2017-09-10

タイトルデザイン_53 Greenhaus GFX『ワンダーウーマン(Wonder Woman)』パティ・ジェンキンス監督、ガル・ガドット、クリス・パイン、他

ワンダーウーマン
Wonder Woman

監督 : パティ・ジェンキンス
出演 : ガル・ガドット
クリス・パイン
ロビン・ライト
コニー・ニールセン
ダニー・ヒューストン
デヴィッド・シューリス
エレナ・アナヤ

物語・人間社会から孤立した女性のみの一族のプリンセスとして生まれたワンダーウーマン(ガル・ガドット)は、自分が育ってきた世界以外の環境を知らず、さらに男性を見たこともなかった。ある日、彼女は浜辺に不時着したパイロット、スティーブと遭遇。そして…(物語項、シネマトゥデイより抜粋)

Ww

Memo1
「ツレ?」
「いや、ちゃうちゃう」
「お前の知り合い、ちゃうんか」(関西弁翻訳)
昨年の『BvS』で絶妙の間合いでバットマンとスーパーマンの間に飛び込んできて、すっかりかっさらっていってしまったワンダーウーマン。
それほど、あのドンドコドンテーマ曲とガル・ガドットの勇姿はインパクトは大きかった。
最前線に向かう際に集められる仲間が既に早くから指摘がある通り、いろいろ阻害迫害をうけてきた者たちということ。
そして(ここが最も本編で熱かった)塹壕からゆっくりと階段を上り敵陣へと突き進むダイアナ/ワンダーウーマンの姿。
その姿に呼応していく仲間たちというのも頷ける。
(BvSに出てきた"あの写真"はこの戦闘の後に撮られたものということも)
温泉に入っているところへダイアナ。
「あなたは標準的な男?」に続いて「それは?」に対して一瞬、下を見るスティーブ。つまりつつ「あ、あぁ、これは腕時計」と勘違いに気づいて言うシーン。
(おいおいシモネタかよー 笑)←って、あまり笑いがおきていなかったけれど…
カルチャーギャップシーン。
戦闘姿との落差として最もチャーミングだったのは駅に降り立ったダイアナがアイスクリームを食べて「デリシャス」とホントに美味しそうに言うシーン。
(この感じ、コミコン会見時にガル・ガドットが少し照れながらワンダーウーマンのポーズを決めた時の姿とだぶる)
アクションシーンになると突如クイックスローモーションが出てくる辺り、もしかしてスナイダーのおまじないによるもの?笑
もしくは「あ、ここ、俺に撮らせてーや」(←関西弁)ってジャック・スナイダーが言った?

Memo2
タイトルデザイン(Main-On-End)
Greenhaus GFX
http://greenhausgfx.com/portfolio_page/wonder-woman/
そのタイトルデザインについてのArt OF THE TITLE 記事
“Now there’s Wonder Woman, now Wonder Woman is born”
http://www.artofthetitle.com/title/wonder-woman/
原作者、マーストンについて描かれた映画
PROFESSOR MARSTON AND THE WONDER WOMAN
http://www.comingsoon.net/movie/professor-marston-the-wonder-women-2017#/slide/1

映画『ワンダーウーマン』オフィシャルサイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/wonderwoman/

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2014-04-05

エドガー・ライト監督、サイモン・ペッグ、ニック・フロスト『ワールズ・エンド 酔っ払いが世界を救う(The World's End)』

注・内容、ラストに触れています。
「ホットファズ」「ショーン・オブ・ザ・デッド」などのエドガー・ライト監督によるSFコメディ『ワールズ・エンド 酔っ払いが世界を救う(The World's End)』出演はお馴染みサイモン・ペッグニック・フロスト。他にパディ・コンシダインマーティン・フリーマンロザムンド・パイクピアース・ブロスナン、他

物語・ひと晩に5人で12軒のハシゴ酒という学生時代に達成できなかった挑戦にリベンジすべく、故郷であるイギリス郊外の街ニュートン・ヘイヴンに戻ってきたゲイリー(サイモン・ペッグ)、アンディ(ニック・フロスト)ら中年男性たち。終点となる12軒目のパブ、ワールズ・エンドを目指して、ひたすら飲みまくっては大騒ぎする彼らだったが、どこか街の住民たちの様子がおかしいことに気付く。そして…(物語項、シネマトゥデイより抜粋)

