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2006-06-30

デザインのこと_2

「+DESIGNING Vol.1」(毎日コミュニケーション・刊)が発売されました。今回の特集は「文字」CREATIVE SIDEとPRODUCTIVE SIDEに分かれていて、かなり掘り下げた内容となっています。巻頭対談 葛西薫+有山達也「文字の仕事十選」、「雑誌と文字」「本と文字(祖父江慎の本 VS 平野甲賀の本)」「広告と文字」など盛り沢山 ! 次期OS Windows Vista 用日本語フォント「メイリオ」に関しての記載もあります。(Mac OS Xは某地上デジタル放送用フォントとしても使用されている「ヒラギノ」。キレイ!! )
ちなみに、この「+DESIGNING Vol.1」自体がDTP作成における見本となっています。次号特集は「色」

+DESIGNING Vol.1

前回「装飾文様」本の事を記載しましたが素材集も以前と違って極めてデザイン的且つ目的がはっきりしているものが増えてきました。そんな1冊。「おしゃれなパターン素材集」は「水玉・ストライプ」「花柄・リーフ」の2冊同時刊行で、眺めているといろいろと使用イメージが浮かんできたりします。

Sozai1 Sozai2






水玉・ストライプ―おしゃれなパターン素材集
花柄・リーフ―おしゃれなパターン素材集

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「デスノート」他、CG WORLD

「デスノート DEATH NOTE (前編)」CG死神リューク(マンガ的でもなくリアリティ追求型でもなく絶妙のバランスで表現されていましたね〜)は、いかにして作成されたか(使用ソフトはMayaでした)や「ポセイドン」の水の表現と新技術(流体シミュレーション)、「日本沈没」での特撮・CG・マット画による日本崩壊の表現、「カーズ(Cars)」レンダリング表現などなど、この夏公開の最新映画8タイトルのVFXテクニック、メイキングが紹介された「CGWORLD 2006年8月号 Vol.96」(ワークスコーポレーション・刊)が発売されました。特集記事とは別に「ダ・ヴィンチ・コード」での建築物の復元などに使用されたCGメイキングなど製作の裏側も掲載。8周年記念DVD付き(予告編やE3でのCGデモ映像等)。

Cg_w_1










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村上龍「半島を出よ」メイキング

いやぁ〜本当に驚いた。昨年刊行されて一気に上下巻、読み切ってしまった村上龍さんの「半島を出よ」のメイキング(正確なタイトルは「村上龍はいかにして小説を書くのか」)がpapyrus(パピルス)7号に特集記事「村上龍作家生活30周年記念/パピルス創刊1周年記念・村上龍徹底特集」として掲載されています。とにかく作品を書くために「書かれた」おびただしい量のメモに感動してしまいました。取材先の話とか読んでいると、これは映画製作となんら変わらぬ徹底した集積作業で、これが(読まれた方はわかると思いますが)あの、映像が浮かび上がる描写に繋がっていたのかとプルプル・鳥肌100万回ものでした。小説読まれた方は是非書店で見てみて下さいね。他にRYU’S FAVORITEとして写真などが掲載されていますが、その中の1枚、飼われている猫のユングが、かわいい !! 確かに哲学者みたい‥

幻冬舎・パピルス
http://www.g-papyrus.jp/
Amazonで取り扱っていないみたいですので出版元アドレスです。

半島を出よ (上) 半島を出よ (下)

他の特集で、まもなく公開「ハチミツとクローバー」出演の加瀬亮さんの掲載記事も有り。

Papyrus









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ドラえもん? アダム・サンドラー

こっこれでは‥ドラえもんじゃ〜あ〜りませんか。「カーズ(Cars)」と入れ替わって先週(6/23〜25)全米公開1位となったアダム・サンドラー主演の「クリック(Click)」。実生活を操作できるリモコンを手に入れた事から巻き起こるコメディ。例えば、夜中に吠える愛犬の声を消音したり、奥さん(ケイト・ベッキンセール=久しぶりに普通の人の役 )のガミガミ説教を早送りしたり、上司を一時停止して殴ったり(止まっているから何か擦った程度にしか感じない)、ジョギング中の女性の揺れる胸をスローモーションしたり(おいおい‥)。他にリモコンを渡す謎のモーティ役にクリストファー・ウォーケン(ありえそう‥)。監督はフランク・コラチ。日本公開予定はsonypictures worldwide release datesによると2006年10月となっています。

Apple - Trailers - Click

http://www.apple.com/trailers/sony_pictures/click/

:: AdamSandler.com ::
The Official Adam Sandler Site ::
http://www.adamsandler.com/

50回目のファースト・キス コレクターズ・エディション パンチドランク・ラブ DTSコレクターズ・エディション

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2006-06-29

「エターナル・サンシャイン」は永遠に

バレンタイン目前のある日、主人公のジョエル(ジム・キャリー)は、喧嘩別れした恋人クレメンタイン(ケイト・ウィンスレット)が自分の記憶を削除してしまった事実を知り、ショックのあまり自らも記憶を消す事を決意。しかし、施術中、過去を思い出していくうちに彼女と過ごしたキラキラと輝く瞬間が何にも変えがたい宝物であることに気がついて‥

エターナル・サンシャイン DTSスペシャル・エディション

と、物語を書くと普通ですが、なんといってもこの映画、「マルコビッチの穴」のチャーリー・カウフマン・脚本という事で一筋縄にはいきません。物語が時間軸通りに進まないのと、ジョエルの頭の中(記憶消去中の脳)で起こる事と、現実のリアルタイムの話が混ざり合って「あれ?ここは何処?いつの話」感覚に襲われてしまいます。そこで混乱しないためのヒントとして度々変わるクレメンタインの髪の色がキーとなります。大雑把に言って現在が青、過去が赤い色となっています。ですので、画面を見てクレメンタインの髪の色が何色かを確認しつつストーリーを追うと、わかりやすくなっています。

ネタバレですが一番最初のシーンは最も近い現在のシーンで始まって、タイトルバックが始まると(スタート17分後ぐらい)、少し過去シーンに戻りますので、そこだけ混乱しなければ、すっと見られると思います。(髪の色、他にタンジェリンオレンジ、グリーンまじりのブロンドなど、有り)で、そのネーミングが笑わせます。「アカの脅威」「青い廃墟」「黄熱病」「緑の革命」(こんなヘアカラー名が付いていても怖くて頼めませんが‥)

エターナル・サンシャイン

この映画のビジュアルキーはヘアカラーとクレメンタインの着ているオレンジのパーカー。映画冒頭、2人が出会うシーン(正確には、実は記憶の消去された2人が気づかず、再開しているのですが‥)での、ブルーのヘアカラーとオレンジのパーカーの色がすごくマッチしていて印象的です。更に中間部分でのオレンジのヘアカラーへとモチーフが続いていくのも結構、意図的であったりして最後まで色彩がイメージとして残っている事にとても、感心してしまいました。(このへんのセンスは、さすがビョークのPVを撮ってきたゴンドリー監督ならではです)。

コンプリート・ヴォリューメン 1993-2003 グレイテスト・ヒッツ

映像も音楽もすごいですが、ジム・キャリーとケイト・ウィンスレットの演技も素敵(ケイト・ウィンスレット、とても二児の母には見えません!! )。記憶って実はランダムなんだなぁ、なんて事も思った「記憶に残る一作」

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装飾文様のこと、デザインのこと

以前(2006-04-19)「日本の伝統文様・中国の装飾文様・世界の伝統文様 」のCD-ROM素材集を紹介しましたが第4弾「江戸の伝統文様」が発売されました。基本的に「日本の伝統文様」との重複は無く、またまた大変充実した内容になっています。(例によって文様の由来等の記述も「なるほど〜」と頷く事しきり)。江戸時代は幕府の統制で使える色の制限等があって茶色と鼠色のバリエーションがたくさん生まれたという事もあり「粋な色・渋い色」の文様も多種収録されています。

江戸の伝統文様CD-ROM素材250

前述「花よりもなほ・是枝裕和監督と葛西薫さん(2006-06-08)」で紹介した葛西薫さんの講演会に関する記事のTBがありましたので、あらためて記載します。

プリンターズサークル
(記事名)葛西薫氏の講演会
http://jagat.typepad.jp/pc/2006/06/post_2819.html

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2006-06-28

豪華絢爛 !! 243分の「ハムレット」

1998年に上映時間4時間3分、スーパーパナビジョン70ミリ(注)による撮影、オールスターキャスト(ハムレットにケネス・ブラナー、オフィーリアにケイト・ウィンスレット、他にジュリー・クリスティ、ビリー・クリスタル、ジャック・レモン、ロビン・ウィリアムス、チャールトン・ヘストン、ジェラールド・ドパルデュー、多数)。主題歌を世界的テナー、プラシド・ドミンゴ、と超豪華な「ハムレット」(1996・英)が公開されました。

有名なシェークスピアの戯曲「ハムレット」をロイヤル・シェークスピア・カンパニー(RSC)に史上最年少の24才で参加したケネスブラナーが脚色・監督し自身も公開時、既に舞台で200〜300回演じたというハムレットで主演している。

Hamlet












衣装はアレクサンドラ・バーン。この「ハムレット」と「エリザベス」でアカデミー賞にノミネートされました。オフィーリアが着用する真紅の宮廷用ドレスはロシア皇女の軍服からヒントを得て作成されコルセットを使用した優美なラインと金糸の縁取りが美しい仕上がりとなっていました。男性の衣装も役ごとに黒とベージュ(ハムレット)、赤、クリーム色というように色分けされ同じく軍服を基調に作成されました。そして何より冒頭に行われた結婚式のシーンでの豪華なドレスは、それはそれは素晴らしいものでした。(列席者用のクリーム色の礼服に施された胸の刺繍はバチカンの刺繍工房で縫いとられた)
尚、映画の舞台となるエルシノア城の撮影にはユネスコの世界遺産にも指定されているイギリス、オックスフォード郊外のブレナム・パレスで行われました。非常に細かい刺繍部分や豪華なセット、役者の熱演、現代的演出などなど、できれば大スクリーンで再上映してほしいものです。(未DVD化、VIDEOは何故かトリミング版)

付記
ドミンゴといえばトゥーランドット姫に一目惚れしたカリフ役を演じたプッチーニ : 歌劇「トゥーランドット」の極めつけがこれ。演出が「ロミオとジュリエット」「永遠のマリア・カラス」のフランコ・ゼッフィレッリ監督。衣装も舞台装置も目眩がするほど豪華。

プッチーニ:歌劇《トゥーランドット》全曲

スーパーパナビジョン70ミリ(注)
1950年代から1970年代にかけて「ベン・ハー」「ウエストサイド物語」「2001年宇宙の旅」などの超大作が70ミリで撮影された。ハリウッドでは1992年の「遙かなる大地へ」以来、コストと手間がかかるため撮影されなくなってしまいました。通常は35ミリ、当然フィルムの粒子は細かくなり人物の肌はなめらかに、衣装の金糸の縫い目も鮮やかに映し出すことができます。(DLPも可能か?)

