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2006-04-30

北欧のスタイリッシュデザイン

前述(2006-04-25)の映画「かもめ食堂」繋がりでもうひとつ。北欧を代表する陶磁器の「アラビア窯」の作品140点が展示された「北欧のスタイリッシュデザイン・フィンランドのアラビア窯展」が東京都庭園美術館で6月18日まで開催中です。(アラビアと言ってもヘルシンキ郊外のアラビア地区に製陶所があった事に由来します)陶磁器製品ですが、そこはフィンランド。デザインが抜群にいいんですよね〜(ムーミンのデザイン食器もあり)そして、この美術館は建物自体がアールデコ様式(1933年・朝香宮邸として建築)によるものなので、その外観、内装にも感動ものです。もちろん庭園も美しいです。

東京都庭園美術館
http://www.teien-art-museum.ne.jp/

わたしのマトカ

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2006-04-29

ちばてつや・竹宮恵子・犬童一心

京都精華大学から発刊されていた「木野評論」が「KINO」のタイトルで新創刊されました。(河出書房)。内容は浦沢直樹(「モンスター」「20世紀少年-本格科学冒険漫画」「PLUTO」)と仕掛人・編集プロデューサー長崎尚志の対談、メガヒットマンガ100(年代別)などなど盛り沢山。その京都精華大学が1968年から行っているのがアセンブリーアワー講演会です。無料で開かれていて在学生以外の一般の方でも参加する事ができます。直近でいくつか紹介しますと、6月17日14時40分・ちばてつや×竹宮恵子/7月6日14時40分・犬童一心監督(「ジョゼと虎と魚たち」「メゾン・ド・ヒミコ」)の講演会が予定されています。(入場無料・申込不要ですが先着順です)京都市内より少し離れていますが、風情のある比叡電鉄に乗って、ちょっと小旅行気分で、おでかけはいかが?

京都精華大学
http://www.kyoto-seika.ac.jp/index.html
TOPページからアセンブリーアワー講演会スケジュールに移動できます。

KINO Vol.1 メゾン・ド・ヒミコ 特別版 (初回限定生産)

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2006-04-28

Esquire&high fashion

Esquire (エスクァイア) 日本版 2006年6月号で特集「10人のキュレーターが選んだ愛すべきデザイン122。」が掲載されています。世界のデザインミュージアム巡りも有り。high fashion・2006年6月号(文化出版局)では画家・横尾忠則さんの特集を掲載。初めて画家としての全体像を浮かび上がらせヨーロッパアートシーンに衝撃を与えたカルティエ現代美術財団での個展の全貌が明らかに!!
追記
尚、NHK教育テレビ、新・日曜美術館のアートシーンで、このカルティエ現代美術財団での個展のレポートが放送予定。2006年4月30日(AM9時と再放送PM8時)

カルティエ現代美術財団

http://www.fondation.cartier.fr/

Esquire (エスクァイア) 日本版 2006年 06月号 [雑誌]

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初期ディズニーアニメ原画

昨年12月に千葉大学で保管されていた事が発見(※)されたと、発表されたディズニーの原画約250点のうちの約200点と米ディズニー社の所蔵する約350点の合わせて550点を集めた「ディズニー・アート展」が7月15日から9月24日まで東京都現代美術館で開催されます。約半世紀、まさに「眠れる森の美女」が眠っていたというわけです。
※1959年全米公開された「眠れる森の美女」のワールドキャンペーンの一環として1960〜61年に全国のデパートや美術館にてセル画や背景画、スケッチ等の巡回展が行われたのち美術館に寄贈されたものを千葉大が譲り受けたとみられる。

ディズニー・アート展
http://www.disney.co.jp/disneyart/

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2006-04-27

ロッタちゃんとカール・ラーション

スウェーデンの児童文学作家アストリッド・リンドグレーン(「長靴下のピッピ」「やかまし村の子どもたち」など有名)が生み出した「ロッタちゃん」は、そのキュートなキャラクターですっかり人気者となり「ロッタちゃん はじめてのおつかい」「ロッタちゃんと赤いじてんしゃ」と2本の映画が公開されました(スウェーデンでは1992年公開、日本では2000年公開)。それで、思い出したのが同じスウェーデンの国民的画家カール・ラーションが描く子供たちの絵です。ラーションは家族と自分でインテリアまでも手がけた家の成長を描き続けました(インテリアや家具・小物類が、また良いんですよね〜)。大きな展覧会はもう10年以上、開かれていませんが、すごく日本人好みの絵だと思います。(そろそろ、展覧会開かれないものでしょうか‥)

