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2006-07-17

「空中庭園」ピンクのオブラート

映画「空中庭園」の公開時に発売され、あまりにも素晴らしい内容のため現在は書店でも入手可能になった経緯を持つパンフレット。スタッフインタビュー、撮影日誌、シナリオ決定稿、そして原作者・角田光代さんによる「空中庭園」の続編「夜道の家族」などを収録。その中にこんな事が書かれていました(インタビューより再構成)。映画の中で小泉今日子さん演ずる絵里子は最初から最後までピンクのコートを着ている(ポスター等に使用された非常にキャッチーなイメージ)。これは衣装の宮本まさ江さんの手によるもの。本当は暗いにもかかわらず、オブラートに包まれたようにピンク色を身につけ頑に自身を守っている絵里子という設定。逆に周りの出演者は全体に黒っぽい衣装でピンクを際立たせています。また、美術の原田満生さんは家族を記号化したマルをキーワードとして数多くセットや小道具、ロケ地などに登場させています。ランプシェード、テーブル、そしてマットも、更にショッピングセンターの観覧車もマル。(余談ですがカメラも不安定を表すかのように、よく回っていました‥)。その他にも映画に携わった方の興味深い話がいっぱい読める内容となっています。

空中庭園
http://kuutyuu.com/

空中庭園 通常版 映画『空中庭園』パンフレット 空中庭園

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コメント

TBありがとう。
当日、このパンフレット手に入らなかったので、書店で探すとしましょう。

投稿: kimion20002000 | 2006-07-26 21:01

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» NO.135「空中庭園」(日本/豊田利晃監督) [サーカスな日々]
「空中庭園」の角田光代は、 「ウホッホ探検隊」の干刈あがたを、後継している。 角田光代の「空中庭園」が映画化されると聞いたとき、僕はふと、1992年に惜しまれつつ夭折した女流作家干刈あがたの「ウホッホ探検隊」のことを思い出した。この小説は1986年、根岸吉太郎監督で映画化されている。 干刈あがたは1943年生まれ。全共闘運動を体験し、その後ライターとして活動し、純文学作家としてのデヴューは198... [続きを読む]

受信: 2006-07-26 19:05

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