ベン・ハー コレクターズ・エディション

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着色系 !「ウルトラ・ヴァイオレット」

なんてビューティフルな色彩 !! (こちらで)勝手に着色系映画と呼んでいる「スカイキャプテン」「ゴッド・ディーバ」「シン・シティ」などなどに繋がる系譜。「ウルトラ・ヴァイオレット」も実に見事なポストプロダクションを経てカラフルだが落ち着いた色彩に仕上げられている。全体がブルー味がかっている中での色の組み合わせが素晴らしい。監督は「リベリオン」のカート・ウィマー。アメコミではないがアメコミ風。ミラ・ジョヴォビッチが人工的な世界の中で、ひときわ輝いている。(えっ!?ストーリー?この際、いいじゃないですか‥)

ウルトラヴァイオレット

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2006-06-27

川本三郎さんと「八月のクリスマス」

評論家・川本三郎さんが「八月のクリスマス(ホ・ジノ監督、ハン・ソッキュ、シム・ナウ)」がきっかけで韓国映画に興味を持ち始めたと、何かの雑誌で語っていました。確かに「八月のクリスマス」はそれまでの韓国映画と何かが違っていて(よく指摘されるように)まるで、小津安二郎監督の映画を見ているようなフォルムを持っていました。続く「春の日は過ぎゆく(ユ・ジテ、イ・ヨンエ)」も若者の年上の女性への失恋を描いた(まさに)通り過ぎる風のような映画で印象的です。その川本三郎さんの著書「美しい映画になら微笑むがよい」は、いわゆるミニシアター系で公開された映画のパンフレットや雑誌に書かれた批評(エッセイ)などを集めた評論集です。日本映画(「がんばっていきまっしょい」「船を降りたら彼女の島」など)からアジア映画、静かな欧米映画(「シン・レッド・ライン」など)まで、2〜3ページの分量の映画評はどれも、読みやすくてシンプルです。ホ・ジノ監督、含め9人の監督インタビューも掲載されています。物静かなホ・ジノ監督へのインタビューは苦心されたようで3回分をまとめなおしていました(「八月のクリスマス」での爪を切るシーンが小津監督の映画と偶然、一致していた話など)。

美しい映画になら微笑むがよい 八月のクリスマス 春の日は過ぎゆく

尚、「八月のクリスマス」は昨年、長崎俊一監督によって「8月のクリスマス(山崎まさよし、関めぐみ)」としてリメイクされました(こちらもキャスティング、高岡でのロケを含め、風情ある成功作だと思います)。

8月のクリスマス スタンダード・エディション

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DVDには、なっていないけれど_7

未DVD化作品、
今回はフランシス・F・コッポラ監督作品「タッカー

物語・アメリカが最も活力にあふれた民主主義の時代を迎えようとしていた第二次世界大戦直後の1945年ーデトロイト郊外の小さな街で子供の頃からの夢を追い求める一人の男がいた。彼の名はプレンストン・タッカー(ジェフ・ブリッジス)。ある日、彼は長年の夢であった自分の理想である車「タッカー・トーペード」の実現に奔走を始める。しかし、このことをよく思わない自動車業界のビッグ3(GM・フォード・クライスラー)はあらゆる面から攻撃し、その事業を叩き潰そうとしていた。そして、タッカーは罠に落ち裁判にかけられてしまう‥(以上・公開時のフライヤーより抜粋)

監督・フランシス・F・コッポラ、製作・ジョージ・ルーカスというかつての師弟コンビが立場を変えて映画化(「アメリカン・グラフィティ」ではコッポラが製作、ルーカスが監督)。このこと自体が映画の内容とだぶるロマンある逸話となっています。

アメリカン・グラフィティ

この映画の色彩設計は暖色系のどこか懐かしさの漂う色彩で統一されています。(撮影監督は「ラストエンペラー」「地獄の黙示録」等のヴィットリオ・ストラーロ)。衣装はミレーナ・カノネロ(「炎のランナー」でアカデミー衣装賞受賞。来年正月第2弾公開予定の「マリー・アントワネット(前述・2006-05-16)」の衣装も、あ! 監督、ソフィア・コッポラですね〜)。当時のファッション界では軽やかで明るい色彩が、ビジネススーツも気軽で上品なスタイルの「ボールド・ルック」が流行し、クリスチャンディオールが発表した「ニュー・ルック」は女性の圧倒的な支持を受け、個性を尊重する華やかなスーツが主流を占めるようになっていました。映画の中でも新車発表会などのシーンでその時代の気分共々のファッションを見ることができます。

付記1
この映画の中にハワード・ヒューズ(ディーン・ストックウェル)が登場するシーンがあります。タッカーがビッグ3からの攻撃にさらされる時に「君に会いたいという人がいるんだよ」と案内されたのが「アビエイター(マーティン・スコセッシ監督、レオナルド・ディカプリオ主演)」のラストでも登場するフットボール競技場よりも長い翼幅を持つ史上最大の飛行艇ハーキュリーズの格納庫で待つハワード・ヒューズでした。(ここでもピスタチオ好きの少し変わった人物としてヒューズは描かれていました)

アビエイター 通常版

付記2
「タッカー・トーペード」は映画公開時の1988年の時点で50台製作された内の46台が現存。撮影に際して21台の本物が使用されたが、全て走行できる状態であった。

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2006-06-26

春の雪・美術、衣装、撮影

三島由紀夫が人生最後に手がけた長編4部作「豊饒の海」の第1部「春の雪」を「世界の中心で、愛をさけぶ」の行定勲が監督した意欲作(主演・妻夫木聡・竹内結子)。

春の雪

美術は行定監督とは本作で3作目となる山口修。
松枝家は振興の貴族ということで清顕の部屋は緑、食堂は赤、地下にある童球室は黄色、舞踏会の会場となる大広間はグレーと色彩豊かな作りとし、逆に綾倉家は没落貴族という設定ですから由緒正しい家柄として「和」の世界でまとめたそうです。(このあたりの色彩の対の形式は前述・2006-06-15「ロミオとジュリエット・暖色と寒色」にも記載しています)

衣装は浜崎あゆみと行定監督とのCollaboration「月は沈む」も担当した伊藤佐智子。大正時代といえば和洋折衷が最も華開いた時代として、その衣装は重要なキーとなっています。コンセプトは美術の場合と同じく松枝家は武家の成り上がりなので洋装主体、綾倉家は由緒正しい貴族とということで和を重んじた衣装としたそうです。清顕は衣装の数を絞り、当時の学習院の制服を再現したものを中心にし、ストイックさが表現されていました。
そして、やはり目をひくのが聡子が初めて画面に登場する際のエメラルドグリーンの着物です。映画の中でもキービジュアルになっている蝶が大胆にあしらわれていて大変印象的なシーンとなっています。聡子用に用意された衣装は和洋あわせて全部で24点にも及びました。ある雑誌のインタビューで行定監督がこんな話をしていました。「たとえば着物でいうと、大正時代には半襟を、たっぷり出すスタイルが主体で、女性はそこでセンスを競っていたそうです。でも最近の日本映画は、どの時代を描いても現代風に襟を詰めてしまう。衣装デザインの伊藤佐智子さんと膨大な資料にあたりました。そういう美意識に関する考証は、とことんまでやっています」なるほど、と思わせる言葉ですね。

伊藤佐智子プロフィールのホームページ
http://www.brucke.co.jp/

春の雪 Be My Last(DVD付)

撮影はリー・ピンビン。盟友だったカメラマン篠田昇(前述・2006-06-22・「真夜中まで」と撮影監督篠田昇さん・参照)が亡くなった後、果たして三島文学を監督の意図した感覚で撮れる人はいるだろうかと危惧されていたが、さすがに台湾で既にその実力が実証されていたカメラマンだけあって、その世界を見事に再現していました。
リー・ピンビン
「恋恋風塵」「春の惑い」など。最近では日本で撮影された浅野忠信主演の「珈琲時光」(何かご覧になられた方は「春の雪」につらなる色彩感覚が思い浮かんだのでは?)

(記事内・敬称略)

珈琲時光 侯孝賢傑作選DVD-BOX 80年代篇

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横尾忠則さんの22面体ジャケット

美術手帖・2006年7月号に美術家・横尾忠則さんがヨーロッパに衝撃を与えた、パリ・カルティエ現代美術財団での展覧会記事が掲載されています(この時の図録の英語版が発売予定、日本でも洋書として取り扱われる予定)。その横尾さんの伝説的アルバムジャケット「サンタナ・ロータスの伝説・紙ジャケット仕様・22面体ジャケット仕様」も6月7日に発売されました。帯まで復刻していてスゴイのひと言!!

TADANORI YOKOO OFFICIAL SITE
http://www.tadanoriyokoo.com/
横尾忠則さんの日記が読めます。

ロータスの伝説(紙ジャケット仕様) (22面体ジャケット仕様)

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「かもめ食堂」、デザインたち。

映画「かもめ食堂」に関連しての北欧デザイン(フィンランド編のみ)をブログ内で記載したページを、まとめてみました。「marimekkoを輝かせた伝説のデザイナー」記載ページ中の「MAIJA ISOLA マイヤ・イソラ」(下記書籍)はヘルシンキのデザインミュージアム(DESIGNMUSEO)での回顧展・図録を定本としたもので、マイヤ・イソラによるテキスタイルパターン500も掲載されています。

2006-04-15
小物・雑貨・文具本は、いつから?

