オードリー・ヘップバーン「おしゃれ泥棒」
オードリー・ヘップバーン主演、ウィリアム・ワイラー監督(「ローマの休日」)「おしゃれ泥棒」(1966年)。父親が贋作の名人で、その絵を美術館に寄贈する事に胸を痛めている娘ニコル役をヘップバーンが演じています。美術商に雇われた探偵(ピーター・オトゥール)がニコルに一目惚れしてしまい、逆に父親が寄贈した絵を美術館から盗み出すはめに陥るという、おもしろい設定のロマンティックコメディ。ヘップバーンのめまぐるしく変わるファッションはタイトル通り、とても「おしゃれ」( 衣装はGIVENCHY、ジュエリーはCartier、有名な白のサングラス姿はこの映画。なお原題はHow To Steal A Million )。額縁に絵画のメインタイトルデザインはCINEFX/PHILL NORMAN。
この映画のヒント(参考?)となったと言われているのが実在の贋作者、ハン・ファン・メーヘレン。メーヘレンはフェルメールの贋作「キリストと悔恨の女」をナチスに売り渡した罪で捕まる事となるが国家反逆罪の罪よりも贋作者としての罪の方が軽いということで、実は自分は贋作者だったと名乗り出る。その証明のために法廷で実際に作品を描いてみせるという美術史に残る一大事件でした。
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