2017-06-15

『今日までそして明日からも、吉田拓郎』tribute to TAKURO YOSHIDA

tribute to TAKURO YOSHIDA
今日までそして明日からも、吉田拓郎

Ttty

企画制作プロデューサー、武部聡志による吉田拓郎トリビュートアルバム
ただ集めましたというトリビュートではなくアレンジや選曲などバラエティ豊かな魅力的アルバム。

ひとりで全部(バックインストも)の奥田民生『今日までそして明日から
歌特番でNMB48/山本彩と『チェリー』を歌っている時の印象そのままに、この楽曲に合ってるなぁと思ったchay『結婚しようよ
寺岡呼人アレンジ、Vocal 竹原ピストル、Steel Guitar高田漣による『落陽
スパニッシュな味わいの艶やかな一青窈『メランコリー
(クセをつけて歌うのかと思いきや)ものすごーく普通に歌っていて新鮮な鬼束ちひろ『夏休み
拓郎も『ラジオでナイト』で「ぶっとびました」と褒めていたMrs. GREEN APPLE『流星
既発表の井上陽水によるボサノバ(オルケスタ・デ・ラ・ルス参加)『リンゴ
ガットギターの音色にのせてしっとりと歌われる高橋真梨子『旅の宿
軽やかな徳永英明『やさしい悪魔
織田哲郎自らバックトラックの演奏も行った渋い『おきざりにした悲しみは
3人それぞれが順に歌い、最後のサビで重なり合っていく"ハードロック"THE ALFEE『人生を語らず
既に作曲者の中島みゆき本人自らも歌っていてボーカリスト"吉田拓郎"に焦点をあてたというポルノグラフィティ『永遠の嘘をついてくれ』(これは意外な選曲だった。『LOVE LOVE あいしてる』で広島弁バージョン『アポロ』歌っていたので直球すぎるかもしれないけれど『唇をかみしめて』もよかったのでは?)
ジャケットイラストはTYIS会報表紙および2016年首都圏ライヴでのポスターも手がけた下田昌克
(文中全て敬称略)

楽曲解説/アーティストコメントが読める公式サイト。
「今日までそして明日からも、吉田拓郎」 
tribute to TAKURO YOSHIDA」

UNIVERSAL MUSIC JAPAN
http://www.universal-music.co.jp/jp/takuro/

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2017-04-02

"どうしてこんなに悲しいんだろう"『パンセ』木皿泉脚本、Perfume(あ〜ちゃん、かしゆか、のっち)、勝村政信、片桐はいり、古舘寛治、大島蓉子、他、エンディングテーマ・吉田拓郎

