幸せの一瞬「天使の卵」
長くベストセラーを続けている村山由佳・原作「天使の卵」の映画化。物語・美大を目指す浪人生の歩太(市原隼人)は偶然、電車に乗り合わせた春妃(小西真奈美)に一目惚れをする。しかし彼女はガールフレンド夏姫(沢尻エリカ)の姉だった。うまくいくはずはないと迷う気持ちの中、ふたりは惹かれ合っていく。そして…。注・ここより以下、一部内容に触れています。最近の日本映画のパターンになっていると言われている(批判も出てきている)主人公が亡くなる話だが欠落(あるいは喪失)は相手や周辺の人々との関係性や意外な一面などを浮かび上がらせる手法として「あり」だと思うのですが、いかがでしょうか?(見せ方に違いは出てきますが、そこが脚本と演出にかかってくるところ)。監督は富樫森(「ごめん」は、よかったですね〜)。
幸せの一瞬(その色彩)
ラスト、失意の歩太が再び絵筆を持つきっかけとなる一言「お姉ちゃんね、桜色のセーターを着て同じ桜色の毛糸、選んでたの、で、そこだけ季節が違うみたいに見えて、そしてとても幸せそうで」( 注・正確な台詞採録ではありません )
MEMO1
テレビ朝日で続編の「天使の梯子」が放映されましたが、いろいろと「天使の卵」と繋がる形に(例えば描かれている春妃の絵や夏紀の好きな詩の使い方など。尚、Castは歩太が要潤、夏姫がミムラへと代わっていました)。
MEMO2
ちなみに劇中、歩太と夏紀が背中合わせで座っている(喫茶店の設定?)場所は前述(若冲と江戸絵画展・京都・2006_10_23)の京都国立近代美術館から市立美術館側を向いた常設展示入り口前のソファ(だと、思います、平安神宮の鳥居が見えているし…)
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