.html

Mpp2

『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』オフィシャルサイト
http://www.foxmovies-jp.com/staypeculiar/


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2016-06-17

『マネーモンスター(Money Monster)』ジョディ・フォスター監督、ジョージ・クルーニー、ジュリア・ロバーツ、ジャック・オコンネル、他

注・内容、台詞に触れています。
マネーモンスター
Money Monster

監督 : ジョディ・フォスター
出演 : ジョージ・クルーニー
ジュリア・ロバーツ
ジャック・オコンネル
ドミニク・ウェスト
カトリーナ・バルフ、他


物語・リー・ゲイツ(ジョージ・クルーニー)が司会を務め、その巧みな話術で株価予想や視聴者への助言を行う高視聴率 財テク番組「マネーモンスター」。番組ディレクターのパティ(ジュリア・ロバーツ)の指示を聞かず、アドリブ全開でリーが生放送に臨む中、拳銃を手にした男カイル(ジャック・オコンネル)がスタジオに乱入してくる。彼は番組の株式情報によって財産を全て失くしたと憤慨し、リーを人質に番組をジャック。さらに放送中に自分を陥れた株取引のからくりを白日のもとにさらすようパティに迫るが…(物語項、シネマトゥデイより抜粋)

Mm

※Memo
ジョディ・フォスター、4作品目にして初の娯楽作品。
(盟友とのキャスティングも功を奏して)
上映時間も100分以内にまとめての手堅い演出。
そして"ジョージ・クルーニーはこう使え"のお手本のようなキャラクター。
(昔、テレビドラマの生放送回でやったようなネタ?)
知人とこんな会話をした(関西弁)
「昔『ソードフィッシュ』の中でトラボルタが『続・激突!/カージャック』はバッドエンディングとか講釈たれていたように人質映画は終わりかたが難しいけど、これはよかった」
「ちょっとシドニー・ルメットやね」
「『狼たちの午後』と『ネットワーク』のミックスモダン」
「ジョン・カザールは?」
「テレビ局から出て公会堂に向かう時に"銃は上に向けてと"か台詞があったら完璧や」
「この70年代中盤あたり映画テイストは、ジョディ・フォスターが自身が出てた"スコセッシおじさま"や"アラン・パーカーおじさま"との現場雰囲気を知ってるからこそのような気もするね」
「1970年中盤はまさに、このテイストの映画が花ざかりやったからね」
(さらに『サブウェイ・パニック』『オデッサファイル』『ゴールド』etc…70年代中盤映画話が延々と続く…以下略)
要所要所で活躍するのはほとんど女性。
中継を見ながらパブで昼間っから飲んでいる金融マン(と、思しき人たち)は、ほとんど男性。
瞬間、笑いがおきたシーン
カイルのガールフレンドが説得に来たのかと思いきや「あんた、母親から相続したお金まで使ってしまってどういうつもり!」と激しく罵られるは、三くだり半つきつけられるはでカイルかたなし(演じたジャック・オコンネル、上手い!)。
それを見ていたギャラリーの…。
「はぁぁ…」
溜息とも"気の毒に…"といった同情混じりともとれる声。
他にも走りまわされる(しかもイヤーモニターを渡そうとしただけなのに勘違いで撃たれてしまう)プロデューサーとか全体にトホホな男性陣。
極めつけは株価暴落の首謀者も、そのやり口(アルゴリズムのバグとか言いながら意外と単純な手法)全てを中継され、おまけに情けない姿がYouTubeにアップされて何百万人に見られることに 笑
ラストの台詞。
事件解決後。
病院の休憩室でイスに並んで座るゲイツとパティ。
(ここまでスタジオと調整室とのやりとりだけでツーショットになることがなかったジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツだけに一緒に映るシーンがここで、いきてくる)
「夕食は行けなくなったな」
デリバリーで買ってきたものを開ける。
「来週の番組、どうする?」
背中越しのふたりのショットがラストカット。
(他局から引き抜きがかかっていたパティと中継されていることを知らずにエレベーター内で、ちょっと本心のぞかせたゲイツの少しわかりあえた、ほんのりとした、いいエンディング)
タイトルデザインはVFX, Motion Graphicsも手がけた The Molecule
(他のMotion Graphicsを見ると、なるほど、ここが制作したのは解るといったものが多々)
http://www.themolecule.com/

