山田宏一・和田誠「ヒッチコックに進路を取れ」
昨年、山田宏一・和田誠著「ヒッチコックに進路を取れ」が出て以来、本文で語られているお2人の会話があまりに楽しくて改めて未見のものも含めてヒッチコック監督の映画をDVDで再見中。で、読んでいて楽しいのは、ヒッチコック作品以外にも出てくる他の作品の多いこと多いこと。例えば「スミス夫妻」の項で語られるスクリューボール・コメディの数々。エルンスト・ルビッチ、フランク・キャプラ、レオ・マッケリー、プレストン・スタージェスの話題やキャロル・ロンバートの事など観たもの未見のもの含めて百花繚乱。とてもワクワクする。本文の構成はアメリカ時代の30本プラスヒッチコック劇場、イギリス時代の作品に分かれています。アメリカ時代の部分はかつてのLD(レーザーディスク)の解説が元で、イギリス時代は新たに主要な作品の論評が追加されています。さらに巻末には「ヒッチコックとその周辺」というヒッチコックにまつわる話題を語った対談も。ヒッチコック鑑賞後の最大のお楽しみ本!オススメ!
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