パンセ

脚本 : 木皿泉
監督 : 後藤庸介
出演 : Perfume
(あ〜ちゃん、かしゆか、のっち)
勝村政信、片桐はいり
古舘寛治、大島蓉子

Pensee

Memo
『パンセ』パンジー(三色すみれ)の語源(フランス語の思考・思索)。
力丸がテントの中で読んでいたのはパスカルの『パンセ』
(公開中のミア・ハンセン=ラブ監督『未来よ こんにちは』にもパスカルの『パンセ』が出てくるのは、よくできた偶然?)
主題歌(エンディングテーマ)も、てっきり主演のPerfumeかと思っていたら、拓郎さんの『どうしてこんなに悲しいんだろう』だった。
間のCMもオランジーナ先生『結婚しようよ』が流れて、なんと"春の吉田拓郎まつり"に。
公式サイトに掲載された拓郎さんのコメント
「古い曲です。でも僕の大切な青春の大切な曲です。この曲の存在に気がついてくれて有り難う」
さらに公式サイトによると脚本には最初から「「音楽、忍び寄る。『どうしてこんなに悲しいんだろう』(吉田拓郎)」と書かれていて、音楽までも当て書き?(スゴイ!)
いろいろな場面
・ドラマでもあ~ちゃん必殺の広島弁。
(木皿泉脚本は基本当て書きということを考えると、最初から"広島弁"そのままで書かれていたのですね)
・片桐はいりさん→役名が南野その…って 笑
「チャウチャウちゃうちゃう」
・出汁を取るのは、きっちり"いりこ"
・相撲をムード音楽をかけながらテレビ観戦
「なにしはるんどすぅ〜。かんにんしとくなはれ」笑
(確かに怪しい)
・両親から届いた宅配便。
レモンと一緒に届いた手紙を朗読するあ〜ちゃん
かしゆか、のっちが「カノン」をハミングでバックグラウンドミュージックとして歌う。
力丸「だから音楽付けるなって」
(レモン片手って「ザ・テレビジョン」? 笑)
ホント!これ連ドラにならないかなぁ
いろいろ台詞(前編と後編ミックス)
力丸の部屋を見てのセリフ
「スノードームの中にいるみたい」
前編ラスト
「わたしも力丸はババじゃないと思う」
3枚のトランプを前に。
「ひいてみて」
「何?」
「ハートのエース」
ここで、いいタイミングで拓郎『どうしてこんなに悲しいんだろう』のイントロが始まる。(もう、本当にこれいじょうないタイミング)
ちなみに『どうしてこんなに悲しいんだろう』のバージョンはアルバム「明日に向って走れ」収録のもの。
後編の『どうしてこんなに悲しいんだろう』は2番が使われていて、これまた「おかえりなさい」と遂に外へ出た力丸がおみやげに買って帰った4つのイチゴショートケーキシーンにピッタリ!
最後の最後に出てくるカレンダーに書かれた言葉はパスカル『パンセ』より
われわれの本性は、
運動のうちにある
完全な静止は死である
これは924のことばを集めた著作準備のための草稿ノートの129番
Notre nature est dans le mouvement; le repos entier est la mort.
ちなみに前編、最初の言葉はこちら。
(6日と7日に分けられている)
人間は、
死と不幸と無知とを
癒すことが
できなかったので、
幸福になるために
それらのことについて
考えないことにした
ドラマ根幹(だと思う)セリフ(モノローグ)
「この家に越してきて願うことが増えた」
「わたしがどんなときも人のために願えるひとでありますように」

ドラマスペシャル【パンセ】 | テレビ東京
http://www.tv-tokyo.co.jp/pensees/

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2017-03-05

"今日までそして明日から"『恋妻家宮本』重松清原作、遊川和彦監督、阿部寛、天海祐希、他

恋妻家宮本
原作:重松清
監督・脚本:遊川和彦

出演 : 阿部寛
天海祐希
菅野美穂、相武紗季
工藤阿須加、早見あかり
奥貫薫、佐藤二朗
富司純子、他

Koisaika

Memo
本当はこのタイトルにしたかったんじゃないの?という"今日までそして明日から"を使ったリレー式出演者によるファミレスでの合唱エンディングがいかにも大団円で素晴らしい。
阿部寛(宮本陽平・役)の背丈に拮抗できるのは、この人ならではという天海祐希(妻・美代子)のスパッとした口調をいかしたキャステイングの妙!そして、それらは随所に(めがね菅野美穂と相武紗季、阿部寛による料理教室のシーンの可笑しみ。大学生時代の美代子役を早見あかり、怖〜い登場の仕方の生徒の祖母役を富司純子)
予告編がミスリードとして、いきている展開。
(いきなり離婚届をつきつけられる話かと思ってた 笑)
実際は"あぁ勘違い"というか"早とちり"というか"いろいろ決めかねる性格"(ファミレスのメニューを迷う迷う)から起こるエピソードの積み重ねでできた、ちょっとほっとする話。
劇中、美代子が「懐かしいわねぇ~、拓郎。この頃、妙にこの歌ばかり口づさんでしまうのよねぇ。CDどこにあるかさがしまわったら実家にあったのよ」
出してきたのはCD(下記画像のエレック版LPレコードではなくて、フォーライフレコードからの復刻版)『青春の詩
阿部寛自体も「ふふふふ~ふん♪」と鼻歌で少し口づさんでいるシーンが
(鼻歌といえばアニメ「クロマティ高校」の「人間なんて」が思い出せないファンしかわからないのではないのの大爆笑回を思いだす)

Takuro1

原作者の重松清さんも大の拓郎ファンということもあって、このエンディングは嬉しかっただろうなぁ
(2016年のつま恋にも参加していたり、寄稿されていたり)
息子の部屋にはブルース・スプリングスティーンのポスターがベタベタと。
背後からぬぅ~っとパック中の白い顔で現れた姿は『犬神家の一族』のスケキヨのよう(で、音楽も当時のそれっぽい横溝正史ミステリシリーズの趣きに)
もうひとつの主役と言える「ファミレス」のロケ地→千葉県我孫子市にある旧レストランステラを「デニーズ」のセットを組んで撮影。
また、常総線「新守谷駅」を「こいづま駅」に。
平仮名にすると一瞬「エェッ!?つま恋」と空目してしまった 笑
原作は題名の「ファミレス」をファミリーレストランのほか、ファミリー(家族)レスという意味とのダブルミーニング

