2014-01-03

ジュリー・アンドリュース、ディック・ヴァン・ダイク『メリー・ポピンズ(Mary Poppins)』ロバート・スティーヴンソン監督

ロバート・スティーヴンソン監督、ジュリー・アンドリュースディック・ヴァン・ダイク主演『メリー・ポピンズ(Mary Poppins)』を「新・午前十時の映画祭 デジタルで甦る永遠の名作」で。

物語・1910年、ロンドン。銀行家のバンクス氏(デイヴィッド・トムリンソン)、婦人参政権運動に夢中の奥さん(グリンス・ジョーンズ)、そしてふたりの子供たちの元に空からパラソルを広げフワフワと降りてくるメリー・ポピンズ(ジュリー・アンドリュース)が現れた。

Poppins

Memo
これが映画デビュー作(「サウンドオブミュージック」は次の年)となるジュリー・アンドリュースがメリー・ポピンズ。昔からメリー・ポピンズのことをよく知っている大道芸人バート。
あらためて見るとディック・ヴァン・ダイクのいろいろな至芸も堪能できたし(銀行頭取のミスター・ドースと二役も)、アナログな合成マジックも半世紀近く前とは思えないアイデアと楽しさに満ち溢れている。
ところでドラえもんのポケットとメリー・ポピンズのカーテン生地バッグは同じ構造!?
アカデミー歌曲賞(シャーマン兄弟)を受賞。
チム・チム・チェリー(Chim Chim Cher-ee)」と「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス(Supercalifragilisticexpialidocious)」映画本編は未見でも、この楽曲は衆目の一致するところの名曲。
実写とアニメ(ハミルトン・S・ラスク)の合成シーンが本編の中でかなりの時間がさかれているのはおそらく初めて?(かつてジーン・ケリーがトムとジェリーとダンスを踊るシーンが「ザッツエンタテインメント」内に)。このアニメとの合成パート、絵の中に飛び込んでのピクニックシーン、回転木馬での競馬シーンの時の白いに赤いウェストリボンのドレスはフィギュア浅田真央選手がエキシビションで着て演目共に有名に。
ちなみに全編、アニメとの合成シーンで描かれる作品として著名作品は『ロジャー・ラビット』それでもCGが一般化される前、1988年当時は画期的だったなぁ。
2014年公開の『ウォルト・ディズニーの約束』は「メリー・ポピンズ」映画化に際しての知られざる物語が描かれた作品。
初見は大阪・梅田ニューOS劇場(現在のTOHOシネマズ)でリバイバルロードショー(上記、チラシ。下側部分に劇場が印刷されていましたがメモ書きしていたのでカット→こちらは黄色下地。同じデイズニー作品で同監督「地球の頂上の島」はブルー下地でした)。
ビデオもTV放映も少なかった時代のリバイバルロードショーは実際によく入っていて「ウェストサイド物語」「明日に向かって撃て」など土日は満員でした。

新・午前十時の映画祭
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2013-12-16

デヴィッド・リーン監督、ピーター・オトゥール主演『アラビアのロレンス(Lawrence of Arabia)』 "Nothing is written"

デヴィッド・リーン監督ピーター・オトゥール主演『アラビアのロレンス(Lawrence of Arabia)』は今までで1番、劇場でスクリーンで見てきた作品。そして、これからも変わらず生涯ベストワン。

Lawrence_of_arabia

Memo1
名シーンが多数(その一部を)
前半のイギリス軍エジプト基地から「ファイサル王子に会いに行け」という命令を受け意気揚々と砂漠へ向かうロレンス(マッチの火を口でふっと吹き消すと砂漠に登る朝日へのカットへと変わるタイミングの素晴らしさ)〜アカバ襲撃〜シナイ半島を横断してのスエズ運河到着までがスペクタクルあり詩的でもあって特に好きだ。
もちろん後半部分、鉄道急襲〜サイクス・ピコ条約を知ってダマスカス侵攻までの心情を強く描いたパートもいい(前半、四季に例えると春〜夏パート、後半は秋〜冬←実際に砂漠にも冬は訪れる〜そしてまた春パートと分けられる)
"Nothing is written"
2回使われる、この台詞。
そのひとつ。
アカバ襲撃のために砂漠を横断する際、隊列からはぐれ、迷子になったべドゥインのひとりガシムを助けるために単身砂漠へ引き返し救出に向かうロレンス。
「せっかく渡ってきた、この砂漠に戻るなんてアカバ襲撃はどうするんだ!イングリーッシュ!イングリーッシュ!」と激昂するアリ(オマー・シャリフ)
そして見事に救出し戻ってきたロレンスがアリにいった台詞がこれでした。
ラストシーンの砂漠を離れていくロレンス。
ジープで走っていく傍らを駱駝に乗ったべドゥインらしき隊列が。
思わず立ち上がり(アリたちを探す)
だが、すぐまた、うなだれるように座るロレンス。
その横をバイクが砂塵をあげて走り抜けていく。
静かに音楽…
(ファーストシーンのバイク事故とリンクする)