2006-04-25
マイヤ・イソラとマリメッコ

2006-04-30
北欧のスタイリッシュデザイン

2006-05-23
marimekkoを輝かせた伝説のデザイナー

DESIGNMUSEO - DESIGN MUSEUM -
DESIGN MUSEET
http://www.designmuseum.fi/

MAIJA ISOLA マイヤ・イソラ marimekkoを輝かせた伝説のデザイナー

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お天気「ニコラス・ケイジ」お父さん

ニコラス・ケイジ主演「ウェザーマン」がApple Movie Trailers(US)に出ていた頃から、いつ公開するのだろうと思っていると、あららら、劇場未公開のビデオスルー発売になっているではありませんか‥。本当にコメディ(ちょっとシニカルですが‥)は不遇なのだなぁ〜と思います。物語ローカルTV局の天気予報士をしているディヴィットは仕事的には順調。しかしプライベートは「どんより曇り空」。ある時ニューヨークのTV局から引き抜きの話が舞い込み、それを、きっかけになんとか家族関係を修復しようと試みるが‥。ニコラス・ケイジの顔(眉毛)が役柄にマッチしていて中年男性の哀しい〜感じにピッタリ!(ホントにうまい役者ですよね〜)。マイケル・ケインが父親!?って、さもありなん。監督は、もうすぐ続編公開の「パイレーツ・オブ・カリビアン」ゴア・ヴァービンスキー(ネイサン・レイン!クリストファー・ウォーケン!!出演の「マウスハント」を撮っていたりして実はコメディが作りたいジャンルというのが本音?)。DVDジャケットの天気予報士が何故アーチェリーを担いでいるかは、見てのお楽しみ。

ニコラス・ケイジのウェザーマン スペシャル・コレクターズ・エディション

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2006-06-25

M:i:III (M : i : 3)、ウサちゃんの足

ミッション:インポッシブル(Mission Impossible)3作の中で最も出来が良いと評判のM:i:III (M : i : 3)。スパイの日常を描いた事による今までには無かった心理描写からくる緊張感や普通の映画セオリーではあり得ないオープニング(しかし、この方法論は大正解で、ディヴィアン=フィリップ・シーモア・ホフマンとイーサン=トム・クルーズとの対立構図がはっきりして「ある事柄」を隠す事にも成功している)が素晴らしい。TV出身のJ.J.エイブラムス監督(「エイリアス」「LOST」)、映画は初めてとは思えないキレ味鋭い演出にオドロキ!!共演者それぞれのトムとの距離的バランスもよい。で、ラビットフット(ウサちゃんの足)は何 ? (「ある事柄」などのネタは公開後しばらくして記載します)。ビジュアル面は、やはりILM(インダスリアル・ライト&マジック)。

M:i:III [Original Motion Picture Soundtrack]

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1960年代のボブ・ディラン

音楽ドキュメンタリーの傑作「ラストワルツ」を撮ったマーティン・スコセッシ監督「ボブ・ディラン /ノー・ディレクション・ホーム(NO DIRECTION HOME)」のDVDが発売されたので、さっそく3時間20分、一気に見ました。60年代の揺れるアメリカの中でディランが、どのように登場し、どのように変化し、どのように罵声を浴びせられたかが1966年のモーターサイクル事故までの時間軸にそって(合間にエレキに持ち替えた当時のライブ映像やディラン本人、関係者のインタビュー等が挿まれる)描かれています。また、1960年代は音楽自体に変革が起きた時代で、その点についてのバックボーンも描かれていて、さすが!!スコセッシ監督と唸ってしまう仕上がりです。それにしても、ディランの尖り方、また、アイドルであったという事に驚かされます。そして、このドキュメンタリーは2004年、ローリングストーン誌が選んだ、もっとも偉大な曲500のトップ1に輝いた「ライク・ア・ローリング・ストーン」誕生の物語でもあります。

BOB DYLAN  NO DIRECTION HOME
http://www.imageforum.co.jp/dylan/

ボブ・ディラン ノー・ディレクション・ホーム ノー・ディレクション・ホーム:ザ・サウンドトラック

付記1
みうらじゅん原作、田口トモロヲ監督「アイデン&ティティ」。エンディングに世界で初めて使用許可がおりた「ライク・ア・ローリング・ストーン」の入るタイミングのかっこよさ!

付記2・
村上春樹・著「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」の「ハードボイルドワンダーランド」サイドのラストシーン。車の中で流れているテープは‥!!!そして、その一行のかっこよさ!

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2006-06-24

衣装デザイナー_1

「イントレランス」〜「風と共に去りぬ」まで

ハリウッドでの衣装といっても映画が作られた最初の頃(1910〜)は、主に監督が買ってきたものや女優の自前の服で間に合わされていました。正式に衣装デザイナーが起用されたのはD・Wグリフィス監督・1916年「イントレランス」からだと言われています。(デザイナーはクレアウエスト。1916年は日本だと大正15年!!ウエストはその後、セシル・B・デミルスタジオの専属となりセクシーで贅沢な衣装を多く制作した)

イントレランス


1920年代に入るとメジャースタジオが多く誕生し、スターシステムを支えるためのコスチュームデザイナーが脚光を浴びるようになってきました。(MGM、ワーナーブラザース、コロンビア等が1920年代に創立された。スターシステムは人気スターを自社に確保するために契約期間内は他社の映画に出演できないようにするところから採用されていた。このスターシステムは1948年、独占禁止法の施行により禁止されるまで続いた)。
とにかく一人のスターに対して監督、撮影、照明そしてコスチュームデザイナーと、すべての才能が集結してイメージを高揚させていく訳ですから、いかに、このスターシステムが強力なものだったのかが伺えると思います。
例えばグレタ・ガルボにはエイドリアン、マレーネ・ディートリッヒにはトラヴィス・バントンという、どちらもハリウッドの衣装デザイナーとして歴史に名を残す二人がそれぞれ担当していました。

エイドリアン(Adrian )
MGM映画のチーフデザイナー。エイドリアンの衣装は当時、独創性豊でありえないぐらいの豪華さや完璧主義で彩られていたため史実よりはファンタジー性が強いものだった。ガルボの神秘性もエイドリアンが高めたもの。
「椿姫」「ニノチカ」「クリスチナ女王」など

ニノチカ 椿姫 特別版 クリスチナ女王

トラヴィス・バントン(Travis Banton )
パラマウント映画の衣装チーフデザイナー。アメリカに渡ってからのディートリッヒの衣装全てを担当する。「モロッコ」「上海特急」「天使」など

そして、
映画史上に名を残す名作「風と共に去りぬ」の衣装デザイナーといえばウォルター・プランケットです。元々はキャサリンヘップバーンに口説き落とされ専属のデザイナーとなり彼女のイメージを形作ったと言われています。史実に忠実に作られたコスチュームは先のエイドリアンとは対局を成すものでした。
「風と共に去りぬ」でヴィヴィアン・リー演ずるスカーレットの着たドレスの数々は本当に素晴らしいものでした。

 ウォルター・プランケット(Walter Plunkett )
「風と共に去りぬ」「若草物語」「雨に唄えば」など

 雨に唄えば 50周年記念版 スペシャル・エディション 風と共に去りぬ


衣装デザイナー・シリーズ再構成について
「COLOR of CINEMA・メルマガ版」の方で以前「衣装デザイナーの歴史」を掲載しましたが、バックナンバーを最新号のみ表示に変更した事に伴って、補足を含めてシリーズで再構成。(概ね年代順に、左サイド・カテゴリー「衣装デザイナー」の項目にまとめていきます)

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「デスノート」と金子修介・監督

「デスノート DEATH NOTE」の映画を金子修介監督が撮ると聞いた時に、まっさきに思い浮かんだのが「クロスファイア」でした。その全体に流れるトーンがすごく気に入っていて、今でも時々DVDで見直したりするんですよね(原作者の宮部みゆきさんもパンフレットで絶賛していました)。桃井かおりさんの石津刑事や矢田亜希子さん(本格初主演作)、長澤まさみさん(デビュー作)といったキャスティングの妙は「デスノート DEATH NOTE」でも効いていて藤原竜也さん、松山ケンイチさんのライト、Lの二人はもちろん、オリジナルの登場人物となる秋野詩織役の香椎由宇さんも物語にハマっていました。「後編」への期待大の展開です。ちなみに、金子監督のブログによるとオフィシャルの舞台挨拶の日に主演2人で夜の10時にゲリラ舞台挨拶をしたそうで「L&ライト」の漫才コンビみたいになっている、と書かれていました。

金子修介の雑記 "Essay"
http://blog.livedoor.jp/kaneko_power009/

映画「デスノート」オリジナル・サウンドトラック SOUND of DEATH NOTE

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2006-06-23

モノクロ&カラー・シャッフル!!

モノクロ&カラーに関する映画をリレー形式で。

スティーブン・スピルバーグ監督にはなくてはならない存在となった撮影監督がヤヌス・カミンスキー。有名なところでは手法として「前述・トニー滝谷とプリント処理(2006-06-18)」で記載した「銀残し(Skip Bleach)」を使った「プライベートライアン」「ミュンヘン(フラッシュバックシーンに使用)」、モノクロの映像の中に一部分だけ色彩(赤い服の女の子)を入れた「シンドラーのリスト」などがあります。

シンドラーのリスト スペシャルエディション ミュンヘン スペシャル・エディション

さて、モノクロに一部分だけ色彩を使う手法で有名な作品が黒澤明監督の「天国と地獄」です。犯人逮捕のきっかけとなる煙突から立ち上るピンクの煙のピンク部分だけ色がついていました。(本当はその前に製作した「椿三十郎」の椿の花だけを着色したかったそうですが技術的なこともあり断念したそうです)

天国と地獄

また、白黒からカラーへ変わる映画でよく紹介されているのがタイトルもそのものズバリの「カラー・オブ・ハート」。50年代のモノクロのホームドラマ「プレザントヴィル」に、あこがれる高校生の主人公がそのTV世界に入り込んでしまうというストーリー。その世界は全てモノクロで出来ていて街に恋愛の要素が取り込まれ色気づき始めると、その世界も色づいていき大騒動となってしまいます。(デジタルが使えるようになってこその効果抜群のアイデアです)。

モノクロとカラーを別のテーマで使い分けたものもあります。まだベルリンの壁があった頃に製作されたヴィム・ベンダース監督作品「ベルリン天使の詩」は天使(何故か男性、ピーター・フォークも元・天使役で本人として出演していました)の見る現実世界はモノクロで描かれ、地上に降りて人間になってからの元・天使のいる世界はカラーで描かれていました。中でも印象的なシーンとして元・天使がけがをした時、初めて赤い血を見るという場面があって思わずハッとさせられました。このようにモノクロとカラーを使っての効果は今も昔もほんとによく見られる手法といえます。(そういえば「オズの魔法使い」もドロシーのいる現実世界はモノクロで魔法の国はカラーの原色世界でした。その橋渡しで歌われた歌が「Over the Rainbow」というところが、いかにも、しゃれていました)。

オズの魔法使 コレクターズ・エディション

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カーズ(Cars)、ピクサー(Pixar)

カーズ(Cars)」の予告編を初めて見たときは「擬人化もTOYや虫や魚だと大丈夫だけれど、車の話で大丈夫かな〜」と思っていたのですが、やはり、そこはビクサー(Pixar)、いつのまにか物語に引き込まれていました。出演車(者)の中でお気に入りは、なんと言ってもドック・ハドソン(声・ポールニューマン)。後ろ姿で芝居する(?)車なんて初めて見ましたよ〜!! 後、たぶん公開後一番人気になると思われるフェラーリ命のルイジと凄腕ピットクルーのグイドのコンビがすっごくかわいい!!(イタリアコスプレ、お見逃しなく)。そして物語の骨格が古きアメリカの「善良なるもの」を描いて極めてフランク・キャプラ(「素晴らしき哉、人生!」「スミス都へ行く」など)的という所も、いいんですよね〜。(小さきものへの目配せが行き届いている点がジョン・ラセター監督の真骨頂!!)。「Apple」ロゴの車も見逃さないでね〜