映画「恋妻家宮本」公式サイト
http://www.koisaika.jp/

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2017-02-12

"黄色のテレキャスター"『吉田拓郎 LIVE 2016』DVD&Blue Ray

吉田拓郎 LIVE 2016
DVD&Blue Ray
収録日 : 2016年10月27日
パシフィコ横浜

Live2016

Memo
昨年の首都圏ライヴ、最終日パシフィコ横浜でのライヴをディスク化。
驚いたのは「NHK SONGS」で流れたライヴ映像とは完全に別もののアングル、カット割り、ミックスダウンと、さすがに仕上げてきたなぁー、ということ。
構成が今まで発売されてきたディスクと違って合間合間にリハーサル映像が挟み込まれるスタイル。
『春だったね』コーラス振り付けダンス(井上順さんがこんなポーズやってたような 笑)を拓郎さんも少し合わせる姿も入ってた!
初日、市川公演のみで演奏された「ぼくのあたらしい歌」がMusic Videoとして収録(前半、メイキング付き。ブックレットを見るとスペシャルカメラマン加藤いづみさんのクレジットが)
本当にベストなライヴパフォーマンス。
40年以上見てきた拓郎さんのライヴ中でもベスト5に入る!!!(←では、その他の4本はどれ?ってことになりますが、それはまた別の機会に)
緻密でありながらゆとりのある、そして何よりも拓郎含めバンド全員が楽しみながらライヴを行っていることがひしひしと伝わってくる。
出来れば(最近の2年間隔ではなく)早く、このバンドメンバーでライヴが見たいなぁ。
収録してほしかった『流星』拓郎さんの"一瞬のアクション"(ピタっとあわなかったキメのワンフレーズ部分に対しての"惜しい!"みたいな動作)がロングショットながら入ってた!

当ブログ内・関連記事
"吉田拓郎・1976年『明日に向かって走れ』ツアーのチラシ、2016年首都圏ツアーのことなど"
http://color-of-cinema.cocolog-nifty.com/blog/2016/12/1976-757d.html

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2016-12-29

吉田拓郎・1976年『明日に向かって走れ』ツアーのチラシ、2016年首都圏ツアーのことなど。

吉田拓郎リサイタル
1976年『明日に向かって走れ』ツアーのチラシ

1976_2016

Memo
1975年日本初のオールナイトコンサート、つま恋の翌年のツアーということもあってか、通常のチケット発売(まだ"チケットぴあ"など無く、全てPGへの配券や現金書留によるイベンター直接販売の時代)では、対応しきれないとの判断からか往復はがきによる抽選申し込み(実際、どれほどの申し込みがあったのか集計数は不明)
こちらのチラシは関西エリアにおける募集要項。
主催名義は音楽舎
※チケット代は2000円
※画像のチラシの電話番号末尾部分は消去しています。
(クリックすると拡大画像になります)
この1976年ツアー、オープニングが「春だったね」アンコールに「悲しいのは」というセットリストは奇しくも今年(2016年)の首都圏ツアーと同じ(これは偶然?もしくは意図的なのかは未確認)。
それにしても今年のライヴ。
バンドとしての完成度、何よりも音楽を楽しむという(それは拓郎さんもバンドのメンバーも、そして観客も含めて)なんという"多幸感にあふれた場"だったのだろう、と今思い出しても幸せな気分になる。
(「あー、音楽はいいなぁーっという気分)
NHKで放送された「SONGS」で拓郎さんも言っていた緻密なリハーサル。
それは2014年の「春だったね」と2016年の「春だったね」を聴いただけでハッとさせられる。
今回はイントロ部分にアルバム「元気です」での印象的なハモンドのフレーズが「LIVE'73」でのお馴染みのギターフレーズと被さってアレンジされた、なんともお得なグルーヴにニコニコしてしまった(バンドメンバーもニコニコしている)
アンコールでの拓郎さんによる『Woo Baby』のイントロギターリフもめちゃくちゃかっこ良かった!