Astrid Lindgren(スウェーデン語)
http://www.astridlindgren.se/index_1024.htm

The official homepage of the artist Carl Larsson
(スウェーデン語)
http://www.clg.se/

カールラーションについて記載されているブログです。
http://kiriru.blog2.fc2.com/blog-entry-127.html
http://blog.livedoor.jp/esatie/archives/50257088.html

A Home: Paintings from a Bygone Age ロッタちゃん はじめてのおつかい

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2006-04-26

タイトルデザイン_5・シャレード

タイトルデザイン_4ではソウル・バスを取り上げましたが、もう一人のタイトルデザイナーの先駆者がモーリス・ビンダーです。あの「007」のタイトルバックを第1作「ドクターノオ」から第16作「消されたライセンス」まで手がけました(第2作と第3作は除く)。しかし、数あるデザインの中でも色彩とパターンのバリエーションで秀逸なのが「シャレード」です(スタンリー・ドーネン監督、オードリーヘップバーン主演)。ぐるぐる回る矢印から波形へ、そして迷路、直線、スクリュー型(風車?)、最後にもう一度回る矢印へと移っていく流れがヘンリーマンシーニとの音楽と相まって本編の雰囲気を、かいま見せてくれます。他に「バーバレラ」「いつも2人で」(こちらもおしゃれなタイトルデザイン)など

「シャレード」オリジナル・サウンドトラック(紙ジャケット仕様)

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2006-04-25

マイヤ・イソラとマリメッコ

マリメッコの洋服やイッタラの食器などが、ふんだんに登場するオールフィンランドロケの映画「かもめ食堂」。そのマリメッコの代表的な柄と呼べる花柄の「ウニッコ」をデザインしたのがマイヤ・イソラでした。そのマイヤ・イソラの作品&資料本が、先日紹介した「サヴィニャック」と同じピエブックスから発刊予定です。ところで「ウニッコ」柄、こんなグッズも出ていたんですね〜(下記CDファイルやマウス)

marimekko(フィンランド版、英文)
http://www.marimekko.fi/fi
左下に英語が選べるアイコンがあります。

iittala(英文)
http://www.iittala.com/
トップページにインターナショナル版か、フィンランド版か選べるようになっています。


KOKUYO テクスチャーマウス <マリメッコ> レッド [EAM-UMTX2-1R] KOKUYO  CD/DVDファイル <マリメッコ> 12枚入り ピンク

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2006-04-24

プロデューサーズ

ミュージカルへ送られる最高の賞、トニー賞12部門受賞を果たし、昨年映画化されて現在、日本でも公開中の「プロデューサーズ」(尚、COLOR of CINEMAメルマガ版で紹介済みです)の超詳細な解説付き台本とメイキングが書かれた解説本が発売中です(映画公開に合わせてではなく実際は昨年、東京で上演された来日公演&日本版上演の際に発刊されたものです)衣装や舞台装置のデザイン画も掲載されています。

プロデューサーズ

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2006-04-23

大絵巻展

以前、こちらで紹介した京都で開催中の「大絵巻展」を見てきました。巡回展が無いという事で各地から訪れる方も多く初日から結構な賑わいを見せていました。ちょうど展示室の中間部分にあたる中央室に「鳥獣戯画・甲巻」「源氏物語」「信貴山縁起」の国宝三点がまとめて、置かれています。(鳥獣戯画・甲巻は期間中、巻替えがあるので今回は前半部分を展示、最も有名な相撲や追っかけっこのシーンは5月16日から6月4日まで展示。源氏物語「宿木(三)」は5月9日から5月21日まで展示、と他の絵巻含めて、あらかじめ細かくチェックが必要です)