前述・ピクサー(Pixar)の展覧会(2006-06-20)に記載した通り、7月より「ピクサー展・Pixar:20Years of Animation」が東京、郡山、神戸で順次開催されます。

Cars (Disney/ Pixar) Start Your Engines! (Disney Presents a Pixar Film: Cars) Art of Pixar Animation Studios: 100 Collectible Postcards

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2006-06-22

フランス映画社・「BOW30映画祭」

日比谷シャンテシネといえば、あのパンフレット(ミニシアター系パンフの先駆的存在)とともにフランス映画社のBOWシリーズ(バウ=Best Of the World)と、すぐに思いつくぐらいイコールの感があります。そのBOWシリーズが今年で30周年を迎え、これを記念して「BOW30映画祭」が、7月15日から8月11日まで、日比谷シャンテシネにて開催されます(なんと30人の監督の39作品一挙上映)。ジャン=リュック・ゴダール監督の「はなればなれに(アンナ・カリーナのファッション最高!)」やヴィム・ベンダース監督の「パリ・テキサス」「ベルリン・天使の詩」、「カサノバ」公開中のラッセ・ハルストレム監督の「マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ」などなど、もう一度スクリーンで見たい作品がいっぱい!!人気投票も実施。

BOWJAPAN
http://www.bowjapan.com/

ベルリン・天使の詩 デジタルニューマスター版

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「真夜中まで」と撮影監督・篠田昇さん

イラストレーターにして映画館監督の和田誠さん(「怪盗ルビイ」「麻雀放浪記」)が撮った「真夜中まで」。全編をスタンダードジャズが流れる粋なファンタジームービー。

物語 PM10時35分、ジャズトランペッターの守山(真田広之)はライブハウスの店裏で休憩を取っていた。そんな彼の元にホステス・リンダ(ミッシェル・リー)が助けを求め飛び込んでくる。事情が飲み込めないまま追いかけてきた得体の知れない男たちの攻撃をかわし2人は夜の街へと逃走する。次のステージまで残された時間はわずか2時間あまり。果たして守山は再びステージに立てるのか? 

1時間50分がリアルタイムで描かれ、果たして主人公・守山は次のステージに間に合うか!というサスペンスもしゃれています。そして、この映画、真夜中が舞台ということで全篇夜間撮影。とにかく油絵のようなこってりした画面に驚かされます。その撮影監督が篠田昇さんここより抜粋3200の感度で撮影された映画って、映画の歴史上でもないと思うよ。日本映画だけじゃなくて。あの色は、美術の福ちゃんが道路を濡らそう言ったことも影響してる。あ、俺か(笑)アスファルトは真っ黒ではないから、浮いた感じになるんだけど濡らすことによって真っ黒な感じになる。濡れてると赤とか青とかの光が映って、こってりした感じになる。長いホースを使って銀座の道路を濡らしたりしたのはすごいよね」ここまで抜粋(「ジャズと映画と仲間たち」講談社・刊より)。
「俺にはこれしかないから」といって最後までトランペットを持ったまま疾走した真田広之さんがとても粋でした。

撮影監督・篠田昇さん
行定勲監督の「世界の中心で愛をさけぶ」が遺作となった。岩井俊二監督との「Love Letter」「リリィシュシュのすべて」「スワロウテイル」「四月物語」なども全て篠田昇さん。本当に素晴らしい映像の数々です。

3200の感度
800の高感度フィルムの感度をさらに4倍にあげて(増感)3200にしたそうです。

真夜中まで

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大林宣彦監督と伊勢正三さん

「なごり雪」に続いて伊勢正三さんの名曲「22才の別れ」が大林宣彦監督の手によって映画化。4月末よりクランクインしました。舞台は「なごり雪」と同じく大分県。来年夏以降公開予定。正式なタイトルは「22才の別れ〜Licoris 葉見ず花見ず物語」。Licoris(リコリス)は彼岸花のこと。主演は筧利夫さん。(他に窪塚俊介、岸部一徳、蛭子能収、南田洋子、三浦友和、村田雄浩、長門裕之、清水美砂など-以上敬称略表記)。ちなみに伊勢正三さんは大分県・津久見市出身です。(もしかして、シリーズ化‥?)

なごり雪

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映画「初恋」のロケ地

塙幸成・監督、宮崎あおい・主演「初恋」のロケ地は南新宿ではなく、北九州市で行われました。そのロケ地の写真が掲載されたWEB、「オールロケーションジャパン」。あの昭和っぽい映画館や、みすず(宮崎あおい)と岸(小出恵介)が寄り添う階段の写真が解説付きで掲載されています。尚、その他にも多くの映画&ドラマのロケ地が写真入りで紹介されています(「間宮兄弟」グリコじゃんけんシーンのロケ地や「バルトの楽園」の巨大オープンセットなども)。

ロケーションジャパン 
映画・ドラマ・CMのロケ地情報
http://www.chiikikassei.co.jp/Lj/
TOPページから「ロケ地に行こう!」へ。

初恋~三億円事件の犯人は女子高生だった~ 初恋

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2006-06-21

映画本あれこれ_4・ロケ地ガイド

エスクァイアから時折発売される映画関連のムック本(エスクァイア臨時増刊号)は見逃せないものが多い。ここ1年の間でも、いわゆる「ロケ地もの」とでも呼べばよいのか撮影地を巡る本が2冊発刊されていました。「映画で東京散歩(2005年12月2日発売)」は東京をこよなく愛した映画人たちの名作ゆかりの地を訪ね、物語を探す散歩コース(東京駅近辺やいわゆる谷根千の下町を巡るコースや、古都と海岸の風景に浸る鎌倉コース)を紹介(他の記事に映画人が語る映画と東京の街として源孝志監督&井川遥さん、ヴィム・ベンダース監督、山崎貴監督らが登場)。もう一冊、「映画で旅するソウル(2005年10月31日)」は韓国映画業界の「今」を現地総力取材。名作の名場面、ゆかりの地を訪ねての「映画の街ソウル」紹介本です(他の記事にペ・ヨンジュンの未公開写真&オリジナルインタヴュー、クォン・サンウの独占ポートレート、カン・ドンウォンの撮りおろし最新写真など)。

Book1










追記
10年ほど前に発刊されたCINE-BOOKシリーズ「映画で見つける小物たち」「映画的!ファッション」「映画とグルメの美味しい関係」などは是非、新しい作品も加えて復刊して欲しいムック本の傑作。

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私の頭の中の消しゴム・ファッション演出

昨年、公開されて大ヒットした「私の頭の中の消しゴム」。若年性アルツハイマーで記憶を失っていくスジン(ソン・イェジン)、そして、その事実を知ってもスジンを大きく包み込むチョルス(チョン・ウソン)。スジンは映画の冒頭(過去)シーンでは昔、日本でもサーファーがしていたような真っ青なシャドーの濃いメイクに派手派手のファッションで登場。「あれ?」と思っていると駅のホームで誰かを待っている様子。(実は不倫相手を待っていたのだが、この不倫に関しての過去のいきさつが発病の一端となっている)。それから現在のシーンに戻って今度は(冒頭シーンとはうって変わって)スジンのいかにも育ちの良いお嬢さんのイメージをファッションで表しています。髪の毛を後ろにまとめてスッと鉛筆をさして止める仕草や清楚なイメージのメイクアップ、やはりブランドということでヴィトンのバッグ、モノグラム・ヴェルニを持っていたりと、いかに不倫をしていた時のスジンは本来の自分と違って無理があったんだなぁと思わせるファッション演出となっていました。

尚、ソン・イェジンは「四月の雪」でペ・ヨンジュンと共演(共にユン・ソクホ監督のTVドラマ「夏の香り」「冬のソナタ」に主演)。チョン・ウソンは現在公開中の「デイジー」でチョン・ジヒョンと共演。チョン・ジヒョンとソン・イェジンはクァク・ジェヨン監督の作品に共に主演(「僕の彼女を紹介します」「ラブストーリー」)という見事にループする繋がりなんですよね。

私の頭の中の消しゴム

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映像クリエイターがいっぱい!!

「映像クリエイター実践講座(玄光社・刊)」で現在公開中の映画に関わるクリエイターの方々のインタビューや特集の記事が盛り沢山に掲載されています。行定勲監督と脚本家の伊藤ちひろさんとの対談、中島哲也監督のインタビュー(映画を面白くするためになにをすればいいのか「嫌われ松子の一生」メイキング )、映画に愛された女優・蒼井優さん(「フラガール」「ハチミツとクローバー」作品紹介)、「ダメジン」「時効警察」の三木聡監督のインタビュー(「くだらないこと」を常に考えていたい)、美術監督・種田陽平さん特集(「THE有頂天ホテル」「KILL BILL vol.1」「フラガール」「今、会いにゆきます」 「不夜城」「INNOCENCE」「スワロウテイル」などのスケッチも掲載)。他にも映像実践講座として作曲家の服部隆之さん(「新撰組!」)や「初恋」のプロデューサー・河井信哉さん、「デスノート  DEATH NOTE」の金子修介監督のインタビューが掲載されています。なんとなく専門書っぽい扱いで見過ごされてしまうには、もったいない興味深い話がいっぱいですので、是非、書店で見てみて下さいね。

映像クリエイター実践講座

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2006-06-20

続・市川実日子と「ダメジン」と三木聡

前述「市川実日子と「ダメジン」と三木聡(2006-05-02)」で記載した「ダメジン」いよいよ7月1日より公開です!(テアトル新宿)。以前紹介した際は公式サイトもTOPページだけというゆるさでしたが、今はブログもオープンしていろいろ楽しめます。三木聡監督・事実上の第1作(公開順が逆でよかったと語られたりしてますが‥)。尚、ピクトアップ41号に「特集・ダメジンの人たち」が掲載されています(市川実日子さんのインタビュー、緋田康人、温水洋一、三木 聡監督の対談)。これからも、ゆるい笑いに溢れた脱力系怪作・期待です!!「ふぇふぇふぇ」と「亀は以外と速く泳ぐ」の上野樹里さん風に笑う。

映画『ダメジン』公式サイト

http://www.damejin.com/

ピクトアップ
http://pict-up.com/pict.html

イン・ザ・プール 亀は意外と速く泳ぐ デラックス版 時効警察 DVD-BOX

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「メリンダとメリンダ」とメイクダウン?