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2015-08-19

1975年『吉田拓郎・かぐや姫 コンサート in つま恋』から40年

今から40年前。
1975年8月2日。
静岡県掛川市・つま恋多目的広場。
日本の音楽史上初となる5万人野外オールナイトコンサート『吉田拓郎・かぐや姫 コンサート in つま恋』が開かれた。

19750802

Tsu06_2

Memo
1975年開催時の写真を見ると現在のつま恋は内周道路(通路)の内側が使用されていて、その周囲を樹々が取り囲んでいる。
2点目の写真・2010年撮影の、この道路が内周部分。ひと回り小さくなっていることがわかる。(←とは言っても巨大な広場ですが)
それだけ、当時前例のない巨大イベントが全くの手探りで行われたことに驚かされる。(野外イベントとしては中津川フォークジャンボリーやピンク・フロイドが出演した箱根アフロディーテなどが開催されていた)
開演時間が12時間コンサートの意味合いもあって17時と早い。映像を見ると明るいし日差しもきつく暑いのがよくわかる。
(同じオールナイトイベント1979年の篠島コンサートでは19時開演へ)
つま恋のホームページによると観客数は6万5千人が一応、公式なアナウンス。
【音楽イベント コンサートの歴史】
http://www.tsumagoi.net/play/music/history.php
(ここに記載された年表、最近の3年連続開かれているアミューズによるイベントBBQからエキシビジョカホールで開かれたものまで掲載されています。ポプコンも!)
同年、秋にかけてフィルムコンサートが各地で開かれた(翌年にも)。
手元にあるチラシでは大阪・フェスティバルホールで11月8日に昼・夜2回上映されている(前売り800円・当日1200円)
(BSもCSもネットもない時代のフィルムコンサート、今だとライブストリーミングの形式で劇場上映となるのかな?)
その後、拓郎さんによる"つま恋"イベントは1985年2006年と2回開かれている。(その他1981年体育館ツアー公開リハーサルやツアー内に組み込まれた形でのエキシビションホールコンサートもあり)



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2015-06-24

松本隆 作詞活動四十五周年トリビュート『風街であひませう』"背中合わせのランデブー" 吉田拓郎 - 松本隆 - 太田裕美

松本隆さんの作詞活動四十五周年トリビュート盤『風街であひませう』がリリースされました。(文中敬称略)

1975年頃~1980年にかけては自分にとって、まさに吉田拓郎 - 松本隆 - 太田裕美を"見て、聴いて、追っかけて"度合いが濃密な時期だったので、今回の限定盤ディスク2「風街をよむ」での太田裕美による「外は白い雪の夜」朗読は「おぉっ!これは、あの"背中合わせのランデブー"(※)の変奏的再現ではないかぁ!」とちょっと小躍りしてしまった。
※『背中合わせのランデブー』A面吉田拓郎作曲、B面太田裕美による作詞作曲。

Kazemachi

Memo1
「外は白い雪の夜」を初めて聴いたのは当時、吉田拓郎がパーソナリティだった「セイ!ヤング」(文化放送・金曜日深夜オンエア)で『ローリング30』レコーディング中、箱根ロックウェルスタジオからの生中継(1978年8月)
そこから実際に生での演奏や出来上がったばかりのピカピカのマスターテープなどがオンエアされた。
「これはレコーディングメンバー全員が大絶賛したという曲を今からやります」「えー、タイトルは"そして誰もいなくなった"というのですが」まだ曲名が「外は白い雪の夜」ではなかった。
ちなみに他にも生演奏で「旅立てジャック」「人間なんて」(「ちょっと、あれ、あれやってみようか」と少しだけ演奏)
箱根から特急便で文化放送に送っていた3曲から「君が欲しいよ」「虹の魚
ハートブレイクマンション」(「日当り良好(ひあたりりょうこう)」の部分をふり仮名間違いで「ひでりりょうこう」と歌っている間違いバージョン)が流された。
箱根ロックウェルスタジオは当時としては画期的なリゾート型レコーディング&リハーサルスタジオとして人気の高かった場所。フォーライフレコードの4人(吉田拓郎・井上陽水・泉谷しげる・小室等)による「クリスマス」アルバムもここでレコーディングされた)。
そして、不思議なめぐり合わせというか、このロックウェルスタジオは、その後原田真二が「Modern Vision」と名前を変えてオーナーとなった時期があった(今、どうなのでしょう?←すみません未確認)
そして、さらには、その原田真二デビュー作「てぃーんずぶるーす」(松本隆作詞、原田真二作曲)も箱根ロックウェルスタジオでレコーディング(確かアルバムもだったと記憶)

