「M:i:III」「デスノート」対立の構図
(推論)「デスノート - DEATH NOTE - (前編)」と「M:i:III (M : i : 3)」2本の映画に共通しているのは対立の構図である。
※ネタバレの恐れ有りですので未見の方は、すぐにパスして下さい。
前述の通り、オープニングからいきなりクライマックスとも呼ぶべきシーンを持ってきた「M:i:III (M : i : 3)」。ここで敵となるディヴィアン=フィリップ・シーモア・ホフマンとイーサン=トム・クルーズとの対立構図をはっきりさせる事によって観客は、これから始まる映画の中で無意識に、この二人のことを軸に物語を追っていく事になります。その事によって「裏切り者」が誰であるのかが1次元的な見方になってしまい、本編中に出てくる「実は‥本当の裏切り者は‥」の決め手となるセリフを見過ごしてしまうように考えられているのではないでしょうか?
もし、オープニングに対立構図を持ってこずにイーサンの日常生活部分(自宅でのパーティシーン)から始まっていたら、かなり平板になっていた気がするのですが、いかがでしょうか?
そして、「デスノート - DEATH NOTE - (前編)」。言わずと知れた「ライト」と「 L 」の対立構図。こちらは前後編、通して見た時に更に「はっきり」と浮かび上がるように設計されているのでは? 現に「デスノート - DEATH NOTE - (前編)」の最後の最後に、やっと「ライト」と「 L 」が顔を合わせた所で「つづく」形になっているのですから(わざわざ、そこまで集約させて‥)。また、秋野詩織という原作に無いキャラクターを登場させる事によって、すんなりと後編へ繋がるブリッジ的役割を形成させている事も見逃せない。後編は弥海砂が加わる事によって図式がどう変わっていくのか(雑誌・映画秘宝の戸田さんへのインタビューではL側に付くような事を喋っていますが‥)いずれにせよ、楽しみなところであります。
※付記(驚愕)
日テレ、スゴイコトヲヤルモンダ‥
本編の冒頭数分間を公開中に放送してしまったのですから(これは本当に初?の出来事?)。
※付記(蛇足)
リンゴ大好き死神リューク、Apple大好き「 L 」(Macでした)。ちなみに映画館が座席指定の場合は、やっぱり「 L 」の何番で観るのが通。(ほんとに蛇足)
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