ラストショー「さよなら映画館2」
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昨年公開されて数々の映画ベストテンにランクインされたギレルモ・デル・トロ監督作品「パンズ・ラビリンス」(第79回アカデミー賞では撮影賞、美術賞、メイクアップ賞を受賞)。その世界観はまさにイメージの洪水。DVD BOXが発売されたので、さっそく再見しました。
物語・フランコ政権下のスペイン。その軍の大尉である義父を好きになれない少女オフェリア。ある日、妖精に導かれ森の迷宮で牧神パンから「ある秘密」を聞かされる。そして…
そのDVDでギレルモ監督がオーディオ・コメンタリーの中で色彩について語っている部分。
現実世界は寒色系の青で、魔法の世界は暖色系の金色が使用され、2つの世界の中間にあたる地下は緑にしたそうです。
監督曰く「だから地下はコケだらけだ」「オフェリアが着ているセーターも緑にしてある」(メイキング映像でオフェリア役のイバナ・バケロが衣装部屋を案内しながら「私の衣装、緑ばかりです」とコメントしています)。
※MEMO
映画公開時の宣伝デザインは大島依提亜さん(絵本型のパンフレットが秀逸!!)
※追記(2010_07_17)
4号発行されたフリーペーパーも秀逸!
PAN'S LABYRINTH パンズ・ラビリンス
http://www.panslabyrinth.jp/
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相変わらずのオフビートなユルユル感で独特の世界を醸し出すウェス・アンダーソン監督「ダージリン急行」。本編の始まる前にプロローグともPART1ともよべる「ホテル・シュヴァリエ」がくっついています(短編とはいえ、きっちりエンドクレジットもついているし、共演はナタリーポートマンだし…)。
物語・父の死をきっかけに疎遠になっていた3兄弟が、もう一度家族としての絆を取り戻そうとインドの旅にでるのだが…
3兄弟にオーウェン・ウィルソン、エイドリアン・ブロディ、ジェイソン・シュワルツマン。アンダースン監督の前作に出ていた「あの人」やこの3兄弟の母って言われて納得の「あの人」が出ていたりと思わずニンマリしてしまうキャスティング。
そして、もうひとつの楽しみ、美術と衣装。
本物の10台の列車を借り切って撮影された列車内装デザインはマーク・フリードバーグ(細かいところがいろいろ素敵)。衣装は「マリー・アントワネット」の世界から一転、大御所ミレーナ・カノネロ。最初は公表されていなかったため、後々になって騒がれだしたスーツケース・デザインはルイ・ヴィトンのデザイナー、マーク・ジェコブス(椰子の木やキリンや象が配されていて、かわいい)
音楽も例によって素晴らしい(ザ・キンクスからストーンズ、サタジット・レイ作品までバラエティに富んでいる)。上映終了後、ご年配の方がサントラ盤を買って帰る姿をみかけましたよ(年代関係なくセンスのいい選曲は届いているということですよね〜)。
THE DARJEELING LIMITED
http://microsites2.foxinternational.com/jp/darjeeling/
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注・内容に触れています。
「このコインは1958年製造だから今、この手元に来るまでに22年旅をしてきた事になる」途中、荒野にポツンと佇む雑貨店での会話。そしてラスト…「おれはコインのように生きてきた」。あまりに有名になったオカッパ・ヘアースタイルでのハビエル・バルデム演ずるアントン・シガーの台詞(台詞はスクリプトからの記載ではないので正確ではありませんが…)。まさにコインの裏表(いろいろな意味が含まれている)のように生真面目な追跡者を演じてアカデミー賞を手にしました(おそらく長く記憶に残るであろうキャラクター)。
撮影監督はロジャー・ディーキンス。9作品連続登板でコーエン兄弟との息もピッタリ。今作はシネマスコープで撮影されており、テキサス、ニューメキシコの風景を乾いた砂埃とともにパースペクティブに描きだしている。衣装メアリー・ゾフレス、音楽カーター・バーウェルもコーエン組の常連。
トミー・リー・ジョーンズ演ずるベル保安官は最後の最後までシガーという「影」を追いかける形になっていて(ニアミスはあるが面と向かわない)、それがそのままラストの長い会話の意味(見た「夢」の話とも)と繋がっている。
ノーカントリー
http://www.nocountry.jp/
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「ラストショー」といってもピーター・ボグダノビッチ監督の傑作MOVIEの話でも浜田省吾さんの楽曲の話でもなく昨今の映画館(シネコンではなく)の閉館のはなし。
関西ではこの3〜4年の間に相当数の映画館が閉館されシネコンへと変わっていきました。
2004年2月1日に南街会館(1953年オープン)、2006年1月29日に京都宝塚会館(1935年10月オープン)、京極東宝(1954年12月オープン)、2007年9月24日に三番街シネマ(1975年4月オープン)がそれぞれ閉館しました。
BLOGのコンセプトとは少し外れますがひとつのメモリアルとして記載しておきたいと思います。
写真は告知用のフライヤーと三番街シネマのスクリーン(シネマ1)と外観、チケット売り場です。
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一族にかけられた呪いのために豚の鼻を持って
生まれたペネロピ(クリスティーナ・リッチ)の
ありのままの自分を見つけるまでを描くファンタジック・
ロマンティック・ラブストーリー
外に出ることが出来ないペネロピの部屋の赤が
鮮やか(赤い色がキーカラーとなって舞台自体を
華やかなものにしています)
監督はマーク・パランスキー。
初長編監督作とは思えない見事な語り口と美意識で、
とってもキュートな映画を作り上げています。
衣装はウディアレン監督のここ最近の2作品「マッチポイント」
「タロットカード殺人事件」を手がけたジル・テイラー
(街へ飛び出したペネロピのコートとマフラーは
作品のトーンにピッタリ!でステキ)
パンフレットデザインは岩波眞理さん。
(こちらも映画にピッタリのイメージ!!)
ペネロピ
http://www.penelope-movie.com/
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MoMAにて開催中のCOLOR CHART展
色に関してのコンセプチュアルアートなどが展示されています。
そのOn-line exhibitionが秀逸です。
COLOR CHART
http://www.moma.org/exhibitions/2008/colorchart/
MoMA
http://www.moma.org/
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