小林信彦「イエスタディ・ワンス・モア」「ミート・ザ・ビートルズ」
前述「バブルへGO !! タイムマシンはドラム式」に続いてタイムマシン( Thyme Leapもの)繋がりで「キュートな小説を(※)」。小林信彦「イエスタディ・ワンス・モア」とその続編「ミート・ザ・ビートルズ」(現在、単行本・文庫本共に入手困難だそうです)。急死した育ての親であった叔母のアパートで目覚めたとき、そこは1959年の東京だった。タイムスリップした主人公・桐島夏夫に巻き起こる30年のカルチャーギャップ、そして彼は自分が生まれる前の叔母と再会してしまうのだが…。映画ネタ、小説ネタ、ビートルズネタ(来日時を軸に展開するのが「ミート・ザ・ビートルズ」)、変わってしまった東京の風景ネタを織り込んで、すご〜く読みやすい文体で読後感も抜群の小説ですよ(是非図書館で)。吉田秋生さんの挿画も素敵。
※キュートな小説
著者が巻末の作者ノートに記載した言葉。
※映画のコラム
映画ファンならお馴染みの小林信彦さんの映画批評やコラム(「コラムは〜」シリーズも現在は入手しにくくなっていますね〜。是非、通巻で再版もしくは全集的に発刊してほしいものです)。
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