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2010-05-28

浜田省吾×田島照久によるコラボレーション作品展「浜田島Ⅱ」

浜田省吾×田島照久による展覧会浜田島Ⅱ」が昨年の横浜赤レンガ倉庫に続いて大阪でも開催中。中之島バンクス・NAKANOSHIMA BANKS(堂島川左岸)で5月30日まで。ちなみに田島照久さんは浜田省吾、尾崎豊などミュージシャンのアルバムアートワーク、「攻殻機動隊」「機動警察パトレイバー」のアニメパッケージ、「バガボンド」装丁、と様々なグラフィックを行ってきています。横尾忠則さんのCGワーク(十数年前) のオペレートも田島さん。
この会場は夏にグランドオープン予定の新しい場所。対岸から見ると本当に浮かぶ島のようだ。建物は四棟に分かれていて1がギャラリーとして写真展示。2がムービーシアターで13分のオリジナルムービー。3が田島さんのデザインスタジオ再現と写真撮影前のポラロイドや撮影旅行日程表など。4がミュージアムショプでグッズ販売。横浜とは展示内容が違うものもあり見応え抜群。

下記写真は会場風景(全て会場の外側から撮影しています)。

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2010-05-24

疾走する快作バディムービー「パリより愛をこめて」

これはまさにトラちゃん大暴れの映画。なんといってもシネスコサイズからはみ出るぐらいなのだ。原案リュック・ベッソン、監督ピエール・モレルの『96時間』のコンビによる『パリより愛をこめて』。そんな疾走する快作バディムービー。
物語・パリのアメリカ大使館に努めるリース(ジョナサン・リース・マイヤーズ)は実はCIAの見倣い捜査官。婚約者にも上司にもそのことは秘密。そんな彼に麻薬密売組織の捜査という初任務が。そして現れた相棒、ワックス(ジョン・トラボルタ)は見るからに自分と正反対の過激な行動派。ふたりによる捜査が始まるのだが・・・

スキンヘッド、山羊髭、ピアスに革ジャンスタイルのワックス(トラボルタ)とピシッと決めたスーツ姿、趣味はチェスのリース(ジョナサン・リース・マイヤーズ)。このあまりにはっきりした違うタイプのふたりがパリの町を縦横無尽に駆け抜けるだけで面白い。最初は対立(と、いっても、もっぱらリースがワックスに反発)した二人が最後の方は息もぴったりになっていく辺りも、お約束どおりといえばお約束どおりだが手際よい。中華料理店での捜査(ほとんど銃撃)でリースがコカイン入りの壺を渡されて大事そうに抱えながら次々と捜査の鍵を握る場所へ移動していくので、お!これはスラプスティックコメディでよくある最後まで割らずにオチがつくパターンとは、いかなかったが随分長く持っていたぞ(こういう展開スキ)。物語の中核がある映画に似てる説や本当の犯人は誰かという件(くだり)が早々気づいてしまうというところもあるが、そんなことを全て吹き飛ばす、まさに疾走バディムービーでした。ラストにもニヤリ。

パリより愛をこめて
http://wwws.warnerbros.co.jp/frompariswithlove/

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2010-05-23

叙情的に頼らない叙情「パーマネント野ばら」

注・内容に触れています
西原理恵子、同名漫画『パーマネント野ばら』を映画化。監督は『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』『クヒオ大佐』の吉田大八。脚本は奥寺佐渡子(「時をかける少女」「サマーウォーズ」)。主演は『Dolls ドールズ』以来8年ぶりの主演作となる菅野美穂、共演には江口洋介小池栄子池脇千鶴宇崎竜童夏木マリ
物語・町に一軒だけの美容室「パーマネント野ばら」。そこは娘を連れて出戻ったなおこ(菅野美穂)と、その母まさこ(夏木マリ)が営んでいた。お店では今日も近所の女性たちが恋の話や男の話に興じていた。なおこは高校教師のカシマ(江口洋介)と交際していたが何故かみんなには秘密にしていた。実は・・・

前半、パーマネント野ばらに集まる女性たちのガールズトーク(と、いってもほとんど下ネタですが・・・こんな感じ→「パンチパーマの頭の中の下ネタ」)や、なおこの幼い時からの親友みっちゃん(小池栄子)、ともちゃん(池脇千鶴)の男運のなさを綴る可笑しくも悲惨なエピソードがスケッチのように描かれていく。ところが、なおこがカシマと温泉地へ出かけるあたりからトーンが変わり始め、後半カシマとの秘密が明かされたとたんに、なおこの感情がむき出しになる。この辺りの菅野美穂の演技、特に表情は特筆もの。
見終わってしばらくして気付いたことだが「なおことカシマのこと」を町のみんなは知っていたし、一人娘のももですら気遣っていた、その見守る優しさが描き込まれていたことに驚きました。それは、そのまま監督の演出にも現れていたという事実(叙情的に頼らない叙情)。傑作です。

