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2006-06-19

「真珠の耳飾りの少女」とラピス・ラズリ

17世紀のオランダ、寡作の天才画家フェルメールが描いた最も有名な作品、真珠の耳飾りの少女(通称・青いターバンの少女)。その肖像画に描かれたモデルの少女とフェルメールとの秘められた物語。

使用人としてフェルメール(コリン・ファース)の家にやってきた少女グリート(スカーレット・ヨハンソン)が、次第に芸術的センスをのぞかせいてくシーンがとても秀逸でした。フェルメールの妻からアトリエの窓を拭くように言われたとき、「光の感じが変わってしまうのでは・・・」と返したり、制作途中の絵画に描かれている置物の配置を変えて逆にフェルメールに想像力をあたえたり、ブルーの色の下に黒色がおかれている事を見つけたりと、とても、さりげなく描かれていました。

フェルメールといえば、この「真珠の耳飾りの少女」でもターバン部分に使われていた印象的な青い色が特徴のひとつです。映画中、絵の具を鉱物から作るシーンが登場しますが、この青を作るための原材料「ラピス・ラズリ」は当時のオランダでは黄金にも匹敵するぐらい貴重で高価なものでした。(その「ラピス・ラズリ」から作られる青の色名「ウルトラマリン・ブルー」は「海を超えて渡ってきた青」という意)。一説には「真珠の耳飾りの少女」の神秘性や魅力はエジプトのピラミッドや中世の大聖堂にも使われてきたとされる歴史に裏打ちされた「ウルトラマリン・ブルー」の青を用いたことによるものではと言われるほど深い意味合いを持っているそうです。フェルメールは他の絵画にも、この「ウルトラマリン・ブルー」を多く使用しており、画家本人としてもこの青に魅せられていたと言えるのではないでしょうか。

COLOR of CINEMA blog Edition
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(2006-06-04)

真珠の耳飾りの少女
http://www.gaga.ne.jp/pearl/

真珠の耳飾りの少女 通常版

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