映画『マネーモンスター』 オフィシャルサイト
http://www.moneymonster.jp/

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2016-04-14

"ビスケット!ビスケット!"『ミラクル・ニール!(Absolutely Anything)』テリー・ジョーンズ監督、サイモン・ペッグ、ケイト・ベッキンセール、ロビン・ウィリアムズ、他

注・内容、台詞に触れています。
ミラクル・ニール!
Absolutely Anything

監督 : テリー・ジョーンズ
出演 : サイモン・ペッグ
ケイト・ベッキンセール
ロビン・ウィリアムズ(VC)
ロブ・リグル、他

物語・はるか銀河系の彼方ではエイリアンたちが地球を滅ぼそうと画策していたが、一度だけ地球存続のチャンスを与えなくてはならないというルールが存在してい た。そこで彼らはロンドンの教師ニール(サイモン・ペッグ)を適当に選出し、全知全能の力を授ける。何も知らぬまま地球の命運を託されたニールだったが、 そのパワーで愛犬デニスと会話をするなど、くだらないことに能力を使ってばかりで…(物語項、シネマトゥデイより抜粋)

Aa

Memo1
「もしも、どんなことでも可能な"全能の力"を手に入れたら」と、いった過去既に何作もあったような気がする設定をサイモンペッグが演じたら…そして、その作品をあのモンティ・パイソン、テリージョーンズ監督が撮ったなら。
初め宇宙人が"銀河連盟"云々で集まって評議会シーン、あ、これって手塚治虫先生の『W3』?(←地球を滅ぼすか滅ぼさないかの判断をする調査のために送り込まれたのがW3)
と、思いきや、まぁ見事なタカ派丸出しな辺りがおかしい。
地球人の言葉に翻訳して会議するのが決まり。
(その言語が地球の何処のエリアかが終盤「オーストラリア」と判明して、腐すあたりいかにも)
そして消滅させようということになり、そのカウントダウン。
「カウントは"3"で」
宇宙人言語で"1"と"2"がめちゃくちゃ長い(何を言ってるかわからないけれど、とにんく長い)
「"3"は普通」
で、その宇宙人のボイスキャストがモンティ・パイソンのメンバー全員 笑
(テリー・ギリアム監督もしっかり参加)
ニールが右手を振ることで手に入れた全能の力
まず目にしたのが歩く愛犬デニスのウンチ 笑
(続いてナニを世界一でかくしろ、で、後ろへ押し倒されるようにひっくり返る。他にも言う事を聞かない生徒たちのクラスを爆破したり、アメリカ大統領になってみたり)
この全能の力、状況説明を丁寧に唱えないととんでもないことに。
「バスへ移動」
バスの屋根に乗っている
「バスの上じゃない、バスの中へ」
ボンネットの中に入っている
「じゃなくて、バスの車内へ」
と、いった具合。
ニールと同じアパートに住むキャサリン(ケイト・ベッキンセール)のサイコな(ほぼ一方的な)元彼、グラント大佐(名前がグラントといったところで何やらおかしい)を演じたロブ・リグル(実際、元・海兵隊員というところが、さらにおかしい 笑)←さらにさらに『帰ってきたMr.ダマー バカMAX!』でも大尉役で出てた。←さらにさらにさらにニールを捕まえて自分の望みを叶えさせる、その望みの"阿呆らしさ"
「色の白いイギリス人の耳をデカくして、足を水かき付きにしろ」
「警察官の制服をピンクにしろ」
「信号を全部、赤にしろ」…などなど
愛犬デニスの声をロビン・ウィリアムズ
ほとんどアドリブではないかと思える至芸。
「ビスケットビスケット」
「ひとつのことを考えると、そのことだけが頭に浮かぶんだ」
「お前はいいなぁ」
「ビスケット」
ラストのオチ
画面中央にデニスと元グラント大佐だったワンちゃんw
この有名なセリフ(『お熱いのがお好き』)と同じ台詞で締めるところにニヤリ
I'm not a dog, I'm a man.
Hey, nobody's perfect.

