タイトルデザイン_4・ 先駆者ソウル・バス
タイトルバックデザインの先駆者といえばソウル・バスをおいて他には語れません。「黄金の腕」「めまい」「北北西に進路を取れ」「七年目の浮気」「八十日間世界一周」「ウェストサイド物語」等、そのシンプルにしてモダンの極致は、もはやアートの領域。例えば「悲しみよこんにちは」の暖色系の星や月や十字の形が寒色系の青い花びらや雨粒に変わっていって、最後に(雨粒が涙になって)ポスターとしても有名なシンボリックな女性の顔になって監督オットー・プレミンジャーの文字が出て終わる一連のシークエンスはそれだけで一本の映画のような美しさです(そのどれもが映画的って、映画なんですけども‥)。また、もともとデザイナーとして企業CIなどで成功していた事もあって、映画全体をシンボルで捉えるイメージ戦略(ブランド戦略)を始めた先駆者ともよべるのではないでしょうか。
Welcome to Saul Bass.co.uk(英文)
http://www.saulbass.co.uk/
※現在、Design Museum, LondonのsaulbassページへのLINKとなっています。
※追記(2011_06_16)
TITLES DESIGNED BY SAUL BASS(英文)
http://www.notcoming.com/saulbass/index2.php
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