ウディ・アレン監督「メリンダとメリンダ」は「人生の本質は悲劇か、喜劇か」についてのなかなか興味深〜いお話。で、喜劇バージョン、悲劇バージョンそれぞれのメリンダを同じ役者(ラダ・ミッチェル)が演じているわけですが、まぁ、ものの見事に別人になっています。喜劇バージョンのメリンダはブロンドのショートカットに小さい花柄のブラウス、満面の笑みをたたえてのピンクピンクメイク。かたや悲劇バージョンのメリンダはかなりヨレヨレ感のあるソバージュ、どちかというとダークブラウンの暗めの洋服、目の下にクマ、眉間にしわ(この辺がメイクアップならぬ、メイクダウンなんですよね)と、いった具合。実は「悲劇か、喜劇か」というのは、本当のところは「全て見ためで決まっているのでは?」‥もしくは、「外観が中身までも悲観的に変えてしまってるのでは?」‥なんて映画を見て、思った次第(このあたりは主演のラダ・ミッチェルも同様に語っていました)。

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「ピクサー(Pixar)」の展覧会

まもなく公開のピクサー(Pixar)最新作「カーズ(cars)」。そのピクサーの展覧会(Pixar:20Years of Animation)が2006年7月1日〜8月27日まで東京・森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52F)で開催されます。DVDの特典で見てきたコンセプト・アートやスケッチ、ストーリーボード、マケットなどが生で見られるチャンス!!そして、時、同じくして前述「初期ディズニーアニメ原画(2006-04-28)」で紹介した通りディズニーの原画展も東京都現代美術館で7月15日から開催されるわけですから、この夏、東京でディズニーの貴重なアートがそろい踏みとなります。尚、「ピクサー展」は東京展開催後、福島県郡山市立美術館、兵庫県立美術館に巡回予定です。

追記1
Pixar:20Years of Animationは2005年12月14日〜2006年2月6日ニューヨーク近代美術館(MoMA)、2006年4月1日〜6月10日英国科学博物館で開催され、いよいよ日本公開となる超一級品の展覧会です!(日本公開後もスコットランド、オーストラリアへ巡回展予定)

追記2
「カーズ(cars)」の最初のレースシーンで白い車に注目!「Apple」のロゴマークの入った車が走ってますよ〜。お見逃しなく!!

Mr.インクレディブル ファインディング・ニモ モンスターズ・インク

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2006-06-19

「真珠の耳飾りの少女」とラピス・ラズリ

17世紀のオランダ、寡作の天才画家フェルメールが描いた最も有名な作品、真珠の耳飾りの少女(通称・青いターバンの少女)。その肖像画に描かれたモデルの少女とフェルメールとの秘められた物語。

使用人としてフェルメール(コリン・ファース)の家にやってきた少女グリート(スカーレット・ヨハンソン)が、次第に芸術的センスをのぞかせいてくシーンがとても秀逸でした。フェルメールの妻からアトリエの窓を拭くように言われたとき、「光の感じが変わってしまうのでは・・・」と返したり、制作途中の絵画に描かれている置物の配置を変えて逆にフェルメールに想像力をあたえたり、ブルーの色の下に黒色がおかれている事を見つけたりと、とても、さりげなく描かれていました。

フェルメールといえば、この「真珠の耳飾りの少女」でもターバン部分に使われていた印象的な青い色が特徴のひとつです。映画中、絵の具を鉱物から作るシーンが登場しますが、この青を作るための原材料「ラピス・ラズリ」は当時のオランダでは黄金にも匹敵するぐらい貴重で高価なものでした。(その「ラピス・ラズリ」から作られる青の色名「ウルトラマリン・ブルー」は「海を超えて渡ってきた青」という意)。一説には「真珠の耳飾りの少女」の神秘性や魅力はエジプトのピラミッドや中世の大聖堂にも使われてきたとされる歴史に裏打ちされた「ウルトラマリン・ブルー」の青を用いたことによるものではと言われるほど深い意味合いを持っているそうです。フェルメールは他の絵画にも、この「ウルトラマリン・ブルー」を多く使用しており、画家本人としてもこの青に魅せられていたと言えるのではないでしょうか。

COLOR of CINEMA blog Edition
スカーレット・ヨハンソン関連記事
スカーレット・ヨハンソンと南禅寺
(2006-06-04)

真珠の耳飾りの少女
http://www.gaga.ne.jp/pearl/

真珠の耳飾りの少女 通常版

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LONDON・ロケ地マップ

最近は日本でもロケーションサービスなどが各地に開設されて、ロケ地誘致が盛り上がりつつありますが、こちらはイギリス・ロンドンでのロケ地マップが掲載されたWEB。トップページのNews&FeaturesからMovie Mapsへ移動すると、まもなく公開予定のウディ・アレン監督・スカーレット・ヨハンソン主演「マッチ・ポイント」や「ラヴ・アクチュアリー」「ブリジット・ジョーンズの日記」「CLOSER/クローサー」などのロケ地マップがPDFファイルでダウンロードできます。

Film London (英文)
agency for the film and media sector in London
http://www.filmlondon.org.uk/

「ラブ・アクチュアリー」サウンドトラック

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2006-06-18

「トニー滝谷」とプリント処理

村上春樹・原作、市川準・監督・脚本、イッセー尾形・宮沢りえ・主演、坂本龍一・音楽と豪華な組み合わせ。撮影は高台の空き地に小劇場のような舞台を建てたシンプルなもので、ほとんどのシーンが、そこで撮影され全体に彩度を落とした浅い色彩でトーンが統一されました。(監督のコメントではプリント手法に脱色処理を施して、とコメントされていますが、これは銀残しという手法を使用したものだと思われます)。映画が持っている静かなトーンにこの淡い色彩がマッチしていて、これ以上あり得ないという効果をあげていました。(村上春樹ファンも納得の余韻100%の映画でした)。

銀残し
スキップ ブリーチ(Skip Bleach)と呼ばれる現像手法で、仕上がり画像の特徴としては以下のような点があげられます。
・コントラストが増す
・黒がしまる
・サチュレーション(彩度)が落ちる

追記
この映画を含めて、ここ数年の映画界における宮沢りえさんの活躍は素晴らしいものがあります(「たそがれ清兵衛」「父と暮らせば」「花よりもなほ」など)。そういえば「花よりもなほ」の岡田准一さんも、映画的ポジショニングがマッチしている役者のひとりなのですよね(続編期待の共演です)。

tony takitani official web site
http://www.tonytakitani.com/

トニー滝谷 プレミアム・エディション レキシントンの幽霊

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この人の展覧会が見たい_3

「この人の展覧会が見たい_3・モーリス・センダック」。1928年・米国ニューヨーク州生まれ、1964年「かいじゅうたちのいるところ(WHERE THE WILD THINGS ARE)」でコールデコット賞、1970年にアンデルセン賞などを受賞。「かいじゅうたちのいるところ」は最初「子供が怖がるのでは‥」と大人からは眉をひそめられたが、子供たちからは拍手絶賛!!今では世界的に評価されています(こどもの眼は確かということですね〜)。内容によって変わる変幻自在のタッチが魅力。(ある時はコミック風、また、ある時はゴーギャン風や水彩タッチなどなど)。ちなみに「かいじゅうたちのいるところ」は映画化が本格的に始動しているそうです(スパイク・ジョーンズ監督)。

かいじゅうたちのいるところ まよなかのだいどころ The Art of Maurice Sendak The Art of Maurice Sendak: 1980 To the Present

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2006-06-17

映画「初恋」・追記

前述「初恋。あるいは宮崎あおい・映画(2006-06-14)」の追記です。キネマ旬報6月下旬号で塙幸成・監督が時代設定に関して「実際、スタッフのほとんどがリアルタイムで体験していないものなので、イメージとしての60年代を表現する事にしました」と語っていました。確かにアパート室内に貼られた横尾忠則さんの芝居のチラシ(※)が実際に配布されていたわけではないが、あえて使用している点、ヒット曲の使い方等を見ると、なるほどと頷けます。都市の記憶とは、一人ひとりが持つイメージの記憶でもあるわけですから、リアルな60年代後半を再現する事よりもイメージ(あるいはファッションという記号)として表現した方法論はきわめて有効だったと言えるのではないでしょうか。

シルクスクリーンで作成されたポスターを映画用に縮小して使用していたと思われます。

初恋
http://www.hatsu-koi.jp/

初恋

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VISUALOGUE BOOK

2003年10月に開催された「世界グラフィックデザイン会議・名古屋」(日本のデザイン史上において、1960年の「世界デザイン会議」以来の規模で実施された)。その全記録の本が出版された(宣伝会議・刊)。会議テーマは「情報の美」世界49カ国から3700人が参加。開催された41のディスカッションを完全採録。684ページの大著。

宣伝会議
http://www.sendenkaigi.com/

Book









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「もやもや」さん?「TRICK・劇場版2」

濃くてゆるい世界観は相変わらずに、でも堤幸彦監督独特の揺れるカメラは控えめに、と、いった趣の「TRICK(トリック)・劇場版2」。全体的なまとまりは前作の劇場版よりすっきりとしている。(小ギャグの数は増えているのに、そう感じるのは不思議)。で、ご覧になった方はわかると思いますが、この「もやもや」さん(下記画像・作ってみました‥こんな雰囲気)は何なのでしょう?‥まさか「真っ白しろすけ」‥?(いつもは矢部刑事の頭のかぶり物を取った時に出現しますが‥)

Moyamoya2






TRICK劇場版2

http://www.trick2.jp/

TRICK―劇場版2

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2006-06-16

ニール・ジョーダン監督「プルートで朝食を」

ニール・ジョーダン監督(「クライング・ゲーム」「インタビュー・ウィズ・バンパイヤ」「ことの終わり」)が撮った、まぎれもなく元気になれる傑作!!原作者パトリック・マッケーブが語る通り「壮大なグラム・ロック、サイケデリックのシチュー」〜ここよりフライヤーより抜粋アイルランドの小さな町、生まれてすぐ教会に捨てられたパトリック・"キトゥン"・ブレイデンは、養子に出され普通の男の子として育てられるが、幼い頃から綺麗なドレスや化粧品、キラキラ光るアクセサリーに興味を持ち始める。そのおかげで小さな町タイリーリンでは「変わり者」として見られていたが、持ち前の明るさと行動力で人々を魅了し、日々楽しく過ごしていた。しかし、ある出来事をきっかけに本当の母親を捜す旅にでる決意をし、ロンドンへと向かう。ここまで抜粋〜70年代を彩った音楽とファッションが最高。また、主演のキリアン・マーフィの演技が素晴らしい(本年のカンヌ映画祭グランプリ「麦の穂を揺らす風(仮題)」にも出演)。まわりは状況的にいろいろ起こるのにキトゥンはまったく揺るがないというか、前向きというか、本当に真っ直ぐなので、見ているこちらが勇気づけられてしまうんですよね。(尚、現在、シネスウィッチ銀座のみの上映なので、順次全国公開が始まった時にまた、あらためて記載します)

