映画的 ! コニー・ウィリス
「リメイク」というタイトルもずばりのデジタル俳優だけで映画を撮るようになったハリウッドを舞台とした小説があったり、映画の話が会話(かなり性格付けになっている)に頻繁に出てくる「航路」など「映画的」お楽しみたっぷりの小説を書いているアメリカSF界の女王、コニー・ウィリスの短編集「最後のウィネベーゴ」が出ました。
4編収録されていますが合わせて12個の賞(ヒューゴー賞・ネビュラ賞・SFクロニクル誌読者賞・ローカス賞など)を受賞している傑作ばかりですよ。犬が絶滅してしまった近未来のアメリカで孤独な男が出逢う、ささやかな奇蹟を描いた表題作はもちろん抜群だが、その他の3作品はコメディ寄りで、とても楽しい!!一昨年発刊されたタイムトラベルもの「犬は勘定に入れません」もドタバタ度満載で、しかも誰も死なない素敵な小説。
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