Memo2
「アラビアのロレンス」は映画館(シネコンではなく)との思い出とも密接。
最初に見たのは心斎橋にあった「戎橋劇場」という名画座(今はH&M、その前は「ブラックレイン」の撮影に使われたキリンプラザ大阪)。『ロミオとジュリエット』との2本立てだった。砂漠、ロマンス、モーリス・ジャール、ニーノ・ロータ。夢の二本立て。戎橋劇場は2階席もあるかなり大きな劇場と記憶。
次に『アラビアのロレンス』を見た名画座は「大毎地下劇場」。何故かロバート・ゼメキス監督『ユーズド・カー』と2本立て。同じコロンビア映画繋がりか。関西エリアで最も閉館を惜しまれた名画座。別のホールで特集上映も企画していて、ここだけで毎月8本ほどの映画が観られた(『アルゴ探検隊の大冒険』や『スケアクロウ』などなど60~70年代の映画をよく観た)。
さらに『アラビアのロレンス』を映画館(ホール等の特集上映ではなく)で観たのは1980年、オリジナル版(短い方)最後の上映にして正式リバイバルだった「梅田東映パラス」(チラシがゴールドの下地にロレンスのシルエット)。ここも巨大スクリーンの一館。(湾曲角度が150度。同じく閉館した阪急プラザ劇場もD150方式と呼んでいた包みこむようなスクリーン)

Arabia

リバイバル表記最後の『アラビアのロレンス』チラシ

その後は復元された完全版が映画館が閉館される際には必ずと言っていいほど上映されるように(そして大きな劇場でも閉館というと突如満員になるという、皮肉)。
映画発祥※の地・南街会館の最後の上映(最も巨大な南街劇場)も『アラビアのロレンス』だった。
※今もTOHOシネマズなんばの一階エレベーター横に経緯が書かれた碑が残っている。

※午前十時の映画祭(新・午前十時の映画祭)でも上映。
(最初の第一回はフィルム版で上映)
序曲もインターミッションも終曲も有り。

2013年12月16日
ピーター・オトゥールの訃報が。
(1932年8月2日 - 2013年12月14日)
「おしゃれ泥棒」「冬のライオン」「チップス先生さようなら」(この辺りは名画座で)やリアルタイムにロードショー公開時に見たものだと「ローズ・バッド」「ラスト・エンペラー」溥儀の家庭教師役や「フェアリーテイル」でのコナン・ドイル役「レミーのおいしいレストラン」料理批評家アントン・イーゴの声、そして直近「ヴィーナス」の老俳優役といろいろあるけれど、やはり1作品をあげるとなると「アラビアのロレンス」に。

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2013-05-09

新・午前十時の映画祭『タワーリング・インフェルノ』スティーブ・マックイーン&ポール・ニューマン

2週間公開、デジタル上映となった新・午前十時の映画祭で『タワーリング・インフェルノ』を見た。

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公開時のパンフレット
(ワーナーと20世紀FOXロゴが入っている)

Memo
初めて「タワーリング・インフェルノ」を見たのは大阪厚生年金会館でのホール試写。タワー全体が写された時、場内から「ほぉー」といった声があがっていたのが印象的(当時、1番高いビルはどこだったのだろう?)。実際、この映画がアナウンスされた時、同じような企画があがっていて結局合作となりマックィーンとポール・ニューマンが共演という話に盛り上がったことを覚えてます(パンフレットを読み直すて、いろいろ思い出しました)
それにしてもスティーブ・マックイーンという役者の特異性というか凄さを今回、スクリーンで再見して再確認。現在、彼に置きかわる俳優のポストって誰だろうと考えたとき、浮かんでこない。それほど唯一無二の存在だったのだろう。
ポール・ニューマンの設計技師に対しての台詞(第一声)
「建築屋め」
この言い回しが、またいい!
そして、今回発見したさりげないけど、おっ!と思ったシーン→ラスト近く(貯水槽爆破前のシーン)マックイーンが階段の手すり両端を持って子供のようにスススーと降りるところがカッコイイ!(普通しないような動作)
もちろんアカデミー賞を受賞したフレッド・アステア(確か、これこそタキシードの着こなし方の見本とか、当時言われてました)の絶妙の立ち居ふるまいも、やはり素晴らしかった。
当時は火災シーンのスペクタクル部分ばかりを見てたけど、やっぱりドラマ部分もしっかりしてたのだなぁーとン十年の時を経て思った次第。

