「ブロークン・フラワーズ」に花束を
本当にいるかどうかもわからない息子の母親を求めて20数年前の恋人たちを訪ねていくドン(ビル・マーレイ)。その、かつての恋人たちを演じる女優陣が豪華。ジュリー・デルピー、シャロンストーン、ジェシカ・ラング、フランシス・コンロイ、ティルダ・スウィントン。他にクロエ・セヴィニーもジェシカ・ラングの博士助手で出演。突然現れる、かつての恋人ドンへの対応が、それぞれおもしろい。(戸惑い50%だったり、気まずい空気100%だったり)夕食のメニュー、エピソードにも、かつての恋人たちとドンとの関係性が出ていて笑えます。
そして、キーワードは「ピンク」
突如届いた息子探しのきっかけとなる手紙がピンク、文字がピンク、ピンクのスーツ、ピンクのバスローブ、ピンクの名刺、ピンクのパンツ、ピンクのタイプライター‥ドンが持っていくピンクの花束。「ピンク」の手紙から連想してすぐに「ピンク」のものに目がいってしまう‥(そういう事ってありますよね。気になってしまうと何にでも関連づけとしまう事って‥それが的外れな事であっても‥)
果たして息子探しのきっかけとなる手紙を出したのは誰なのか‥(ジム・ジャームッシュ監督は「これ」と答えを出していないようで実は最初に提示されていた気がするのですが‥いかがでしょうか?)
付記
ドンの旅に止めを刺す元恋人ペニー役に「ナルニア国物語 / 第一章:ライオンと魔女」のあの「魔女」役のティルダ・スウィントンがナルニア同様、こわ〜く演じていました。
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