Worldend1

Memo1
またまたままたたままままたまた、やりましたたたた←(酔ってる?)エドガー・ライト監督サイモン・ペッグニック・フロスト
宇宙人(地球全体を覆って全てを司る"ネットワーク"のような存在←ボイスキャストがビル・ナイ!)によって町に住む人間が変えられてしまった青い血のロボットのスッポンスッポン取れる手脚の音も含めてなんたるバカバカしさ、面白さ、妙な痛快さ!そんな世界から見捨てられたような男が世界を救う(自分を救う)お話。
「世界が終わるその日まで俺たちはビールを飲むぞー」ということからの展開図みたいな広げ方をして到着地点が12番目のパブ「The World’s End」
あの時が1番輝いていたなんてことは言わせない。
そんなダメ人間が「The World’s End」まで到達して"ネットワーク"←(これ結局日本的に言うと世間体、あるいは常識、あるいはみんな横並びでいましょうねー的存在)と対峙する。
ここからの"ネットワーク"とゲイリーとのやり取りと結果、めちゃくちゃ面白いです!(諦めるというか呆れはてる"ネットワーク" 笑)
そして、ゲイリーのちょっと切ない部分も垣間見えたりしてホロリ。
この映画を単なるSFコメディではない傑作になった理由でもあります。
割と穏やかな語り口で高校生の五人の姿が映しだされるオープニングからは(もしプロットも何も知らずに見たとしたら)想像もしないクライマックスとエンディング!←(おや?ニック・フロストが「クラウド アトラス」のもしや"あの人" 笑)
このオープニングの場面(高校生活や卒業の日にパブを回っているところ)や登場人物はそのまま後半のはしご酒シーンとリンクするようになっている。4軒目のニュートンヘイブンでゲイリーが壊したトイレの壁をまた壊そうとするシーン、そして、ここからがロボット登場となり話がすごい方向に転がり始める。(アクションシーンはあの"酔拳")
"スリー・フレーバー・コルネット三部作"と呼ばれる『ショーン・オブ・ザ・デッド』(2004年)『ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-』(2007年)そして本作。
その中ではこの「ワールズ・エンド」が1番好みな映画だなぁ。
幾度も映画化されているジャック・フィニィの「盗まれた町」からジョン・カーペンター「ゼイリブ」「光る眼」まで古今東西このタイプの話は大好物。
夜の街中に不気味に少しずつ増えていくロボット…。そして青い光を眼と口から発光させながら追いかけてくる絵面。
紅一点(5人と一緒にロボット相手のファイトシーンもキレてます)のサムを演じたロザムンド・パイクピアース・ブロスナンがガイ・シェパード先生役で出ているので奇しくも「007ダイ・アナザー・デイ」以来の共演ということに!!

Memo2
タイトルデザイナー(タイトルデザインプロデュース名義はマット・カーティス)はOSCAR WRIGHT(エドガー・ライト監督と兄弟)
ショーン・オブ・ザ・デッド、ホット・ファズ、宇宙人ポールなど。スコット・ピルグリムではコンセプトデザイナーも。

Worldend2

Edgar Wright Here
(エドガー・ライト監督公式サイト)
・12軒のパブ・ロゴなどもPDF掲載されています。
http://www.edgarwrighthere.com/

映画『ワールズ・エンド 酔っ払いが世界を救う』
http://www.worldsend-movie.jp/

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2009-10-09

私の中のあなた、タイトルシークエンスデザイン、撮影監督

もう姉のドナーにはならない。両親(キャメロン・ディアス、ジェイソン・パトリック)に訴訟を起こしたアナ(アビゲイル・ブレスリン)、11歳。しかし、その決断はある理由があった-。
このコピーと「きみに読む物語」のニック・カサヴェテス監督ということで、またまた「お涙もの」と思って見ていたら語り口が素晴らしく、ひとつの家族の物語へ昇華されていて苦手な難病を扱っている映画なのに、とても軽やかな作品に仕上がっていて意表をつかれました。(もちろん語るべき問題はきっちりと織り込まれています)

この作品のフィルム質感がいいなぁと思ってプレスシートを見ると
ワイルドブラック/少年の黒い馬」の撮影監督キャレブ・デシャネルでした!!
ライトスタッフ」や「ナチュラル」(どちらもいいなぁ)も、この人(アカデミー賞5回ノミネート)。
私の中のあなた」の中の美しいシーン(海辺のシーンなど)の数々が前述の軽やかさに一役買っているのでは?

ワイルド・ブラック/少年の黒い馬 [DVD]

またシンプルだが開巻にふさわしいタイトルシークエンスデザインはImaginaryforces
(「セブン」で脚光を浴びたカイル・クーパーらが設立。ちなみに近作では「ターミネーター4」もここ。なおカイル・クーパーは2003年よりPROLOGUEに)

Imaginaryforces(英文)
http://www.imaginaryforces.com/
ARCHIVEをクリックして進むとさまざまなタイトルデザインが見られます。もちろん「私の中のあなた(My Sister`s Keeper)」も(←映画鑑賞後にご覧ください)。

PROLOGUE(英文)
http://www.prologue.com/

ちなみにMEMO
ニック・カサヴェテス監督の両親は映画監督のジョン・カサベテス、母は女優ジーナ・ローランズ(よく知られていることなので、本当にちなみに)

私の中のあなた
http://watashino.gaga.ne.jp/

私の中のあなた 下 (ハヤカワ文庫NV)私の中のあなた 上 (ハヤカワ文庫NV)

きみに読む物語 スタンダード・エディション [DVD]