プルートで朝食を
http://www.elephant-picture.jp/pluto/

Breakfast on Pluto Breakfast on Pluto

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DVDには、なっていないけれど_6

前述(2006-06-11)にも書きましたがウディ・アレン監督・主演、ミラ・ソルヴィーノがアカデミー助演女優賞を受賞した「誘惑のアフロディーテ」も日本では未DVD化の作品。〜以下ビデオ解説より抜粋生まれたばかりのベビーを養子に迎えたワインリブ夫妻。ルックス、IQ、性格の三拍子揃った息子マックスの成長ぶりに、夫レニー(ウディ・アレン)は鼻高々。しかし一方で夫婦仲は崩壊寸前。そこでちょっとした浮気心から息子の実の母親探しに熱中し始めたレニーは、驚くべき真実と直面する。抜粋ここまで〜探し当てた母親(実は娼婦、でも純粋)を演じたミラ・ソルヴィーノとアレンのやりとりが最高におかしい。オチもきいていて素晴らしい。もう一本、ウディ・アレンのもう一つの顔、クラリネット奏者としてニューオリンズ・ジャス・バンドを率いての23日間18都市を巡るヨーロッパツアーの完全密着ドキュメンタリー映画「ワイルド・マン・ブルース」も自身の監督作ではないが未DVD化。素顔のウディ・アレンが見られる貴重な作品。演技なのか素なのか、わからないジタバタ度がおもしろい。

追記
祝!!誘惑のアフロディーテ」「ワイルド・マン・ブルース」共にDVDの発売が決定。その他現在入手が困難だったものもレストアバージョンで発売されます。

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たいめいけんで、タンポポオムライスを

前述(2006-06-11)「永田町・黒澤」の紹介の際にカテゴリー追加で「グルメ」の項目を増やしたので、もう一軒。伊丹十三監督「タンポポ」はラーメンのお話だけれど、間に挟まれたエピソードの中で出てきたオムライスが印象的(と、いうかチキンライスの上のふんわりオムレツがとろ〜りと、とろけるシーンを見て「あ!あれ食べたい〜」と思ったんですよね〜)。こちら正式メニュー名・タンポポオムライス(伊丹十三風)です(伊丹家のレシピから誕生したそうです)。詳しくは下記WEBをご覧下さいね。

Tanpopo






映画「タンポポ」はこんな話。
とある町へふらりとやってきたタンクローリーのドライバーが、さびれたラーメン屋の美しい未亡人に惹かれるまま、そのラーメン屋を町一番の店に作り直して、何処ともなく去ってゆくというお話。コピー通り「これはラーメン・ウェスタンだ!」(確かに「シェーン」のラーメン版だ)。以上、公開時のチラシより抜粋。

創業昭和6年 日本橋たいめいけん
http://www.taimeiken.co.jp/

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生誕100年記念・ダリ回顧展

東京・上野の森美術館で「生誕100年記念・ダリ回顧展」が開催されます。期間は2006年9月23日〜2007年1月4日まで。チケットは6月17日より発売。約3ヶ月間にわたって、日本初公開の作品を含め、最初期から最晩年まで主要な作品約60点が展示されます。(日本での大規模な展覧会は1999年以来です)

dali2006
http://www.dali2006.jp/

Dali2

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2006-06-15

花よりもなほ・是枝監督と葛西さん・追記

前述「花よりもなほ・是枝裕和監督と葛西薫さん(2006-06-08)」で記載した葛西さんのアートワークの中で是枝監督作品(「幻の光」「ワンダフルライフ」「DISTANCE」「誰も知らない」)が取り上げられているムック本があります。「デザインノートNo2・特集アートディレクターが魅せる文字・ロゴ・フォント(誠文堂新光社・刊)」現在No7が最新刊ですが大きい書店だとバックナンバー扱いで常設している場合が多いと思いますので、機会があればご覧下さいね。(この特集号、他の方のアートワークも大変参考になります)

追記の追記
前述(2006-06-13)「雪に願うこと」の原作「鞍馬」の作者・鳴海章のもう一本映画化された小説が「風花」(相米慎二・監督、小泉今日子、浅野忠信)。こちらの広告美術も葛西薫さんによるものです。

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ロミオとジュリエット・暖色と寒色

「映画技法のリテラシー〈2〉物語とクリティック(ルイス・ジアネッティ著)」(フィルムアート社)に「ロミオとジュリエット(フランコ・ゼフィレッリ監督)」について、おもしろい記述がありました。衣装とメーキャップの項目の中で色の象徴主義としてジュリエット(オリビア・ハッセー)のキャピレット家は栄華を誇り、華やかで刺激的な赤・オレンジ・黄色の衣装だが、旧家ではあるが没落気味の(ロミオ)モンタギュー家は青・深緑・紫色とはっきりわけられていたそうです。(これは喧嘩騒ぎの時に観客が両家の見分けがつくためでもあるそうです)。また、ジュリエットのドレスが最初の登場シーン(有名な舞踏会シーン、ニーノ・ロータ作曲によるテーマ曲はここで唄われます)は赤であったのが、徐々に青い寒色系のドレスに変化していくようにライン含めて心理的側面を示しているともいわれています。1968年第41回アカデミー賞・撮影賞・衣装デザイン賞を受賞。

ロミオとジュリエット

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2006-06-14

初恋。あるいは「宮崎あおい・映画」

昭和最大のミステリー、三億円強奪事件の実行犯は18歳の女子高生だった‥。大ベストセラーコミック「NANA」の映画化の際に、むずかしいだろうと言われていたハチの役を演じて見事に成立させてしまった宮崎あおいが10代最後の映画として選んだ作品。この映画においても結果「ありえるかも‥」と思わせる雰囲気を醸し出していて驚きです。当時の新宿を再現したセット(アパート室内に横尾忠則さんデザインの天井桟敷のチラシ等も貼られていました)や、みすず(宮崎あおい)とジャズ喫茶「B」に集うメンバーの60年代ファッションにも注目(Aラインのコート、タートルネック、ミニスカート、ベルボトムジーンズなどなど)。最後にわかる「初恋」のタイトルのダブルミーニングとしての意味も秀逸。

初恋
http://www.hatsu-koi.jp/

初恋~三億円事件の犯人は女子高生だった~ 初恋

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深呼吸の必要。ここで一息‥

前述(2006-06-13)の「雪に願うこと」の白い雪景色にも癒されるが青い海と通り過ぎる風にも、やはり癒されるもの。「深呼吸の必要」(篠原哲雄・監督)は、きび刈り隊のアルバイトにやってきた若者7人の一面に広がる、さとうきび(7万本!!)を刈るだけの、ひと夏(35日間)を描いた傑作(それぞれ、実は何処か訳ありでやってきているようだけれど、そこを細かく描かないところが良いんですよね〜)。映画だからこそ成り立つリズム。テレビドラマでは不可能だと思います(ドキュメンタリーになってしまいますよね)。みんなを迎え入れる平良家の「おばあ」の言葉「ならんあれぇ、はじめからしぃなおしぇむさ(ダメになったら、最初からやり直せばいいさ)」が全てを物語っています。(きび刈り隊7人を演じた出演者・香里奈、長澤まさみ、谷原章介、成宮寛貴、金子さやか、久遠さやか、大森南朋)。

深呼吸の必要
http://shinkokyu.jp/

深呼吸の必要

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お楽しみはこれからだ

イラストレーター、デザイナー、映画監督と様々な顔を持つ和田誠さんによる名作映画本「お楽しみはこれからだ」(PART1〜PART7)。映画の名セリフとイラストとコラムで綴る、歴史的名著です。最初の刊行が1975年なので、まだビデオもLDもDVDも無かった時代にスタートしたわけですから、その記憶力と映画愛は本当にすごいものです。未だ文庫化されない点もスゴイ!(和田誠さんのイラストって、ある程度の大きさがある方がよいからこその判断かもしれません‥)。近著では「シネマ今昔問答」と、その続編「 シネマ今昔問答・望郷篇  」がオススメ!(出版元・新書館の若い編集者が質問をして、和田誠さんが答えたものをまとめているのですが圧倒的本数です)

シネマ今昔問答 シネマ今昔問答・望郷篇

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2006-06-13

北欧・西欧・東欧のかわいいデザインたち

北欧、西欧と続いたシリーズ(実際はシリーズ化とうたっているわけではないようですが‥)の3冊目「東欧のかわいいデザインたち」がまもなく発売されます。今回は東欧のソフィスティケートされているわけではないけど、あたたかいレトロティックな手作り感溢れる日用雑貨や文房具、アンティーク刺繍などが紹介されています。で、3冊そろった中では、以前こちらで紹介した「西欧のかわいいデザインたち」(前述「小物・雑貨・文房具本はいつから?」2006-04-15)が一番のお気に入りです。(その前述の中で紹介した「文房具と旅をしよう」も良いですよ〜)

東欧のかわいいデザインたち 西欧のかわいいデザインたち 北欧のかわいいデザインたち―日用品をたくさん集めてみました

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白い世界「雪に願うこと」

「嫌われ松子の一生」は映画全体で2000カット撮影されたそうですが(通常は全体で700カット)、「雪に願うこと」(根岸吉太郎監督)はその逆に、ゆったりとしたカット割りで丹念に、ばんえい競馬に携わる人々のドラマを紡いでいきます(方法論は違えど、どちらも傑作)。白い雪景色に、白く立ち上がる湯気、白い息‥。主人公(伊勢谷友介)の傷ついた心を癒すのは「輓馬」だけではなく、この真っ白な世界でもあるわけです(それは、吹石一恵演ずる女性騎手にとっても‥)。佐藤浩市、小泉今日子が、厩舎の中でそれぞれ父親的、母親的な意味合いを感じさせる役柄で好演(本当に素敵!!)。

雪に願うこと
http://www.yukinega.com/index.html

雪に願うこと (CLUBKS.COM)
http://clubks.com/snow/
佐藤浩市ファンサイトの1コンテンツです。

輓馬 雪に願うこと プレミアム・エディション

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2006-06-12

映画本あれこれ_3・ソフィア・ファイル

「ロスト・イン・トランスレーション」公開時に出版されたソフィア・コッポラ監督を多角的に捉えた本。監督、デザイナー、カメラマンとしてのソフィア・コッポラのパートに分かれていて、それぞれに批評、関係者のインタビュー、ソフィア・コッポラへのインタビュー等が掲載されています。中でも「ヴァージン・スーサイズ」に関してのインタビュー、自身がデザイナーとして立ち上げた「MILK FED 」のスタートに際してのインタビュー記事が興味深い内容となっています。(ミーハー的に「あ!」と思った、ルーカス、タランティーノ、イーストウッドなどの監督との2ショット写真等も掲載)

COLOR of CINEMA blog Edition
ソフィア・コッポラ関連記事
ソフィア・コッポラとアントワネット
(2006-05-16)

ソフィア・ファイル SOFIA・FILE

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タイトルデザイン_11・ファン・ガッティ

今年のカンヌ映画祭で脚本賞、女優賞を受賞したペドロ・アルモドバル監督「VOLVER」。そのアルモドバル監督作品のタイトルデザインやポスターなどビジュアル面をほとんど作成してきたのがファン・ガッティです。タイトルデザインのデビュー作となった「神経衰弱ぎりぎりの女たち」は元々活躍していたファッション雑誌のエディトリアルデザインを思わせるコラージュと引用の嵐。1枚1枚が連なっていく様は、それこそファッション雑誌のようです。その後の「ハイヒール」も「私の秘密の花」もひとつの作品として成立する美しさ。日本公開時にも踏襲された「トーク・トゥー・ハー」のポスターが個人的には大好きです。最新作「VOLVER」のポスターもキレイ! 

