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2006-11-26

DVDにはなっていないけれど_10

最近、村上春樹氏の手によって新訳版「華麗なるギャツビー」が刊行されたスコット・フィッツジェラルドの未完の小説「ラスト・タイクーン」(公開年度1976年)・ふと目に留めた若き女性。そこに亡き妻の面影を見た。心を強く動かされる男。二人の運命の出会いであった…。愛してはならない女と、愛されてはならない男。この二人の愛が、黄昏のハリウッドに燃え上がってゆくー(ここまで公開時のフライヤーより記載)。プロデューサー、サム・スピーゲル、監督はエリア・カザン(亡くなったのは2003年だが「ラスト・タイクーン」が最後の作品となった)、音楽にモーリス・ジャール、キャストはロバート・デ・ニーロ(主人公のモンロースター役)、トニー・カーティス、ジャンヌ・モロー、ロバート・ミッチャム、ジャック・ニコルソン…。この作品、何故かDVD化どころかビデオ化もされていません(実は筆者も未見)。小説は第6章・第1エピソード(このエピソードを書いた翌日に急死)で終わっており要約とノート(シナリオ製作過程のようで興味深い内容)が続いて収録されています(大貫三郎訳・角川文庫版を参考)。ラストタイクーンとしてハリウッドに君臨した男の愛と悲しみの半生〜。是非、作品として見てみたい一作です。
ノートの最後の一行には、こう記されています。
「行動は性格である」

グレート・ギャツビー 愛蔵版 グレート・ギャツビー

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