Kyoto National Museum

http://www.kyohaku.go.jp/
特別展覧会のページより出品目録・展示替予定表が確認できます。

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2006-04-22

タイトルデザイン_4・ 先駆者ソウル・バス

タイトルバックデザインの先駆者といえばソウル・バスをおいて他には語れません。「黄金の腕」「めまい」「北北西に進路を取れ」「七年目の浮気」「八十日間世界一周」「ウェストサイド物語」等、そのシンプルにしてモダンの極致は、もはやアートの領域。例えば「悲しみよこんにちは」の暖色系の星や月や十字の形が寒色系の青い花びらや雨粒に変わっていって、最後に(雨粒が涙になって)ポスターとしても有名なシンボリックな女性の顔になって監督オットー・プレミンジャーの文字が出て終わる一連のシークエンスはそれだけで一本の映画のような美しさです(そのどれもが映画的って、映画なんですけども‥)。また、もともとデザイナーとして企業CIなどで成功していた事もあって、映画全体をシンボルで捉えるイメージ戦略(ブランド戦略)を始めた先駆者ともよべるのではないでしょうか。

Welcome to Saul Bass.co.uk(英文)
http://www.saulbass.co.uk/
現在、Design Museum, LondonのsaulbassページへのLINKとなっています。

追記(2011_06_16)
TITLES DESIGNED BY SAUL BASS(英文)
http://www.notcoming.com/saulbass/index2.php

SAUL BASS ggg Books No10 スリージーブックス 80日間世界一周 スペシャル・エディション

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2006-04-21

「若冲と江戸絵画」展

7月4日から東京国立博物館で「プライスコレクション・若冲と江戸絵画展」が開催されます。伊藤若冲、長沢蘆雪など全109点が出展されます。東京の後は京都、福岡、名古屋と約1年に渡り巡回展が行われます。そのコレクターでもあるジョー・プライス氏のコメント付きのオフィシャルブログが19日より開設されました。(展覧会のスタートまで一点一点解説されていくそうです)

「若冲と江戸絵画」展オフィシャルブログ
http://d.hatena.ne.jp/jakuchu/

目をみはる伊藤若冲の『動植綵絵』

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2006-04-20

レイモン・サヴィニャック

数年前から人気の出ていたレイモン・サヴィニャック。(広告芸術家とでも呼べばよいのだろうか‥とにかくオシャレで、かわいい作品多数)。昨年、行われた展覧会では最終的に図録が売り切れてしまうぐらい。で、悔しい思いをした方に朗報!ピエブックスから5月20日に「レイモン・サヴィニャック フランスポスターデザインの巨匠」のタイトルで作品集が発売予定と、なっています。(そういえば、先日ご紹介した「西欧のかわいいデザインたち」もピエブックスが出版元でした。ここからは良い本が続々出てますね〜)

※サヴィニャックは広告ポスター作家シリーズとして、あらためて詳しく掲載します。

SAVIGNAC
http://www.odeon.jp/savignac/
昨年の展覧会のWeb。終了していますが一部作品を見る事ができます。期間型Webですのでリンク終了の場合があると思われます。2006年4月19日現在確認

レイモン・サヴィニャック フランスポスターデザインの巨匠

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2006-04-19

日本の文様・中国の文様・世界の文様

デザイン本の中で「和」を取り入れたものも数年前から格段に増えてきましたが、その流れからか「文様」に関しての本も、多く見かけるようになりました。中でも、プロ向けに「EPS文様図鑑」を発売していたコブル・コラボレーションの中村重樹さんが昨年から連続して発刊した「日本の伝統文様・中国の装飾文様・世界の伝統文様」は増刷が続くヒット作となっています。(各巻250点のJPEG画像データとPSD画像データを収録したCD-ROM素材が著作権フリーというところも魅力)。本の中身の印刷もキレイでパラパラと眺めるだけでも楽しくなってきます。