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パンフレット表4

新・午前十時の映画祭 デジタルで甦る永遠の名作
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2011-11-23

午前十時の映画祭。ルキノ・ヴィスコンティ監督『山猫 イタリア語・完全復元版』

午前十時の映画祭ルキノ・ヴィスコンティ監督『山猫 イタリア語・完全復元版』。プリント状態が素晴らしくて感激。レストレーションのTOPクレジットにGUCCIが冠されているだけあって生地の違いまでも判別できる。

物語・1860年5月、イタリア統一と貴族支配からの脱却を目指すガリバルディの部隊がシチリア島に上陸する。治安は悪化の一途をたどるが山猫を紋章とするシチリアの名門・サリーナ公爵家の当主ドン・ファブリツィオ(バート・ランカスター)は、家族を率いて例年通り避暑地の別荘へ赴く。そこに、時流に乗って義勇軍に参加していた甥のタンクレディ(アラン・ドロン)も合流する。貴族社会の終わりを予見する公爵は、目をかけている甥の将来を考えて資産家の娘アンジェリカ(クラウディア・カルディナーレ)と婚約させる。(ブラウン部分、goo映画より抜粋)

Visconti

Memo
淀川長治さんの言葉だとおもいますが「まさに目のご馳走」。なるべく自然光で撮られたといわれる室内撮影の豪華絢爛さ。GoldRedの再現性に感嘆。
デジタルかフィルムか。この映画こそフィルムで見るべき作品。デジタル(RED ONEカメラなど)で撮影されたものを4Kデジタルで上映した美しさも否定できないが、このフィルムというマテリアルを1つ通して透過される映像は全く別次元のものだ。午前十時の映画祭・青の中でも見逃せない一本。
Wikiや「暮しの手帖別冊・シネマの手帖」にも書かれている(某政治家が引用したこと)バート・ランカスターの有名な台詞「変わらずに生き残るためには、自ら変わらなければならない」。これはタンクレディを想い続けていた娘が「あなたは変わってしまったわ」に対して「何も変わっていない」と答えるタンクレディの台詞に呼応している。
今の時代とシンクロする、もうひとつの台詞「山猫と獅子は退きジャッカルと羊の時代がくる」。価値観が変わってしまったことを(変わってしまうことを)ファブリツィオ公爵は判っていて静かに舞踏会の場を去っていくラストシーンがこの上なく詩的だ。
2004年(イタリア語・完全復元版・公開時)の村上龍さんのコメント → 「この完全復元版を見てやっとわかった。ルネッサンス絵画を思わせる圧倒的な映像美は監督の「哲学」に支えられている。ヴィスコンティは普遍的な人間の不可解さを描いているが、それは勇気と希望を孕んだものだ」

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2011-10-15

午前十時の映画祭『シベールの日曜日』

「ほら、星のかけらだよ」
シベールの日曜日】をまさかの14m×5.90mの大スクリーン、シネスコサイズで再見(随分前に午前十時の映画祭で)。アンリ・ドカエの美しい映像。フィルム状態も良好。

Si_belle

Memo
原題「Les Dimanches de Ville d'Avray」
(ビル・ダヴレイの日曜日)

監督のセルジュ・ブールギニョンが日本の墨絵をイメージして描いたと昔何かの記事で読んだ記憶があります。
フランソワーズを演じたパトリシア・ゴッジは1950年生まれ「早く大人になるからねー」(と、言ってないけど)の姿を見ることはなく結婚して女優は引退(IMDb)
スクリーンで再見してどこかエル・ファニング、クロエ・モレッツとイメージが被る気が…←私見
それにしても「シベール"si belle"」フランス語で「美しい」とは、まさに「この映画」そのもののようだ。アンリ・ドカエのガラスモチーフの映像は「ふたりのベロニカ」を、ふと想起。そう言えば樹の音を聞くことも「ふたりのベロニカ」と重なる。治癒と再生、そして…
台詞(正確ではありませんが)
「私が18歳になったら、あなたは37歳。37だったら、まだ若いし、私たち結婚できるわね」
音楽はモーリス・ジャール(同じ年に「アラビアのロレンス」を手がけていたというのも驚き。アカデミー賞では編曲賞にノミネートされているのでアルビノーニのアダージョなどのアレンジがメイン? )
驚いたことにパトリシア・ゴッジが本作の後、主演した【かもめの城】が初DVD化(2011年)