Memo2
前述『背中合わせのランデブー』に収録されている「失恋魔術師」はシングルとは別アレンジで、これが続く「花吹雪」「」(この3曲が松本隆作詞)への流れにピッタリ。この3曲、拓郎節と言われる独特の譜割りとコード進行全開で名曲だと思う。
限定盤ディスク2「風街でよむ」ディレクターの是枝裕和監督、ブックレット掲載のコメントで知りましたが太田裕美さんのファンだったのですねー( ´ ▽ ` ) ちょっと嬉しい。初めて買ったレコードが中学1年の時の「木綿のハンカチーフ
ブックレットが130ページ。これだけで独立した書籍の趣き。
(もちろん本文縦組み)
風街でうたう、集う、よむ、撮る、創る、語る、思う。
それぞれに応じた内容で綴られる、アルバムや購入者特典の限定公開是枝裕和監督ディレクターズカット「風街でよむ」など全体通して、これ以上ないのではないかと思える至極の仕上がり。

風街であひませう
http://www.jvcmusic.co.jp/kazemachi45/


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2014-06-18

吉田拓郎さんのNewアルバム『AGAIN』

6月18日吉田拓郎さんのNewアルバム『AGAIN』がリリースされました。

Again_b

セルフカバーアルバムだけれども自身で過去歌っていない高木ブーさんへの楽曲提供曲「僕の大好きな場所」(作詞・篠原ともえ)と新曲「アゲイン(未完)」が含まれている。
「アゲイン(未完)」は拓郎さんの(突然消えるかもしれない文章と画像のブログ)「拓つぶ」によるとコンサートで完成ということに。(←もしかしてライヴ収録あり?)
※その同じ「拓つぶ」2/11の時点では「これ入れるかなー悩む」と語っていた「ワシらのフォーク村」も無事収録されていて思わず頬が緩む( ´ ▽ ` )
(そして、秘密のコーラスって…。)
歌詞カードにそれぞれの曲と対になるようなコメント、というか短文集。
どれがどの曲にということを考えて読むと、いろいろしみじみ。
前述「アゲイン(未完)」と対の短文は問いかけでもありモノローグでもあるという本アルバムと共振しあう"ことば"
短編小説のような「アキラ」(年齢的には違うけれど映画「スタンド・バイ・ミー」的だったり"おちんちん"フレーズで、ふと冨樫森監督「ごめん」を想起したり)
オリジナルバージョンもよいけれど、今回のもよいなぁ。
ついつい聴き入ってしまうストーリー。
レゲエを取り入れた曲として初披露時から人気の高い「いつか夜の雨が
徐々にギターカッティングリズムによるレゲエ打ちではなくなってきていたが今回は更に。
レゲエに関しては過去にこんなブログ記事も→『ボブ・マーリー/ルーツ・オブ・レジェンド』を見て思い出す1979年、そして吉田拓郎「アジアの片隅で
http://color-of-cinema.cocolog-nifty.com/blog/2012/09/post-9e29.html
個人的には思い入れのあるアルバム「Rolling30」(1978年)から3曲。
・裏街のマリア

・素敵なのは夜
ライヴでは1979年「アイランドコンサート in 篠島」で歌っただけと思われる「裏街のマリア」がセルフカバーされているだけで"ご飯200杯もの"なほど嬉しい( ´ ▽ ` )ノ
素敵なのは夜』は当時のLP形態では2LP+シングル1といった形でリリースされたなかのシングルに入っていた楽曲。
これも白石ありすさんの独特の詩の世界をベースラインが♪だんだんだんと降りていくアンニュイな雰囲気アレンジがオリジナル、今回のセルフカバー共に好きな曲だ。

この写真は前述「アイランドコンサート in 篠島」で臨時停船場近くの堤防に立てられた看板(製作途中)の写真(古い写真をスキャニングして加工)

Shinojima_2

今回のアルバム未収録となった「僕の唄はサヨナラだけ」ダウンロードカード・プレゼントキャンペーンで何回となく本作を聴いて発見したのはラジオから流れる音とCDをスピーカーで鳴らす音とiPhoneなどをheadphoneで聴く音が違う(感じ方が違う)ことをあらためて発見した次第。
アゲイン(未完)」はスピーカーとheadphone、両方で聴いてみると特に!