日本の伝統文様 CD-ROM素材250 中国の装飾文様 CD‐ROM素材250 世界の伝統文様 CD-ROM素材250

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2006-04-18

タイトルデザイン_3・ パニックルーム

最初に「パニックルーム」(監督・デビッド・フィンチャー、主演・ジョディフォスター)のタイトルデザインを見たときは「こんな表現方法があるのか」と、ビックリしました。ビルの壁面沿いに看板のように(パースに合った形で)タイトルデザインが続いて、まるで違和感無く浮いている感じ。(うまく表現できない‥)このタイトルデザインを手がけたのはピクチャー・ミル(PictureMill)によるもの。さすがにこのタイトルデザインのインパクトは大きく、その後似たような模倣デザインをよく見るようになりました。(ピクチャー・ミルは以降も宇宙戦争、フライトプラン、ファンタスティック4、アイロボット、デイ・アフター・トゥモロー、エレクトラ、ヴィレッジなど話題作がいっぱい。フォントの扱いも凄く美しい)

PictureMill(英文)
http://www.picturemill.com/
上記の作品のタイトルデザインを見る事ができます。
(Flash Player8が必要)

  フライトプラン パニック・ルーム

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2006-04-17

イラストレーションの教科書

昨年、イギリスで発刊された「イラストレーションの教科書」(イギリス版原文はイラストレータションの原則)の日本版が発売されました。日本のイラストレーション事情もプラスアルファされた解説本。たんなる技術書ではなく、考え方やセルフプロモーションまで書かれた目からウロコ本であります。イラストレーターを目指している方へオススメの一冊です。

イラストレーションの教科書

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2006-04-16

タイトルデザイン_2・ピクトグラム

トム・ハンクスとレオナルド・ディカプリオが共演し、スティーブン・スピルバーグが監督した「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」。時代設定が1960年代ということでタイトルデザインも60年代テイストのトムとレオのおっかけっこをモチーフとしたピクトグラム化されたデザイン。タイトルバックのアニメーション・ワークだけでこれから始まる映画のイメージ+ワクワク度を高めてくれる、秀逸なデザイン。手がけたのはkuntzel+deygasによるもの(プロダクションNEXUSのWebで見る事ができます)

※ピクトグラム・誰が見ても何を意味しているのか直感的にわかる、言語に制約されない簡略化されたデザインやマーク

NEXUS(英文)
http://www.nexuslondon.com/

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン

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2006-04-15

小物・雑貨・文具本は、いつから?

北欧デザインが「かもめ食堂」が公開されて更にクローズアップされている昨今、「西欧のかわいいデザインたち」という本が発刊されました。こちらは北欧・東欧ではなく、オランダ・ドイツ・ベルギーの乳製品パッケージから、スーパーのグッズ、文房具などなどがいっぱい紹介されている楽しい内容。本屋さんに行くと今やワンブロックがこのタイプのBOOKコーナーとなっています。この北欧・東欧デザインブームはいつから始まったのだろう?手元にある本で調べてみるとスコスという東京・本郷にある小さな文房具屋さん(※)の文房具・雑貨探し旅行記「文房具と旅をしよう」が2001年10月の発行とあります。フィンランド・スウェーデン・イギリス・フランス・オランダと回る「小物・雑貨・文具本の先駆け本」だと思います(知らないだけで、もしかすると既に出ていたのかもしれませんが‥)

スコス
http://www.scos.gr.jp/open.htm
※小さいといっても、あれから5年。プランタン銀座にもお店が有ります。

西欧のかわいいデザインたち 文房具と旅をしよう

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2006-04-14

竹中さんと知世ちゃん「サヨナラCOLOR」

竹中直人監督の「サヨナラCOLOR」。以前、メルマガ版の方で取り上げましたが、その時は色彩にまつわるという事ではなくタイトルの「COLOR」繋がりで掲載しました。でも、実際は竹中さんの頭の中に「ある色」が浮かんでいたんですね。

DVDプレスリリースから竹中さんのインタビュー >>>
どうして原田知世をヒロインにお願いしたかに対しての問いに「〜この映画のポスターのビジュアルが浮かびました。直感ですね。ブルーの海ブルーの車、そこに知世ちゃんがブルーのワンピースを着てたたずむ。ブルーが似合う女優そして「サヨナラCOLOR」という歌がぴったりの女優は原田知世さんしかいないと思いました。」

エンディング曲「サヨナラCOLOR」はハナレグミと忌野清志郎によるもの(元はSUPER BUTTER DOGの曲)。劇場を出た時にお客さん、みんな口づさんでました(と、思う)