Memo2
PDF公開中のプロダクションノート(英文)
http://www.lgukpublicity.co.uk/uk/images/Prodnotes/FINAL_Absolutely_Anything_UK_Production_Notes.pdf
「ビスケット!ビスケット!」
「キッチンの上の棚にあるビスケット!」
まさにロビン・ウィリアムズならではの至芸!
Robin Williams' Last Role: 'Absolutely Anything' Exclusive Clip
https://youtu.be/J1txirbfVGo
ABSOLUTELY ANYTHING: Making of for the Aliens
The Art of VFX (動画Flash 6分2秒)
http://www.artofvfx.com/aa/
カイリー・ミノーグ"Absolutely Anything and Anything At All"に乗せて流れる可愛らしいエンドクレジット(最後まで楽しい!)
そしてロビン・ウィリアムズのアフレコ風景も!
Titles and End Roller Designはモンティ・パイソン作品にもかかわったJustin Weyers

映画『ミラクル・ニール!』公式サイト
http://miracle-neil.jp/sp/


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2016-04-13

『モヒカン故郷に帰る』沖田修一監督、松田龍平、前田敦子、柄本明、もたいまさこ、他

注・内容、台詞に触れています。
モヒカン故郷に帰る

監督 : 沖田修一
出演 : 松田龍平
柄本明前田敦子
もたいまさこ
千葉雄大、他

物語・プロのバンドマンになるべく東京で活動していた永吉(松田龍平)は、付き合っている由佳(前田敦子)が身ごもったことを報告するために数年ぶりに広島の島へ戻ってく る。頑固な父親・治(柄本明)は息子の永吉につっけんどんな口調で接するが、内心はうれしくてその夜、島民たちを誘って大宴会を開催。しかし、宴会の最中に治が倒れ、がんであることが発覚し余命宣告を受ける。永吉は父親の喜ぶ顔が見たいと奮起するも、なかなかうまくいかず…(物語項、シネマトゥデイより抜粋)

Mo

Memo
エンドクレジットで細野晴臣さんの「MOHICAN」が流れて気づく、あー、全編このテンポで描かれてたんだということ。
吹奏楽部の唯一の男子、野呂くん(←サイコーに可笑しい)。
治も中学生の時の永吉とだぶるのか特に厳しく指導。
ある日、見舞いに来ていた野呂くんを車で送ることになった永吉。
車内では永吉のCDがガンガンに鳴っている。
会話の際に少し下げて話しているとポツリと。
「さっきから、思ってたんですけど…このバンド、カッコイイっすよね」
「野呂くん」
ちらっと見て
「君、わかってるね」
「広島県民にとって、矢沢は義務教育です」
(拓郎さんも浜田省吾も奥田民生もいますよー)
その矢沢永吉のポスターやグッズに囲まれた
いい台詞とシーンがいくつも。
昼間に家族で海岸へ出た際に父親が今の永吉を中学生の頃の永吉だと思って会話するシーン。
車椅子に日傘の父・治、横に並んで砂浜に座る永吉。
それを写す背中越しのショット。
その先に波と戯れる由佳と母親(もたいまさこ)
「お前、練習は」
「中学出てもブラス、やるんか」
「東京へ出てビッグになって帰ってこい」
「そしたら、宴会してやるから」
(これが永吉が帰ってきた際に行われた宴会と繋がる)
もうひとつ、こんなシーン
どう接したら父親が喜ぶのかわからずにとまどっている永吉。
「早よぉ、東京帰れ」
ベッドの上の治。
くるっと横を向いて
「お前に優しくされると明日にでも死んでしまうような気がする」
前田敦子、いくつかの映画作品でみせた暴食いシーン。
本作は冒頭のスパゲティと唐揚げを豪快に。
(あとは"つわりシーン"でまさかのアジの開きを調理するところ←この設定 笑)
由佳と母親がすぐに仲良くなって、本当に昔からの家族のよう。
(逆に治と永吉の男同士は妙にどうしたらよいのかわからない距離←墓参りに行くのも一緒に行こうと言わずに唐突に出かけていって、永吉が追いかけていく格好になってるのもよかった)
伊勢海老(『南極料理人』)海苔(『キツツキと雨』)とんがりコーン(『滝を見にいく』など沖田修一監督作品で毎回出てくる食べものネタが本作も。
まさかのピザ配達バイクのデッドヒート!
これは笑った。
(ピザ配達の人が3人、意識しながら同じ船に乗ってやってくるシーンも 笑)
「だ・ん・ま・つ・まーーーー!!!」
冒頭ライヴハウスシーンの第一声が、まさかの円環構造。
由佳と結婚式シーン(病院を式場にしつらえて)。
ベールをあげてキス…と、いった瞬間に父・治の「あーーーー!!!」といった声と共に「だんまつまー」とかぶさって暗転。
ラストは東京へ帰っていく永吉と由佳の船の上のショット。
このふたりの距離が最初、島へやって来た感じと違って見える。
全く暗さや湿り気のない、それでいて"家族を描いた"見事な映画でした。