パーマネント野ばら 公式サイト
http://www.nobara.jp/

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パーマネント野ばら (新潮文庫)

カンノが、出会ったオンナたち 菅野美穂 meets 映画『パーマネント野ばら』

パーマネント野ばら

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「9<ナイン>~9番目の奇妙な人形~」

注・内容に触れています。
監督シェーン・アッカーが映像を学んだUCLAの卒業制作として完成させた11分の短編アニメ作品>」(2005年アカデミー賞短編アニメ部門にノミネート)をティム・バートンが惚れ込み長編作品として製作された「9<ナイン>~9番目の奇妙な人形~」。ディストピアもので片付けられない独特の世界観を持つ傑作!
声の出演は、イライジャ・ウッド、ジョン・C・ライリー、ジェニファー・コネリー、クリストファー・プラマー、マーティン・ランドーほか。
物語・麻を縫い合わせて腹部にジッパー、背中に「9」と書かれた奇妙な人形が目を覚ました。周りを見渡すとどうやら研究室のようだ。しかし、自分が何者で誰かということすら思い出せない。しかも声もでない。恐る恐る外へ出てみると広大な廃墟が広がっていた。そこに自分とよく似た人形「2」が現れ壊れていた発生装置を直してくれた。そして。

世界観が「ヤンシュヴァンクマイエルやクエイ兄弟」や「日本のアニメ」の影響を指摘されているが、この独特の感覚はシェーン・アッカー監督の美意識のものだと思います。
中盤、機械獣との戦闘の後、つかの間の休息シーンに使われる「虹の彼方に」とその情景。各キャラクターの性格分けに応じたテクスチャーや金属マテリアルの使い分けなどすごく面白い。
※パンフレットにコンセプトワークが11ページにわたって紹介されています。

9<ナイン>~9番目の奇妙な人形~
http://9.gaga.ne.jp/

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2010-05-18

成海璃子×北乃きい。ふたりのヒロイン。「武士道シックスティーン」

おめ~~ーーーっん!!
いきなり凄い形相で始まる「武士道シックスティーン
この始まり方はかなりビックリしたぞ~
そして、あきらかに逃げ腰の対戦相手。
もはや勝負は見えたかに思った矢先の・・・!
「神童」成海璃子に「幸福な食卓」北乃きい「ロボコン」古厩智之。この組み合わせを聞いただけで、なにやら素晴らしい青春映画誕生の予感。
物語・剣道エリートの磯山香織(成海璃子)は中学チャンピオンだが一度だけ無名の剣士に敗れてしまう。負けず嫌いの香織は、その時のゼッケンを頼りに名門東松学園女子高等部の剣道部に入部。そこにいたのは、まったく軟弱な普通の女子高生、西荻早苗(北乃きい)だった。
まったく正反対のキャラクターを成海璃子、北乃きいが瑞々しい演技で最後まで物語自体を引っ張っていく。久々にWヒロイン映画を見た!という感じで嬉しくなってしまった。
背丈の違いがまたふたりの性格の違いまでも際立たせています。この、まったくタイプの異なる香織と早苗の反発したり理解したり影響しあったりの成長をクスっとしてしまうシーン(香織が父親から禁止されているスイーツをガッツリ食べるシーンやお揃いのサンダルを履いて歩くシーン)含めて紡いでいく。古厩智之監督のタッチが見事。

蛇足
しかし、こうなってくると古厩監督には違うタイプの映画もそろそろ撮ってほしいなぁ・・なんて思ってしまうのですが・・・

武士道シックスティーン
公式サイト
http://bushido16-movie.com/

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武士道シックスティーン (文春文庫)

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2010-05-17

これはビートルズがまだレコードデビューする1年前のお話。「17歳の肖像」

注・結末に触れています。
「君のチェロが心配だ」。栗色のブリストルが停る。
物語・1961年、ロンドン郊外のジェニー(キャリー・マリガン)はオックスフォード大学に進学させようと躍起になる父親に反発を感じながらフランス文化にあこがれを持ちつつ平凡な毎日を送っていた。そんなある雨の日。ジェニーの前に魅力的な年上の男性デイヴィッド(ピーター・サースガード)が現れる。
とにかくジェニーを演じたキャリー・マリガンが素晴らしい。これは衆目の一致するところ。全体の色調やフィルムの質感もぴったり。特に冒頭のジェニーとデイヴィッドが出会うブルー味の画面がいいなぁ。カメラの目線にあった高さもジェニーの少女から大人への成長を見つめるようでいいなぁ。周囲の人たち(両親や教師)も結果見守りモードであたたかい。「17歳の肖像」監督はロネ・シェルフィグ。原題はAN EDUCATION