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2011-10-01

午前十時の映画祭『ドクトル・ジバゴ』

午前十時の映画祭でデヴィッド・リーン監督ドクトル・ジバゴ』リストア版をスクリーンで初めて見た(エンドクレジットにTurnerの文字)。序曲、間奏曲有り。字幕はDVDと同じ岸本令。

Dz1

脚本が「アラビアのロレンス」と同じロバート・ボルト。その為か極めてロレンスに似た物語構造を持つ。有名なロレンスにおけるデジャヴシーンのようにラーラとジバゴは映画冒頭ですれ違っている。
アレック・ギネス(ジバゴの異母兄)のカメレオン俳優ぶりは本当に凄いと再確認。
そのギネスのラスト近く、
ジバゴとラーラの娘に対しての台詞
「バラライカを弾けるのか」
「血筋だな」
ララかラーラかいろいろ表記が違う→google検索で「ララのテーマ」1,860,000件「ラーラのテーマ」150,000件

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2011-06-04

午前十時の映画祭『ザッツ・エンタテインメント』

30数年ぶりにスクリーンで対面。
午前十時の映画祭
で『ザッツ・エンタテインメント』。
序曲、終曲まで上映(公開時は、どちらも無かったような気が…)。
音声はモノラル(DVDは5.1chサラウンド)。
オープニングの1929年「ハリウッドレビュー」で既に歌われていた「雨に唄えば」初登場から「踊るニューヨーク」アステア&パウエルの宙を舞うようなステップ、「ジーグフェルド・フォーリーズ」でのジーン・ケリーとアステア唯一の共演シーン、そしてジーン・ケリーが告げる「もしMGMミュージカルから1本選ぶとしたら」と紹介される1951年「巴里のアメリカ人」までワクワクが続く。初見の時、あとで知ったのだが、その「巴里のアメリカ人」のナンバー(本編でもラストナンバー)が実は編集で縮められているということ。今回もじっくり見たけれど気づかないリズムとテンポ。素晴しい!編集はジャック・ヘイリー・ジュニア(「オズの魔法使い」でジュディ・ガーランドの相手役ブリキ男を演じたジャックヘイリーの息子)。
パンフレットの解説は淀川長治さん(3段組で書かれた嬉々としたレビューが今読んでも楽しい)。

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ザッツ・エンタテインメント公開時のパンフレット(表紙)

そして続編が『ザッツ・エンタテインメント PART2』。(来年も午前十時の映画祭があるとすれば)是非、こちらも上映して欲しい作品。なんといっても「Main Title Sequence」をソール・バスが制作(見本帳的趣き)。
そしてフレッド・アステアとジーン・ケリーが全編通しての司会。しかも77歳と63歳(公開時)のふたりが新たにダンスナンバーを踊る。パンフレットの解説は双葉十三郎さん(ちなみにパンフレットを見たら200円でした)。

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ザッツ・エンタテインメント PART2
公開時のパンフレット(表4)

午前十時の映画祭
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2011-03-07

午前十時の映画祭『アメリカン・グラフィティ』

午前十時の映画祭『アメリカン・グラフィティ
フランシス・フォード・コッポラ製作、ジョージ・ルーカス監督。1962年夏。高校を卒業し地元に残る者、進学して出て行く者。彼らにとって最後の夜。その一夜の出来事をオールディーズにのせて。ラスト、登場人物の「その後」がただの感傷に浸る映画でないことを物語っている。
(字幕が戸田奈津子さんになっていた。初公開時は誰だったのかは未確認)
約数十年ぶりにスクリーンで見た。初見は梅田地下劇場で『カンバセーション』と二本立て(よくよく考えるとウォルターマーチ繋がり)
梅田地下劇場は現在のTOHOシネマズ梅田(ナビオ阪急)の前にあった映画館群の一館(他に北野劇場・梅田劇場・梅田スカラ座・北野シネマ)。ちなみに隣(現在のHEP FIVE)には梅田コマ劇場(梅田コマゴールド、シルバーの2館の映画館を併設)