映画『モヒカン故郷に帰る』公式サイト

http://mohican-movie.jp/


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2016-03-09

"誰よりも上手く踊るんだよ"『マネー・ショート 華麗なる大逆転(The Big Short)』アダム・マッケイ監督、クリスチャン・ベイル、スティーヴ・カレル、ライアン・ゴズリング、ブラッド・ピット、他

注・内容、引用句などに触れています。
マネー・ショート 華麗なる大逆転
The Big Short
原作 : マイケル・ルイス
監督 : アダム・マッケイ
出演 : クリスチャン・ベイル
スティーヴ・カレル
ライアン・ゴズリング
ブラッド・ピット
マリサ・トメイ
、他

物語・2005年のアメリカ。金融トレーダーのマイケル(クリスチャン・ベイル)は、サブプライムローンの危機を指摘するもウォール街では一笑を買ってしまい「クレジット・デフォルト・スワップ」という金融取引で出し抜いてやろうと考える。同じころ、銀行家ジャレド(ライアン・ゴズリング)がマイケルの戦略を知り、ヘッジファンドマネージャーのマーク(スティーヴ・カレル)、伝説の銀行家ベン(ブラッド・ピット)らを巻き込み…(物語項、シネマトゥデイより抜粋)

Cds

Memo1
いや〜、面白かったー
皮肉と暗喩と軽妙な台詞とホントに実話ベース?と思ってしまうほどの見事な図式的なキャラクター分け、ちょっと逸脱解説ショーなどがあってのあっという間の130分でした。
またキャストの妙味も抜群。
「フォックスキャッチャー」の時のデュポンを演じたスティーヴ・カレルが、こういう役を演じるとやはり怖くて上手い。
主要キャスト全員が顔を揃えるシーンは無く、ベンとマークはラスベガスでの証券フォーラムで一瞬、すれ違うだけ(この実際にあったかもしれないけど、なかったかもしれないシーンの積み重ねが、また映画としての脚色の面白さ)
豪華解説3本立て!
・『ウルフ・オブ・ウォールストリート』に出演していたマーゴット・ロビーによるシャンパン片手にジェットバスに入りながらの文字通り泡まみれ(←バブル?)サブプライムローン解説。
・ジャレドが積み木を使って格付けについて説明するシーンに出てくるCDOの本質(格付けも何もあったもんじゃない債)を"残りものの古い魚と新鮮な魚を混ぜて作ればお客はわからないじゃないのシーフードシチュー"で解説するシェフ。
・そして極めつけ(ラスベガスのレストランでCDOマネージャーのミスター・チャウと話す。ここでマークは破綻を確信するシーン)に出てくるセレーナ・ゴメス(!)によるカジノでの合成CDO解説
冒頭から引用
It ain’t what you don’t know that gets you into trouble. It’s what you know for sure that just ain’t so.
Mark Twain
やっかいなのは、何も知らないことではない。実際は知らないのに、知っていると思い込んでいることだ
↑このマーク・トゥエインの名言に必ず出てくる言葉で幕を開ける。
Everyone, deep in their hearts, is waiting for the end of
the world to come.