サヨナラCOLOR スペシャル・エディション

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2006-04-13

タイトルデザイン_1・親切なクムジャさん

映画のタイトルデザインに関してシリーズ掲載します。
(タイトルシークエンス、タイトルバックデザインなど正式には部分部分で意味が変わりますので総称的にという事でタイトルデザインと表記します)

「宮廷女官 チャングムの誓い」で人気のイ・ヨンエさんの昨年公開された「親切なクムジャさん」、今までのイメージを覆す(ダーティな)、しかし、いつものように透明感のある演技。で、この映画のタイトルバックデザインが痛みと悲しみを伴った、これから起こるであろう内容を美しいビジュアルで見せてくれます。
こんな感じ‥‥
白い画面、薔薇のツルが手や手のひらに巻きつきながら伸びてゆく先にい花が咲く、さらにするすると伸びてゆく、白い粉、パン切りナイフ、ケーキ、赤い水紋が広がる、赤いアイシャドウ、涙。滑らかにコラージュされてゆく中に浮かび上がるキャスト、スタッフのクレジット。

音楽に溶け込んだ素晴らしいオープニング。

監督は「オールドボーイ」でカンヌ国際映画祭のグランプリを受賞したパク・チャヌク。

映画の内容を語るコピーふたつ。
娘を奪われた美しい母の悲しく切ない復讐‥涙あふれる愛と再生のドラマ
無実の罪で服役した美しい女が、自分を陥れた男に果たす完璧な復讐計画

イ・ヨンエ(オフィシャルホームページ/韓国)
http://www.leeyoungae.net/

イ・ヨンエ(応援ブログ/日本)
http://leeyoungae.seesaa.net/

親切なクムジャさん プレミアム・エディション

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乳白色の肌の色、そのヒントは下地

藤田嗣治展の続き >>>
フジタは市販のキャンバスではなく、肌触りの良い気に入った布を使い、通常、ニカワや油と白い絵の具で作られる下地を石膏の粉を混ぜていたのではないかと言われています。(そうする事によって面相筆による細い輪郭線と相まって、肌色の薄塗りが際立って人物が浮き立って見える)
しかし、最近の調査によって下地から炭酸カルシウムの白(少し黄色みを帯びる)が検出された事によって初期のもの(石膏を混ぜたもの)から以降も試行錯誤を重ねていたと見られます。(レントゲンの際に用いられる硫酸バリウムも検出され、実際の作成方法の謎は深まるばかりです)

(芸術新潮の最新号においても乳白色の秘密など創作に関しての詳細なレポートが掲載されています)

猫の本―藤田嗣治画文集

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2006-04-12

ヴェンダース写真展

映画監督ヴィム・ヴェンダース(ヴィム&ドナータ・ヴェンダース夫妻)の写真展が東京で開催されます。世界初公開となる本展、ヴェンダース最愛の映画・小津安二郎監督の「東京物語」の撮影地・尾道を巡る発見の旅となっています。今年、公開された最新作「アメリカ,家族の風景」でも絵画的にして一枚のフォトフレームのようなシーンに溢れていたヴェンダース監督の写真家としてのもう一つの面を見る事ができます(尚、ドナータは写真家です)

ヴィム&ドナータ ヴェンダース写真展〜尾道への旅
Journey to Onomichi
Photo by Wim & Donata Wenders

2006年4月29日(土)〜5月7日(日)
表参道ヒルズ 本館地下3階「O(オー)」

詳細はヴェンダース写真展〜尾道への旅(期間限定サイト)
http://www.wenders.jp/
(Flash Player8が必要)

アメリカ,家族のいる風景―オフィシャル・フォトブック

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2006-04-11

美術テレビ番組

テレビ東京系で放送中の「美の巨人たち」
毎回、一人のアーティストをとりあげ「一枚の絵」にまつわるエピソードで綴る三十分番組。先週、先々週と「藤田嗣治」の特集が組まれていました。こちらのホームページでは2004年4月以降放送された「一枚の絵」に関しての内容がバックナンバーとして掲載されています。(放送翌日には新しい内容がアップされているようです)