MEMO1_タイトルデザイン
Titles DesignはMomoco/Maguffin (Momoco @ Maguffin)
IMDbではMain Titles表記
MaguffinはSOHOタイプのプロダクション
Maguffinはヒッチコックのいう、いわゆるMacGuffinから。

MEMO2_ちょっとした台詞
デイヴィッドと友人ダニーがジェニーとヘレン(ダニーの恋人)の支度(この時の髪の毛をアップにしたジェニーの変身ぶりが輝いている)を待っていてのデイヴィットとダニーの会話。
「時間がかるんだな」「3人分の化粧してるのか」

MEMO3_ラストシーン
デイヴィッドと別れた後、自分を見つめ直し
無事、オックスフォード大学に入学したジェニーが
(自分のことを少し隠して、ちょっぴりしたたかに)語るモノローグ。
「彼も普通の人を選んだ」
「パリに行ってみたい?って聞かれたら、絶対行きたいって答えるの」
「心からの演技で」

17歳の肖像-オフィシャルサイト
http://www.17-sai.jp/

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映画 17歳の肖像 オリジナルサウンドトラック

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2010-05-15

戦場のジェイソン・ボーン「グリーン・ゾーン」

ブライアン・ヘルゲランド脚本、ポール・グリーングラス監督による『グリーン・ゾーン』(Green Zone)。ジェイソン・ボーンシリーズでみせた手持ちカメラと高速カット割りによる臨場感は今作でも全編にわたって炸裂。スコープサイズなのでスクリーンとの画角を考えた席で見たがそれでも酔いそうなぐらいカメラは揺れる。フィックスで撮ったシーンは無いかと注意してみていたが確認できず。画面のザラツキ感は後処理のような気がする(未確認)
物語・イラク戦争開戦から4週間後。イラクの首都バグダードに大量破壊兵器の行方を探し出す任務で、入っていたロイ・ミラー(マット・デイモン)と彼の部隊は幾度となく倉庫などを捜索するが何れも空振りに終わっていた。国防総省の動きに不信感を覚えた彼は部隊を離れ、同じ疑念を持つCIAの調査官ブラウンとも協力しあって単独で調査を開始しはじめる。
これが完全なフィクションとしてのアクションスリラーだったらよいのだが実際のイラク戦争と大量破壊兵器の経緯は衆目の知処だけにリアリティを求めた分、損をしている。とはいえ、アクションシーンを繋いで物語を構築する手法はさすがで最後まであきさせない。

MEMO1
イラクのその後の内乱を垣間見せるイラク軍解体後の最初の議会シーンは「アラビアのロレンス」のラスト近くの議会シーンを思い出した。

MEMO2
マット・デイモンはジェイソン・ボーンシリーズでシャープに、「インフォーマント」でボッテリ、「インビクタス 負けざる者たち」でちょいマッチョ、「グリーンゾーン」で精悍にと役に応じて体型まで変わる。声の特徴を生かした短めの台詞がよい。

MEMO3
撮影監督は「ハートロッカー」「ユナイテッド93」のバリー・アクロイド
ロケーションはモロッコ、スペイン、ロンドン。

グリーン・ゾーン
オフィシャルサイト
http://green-zone.jp/

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ボーン・アイデンティティー 【プレミアム・ベスト・コレクション1800円】 [DVD]

ボーン・スプレマシー 【プレミアム・ベスト・コレクション1800円】 [DVD]

ボーン・アルティメイタム 【VALUE PRICE 1800円】 [DVD]

オリジナル・サウンドトラック『GREEN ZONE(原題)』

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2010-05-13

「わたしが一番きれいだったとき ~凜として生きるための言葉~」、茨木のり子・著、多部未華子さんのこと。

COLOR of CINEMAでも度々書かせていただいている映画宣伝デザインでお馴染みの大島依提亜さんアートディレクションによる「わたしが一番きれいだったとき ~凜として生きるための言葉~ 」(毎日コミュニケーションズ・刊)。茨木のり子さんの凛とした詩に多部未華子さんの写真。コンセプトはアンナ・カリーナ(!)って、この時点で興味津々。早速、手にする。紙質も、多部未華子さんと詩との間合い、配列も上品。美しい本にプルプルした。共鳴するとはこのことだ。

MEMO
多部未華子さんといえばTV「山田太郎ものがたり」「つばさ」が思い浮かぶ方が多いと思いますが、映画で印象に残るといえば「夜のピクニック」。
2006年の記事はこちら >>>
https://color-of-cinema.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_6408.html
さらに今年(2010年9月)公開予定の「君に届け」で主人公・黒岩爽子を演じることになっています。わぁ!あの別マ「君に届け」(^^)/風早くんは三浦春馬さん。