Haruki Murakami, 1Q84
誰もがこころの奥底では世の終末の到来を待ち受けてもいるのだ
引用で村上春樹「1Q84」が出てきてビックリ(その前に徳永英明「最後の言い訳」が流れているのも驚いたけれど←曲名がわかった上で意図的に使用したのかなぁ)
ちなみに小説の中で、この一節が出てくるのはBook1 233ページ、青豆がテレビの深夜放送で「渚にて」を見た後に語られる。
全く本編とは関係ないけれど村上春樹繋がりでふと思い出したフレーズ→「ダンス・ダンス・ダンス」に出てきた羊男の台詞→"誰よりも上手く踊るんだよ"
時間経過と共に変化するマイケルのオフィスの前面ホワイトボード壁に書かれた資産運用率。
CDSを取り扱う前→38%
途中→マイナス11.3%→マイナス19.7%
破綻後→489%
この変化にともなっての投資家たち周囲の反応が数字のまま現れていてなんともはや…。
(で、マイケルは我、関せずでメタルガンガンでドラムを叩いている)
ラスト。
CDSを売って、ここで利益をあげてしまっては自分も他の連中と同じではないかという思いに苛まれているマークがついにオーケーを出すシーンで幕を閉じる。
そして主要登場人物の"その後"が字幕で綴られる。
注目はマイケル。
FBIからも聴取された云々の後に現れる部分。
The small investing he still does is all focused on one commodity: water.
小さな投資をひとつに絞って行っている、それは…(ここでわざわざ少し遅らせてて、もったいぶって"水"と出てくる←これ最後に出してくるのって「お!今度は水かぁ〜、と懲りない面々が、またぞろ出てくるのを皮肉ってる?と穿った見方も…」

Memo2
原作未読で鑑賞(こちらは読んでみたい)。あと著者マイケル・ルイスの今のところ最新刊にあたるコンピュータによるアルゴリズムトレードを描いた『フラッシュ・ボーイズ 10億分の1秒の男たち』も面白そう
レッド・ツェッペリンからメタリカ、ガンズ・アンド・ローゼズ、オペラ座の怪人まで使用された楽曲の数々
What Song > Soundtrack and Complete List of Songs
http://www.what-song.com/Movies/Soundtrack/1894/The-Big-Short
タイトルデザイン > Picture Mil
MOVIE TITLE STILLS COLLECTION記事↓
(注・シーンの画像あり)
http://annyas.com/screenshots/updates/big-short-2015-adam-mckay/
End Title Design > SCARLETLETTERS

映画『マネー・ショート 華麗なる大逆転』公式サイト

http://www.moneyshort.jp/


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2015-12-23

『マイ・ファニー・レディ(SHE'S FUNNY THAT WAY)』ピーター・ボグダノヴィッチ監督、オーウェン・ウィルソン、イモージェン・プーツ、ジェニファー・アニストン、他

注・内容、台詞に触れています。
マイ・ファニー・レディ
SHE'S FUNNY THAT WAY

監督 : ピーター・ボグダノヴィッチ
出演 : オーウェン・ウィルソン
ジェニファー・アニストン
イモージェン・プーツ
キャスリン・ハーンウィル・フォーテ
リス・エヴァンス
オースティン・ペンドルトン
シビル・シェパードリチャード・ルイス
ジョージ・モーフォゲン
イリーナ・ダグラス

物語・新たなハリウッドスターとして活躍する女優、イザベラ(イモージェン・プーツ)。とあるスタジオで記者からインタビューを受けていた彼女は、かつて高級コールガールだったことをあっけらかんと告白する。やがて、初対面の客であったブロードウェイの人気演出家アーノルド(オーウェン・ウィルソン)から、自分の将来のために3万ドルをプレゼントしたいという不思議な申し出を受けたのを機に歩み始めた、女優への道とそれにまつわる複雑で奇妙な人間模様についても語りだすが…(物語項、シネマトゥデイより抜粋)