美の巨人たち
http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/

NHK-BSで放送中の「迷宮美術館」も地上波での放送が始まりました。
BSの方では「白色」の特集の回で「藤田嗣治」を取り上げる予定だそうです。

迷宮美術館 アートエンターテイメント

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2006-04-10

藤田嗣治展

昨年はミュシャの大規模な全国巡回の展覧会等、アールヌーボー、アールデコがひとつのキーワードだったような気がしますが、今年はしいてあげるならばエコール・ド・パリがメインキーと呼べるかもしれません。中でも現在、東京国立近代美術館で開催中の藤田嗣治展は見逃せないひとつです。
その透明な乳白色の肌色の秘密は、今だ謎の部分が多く解明されていません。(ピカソにもその制作過程を見せなかったと言われているそうです)尚、乳白色の肌色の秘密に関しては、また近くこの欄で。

・東京国立近代美術館 2006年3月28日〜  5月21日
・京都国立近代美術館 2006年5月30日〜  7月23日
・広島県立美術館   2006年8月  3日〜10月  9日

東京国立近代美術館
http://www.momat.go.jp/

藤田嗣治画集  素晴らしき乳白色 藤田嗣治「異邦人」の生涯

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2006-04-09

予告編サイト

これから公開される最新作の情報、予告編を見たい方は是非、こちらのAppleムービー・トレイラーサイトへ
(予告編の視聴にはQuickTimeが必要)
http://www.apple.com/trailers/
全米でこれから公開される予告編ですから日本では公開されないものも、いっぱい!(特にコメデイなどは、ホントにたくさん未公開になる事が多いです)また、最近は公開次期のタイムラグも減りましたが、それでもいち早く予告編を見られるのは魅力です。尚、右サイドにBox Office BEST10が表示されていて全米最新ヒット作の予告編が見られます。今日現在では、まもなく日本で公開される「インサイドマン」や「アイスエイジ2」などがランクインしています。

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2006-04-08

第1回映画検定

今年からキネマ旬報社の主催で映画検定が始まるという事で、さっそく発売されたばかりの公式テキストブックを見てみました。
見ておきたい映画が洋画・邦画各100本、映画俳優人名、映画の用語、トリビア(映画の雑学)、映画賞(もちろんキネマ旬報ベスト・テンも)と全般にわたっていますが、何故か映画監督、脚本家などの項目が掲載されていなくて、そのあたりは自分でチェックという事なのでしょうか?公式問題集が4月中旬に出るそうなので、その時に、また記載します。

映画検定
http://www.kinejunsoken.com/eigakentei/

映画検定公式テキストブック

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2006-04-07

コスチュームデザイン

コッポラ監督の「ドラキュラ」でアカデミー賞コスチュームデザイン賞を受賞した石岡瑛子さんのレクチャーショウが4月16日・六本木ヒルズ(アカデミーヒルズ49)で開催されます。昨年、出版された自伝的要素も含まれた著書「I DESIGN 私 デザイン」は大変刺激的な内容でした。石岡瑛子さんで思い出されるのは「地獄の黙示録」のポスターアートディレクション(ヘリコプターが低空飛行で飛んでいる大判のポスター。カッコイイです。このアートディレクションによって「ドラキュラ」へと繋がっていきました。尚、イラストはリアルイラストレーションの滝野晴夫さん)
最近では「ザ・セル」のコスチュームデザインが一度見たら忘れられないインパクト大の衣装でした。

私 デザイン

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2006-04-06

ふたりのベロニカ

未DVD化作品でDVD化希望リストに必ず上位に取り上げられている、クシシュトフ・キエシロフスキ監督「ふたりのベロニカ」。
現在、東京Bunkamuraルシネマでニュープリント・リバイバル上映中!!(以降、4月から7月にかけて全国各地にて上映予定)
ポーランドとパリ、同じ日、同じ時刻に生まれたベロニカの数奇な運命と交流(実際には一瞬、見かけるだけ。しかし、奇妙なシンクロニシティがふたりをつなげていく)の物語。この映画の色彩演出(光の演出)の素晴らしさは是非、フィルムでご覧になることをオススメします。

