« フライパンと赤いペディキュア「魂萌え!」 | トップページ | アジアの風「墨攻」 »

2007-02-03

フワフワのゆらゆら「スキャナー・ダークリー」

「ウェイキング・ライフ」で使用されたロトスコープ(※)を更に深めて制作されたリチャード・リンクレイター監督の新作「スキャナー・ダークリー」(原作フィリップ・K・ディック)。ただ、DigitalCameraで映したOriginalDataにペイントをしていくだけではなく、レイヤーを重ねること(およびフレーム間の流動的な彩色)によって表現された「グニャグニャ・フニャフニャ・ゆらゆら感」が独特の気持ち悪さと心地よさを同居させている。物語・今から7年後の近未来のロサンジェルス郊外。麻薬捜査官ボブ・アークター(キアヌ・リーブス)は、究極のドラッグ「物質D」の供給源を突きとめるため「おとり捜査」を開始していた。しかし、何者かの「タレコミ」により、いつの間にか自身が監視されるはめに陥る。さらに「物質D」の影響もあり次第に人格が分裂していく悪夢に苛まれていく。出演は他にウィノナ・ライダー、ロバート・ダウニーJr、ウディ・ハレルソン(この内容にこのキャスティング !! それ自体がすごいなぁ〜)

ウェイキング・ライフ

※ロトスコープ作業は「Combustion 4」や「AfterEffects」などのエフェクトツールではなく専用のSoftware(CNET Japanによると「Rotoshop」)により作成された。
※余談だが今年リリースされるレタッチソフト「Photoshop CS3」から動画がサポートされることになっており「ロトスコープ的、似た表現作品」が多数出てくるのでは?と予想されます。

スキャナー・ダークリー
http://wwws.warnerbros.co.jp/ascannerdarkly/

スキャナー・ダークリー

|

« フライパンと赤いペディキュア「魂萌え!」 | トップページ | アジアの風「墨攻」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: フワフワのゆらゆら「スキャナー・ダークリー」:

» スキャナー・ダークリー [八ちゃんの日常空間]
デジタルロトスコープアニメーションという名称が付いた手法だが商標とか特許とかの関係だろうか。何でも名前を付けて登録するのが商業主義アメリカだからね。 というわけで、この映画は近未来に横行しる麻薬を取り締まる囮捜査官が、その麻薬に溺れてしまう話だが、背景に...... [続きを読む]

受信: 2007-02-03 01:27

» 『スキャナー・ダークリー』  [ラムの大通り]
----おつ、遂に公開前の映画の紹介だね。 「うん。これはずいぶんと前に観ていたんだけど、 いま、ちょっと思い出して。 『ビフォア・サンセット』などで根強い人気を持つ リチャード・リンクレイター監督が 『ウェイキング・ライフ』と同じ手法で作った映画なんだ」 ----『ウェイキング・ライフ』って ロトスコープによるデジタル・アニメーションだったよね。 「そう、アニメーションで人物の動きをリアルに表現�... [続きを読む]

受信: 2007-02-03 01:44

» スキャナー・ダークリー [knockin' on heaven's door]
A Scanner Darkly 「現在から7年後」の近未来。「物質D」というドラッグが蔓延する世界で、自分で自分を監視することになる麻薬捜査官のお話。 気になる監督のひとり、リチャード・リンクレーターの最新作は、実写映像をデジタル・アニメ化した「ロストコープ」なる...... [続きを読む]

受信: 2007-02-03 22:32

» 『スキャナー・ダークリー』 [かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY]
リンクレーター作品としては好み系じゃないけれど、おもしろいSF世界。 今からほんの7年先の近未来、ロサンジェルス郊外のオレンジ郡アナハイム。覆面麻薬捜査官のボブ・アークターは、ドラッグ“物質D”の供給源を突きとめようと、自ら“物質D”を服用し、常習者たちと自宅で共同生活をおくる“おとり捜査”を開始していた。フィリップ・K・ディックのSF小説「暗闇のスキャナー」(77)が原作。実写映像にデジタル・ペインティングを施してアニメーションに変換するデジタルロトスコープアニメーションという技法によって映... [続きを読む]

受信: 2007-02-04 21:44

» スキャナー・ダークリー [カリスマ映画論]
【映画的カリスマ指数】★★★★☆  現実の闇・自分の闇を直視できるか?   [続きを読む]

受信: 2007-02-05 22:39

» 映画「スキャナー・ダークリー」 [しょうちゃんの映画ブログ]
2007年5本目の劇場鑑賞です。スクール・オブ・ロック」「ビフォア・サンセット」のリチャード・リンクレイター監督作品。SF作家フィリップ・K・ディックの『暗闇のスキャナー』を、「ウェイキング・ライフ」で試みたデジタル・ペインティング手法を用いて映画化した近未来...... [続きを読む]

受信: 2007-02-07 16:49

« フライパンと赤いペディキュア「魂萌え!」 | トップページ | アジアの風「墨攻」 »