衣装デザイナー_2
イーデス・ヘッド(Edeth Head)の時代
1938年、映画衣装と言えば、この人。
イーデス・ヘッド(イデス・ヘッド)がチーフデザイナーとして登場する。(それまでチーフデザイナーは総て男性が占めていた中、1927年からデザイナーとして下積みを積んだ後、先のトラヴィス・バントンの後継者としてパラマウント映画の衣装チーフデザイナーとなる)約60年に及ぶキャリアの中で関わった作品は1000本を超え、まさにハリウッドの衣装デザインの天才と呼ぶにふさわしく、ありとあらゆるジャンルの衣装を手がけた。
中でもオードリーヘップバーンとグレース・ケリーの衣装デザインは特に有名です。「麗しのサブリナ」でのサブリナパンツは世界中で大流行しました。(尚、「麗しのサブリナ」「ティファニーで朝食を」のドレスはヘップバーンお気に入りのクチュリェ、ジバンシーの手によるもの)「ローマの休日」にせよ「麗しのサブリナ」にせよ、ヘップバーンのカジュアルな衣装部分のチャーミングさはイーデス・ヘッドによってクリエイトされたと言っても過言ではありません。
グレース・ケリーの衣装は"クールビューティー"と形容されていた通り、とても優雅なものが多かったのが特徴です。「ダイヤルMを廻せ!」「裏窓」「泥棒成金」などヒッチコック監督ご指名で衣装を担当しました。
また、「スティング」で初めて男性の衣装をデザインしアカデミー衣装賞を受賞している。(1930年代の衣装が粋でかっこいいです。映画も抜群の出来なので未見の方、オススメです)
イーデス・ヘッド(Edeth Head )
アカデミー衣装賞を8回受賞
(ノミネートは34回)
アカデミー衣装賞受賞作
・女相続人(1949)
・イヴの総て(1950・白黒)
・サムソンとデリラ(1950・カラー)
・陽のあたる場所(1951)
・ローマの休日(1953)
・麗しのサブリナ(1954)
・よろめき珍道中(1960)
・スティング(1973)
(1948年から1966年まで衣装デザイン賞は白黒部門とカラー部門の2部門に分かれていた)。他にも「シェーン」「サンセット大通り」「レディ・イヴ」など
※付記
作家の小林信彦さんがオードリー・ヘップバーンとグレース・ケリーともに共演者はオジサンばかり。と、書いていました。なるほど、そういえばそうなんですよね。
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