美しい色彩「コララインとボタンの魔女」
「コララインとボタンの魔女」は「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」のヘンリー・セリック監督による3Dファンタジーアニメ、と、いうよりは「ジャイアント・ピーチ」「モンキーボーン」のヘンリー・セリック監督色満載のストップモーションアニメの秀作!
物語・引越してきたばかりの11歳の少女コララインはパパもママも仕事に追われ、食事は手抜き料理ばかりで不満でいっぱい。ある日、家の中に小さなドアを見つけて入ってみると、ドアの向こうはまったくの別世界。優しくて料理上手なママ、遊んでくれるパパ、花に満たされた庭、でも、何故かすべての人達の目がボタンになっていた。
現実世界は彩度を抑えたクールトーン、ドアの向こうの世界はビビットで派手な色彩と、はっきり分けて描かれている。普通なら派手さばかりが目立ってしまう、いわゆるケバケバしい色彩になるところが品良く仕上がっているのはオドロキ。よほどコンセプトアート、絵コンテ、色彩設計の段階で練られたかが伺える。3Dでも酔わなかった、です。
※MEMO
「目が語る」とはよく言ったもので、ボタンの目って表情が読めないから大人でも、と~っても怖い、と、思って監督のインタビューを見たら、そのようなことを語っていました。
「不思議の国のアリス」の影響が語られているが、いわゆる「ゴーストハウス」ものでもあると思う。
「コララインとボタンの魔女」公式サイト
http://coraline.gaga.ne.jp/
コンセプトアートはイラストレーターの上杉忠弘さん
TADAHIRO UESUGI ILLUSTRATION
http://www10.big.or.jp/~tuesugi/
※クラリスホームページ(懐かしい!)~Go Liveで作り始めたホームページ、そろそろリニューアル考え中だそうです。今年、宮崎県立美術館で2010年5月1日~6月6日「宮崎-四つの風」展に参加。
ちなみに原作者のニールゲイマンは「もののけ姫」の英語吹き替え版の脚本を担当。さらに、ちなみにウィキペディア(Wikipedia)にヘンリー・セリックの項目がありません・・・って、えっ!さらにさらに、ちなみにグラフィック社「映像+」8で「3D」大特集。50ページ超えでコンセプトアート満載です。
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