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▲公開時のチラシ

午前十時の映画祭

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『アメリカン・グラフィティ』の紹介が載っている名書籍を2冊。
【High School U.S.A.】
「ハイスクール U.S.A. 〜アメリカ学園映画のすべて〜」
長谷川町蔵、山崎まどか・著
学園映画(ジョン・ヒューズが発明したと記しています。まったく同意!)誕生を導いた重要作として『アメリカン・グラフィティ』を紹介。それと『アニマル・ハウス』も。
【映画で甦るオールディーズ&プログラム・コレクション】
島 敏光=編・著
見た映画のパンフレットは全て持っているという島さんのコレクション。1950~60年代の名曲が流れた映画を当時の懐かしいパンフレットとともに掲載されています。もちろん最初に紹介されるのが『アメリカン・グラフィティ』。大瀧詠一・高田文夫の特別対談も掲載。現在入手が難しくなっており是非、再版を


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2010-11-10

タイトルデザイン_21・午前十時の映画祭『ブリット』、パブロ・フェロ

「午前十時の映画祭」でスティーヴ・マックィーンブリット』。「パピョン」ヒット後にリバイバル公開されて以来のスクリーン鑑賞。リマスターでもリストア版でもないため音声がMONOというのが残念だったが、やはりマックィーンの立ち姿はスクリーンでこそ映える。ムービースターとは、こういうことだ。サンフランシスコでのカーチェイスシーン、息遣いまで聞こえる空港での執拗なる追っかけなどアクションシーンもカッコ良いがタートルネックにジャケット姿で歩いているだけで絵になっている。
ロバート・L・パイクの原作を、アラン・R・トラストマンが脚色、「ホット・ロック」「大列車強盗団」のピーター・イエーツが監督したアクション。撮影はウィリアム・A・フレイカー、音楽はラロ・シフリンが担当した。出演は「華麗なる賭け」のスティーヴ・マックィーン、「ナポレオン・ソロ」シリーズのロバート・ヴォーン、「甘い暴走」のジャックリーン・ビセットほか。(このブルー部分goo映画より抜粋加筆)

タイトルデザインはパブロ・フェロ。オープニング。ラロシフリンの音楽にのせてスタイリッシュに動くレタ リングモーション、画面分割(文字が上下左右に移動していく見せ方がカッコイイ!)

パブロ・フェロ(Pablo Ferro)
最初のタイトルデザインデビューから40年以上経った今も、現役のタイトルデザイナー(タイトルデザイン、メインタイトルシークェンス)の大御所。デビュー作はあのスタンリーキューブリック監督の「博士の 異常な愛情」モノクロ画面の中に空中給油をする2機の飛行機。その上にフリーハンドの文字が踊る(タイトルシークエンスもパブロフェロによるもの)。「華麗なる賭け」(分割された画面の色彩設計とミッ シェル・ルグランの音楽がマッチして、おしゃれ)はスタイリッシュの極致。他に「時計じかけのオレンジ」「チャンス」「アダムス・ファミリー」「メン・イン・ブラック」「フィラデ ルフィア」「L.A.コンフィデンシャル」「誘う女」「グッド・ウィル・ハンティング」「バス男」など多数(タイトルデザインのみも含む)。(本ブログCOLOR of CINEMA過去記事を加筆訂正)

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2010-10-09

午前十時の映画祭・『ゴッドファーザー』

午前十時の映画祭フランシス・フォード・コッポラ監督ゴッドファーザー』を再見。エンドクレジットでレストレーション版だと知る。プリントで色調がグリーン気味になったのは一箇所だけ(安定したニュープリント)。スクリーンサイズもシネコン(TOHOシネマズなんば)内、最大で。消防法改定後のほぼ暗闇に近い状態での上映を観るは初めてかも。ゴードン・ウィリスの陰影あるゴールデンアンバー映像。ドン・コルレオーネの顔が本当に凄みが効いて映し出される。瞳の光がはっきりとわかる。スクリーンで判るトムヘイゲンの立ち居振る舞い。コルレオーネ村での眩いばかりの日差し。俯瞰から捉えられたドンコルレオーネが撃たれるシーン。転がる果物までがはっきりとわかる。演技をまったく感じさせない役者とその存在すら忘れさせるカメラの動き。ゆったりと3時間のドラマに酔う。ファミリーの姿とその裏で起こる出来事のカットバック。それはワルツのリズムが刻まれるが如く、PARTII(2)へと続いていく。

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※公開時のパンフレット

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