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2013-11-15

出演・武田鉄矢、吉田拓郎、夏目雅子『幕末青春グラフィティ 坂本竜馬(坂本龍馬)・1982年TV版』音楽が全編ビートルズ(The Beatles)

1982年11月16日放送
TVドラマ『幕末青春グラフィティ 坂本竜馬(坂本龍馬)』
坂本竜馬(坂本龍馬)を武田鉄矢。長州藩の面々を演じたのは吉田拓郎の高杉晋作(カーリーヘア!)をはじめ小室等井上陽水(当時のフォーライフレコード所属アーティストによる布陣)。山内容堂をビートたけしが演じていてラスト近くに武市半平太(柴俊夫)を罵倒する強烈なシーンがある。
お竜さんを夏目雅子。「うちもお店飛び出してきたから脱藩浪人や」。土佐からの手紙に感傷的になっている龍馬との出会い。(映画版のお竜さんは原田美枝子)
音楽は全編ビートルズ(The Beatles)※「イマジン」のみJohn Lennon。アートディレクター・妹尾河童
ドラマ冒頭の竜馬暗殺シーン(暗殺者を沢田研二)ではイマジンが。全体を通して後のNHK大河『龍馬伝』へ繋がる命脈多し。

Ryoma

時間軸では続編にあたる映画『幕末青春グラフィティ Ronin 坂本竜馬』とTV版『坂本竜馬』は繋がってるようで実は繋がっていない。

TV版ラスト
武市切腹の知らせを聞いて龍馬の、この台詞で終わる。
「武市よぉ、悔しゅうて悔しゅうて、まだその辺をさまよおぅちぅか。人が人の夢潰してなんじゃ、この国は!待っとけよ容堂。高杉を呼んでこい!西郷を呼んでこい!坂本竜馬が話がある!」
そしてエンドタイトル

本編使用楽曲が全編ビートルズという理由からか長く再放送、パッケージソフト化されなかったがスカパー「日テレプラス」で2011年6月に30年ぶりの放送があった(画質的にはビデオ素材のためSD画質)
パッケージソフト、デジタル配信など未だ未発売。

使用楽曲一覧
Imagine
Love Me Do
Eight Days A Week
I Want To Hold Your Hand
Hey Jude
While My Guitar Gently Weeps
A Hard Day's Night
Yesterday
Ob-La-Di Ob-La-Da
Girl
Let It Be
Help!
All You Need Is Love
Hello Goodbye
Day Tripper
Imagine


こちらは映画『幕末青春グラフィティ Ronin 坂本竜馬』公開時のチラシ
(しかし拓郎さんの頭の切抜きが…)

Ronin1

Ronin2

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2013-06-09

「また、木下惠介の映画が観たいです」原恵一 監督『はじまりのみち』加瀬亮、田中裕子、ユースケ・サンタマリア

注・内容、台詞に触れています。
「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲」「河童のクゥと夏休み」「カラフル」の原恵一 監督、初の実写作品『はじまりのみち』木下惠介生誕100年記念映画。

物語・戦時中、監督作『陸軍』が戦意高揚映画でないと軍部からマークされてしまった木下恵介(加瀬亮)は、次回作の製作が中止となってしまう。そんな状況にうんざりした彼は松竹に辞表を出し、脳溢血で倒れた母たま(田中裕子)が治療を行っている浜松へと向かう。戦況はますます悪化し山間地へと疎開すると決めた恵介は、体の不自由な母をリヤカーに乗せ兄(ユースケ・サンタマリア)と荷物運びの便利屋(濱田岳)と共に17時間に及ぶ山越えをする(Blueglay部分シネマトゥデイより抜粋)。