Sftw

Memo1
なんという偶然!なんという鉢合わせ!笑
ウディ・アレンが演じていると恒例"ハイ!ここでジタバタあたふた"というシーンがあれこれ。
イタリアンレストラン"NicK's"でのシーンは予想がついていたけれど案の定の展開に笑った。
プロデューサーのウェス・アンダーソンが推したというオーウェン・ウィルソンがしっくりとはまっている。(既に『ミッドナイト・イン・パリ』があるので既視感はありますが…)
「君にはふさわしい場所があるはず」と将来のために3万ドルをあげると言い出す演出家アーノルド。(あとであちらこちらで同じことをやるという"僻"が判明する←妻デルタにもバレた過去あり)
自らを評した、こんな台詞。
「ミューズのミューズだ」
イザベラ(イジー)を演じたイモージェン・プーツが実に魅力的。ウディ・アレン作品だと役柄(職業は違いますが)からみると『誘惑のアフロディーテ』ミラ・ソルヴィーノ演じたリンダというところだろうか。(本作のイザベラは天真爛漫さという意味では別ベクトル+ウェットさがある)
イモージェン・プーツ、他の出演作を調べてみるとリメイク『フライトナイト/恐怖の夜』主人公の彼女役や『ジェーン・エア』ロチェスター(ファスベンダー)と結婚すると噂される良家の令嬢役など作品は見ているけれど印象に残っていなかった。それほど本作のイザベラ役は的をえたキャスティング。
他にこれからチェックしますが未公開WOWOWで放送されたウィンターボトム監督『ミスター・スキャンダル』や『恋人まで1%』(←これが本作に一番近いかも)などがあり。
スマホ、留守電、ホテルのルーム電話など電話を使ったネタが多々。
人の話を全く聞かないデリカシーのない精神科医(←この時点で既に変。演じたジェニファー・アニンストンが可笑しい)が「ほら、仕事中は留守電がなっていようとも電話にでない」とそこに彼氏である脚本家の「用事が入ったので今夜のディナーはキャンセル」の留守電を入れる声にマッハのスピードで反応する姿は笑った。
「映画みたいな話だけど結局、落ちつくところに落ちついた」とイザベラ。
で、そのイザベラは誰と落ち着いたの?と思ったら「エェーッ!オチ、そこかいなぁー」とひっくり返ったタランティーノ監督(しかもカンフー映画好きの役者という設定 笑)登場。
元々クラシックムービーファンだったのかもしれないけれど、イザベラがやたらと映画について詳しいなぁー、と思ったらお付き合いしている相手がタランティーノじゃーねー (と、納得)
"リスに胡桃を"
エルンスト・ルビッチ監督『小間使い』からの引用。前述タランティーノの解説(笑い)があった後、エンドクレジット前にそのシーンが挿入されている。
「リスに胡桃をやるように、胡桃にリスをあげる幸せもある」
「自分には自分にあった"居るべき場所"がある」

※Memo2
『マイ・ファニー・レディ』
ニューヨーク・ロケ地ガイド
(Inter Continental Hotel、Macy's Store、Belasco Theatreなど各シーンに対応)
http://onthesetofnewyork.com/shesfunnythatway.html
ソール・バスによる『七年目の浮気』タイトルアニメーション想起のTITLE DESIGN は CHRIS CUSEO(←エンドロールで名前を確認。他に携わっている作品は無いかを調べてみたけれど見つからず。きっとボグダノヴィッチ監督の要請で"かの作品"のようなイメージでと伝えられて制作したのかも?と推測)
大島依提亜さんデザインによるパンフレット表紙がこのタイトルバックのパタパタ仕様。

映画『マイ・ファニー・レディ』オフィシャルサイト
http://www.myfunnylady.ayapro.ne.jp/

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2015-09-03

『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション(MISSION:IMPOSSIBLE ROGUE NATION)』"You know how to find me." クリストファー・マッカリー監督、トム・クルーズ、サイモン・ペッグ、レベッカ・ファーガソン、他