尚、既に「COLOR of CINEMAメルマガ版」の方では、同じキエシロフスキ監督の「トリコロール三部作」を色彩をテーマに掲載済みです。

ふたりのベロニカ公式サイト
http://www.bitters.co.jp/futari/index.html

追記
ふたりのベロニカ上映館でBlog記載されているページ。
シネマテーク通信たかさき
http://cinematheque.kazelog.jp/weblog/2006/05/__02b8.html

追記2
DVD化決定(2006年11月25日)

トリコロール/赤の愛 ふたりのベロニカ スタンダード・エディション

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2006-04-05

鳥獣戯画

4月22日から6月4日まで京都国立博物館で「大絵巻展」が開催されます。
「源氏物語絵巻」や「信貴山縁起」など超有名な絵巻50件が展示されますが、なんといっても「鳥獣戯画・甲巻」は大注目。
(蛙とウサギの相撲、ウサギと猿のおっかけっこなど。昨年、お茶のCMやパッケージに使われたりして目にした方も多いと思います)
また、手塚治虫さんが生前、日曜美術館に出演した際に「アニメーションのルーツ」として紹介していました。番組中、その場で模写する手塚さんが一言「この線を一気に書いているところがすごいところなんですね」(その模写した絵もスゴイですが・・・)また、スタジオジブリの高畑勲さんによる絵巻物の解説本の中でもアニメーションのルーツとして紹介されています。
(展示に関してのご注意・10mの巻物ですので会期中、巻き替えがあります。有名なシーンはご確認の上、おでかけを)

京都国立博物館
http://www.kyohaku.go.jp/

十二世紀のアニメーション―国宝絵巻物に見る映画的・アニメ的なるもの

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2006-04-04

レモニースニケットの影絵アニメ

「レモニースニケットの世にも不幸な物語」中身もよいですが、なんといってもエンディングの切り絵風アニメ。これだけでも見る価値有りの大傑作エンディングです。(結構、あちらこちらで書かれていますが・・・)

とにかくセピアトーンとモノクロ風の色彩設計抜群の出来です。
そして、なんと!このエンディングはサイズは小さいですが、製作したメインデザイナーのwebで見ることができます。

yellowshed(英文)
http://www.yellowshed.com/

Worksをクリックして2人のクリエーターの名前が出ます。TODD HEMKERの方のAnimationをクリックするとTV風のMenu画面が現れます。その中のLemony Sniket'sをクリックして進むと数パターンに分けて見ることができます。(尚、Web視聴にはFlashPlayerとQuickTimePlayerが必要です)他のアニメーションワークやデザインワークも素敵です。(尚、Lemony Sniket'sは2006年4月3日現在視聴可能です)

レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語スペシャル・エディション

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2006-04-03

映画特集雑誌

映画の特集が組まれた雑誌を2冊。
「after'80s日本映画ベスト100」と題された特集を組んだのが「NewWORDS・ニューワーズ」2006 SPLING ISSUE。
80年代以降に公開された日本映画から興行成績、レンタル実績、アンケート等を集計して作成されたランキング。
順位に関しては人それぞれの「想い」もあると思うので異論も出そうですが、結構まんべんなく選ばれていてレンタル等の参考に使えます。
もう一冊は最近、ロンドンに移り住んで映画製作を行っているウッディ・アレンの特集が組まれた「月刊PLAYBOY・5月号」約40ページにわたってインタビュー、コラム、シネマ50本ガイドなど盛りだくさん。
スカーレット・ヨハンソン主演で撮影されたスリラー「マッチポイント」の日本公開が待たれます。

ウディアレンの最新ニュースが掲載されています!
http://hajime.asablo.jp/blog/cat/woody/

PLAYBOY (プレイボーイ) 日本版 2006年 05月号 [雑誌]

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2006-04-02

チェコアート

チェコアートの素晴らしい本が刊行されました。北欧、東欧のデザインブームが続いていますがこの本はチェコのアート、アニメ、絵本など、全般にわたって記載されていてオススメです。ちなみに、今年は京都を皮切りに全国巡回のチェコの絵本展も開催される予定です。

メッセージ・フロム・チェコアート

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