Hajimari

Memo1
なんと真摯な姿勢なんだろう。かねてから木下監督作品の信奉者と語られていたとおり底辺に流れるリスペクト愛に溢れた美しい映画だ。さりげなく織り交ぜられている木下作品の数々。川原で見かけた対岸にいる先生(宮崎あおい)と生徒(無邪気に軍歌を歌っている)、それを手でフレームをつくって見つめる木下監督 >「二十四の瞳」険しい山道を母を連れて登る > 「楢山節考」便利屋が語るカレーライス(衣装は偶然だったそうです) > 「破れ太鼓」などなど…
そして、この構成の妙(こちらも原監督がインタビューで語っていた木下監督のアヴァンギャルドさもあってだと思う)。どうしても自作ドラマ部分に「陸軍」を挿入することによって起こるであろうと予想されたであろう"比較された批評"も恐れず、これを成し得たことに驚いた(そして感動した)
しかし、これをテレビで見てしまうと(最近よく目にする)「ドキュメンタリー+ドラマ」で構成されたものと同じ体感になってしまうかも。かつて多くの日本人が体験してきた「木下惠介監督」作品を(デジタル上映とはいえ)劇場のスクリーンと向かい合えることも本作の根幹たるものだと思います。(実際リアルタイムで「新作」として見てきたわけではないので当時の人気たる状態は知らないわけですが…)最後の名場面シーンには震えました。是非、劇場で!
96分の作品中、名場面シーンと「陸軍」のラストシーンとでかなりの時間が割かれているにもかかわらず本編ドラマ部分の芳醇なこと(いいシーンがいっぱい)。
兄とのさり気ないやりとり(ユースケ・サンタマリアが上手いのは意外)。病人がいると判ると断られ続けた宿探しの中、唯一、泊めてくれた「澤田屋」(エンドクレジットで現在の場面も)での母の顔を拭き、櫛で髪を整えてあげるシーンの神々しさ。
濱田岳演じるカレーライスの便利屋は全編通じて、本当に上手い。(最後の最後まで映画監督とわからず接しているので可笑しみが増す)
本編、白眉の場面
川原にいる木下監督に近づいて。
「映画館にお勤めだったら、あの映画見ました?」
「陸軍」
「泣いたなぁ」
「俺のおっかさんも、ああいう風に泣いてくれるかなぁ」
それを聞いて、すかさず
「自分の息子に立派に死んでこいなんて言う母親はいない」
どぎまぎして辺りを見回す便利屋。
「よさまいか、誰かに聞かれたらどうする」
「まあ、でもそういうことが言いたかったんだろうな」
また、ああいう映画が見たいなぁ
無事、疎開先の勝坂・鈴木家まで母を運び終えて庭で薪を切っていると母たまが木下監督を手招きして呼ぶ。
そして、木下惠介に宛てた手紙。
「ここにはみんなが居ますから、あなたは安心して撮影所に戻りなさい」と。
最後はこう結ばれている。
また、木下惠介の映画が観たいです
便利屋と母の声に後押しされるように颯爽と映画に向かう。(トンネルの暗闇の向こうは映画館の暗闇の中だ)
そして戦後、名場面シーンが流れる。最初は「こんな映画が撮りたいんだ」と語っていた「わが恋せし乙女」(牧歌的ミュージカルから馬車に乗る二人のシーン)よりスタート!
名シーン最後は1986年に制作された「新・喜びも悲しみも幾歳月」で締めくくられる。
見送る大原麗子さんの台詞
戦争にいく船でなくてよかった
追加シーン
「たまさんは家の中で天井ばかり見てるんだから、たまには空だってみたいよね」という思いで(唯一、原監督自らの意思で)絵コンテを描かれ追加となったシーン。日傘をずらして、青空が見える。つーっと流れる涙。

Memo2
録画していた「徹子の部屋」加瀬亮さんの回を見ていたら木下惠介監督が過去に出演した際(1982年)のVTRが流れて、リヤカーに乗せて母親を疎開させた実際の話を語られていた。
そして「こんな歳になっても、幽霊でもいいから、また会いたい…」と。
パンフレットに掲載されている長部日出雄さんのコラム"「はじまりのみち」の原風景"を読むと、母・たまが如何に映画監督になるための後押しをいろいろとしてきたかが解り、このインタビューでの監督の言葉と「また、木下惠介の映画が観たいです」という母の想いの根底が伺えた。
吉田拓郎浅田美代子共演で話題になった山田太一(木下惠介監督に師事)脚本のTBSドラマ「なつかしき海の歌(1975年)」って(内容的には全く関係ないですが) 木下監督「なつかしき笛や太鼓」のタイトルとダブってるなぁ、と思ったことを、ふと思い出した。さらに全くの偶然だと思うけど(木下惠介生誕100年記念映画「はじまりのみち」の)原恵一監督「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲」挿入曲が拓郎さんの「今日までそして明日から」

原恵一監督最新作『はじまりのみち』
www.shochiku.co.jp/kinoshita/hajimarinomichi/



「はじまりのみち」に登場する木下惠介監督作品
「わが恋せし乙女」「新・喜びも悲しみも幾歳月」は未単品化(DVD-BOXに収録)


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