注・内容、台詞に触れています。
ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション
MISSION:IMPOSSIBLE ROGUE NATION
監督・脚本 : クリストファー・マッカリー
脚本:ドリュー・ピアース / ウィル・ステープル
出演:トム・クルーズジェレミー・レナー
サイモン・ペッグレベッカ・ファーガソン
ヴィング・レイムスショーン・ハリスアレック・ボールドウィン

物語・正体不明の多国籍スパイ集団“シンジケート”をひそかに追っていたIMFエージェントのイーサン・ハント(トム・クルーズ)は、ロンドンで敵の手中に落ちてしまう。拘束された彼が意識を取り戻すと、目の前に見知らぬ女性と、3年前に亡くなったはずのエージェントがいた。拷問が開始されようとしたとき、その女性は思わぬ行動に出る。(物語項、シネマトゥデイより抜粋)

Mi5

Memo1
予告編で使われていた輸送機ドア掴まって離陸、ぶら下がりシーンがアヴァンタイトルで出てくるとは予想外でビックリ!
しかも登場の仕方が素晴らしい。
まず草むらに現れる周囲と色があっていない隠れ蓑をつけたサイモンペッグがひょこっと顔を出す。「絶対に輸送機を離陸させてはいけない」レナーの指示。あわや飛び立つ寸前、画面端からスーツを着たイーサン・ハントがすっと現れるかっこ良さ!
ショーン・ハリス演じる本作の敵側黒幕、ソロモン・レーン。
冒頭のロンドンIMF拠点のレコード店でしっかりと試聴室にいる姿(横向き)が捉えられている。(これ、最初から気づいた人、いるのだろうか??)
顔を合わせるのは、この時だけ。あとは人を介しての遠隔ボイスだけでラストの皮肉たっぷりな台詞を交えての大団円シーンのみまで直接面と向かわせないという粋さ。
「我々はIMFだ」
「紹介しよう。彼がソロモン・レーンです」
(ちなみに彼がかけている印象的な、そして冷徹ぶりなキャラクターイメージを決定づけている眼鏡はMYKITA(マイキータ)のDECADES RUBYだそうです。)
IMF >「International Monetary Fund」(国際通貨基金 International Monetary FundもIMFですが…)
そのIMFチームは中盤まで顔を合わせることが無い。で、モロッコでのチェイスシーンでのユーモア溢れる(サイモンペッグのワーキャー助手席で叫んだ挙句の転倒→気絶→起きる瞬間のシーンが場内、ドッと笑いをよんだ場面)
謎の女スパイ、イルサ役で一躍注目のレベッカ・ファーガソン。同じスウェーデン出身のアリシア・ヴィキャンデル(『コードネームU.N.C.L.E.』『エクス・マキナ』)も時折ジャクリーン・ビセットに見える時があります。どちらもスパイ映画に出ている点も。
IMDbでチェックすると撮影中作品にスティーヴン・フリアーズ監督『Florence Foster Jenkins』(メリル・ストリープ、ヒュー・グラント共演.面白そう。公開されるかな?)
レベッカ・ファーガソンはヴィキャンデルよりも、もう少しクラシカルな雰囲気なのでイングリッド・バーグマン彷彿。
シンジケートの全容が記録されたデータファイルが保管されていた場所がモロッコとわかり、ニヤリとするイーサン・ハント。
(この辺はバーグマン、ボガード「カサブランカ」に対しての意図的な台詞?)
You  know how to find me.
「私を捜せるわね?」
晴れて自由の身となったイルサの次回作への登場も期待させる台詞。
そういえば『オール・ユー・ニード・イズ・キル』 でもエミリーブラントに対してこんな台詞が > Come find me when you wake up.
捜してばかりのトム・クルーズ?

Memo2
MAIN TITLE DESIGN > Filmograph
洒落ているのはEnd Title部分のクレジットがカーテンコールデザインになっていること。Soundtrack収録曲のタイトルもズバリ"Finale and Curtain Call"
(イルサ登場シーンにかかる"Turandot"「誰も寝てはならぬ」〜メインテーマ)
本編シーンをはめ込んでのオープニングタイトルシークエンスは3作目から。
END TITLE DESIGN > Matt Curtis

『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』公式サイト
http://www.missionimpossiblejp.jp/

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