ティム・ヴァートンのコープスブライド
公開後に人気があがっていった「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」と同じティム・ヴァートン監督によるストップモーションアニメ作品「コープスブライド」。VoiceCastは盟友ジョニー・デップ、私生活でも監督のパートナーであるヘレナ・ボナム=カーター。
まず始まってすぐに気がつくのが、その色彩感覚。まるで死後の世界のようにモノクロに近い彩度の低い色彩で描かれた町や人々の様子に驚かされます。一瞬、もしかしてずっとこの色調?と思っていたら死者の世界は一転してケバケバしい原色の洪水。これは美術のアレックス・マクダウェルとセットディレクターのネルソン・ロウリーによるコンセプトに基づいて設計されたものでした。「生者の世界は実は人々に活気も希望もなく、みんな悲しそうで、陰気で味気なくて死んだような場所なんだ。ところが、死者の世界は人生を貧欲にむさぼる生き生きとした死んだ人たちでいっぱい。だから、生者の世界は本質的にグレーっぽくて重苦しい感じ、そして死者の世界は無秩序で混沌としていて、かつカラフルなものにしようと決めた」とインタビューで語っていました(プレスより引用)。
「チャーリーとチョコレート工場」にも出演していたクリストファー・リーとディープ・ロイ(あのウンパルンパ)も声の出演をしていて、ヴァートン監督ファミリー総出演のいかにもハンドメイドな素敵な作品になっていました。音楽はもちろんダニー・エルフマン。
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