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2007-02-01

フランシス・フォード・コッポラ監督・人工の街『ワン・フロム・ザ・ハート』

ロケ撮影をいっさい行わずに全てセットとミニチュアで作られたフランシス・フォード・コッポラ監督ワン・フロム・ザ・ハート

物語・7月4日の独立記念日を明日に控えた、ラスベガスの街。旅行会社に勤めるフラニー(テリー・ガー)の夢は南の楽園ボラボラ島へ行く事。しかし、同棲生活5年を迎える恋人ハンク(フレデリック・フォレスト)はそんな島へ行く事よりも彼女との平凡な家庭生活を密かに望んでいた。そして、そのような性格不一致の2人はささいな事からケンカ、フラニーは遂に家を出て行ってしまう…。

撮影ヴィットリオ・ストラーロ(ベルトルッチ監督作品をほとんど手がける名カメラマン。「ラストエンペラー」でのゴールデンアンバー調の色彩設計はストラーロの特色と呼べるもの)。オープニングのミニチュアの看板を使ったタイトルロールから沿道、そしてフラニーの働く旅行会社のオフィスめがけてショーウィンドウを一気に突き破ってしまうカメラワークは圧巻です。 

Ofth

美術はコッポラ監督と「ゴッドファーザーPART2(正確にはロシア数字表記)」以来の付き合いとなるディーン・タブラリス。コッポラ監督の無理難題にも「俺にできない美術(デザイン)はない ! 」と答える程。
ラスベガスのミニチュアから終盤に登場するマッカーラン空港のセットまで制作したのはグレッグ・ジーン(「未知との遭遇」のマザーシップ!を作ったのはこの人)

そして、公開当時に話題になったのが高品位ビデオカメラを導入して撮影された事(現在のデジタル撮影の「デ」の字も無い時代においては最先端、と、いうか先駆者だったのではと思われます。当然、AppleのMacも生まれていないし、CGも研究段階だった)。
その時の撮影の様子が記録されています。(以下、公開時のプログラムより抜粋)。
あらかじめ全ショットを1枚ごとの絵コンテにし、効果音と全台詞を入れたサウンド・テープ(ラジオドラマのようなもの)を作成。この2つをビデオテープにシンクロさせたのち、アテレコの要領でリハーサルを行う。ビデオに収められたコンテに合わせ、役者たちは大体の動きを決めていく。さて、本番。ラスベガスのセットの中で、役者たちはあらかじめ決められたとおりの動きをし、セリフをしゃべる。これを2インチのビデオテープに収め、フィルムにトランスファーしていくのだ。この間、コッポラ監督は何をしていたのかというと現場には姿を見せず、もっぱらトレーラーを改造したビデオ調整室にいて、ブラウン管とにらめっこ。「TV局のディレクターのような仕事ぶり」と評されたわけである。高品位ビデオカメラのおかげで、画質はいたって鮮明。色のひずみも硬さも無い。明るく、そして柔らかい。特に赤が驚く程の発色を見せている。

この映画のキーとなる色彩は。オープニングとエンディングに現れる緞帳は。タイトルは。フラニーは、ハンクは。ふたりの心情が混じる部分は
と、はっきりと色分けされているのもわかりやすい趣向となっています。
音楽も男心をトム・ウェイツが女心をクリスタル・ゲイルが歌っていて渋く、そしてロマンティックに盛り上げています。
元々は「砂漠の真ん中の街で、撮影ができるか ! 」のコッポラ監督のひと声で、ラスベガスの街を含むオールセット撮影になったという逸話も。

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2006-06-21

私の頭の中の消しゴム・ファッション演出

昨年、公開されて大ヒットした「私の頭の中の消しゴム」。若年性アルツハイマーで記憶を失っていくスジン(ソン・イェジン)、そして、その事実を知ってもスジンを大きく包み込むチョルス(チョン・ウソン)。スジンは映画の冒頭(過去)シーンでは昔、日本でもサーファーがしていたような真っ青なシャドーの濃いメイクに派手派手のファッションで登場。「あれ?」と思っていると駅のホームで誰かを待っている様子。(実は不倫相手を待っていたのだが、この不倫に関しての過去のいきさつが発病の一端となっている)。それから現在のシーンに戻って今度は(冒頭シーンとはうって変わって)スジンのいかにも育ちの良いお嬢さんのイメージをファッションで表しています。髪の毛を後ろにまとめてスッと鉛筆をさして止める仕草や清楚なイメージのメイクアップ、やはりブランドということでヴィトンのバッグ、モノグラム・ヴェルニを持っていたりと、いかに不倫をしていた時のスジンは本来の自分と違って無理があったんだなぁと思わせるファッション演出となっていました。

尚、ソン・イェジンは「四月の雪」でペ・ヨンジュンと共演(共にユン・ソクホ監督のTVドラマ「夏の香り」「冬のソナタ」に主演)。チョン・ウソンは現在公開中の「デイジー」でチョン・ジヒョンと共演。チョン・ジヒョンとソン・イェジンはクァク・ジェヨン監督の作品に共に主演(「僕の彼女を紹介します」「ラブストーリー」)という見事にループする繋がりなんですよね。

私の頭の中の消しゴム

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