バッド・エデュケーション

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嫌われ松子の一生と、親切なクムジャさん

relax(リラックス)7月号に「嫌われ松子の一生(前述・2006-05-22、05-28)」が公開中の中島哲也監督・インタビューと監督が選ぶ映画15本が掲載されています(SPECIAL『嫌われ松子の一生』の中島哲也監督とホームシアターで映像浴!?)。そのうちの1本、前述「タイトルデザイン_1(2006-04-13)」で紹介した「宮廷女官 チャングムの誓い」のイ・ヨンエ主演「親切なクムジャさん」の映画コメントの中で「人に薦められて最近見たんだけど、嫌われ松子の一生に似ているとも言われてます。どちらも刑務所のシーンあるしね‥」と答えていました。確かにテーマとテイストは違いますが、ある種のトーンは似ているかも‥。監督が他に紹介していた作品「ゴッドファーザーズ」「風と共に去りぬ」「天空の城ラピュタ」「東京ゴッドファーザーズ」などなど。詳しくはrelax(リラックス)本誌をご覧下さいね。

goo 嫌われ松子の一生 オフィシャルサイト
http://kiraware.goo.ne.jp/

relax

http://relax.magazine.co.jp/

『嫌われ松子の一生』オフィシャル・ブック 親切なクムジャさん プレミアム・エディション

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2006-06-11

ウディ・アレンとパンフレット_2

前述(2006-06-03)の「ウディ・アレンとパンフレット」の中で記載していない作品の補足。「ブロードウェイと銃弾」この作品は恵比寿ガーデンシネマが開館してから作成され始めたパンフレット「GARDEN CINEMA EXPRESS」の第9号とて発売されたもの。版型はオーソドックスだが2部構成(第1部「ブロードウェイと銃弾」編、第2部「若い世代のためのウディ・アレン・ガイド」編)でインタビュー、エッセイ、コラム、ウディ・アレン Ato Z(辞典)など読み物がすごく充実した仕上がり。作品も最高(ダイアン・ウィーストがアカデミー賞助演女優賞を受賞)。もう1本はミラ・ソルヴィーノがアカデミー賞助演女優賞を受賞した「誘惑のアフロディーテ」。横長の版型にエッセイ、ジャズ・ピアニスト、ディック・ハイマン(ウディ・アレンの多くの作品に参加。「マンハッタン」「ラジオ・デイズ」「ハンナとその姉妹」「ブロードウェイと銃弾」などのサントラの中にピアノでクレジットされています)のインタビュー、シナリオ採録も掲載されています。ちなみに「誘惑のアフロディーテ」、とてもウディ・アレンらしい作品なのに未DVD化(日本版)(←2011年にDVD化済み)です(画像はUS版)。

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黒澤監督の映画セットのような「お店」

前述「花よりもなほ・美術と衣装」(2006-06-10)に記載した衣装デザイナー黒澤和子さんの黒澤組を支えていたもう一つの顔、「食」のプロデュースを行った蕎麦と肉料理のお店「永田町・黒澤」。初めて見たとき(4年ほど前)、本当にビックリした外観(キャピトル東急の斜め下にあるのですが、そこだけ異空間のように突然現れるように建っているのです)。それもそのはずで、黒澤組の美術スタッフが柱の塗りから照明にいたるまで作り上げた、まるで映画セットのようなお店なのです。黒澤監督ゆかりの品や、美術品 に値する黒澤監督自筆の絵コンテなども展示し、小道具も楽しめます。(ちなみに、永田町と聞いて一瞬、躊躇してしまいましたが、1階のそば席は気楽に立ち寄れて、いい感じですよ〜)

永田町 黒澤
http://www.9638.net/nagata/index.html
現在、他にもいろいろな「食」のお店ができています。上記サイトから移動できます。

黒澤明の食卓

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2006-06-10

花よりもなほ・美術と衣装

是枝裕和監督・岡田准一・宮沢りえ主演の「花よりもなほ」。美術が故・黒澤明監督の「羅生門」などに携わった馬場正男さん、衣装が長女の黒澤和子さん(パンフレットに衣装スケッチが掲載されています)と時代劇に関しての超豪華布陣(実際、長屋のセットの見事さ、衣装のおさえた色調の中、各キャラクターに合わせた見立ての素晴らしさはフィルムの中で、いかに映るかを熟知された方のプロのお仕事の見本)で制作された「お話」が「クソをモチに変える話」というところが、なんとも痛快でステキ。ちなみに、黒澤和子さんはこの秋公開の「武士の一分」も担当されています。

追記1
キネマ旬報6月上旬号「花よりもなほ」特集の中で黒澤和子さんの手がけた衣装が解説付きのカラー写真で紹介されています。

追記2
(ここから一瞬、ネタばれ)ラストショットは岡田准一ファンも納得の「いい感じ」のワンショットで終わっていますよね〜
 

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かまわぬの手ぬぐい使い方手帖

「かまわぬ」という手ぬぐいのお店がまとめた、手ぬぐいの使い方あれこれを書いた本「かまわぬの手ぬぐい使い方手帖」(河出書房新社)。なるほど、こんな使い方もあるのか〜と、関心する事頻り。見ているだけで涼しい気分にさせてくれるものや、かわいい図柄等、バリエーションも楽しい。直営ショップは東京のみですがカタログ通販有り。

かまわぬ
http://www.kamawanu.co.jp/top.html

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2006-06-09

イタリア・ボローニャ国際絵本原画展

毎年、イタリア・ボローニャで開催される絵本原画コンクール。今年40回を迎えるコンクールは世界唯一の児童書専門の見本市(Bologna Children's Book Fair)のイベントとして開かれています。その特徴は5点1組という応募規定を守れば、プロ・アマ誰でも応募できる事から、世界中のイラストレーターの登竜門として有名です。(今年は世界79ヶ国2544人ものイラストレーターから応募があり、その中から日本人作家27人を含む16ヶ国92人の作家が入選)。その入選作品の展覧会(板橋、西宮での開催は26回を数える)が7月8日から8月13日まで板橋区立美術館で行われます。その後西宮市大谷記念美術館(8月19日〜9月24日)・四日市市立博物館(9月30日〜10月29日)・石川県七尾美術館(11月3日〜12月3日)・長島美術館(12月9日〜2007年1月7日)と、巡回展が開かれます。(毎回、特別展示が行われます。昨年はオランダのマックス・ベルジュイス、今年はイランのアリレザ・ゴルドゥズィヤン。共にイラストレーター)。デザイナー、イラストレーターはもちろん、家族そろって楽しめる展覧会ですよ。

BOLOGNA FIERA DEL LIBRO PER RAGAZZI
http://www.city.itabashi.tokyo.jp/art/bologna/index.html

Bologna Childrens Bookfair's - Homepage
http://www.bookfair.bolognafiere.it

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2006-06-08

花よりもなほ・是枝裕和監督と葛西薫さん

現在公開中の是枝裕和監督・岡田准一・宮沢りえ主演の「花よりもなほ」(仇討ちという、きな臭いプロットが、なんだか楽しいお話に変わっていく、いい感じで花咲く傑作)。その広告美術を担当したのがサンアドの葛西薫さん(サントリー「ウーロン茶」やユナイテッドアローズの端正な広告を生み出した人)です。「花よりもなほ」以前の是枝監督作品「幻の光」「ワンダフルライフ」「DISTANCE」「誰も知らない」の広告全般も葛西さんによるもの。全てを並べてみると、その美しい文字組にドキドキしてしまいます。(「花よりもなほ」のプレスシートも当然キレイ!!)

花よりもなほ
http://www.kore-eda.com/hana/

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2006-06-07

DVDには、なっていないけれど_5「アカデミー賞グレイテストモメント」

今回はいわゆるアンソロジーものの傑作にして未DVD化の1本(過去にLD化は有り)。1992年に発売された「アカデミー賞グレイテストモメント」です。

以下ビデオ解説より抜粋1971年(第43回)〜1991年(第63回)の授賞式より、ガンと戦うジョン・ウェインの最後の勇姿(1978年)、ハリウッド追放以来20年ぶりの帰還を果たしたチャーリー・チャップリン(1971年)から、監督として栄冠を手にしたケビン・コスナー(1991年)まで、ファン必見のシーンが続々登場。今まで、映画芸術科学アカデミーが門外不出としていた貴重な映像をあつめた、まさに愛蔵版ビデオだ。抜粋ここまで

他にも、20年間のオープニングシーン、主演女優賞、主演男優賞の受賞シーン、プレゼンター、1988年のゴールディ・ホーンとカート・ラッセルが2人でプレゼンターを務めた際の有名なプロポーズシーンやスタローンとモハメッド・アリのステージ上での共演、司会の変遷でのビリー・クリスタルのギャグの数々、ショーン・コネリーとロジャー・ムーアの007共演などが次々と紹介されます。是非、細かいチャプター付きが役立つDVD化してほしい1本です。

参考(LDチャプター)
  1. ライザ・ミネリ
  2. カール・マルデン:オスカーの設立・歴史
  3. オープニング名場面集
  4. ポール・ホーガン:スピーチ
  5. 名ホスト・名スピーチ集1
  6. スタローンVSモハメド・アリ
  7. 主題歌賞
  8. 主演女優賞(70年度~90年度)
  9. アカデミー・ファッション・コレクション
10. 問題発言集
11. マドンナ
12. ハプニング・珍場面集
13. 主演男優賞(70年度~90年度)
14. 007登場
15. 名ホスト・名スピーチ集2
16. アカデミー名曲集
17. 感動の受賞スピーチ集
18. アイザック・ヘイズ
19. 作品賞(70年度~90年度)
20. スターの素顔
21. 今は亡きアカデミー・スター達
22. チャップリンとハリウッド

