アフタヌーンは「ダージリン急行で」
相変わらずのオフビートなユルユル感で独特の世界を醸し出すウェス・アンダーソン監督「ダージリン急行」。本編の始まる前にプロローグともPART1ともよべる「ホテル・シュヴァリエ」がくっついています(短編とはいえ、きっちりエンドクレジットもついているし、共演はナタリーポートマンだし…)。
物語・父の死をきっかけに疎遠になっていた3兄弟が、もう一度家族としての絆を取り戻そうとインドの旅にでるのだが…
3兄弟にオーウェン・ウィルソン、エイドリアン・ブロディ、ジェイソン・シュワルツマン。アンダースン監督の前作に出ていた「あの人」やこの3兄弟の母って言われて納得の「あの人」が出ていたりと思わずニンマリしてしまうキャスティング。
そして、もうひとつの楽しみ、美術と衣装。
本物の10台の列車を借り切って撮影された列車内装デザインはマーク・フリードバーグ(細かいところがいろいろ素敵)。衣装は「マリー・アントワネット」の世界から一転、大御所ミレーナ・カノネロ。最初は公表されていなかったため、後々になって騒がれだしたスーツケース・デザインはルイ・ヴィトンのデザイナー、マーク・ジェコブス(椰子の木やキリンや象が配されていて、かわいい)
音楽も例によって素晴らしい(ザ・キンクスからストーンズ、サタジット・レイ作品までバラエティに富んでいる)。上映終了後、ご年配の方がサントラ盤を買って帰る姿をみかけましたよ(年代関係なくセンスのいい選曲は届いているということですよね〜)。
THE DARJEELING LIMITED
http://microsites2.foxinternational.com/jp/darjeeling/
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