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2006-06-24

衣装デザイナー_1

「イントレランス」〜「風と共に去りぬ」まで

ハリウッドでの衣装といっても映画が作られた最初の頃(1910〜)は、主に監督が買ってきたものや女優の自前の服で間に合わされていました。正式に衣装デザイナーが起用されたのはD・Wグリフィス監督・1916年「イントレランス」からだと言われています。(デザイナーはクレアウエスト。1916年は日本だと大正15年!!ウエストはその後、セシル・B・デミルスタジオの専属となりセクシーで贅沢な衣装を多く制作した)

イントレランス


1920年代に入るとメジャースタジオが多く誕生し、スターシステムを支えるためのコスチュームデザイナーが脚光を浴びるようになってきました。(MGM、ワーナーブラザース、コロンビア等が1920年代に創立された。スターシステムは人気スターを自社に確保するために契約期間内は他社の映画に出演できないようにするところから採用されていた。このスターシステムは1948年、独占禁止法の施行により禁止されるまで続いた)。
とにかく一人のスターに対して監督、撮影、照明そしてコスチュームデザイナーと、すべての才能が集結してイメージを高揚させていく訳ですから、いかに、このスターシステムが強力なものだったのかが伺えると思います。
例えばグレタ・ガルボにはエイドリアン、マレーネ・ディートリッヒにはトラヴィス・バントンという、どちらもハリウッドの衣装デザイナーとして歴史に名を残す二人がそれぞれ担当していました。

エイドリアン(Adrian )
MGM映画のチーフデザイナー。エイドリアンの衣装は当時、独創性豊でありえないぐらいの豪華さや完璧主義で彩られていたため史実よりはファンタジー性が強いものだった。ガルボの神秘性もエイドリアンが高めたもの。
「椿姫」「ニノチカ」「クリスチナ女王」など

ニノチカ 椿姫 特別版 クリスチナ女王

トラヴィス・バントン(Travis Banton )
パラマウント映画の衣装チーフデザイナー。アメリカに渡ってからのディートリッヒの衣装全てを担当する。「モロッコ」「上海特急」「天使」など

そして、
映画史上に名を残す名作「風と共に去りぬ」の衣装デザイナーといえばウォルター・プランケットです。元々はキャサリンヘップバーンに口説き落とされ専属のデザイナーとなり彼女のイメージを形作ったと言われています。史実に忠実に作られたコスチュームは先のエイドリアンとは対局を成すものでした。
「風と共に去りぬ」でヴィヴィアン・リー演ずるスカーレットの着たドレスの数々は本当に素晴らしいものでした。

 ウォルター・プランケット(Walter Plunkett )
「風と共に去りぬ」「若草物語」「雨に唄えば」など

 雨に唄えば 50周年記念版 スペシャル・エディション 風と共に去りぬ


衣装デザイナー・シリーズ再構成について
「COLOR of CINEMA・メルマガ版」の方で以前「衣装デザイナーの歴史」を掲載しましたが、バックナンバーを最新号のみ表示に変更した事に伴って、補足を含めてシリーズで再構成。(概ね年代順に、左サイド・カテゴリー「衣装デザイナー」の項目にまとめていきます)

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コメント

はじめまして。

私も「風と共に去りぬ」が大好きなひとりです。
素敵な衣装は魅力的ですね~!
 70年近くも前の作品なのに、その輝きは色あせることがありませんね~! まさに不朽の名作だと思います。

 私もブログでオードリーや、今回は「風と共に去りぬ」について書きました~よかったら遊びに来て下さいね~ではまた!

投稿: ルーシー | 2006-07-27 10:58

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       (イラスト - 不朽の名作~「風と共に去りぬ」)  マーガレット [続きを読む]

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