アカデミー賞―オスカーをめぐるエピソード

アカデミー賞のすべて―From 1928 To 2006 (MOOK21)


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2006-06-06

大島依提亜さんのパンフレット・デザイン

映画季刊誌「QRANK vol.15」の宣材グランプリのコーナーで、前述「ウディ・アレンとパンフレット」の中で取り上げていた、近作「さよなら、さよならハリウッド」「メリンダとメリンダ」「僕のニューヨークライフ」をデザインした大島依提亜さんが紹介されています。確かにこの3作品のバリエーションは際立っていて、次回作はどうするのでしょう?と、勝手に心配してしまいます。次のウディ・アレン公開待機作品は欧米共に評価の高いスリラー「マッチ・ポイント」ですが、まさか、テニスボール型とかラケット型なんてことになったりなんかして‥。(あと、テニスボール型ガチャガチャ仕様とか‥)。いずれにせよ本編共々、スゴク楽しみしています!!ちなみに「かもめ食堂」のプレスシートや「ほえる犬は噛まない(「リンダ リンダ リンダ」のぺ・ドゥナが本格的女優業をスタートした作品。やっぱり走ってますよ〜)」のフライヤーなども大島さんのデザインです。

QRANK
http://www.qrank.net/

Match Point [Music from the Motion Picture]

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2006-06-05

東京の美術館・原美術館

国内の「美術館紹介本」が今年だけでも数冊、出版されていますが、その中の一冊「東京の美術館」は大きい版型で、美術館の成り立ちのエピソードも紹介された見応えのある写真集です。掲載されている中では「原美術館」の中庭が、いきなり空気感を変えてくれる程の清々しさで、とても気に入っています(プラス、中庭に面したカフェダールでは展覧会のイメージに合わせたオリジナル「イメージケーキ」が展覧会会期のみの限定メニューとして楽しめます)。下記写真は、その原美術館に行った際、撮影した一枚。「横尾忠則・暗夜行路」展の時の玄関表示。妙にマッチしていて、もう何年もそこにあるようなイメージです。(クリックすると大きい画像が開きます)

Hara





原美術館

Hara Museum Web
www.haramuseum.or.jp/generalTop.html

東京の美術館

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「あの頃ペニー・レインと」と、聞いて‥

ペニーレインと聞いてビートルズの楽曲「ペニーレイン」を思い浮かべる方もいれば、かつて原宿にあった伝説のお店「ペニーレイン」を思い起こす方もいるかもしれません。ですが「あの頃ペニー・レインと」のペニーレインはゴールディ・ホーンの実娘、ケイト・ハドソンが演じた役名の事(物語自体が1973年、15歳にしてローリングストーン誌のライターになった少年の目を通しての音楽とピュアな恋愛と夢と希望と少しの胸キュンのお話なので、ふたつのペニーレインのイメージは、あながち遠からず‥)。そのケイト・ハドソンの公開作品は本人の明るさやファッションイメージ、演じる役柄も相まって女性ファンが多いんですよね。で、その「あの頃ペニー・レインと」の中でのファッションも70年代が舞台の割には今に通じる「おしゃれ度」で、とてもいいんです。ファー付きコートやレース、フリンジの付いた服にベル・ボトムなどのミックス・コーディネートは数年前にいろいろなパターンで流行っていましたよね。やはり、ここでも前述(2006-05-31・「2006年のリメイク作品、次は?」)と同じく「30年でひと回り」と、いう事なのかもしれません‥。ちなみにケイト・ハドソンは本作でアカデミー賞・助演女優賞にノミネート(ゴールデングローブ賞では受賞)。

あの頃ペニー・レインと
http://www.sonypictures.jp/archive/movie/almostfamous/

あの頃ペニー・レインと デラックス・ダブル・フィーチャーズ あの頃ペニー・レインと

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2006-06-04

着物と日本の色・夏篇

以前、紹介した着物コーディネーター弓岡勝美さんのアンティーク着物コレクション「着物と日本の色」の夏篇の発売が6月20日(予定)に決まりました。表紙を見ても、わかる通り本当に綺麗な本だと思います。

着物と日本の色 夏篇

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スカーレット・ヨハンソンと南禅寺

ソフィア・コッポラ監督「ロスト・イン・トランスレーション」の中でスカーレット・ヨハンソン演じるシャーロットが京都を訪ねるシーンがあります。そこで訪れているのは南禅寺の三門(山門)と平安神宮なのですが、先日、まさにその通りのコースを移動した時に外国人観光客の多さに少しビックリしました。もしかして「ロスト・イン・トランスレーション」の影響?などと、勝手にイメージしてしまいました。(実際は枯山水庭園目的で「ZEN」ということなのでしょうか‥)。折しも、少し前の項目(2006-04-10、他)に書いた「藤田嗣治展」が平安神宮・横の京都国立近代美術館で始まったばかりです。鑑賞の際は、少し足を延ばして「気分はスカーレット・ヨハンソン」なんていうのは、いかがでしょうか?

Lost In Translation
http://www.lit-movie.com/

大本山南禅寺
http://nanzenji.com/

京都国立近代美術館
The National Museum of Modern Art, Kyoto
http://www.momak.go.jp/
「藤田嗣治展」・水彩作品の展示替えがあります。上記HPより確認できます。

生誕120年 藤田嗣治展
〜パリを魅了した異邦人〜
http://foujita.exh.jp/

ロスト・イン・トランスレーション

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2006-06-03

ウディ・アレンとパンフレット

毎回、楽しみにしているのがウディ・アレンの映画パンフレット。ミニシアター系での上映に変わってからのバリエーションの多さは特筆もの。公開順ではありませんが以下の通り。「僕のニューヨークライフ」2種類の折り畳んだマップ仕様で出来ていて、片方にはホントにマップ(New York old mop)が描かれていてロケーションガイドになっています。(更に表紙がマップフォルダ仕様)「ギター弾きの恋」黄色のパンフ本体を収納するアウターケースのショーン・ペンの座っている月が切り抜かれていて本体の黄色が見える、おしゃれな仕様。「さよなら、さよならハリウッド」ヴァル(ウディ・アレン)のびっくりメガネ(スリーヴのウディ・アレンのメガネ部分が型抜きされていて下地の縦波線柄が動いて目が回っているように見える)と「すごろく」付き。「地球は女で回ってる」シーンを掲載したミニブック(ホントにミニ)付き(危うく無くしかけましたが‥)「おいしい生活」表から見ると普通のパンフレット、反対から見ると映画シーンによるPhotoコミック仕様(セリフの吹き出し付き)。「メリンダとメリンダ」喜劇と悲劇の2つの話通りにパンフも左右別々にThe Comedy VersionとThe Tragedy Versionに分冊されたものが貼付けられています。「セレブリティ」タブロイド紙をイメージした超大型パンフ(ポスターのように巻いてビニールに入れて発売されていました)。あと、サイズではCDよりひと回り大きい正方形の「スコルピオンの恋まじない」も物語同様、小粋です。最後に「世界中がアイ・ラヴ・ユー」。オーソドックスですが縦に長い版にシナリオ採録も収録されていて色もデザインも綺麗で個人的には一番良いと思っています(淀川長治さんの嬉しさ溢れた批評が素晴らしい。「これぞ今年のベストワン」と書いている通り、ホントにベストワンに選んでいました)。

追記1
「世界中がアイ・ラヴ・ユー」のパンフレットデザインは、TV情熱大陸にも登場した鈴木誠一デザイン室によるもの(村上龍さん他多数の作家の装丁を行っています)

追記2
「セレブリティ」は当時のレオナルド・ディカプリオ人気(「タイタニック」公開後)に伴ってロードショー系の上映でした。

さよなら、さよならハリウッド メリンダとメリンダ オリジナル・サウンドトラック

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写真集「FEMME FATALE」

ヘア・スタイリストのSerge Normantがハリウッドスターやトップモデルを起用して20世紀の美を辿る写真集「FEMME FATALE」(2001年刊行)。ヒラリー・スワンクやスーザン・サランドン、ジュリアン・ムーアなどが様々な年代のファムファタールを演じています。フォトグラファーはMichael Thompson。とても、おしゃれな写真集です。残念ながら日本版は出ませんでした。どこか出版してくれないものでしょうか‥。ちなみに表紙はジュリア・ロバーツ。洋書専門店などで見かけたら是非、ご覧下さい。

Femme Fatale

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2006-06-02

ジャケガイノススメ

ジャケガイノススメ—Beautiful Covers(土橋一夫・著)」は、いわゆる「ジャケ買い」してしまいそうなデザイン的にもビジュアル的にも美しいレコードジャケットの数々をオールカラーで紹介したステキな本です。前日(2006-06-01)繋がりで言うと「ゴールディ・ホーン」が唄っているレコード(CD化されています)のジャケットやカンヌ映画祭パルムドールを受賞した「男と女」のフランス版のサントラ(パルム・ドールの文字が‥!)など映画にまつわるジャケットも数多く収録されています(「バーバレラ」や「ミッシェル・ルグラン」ものとか)。もちろんジャズ、ボサノバ、フレンチポップスなどの50〜70年代のPOPなジャケットのオンパレードです!!デザイナーにとってはインスピレーションの源!!スタイリッシュにしてレトロモダン、眺めても楽しい一冊!

MYCOM BOOKS - HOME
http://book.mycom.co.jp/
出版元のサイトです

ジャケガイノススメ―Beautiful Covers  

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2006-06-01

DVDには、なっていないけれど_4

前日(2006-05-31)の項目「2006年のリメイク作品、次は?」にも書いた「大陸横断超特急」も未DVD化作品ですが、その脚本を執筆したコリン・ヒギンズ監督のデビュー作「ファール・プレイ」も同じく未DVD化作品です。おもいっきり若いゴールディ・ホーン(この頃のゴールディ・ホーンとケイト・ハドソンの姿はよく似てます)のはじけ方が抜群のサスペンス・コメディ。〜以下ビデオ解説より抜粋事件の発端はハイウェーを疾走する一台の車。離婚したばかりのグロリア(ゴールディ・ホーン)は、人恋しさも手伝って若い男を車に乗せた。ところが、約束した映画館で奇妙なフィルムを彼女に手渡した途端、男は何者かに殺されてしまう。あわてて助けを呼ぶが、その死体が消失。果たして彼女の運命は‥。グロリアの親友の刑事役にチェビー・チェイス。「大陸横断超特急」「ファール・プレイ」ともに、ヒッチコック型巻き込まれサスペンスを踏襲している傑作。

サボテンの花

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