MEMO
大島依提亜さんの宣伝デザイン(パンフレットやフライヤーなど) >>> 「かもめ食堂」や「(500)日のサマー」「ウディ・アレンの夢と犯罪」「パンズ・ラビリンス」「プール」「南極料理人」などなど多数。COLOR of CINEMAがタイトルデザインや宣伝デザインのことをよく取り上げるからか新作映画より検索フレーズランキングに度々登場(^^)

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2010-05-11

DVDにはなっていないけれど_12「夜をみつめて」「追想」「テレフォン」

「夜をみつめて」(1974)。エリザベス・テイラー主演のスリラー。ラスト30分の入場お断りのふれこみがあった。大阪・ナビオ阪急が建つ前の北野劇場で観た。本当にハラハラドキドキしたのか、どうかも思い出せなくて、もう一度観直したいと思うが多分ビデオ化もされていない(日本で)。

「追想」ロベール・アンリコ監督、フィリップ・ノワレ、ロミー・シュナイダー主演。35年近く前に観た時に感じた「哀しさと憤りと複雑な気持ち」、その正体を知りたいが未DVD。幸せそうに自転車に乗っている家族の姿に被さる炎が描かれたチラシ(フライヤー)が未だ記憶に残る。

「テレフォン」スターリング・シリファント・ピーター・ハイアムズ脚本、ドン・シーゲル監督、チャールズ・ブロンソン主演。この組み合わせだけでワクワクしますが未DVD化。米ソ冷戦下でのテロ作戦を描いたサスペンスアクション映画。脚本のひとりスターリング・シリファントは、この映画以前に「夜の大捜査線」「ポセイドンアドベンチャー」「タワーリングインフェルノ」などの脚本を手がけている。

追記・「テレフォン」「追想」はTSUTAYAでレンタル有り

追記2・過去記事(「DVDにはなっていないけれど」)で未DVD化作品が既に、発売及びオンデマンド販売、レンタルなどが始まっているものがあります。

ポセイドン・アドベンチャー (コレクターズ・エディション [DVD]

夜の大捜査線 [DVD]

タワーリング・インフェルノ [DVD]

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2010-05-09

ラストはもうルンルンだ♪「オーケストラ!」

いやあ~最初から設定的に漫画のように進むし、ありえない展開にツッコミどころ満載なのではあるがラストのまさにオーケストラ!のシーンですべてが「よしよし」で終わるのですよ、これが。この最後に用意されている12分22秒の演奏シーンのなんともいえない高揚感は素晴らしいものです。ラストはもうルンルンです♪
物語・かつてボリショイ交響楽団の天才指揮者だったアンドレ(アレクセイ・グシュコブ)は、今はさえない劇場清掃員として働いている。ある日パリのシャトレ座から、出演できなくなった楽団の代わりの出演依頼FAXを偶然目にした彼は当時の楽団仲間を集めて偽のオーケストラを結成し、ボリショイ交響楽団代表としてパリに乗り込むことを思いつく。
アンドレがこだわったのはチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲、そしてソリストにアンヌ=マリー・ジャケ(メラニー・ロラン)を指名すること。

監督はラデュ・ミヘイレアニュ(『約束の旅路』)『イングロリアス・バスターズ』のメラニー・ロランが美しい。立ち方、楽器の持ち方、構え方、指揮者への目線、弓の使い方などをマスターして挑んだシャトレ座のシーンは実際に弾いているわけではないとインタビューで答えていましたが、えっ!そうなの、と思えるしなやかさで演じきっている。

MEMO1
マリーが注釈の書かれた「チャイコフスキー・ヴァイオリン協奏曲」の楽譜を見ているシーンでマーラーの交響曲第1番「巨人」が流れる。この曲を聞くと、どうしても黒澤明監督「乱」を思い出してしまう。

MEMO2
ロシア(アンドレと旧・ボリショイ交響楽団)とフランス(マリとシャトレ座の面々)のすご~くはっきりと対照的な衣装がやや類型的でもあるが効果をあげている。

映画「オーケストラ!」公式サイト
http://orchestra.gaga.ne.jp/
音が流れるサイトです。音量注意

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2010-05-01

「俺の背中に立つんじゃねえ!」ゼブラーマン -ゼブラシティの逆襲-

注・お馴染みクドカン小ネタ及びラストに触れています。鑑賞後に御覧下さい。
「俺の背中に立つんじゃねえ!」の台詞と共に6年前に公開された「ゼブラーマン」の続編「ゼブラーマン -ゼブラシティの逆襲-」が哀川翔デビュー25周年を記念して製作。脚本・宮藤官九郎、監督・三池崇史。物語・舞台は西暦2025年、かつて東京と呼ばれたゼブラシティ、そこは白黒つける「メリハリ」に覆われた街。ゼブラクィーン(仲里依紗)が過激にエロティックに歌い、ゼブラポリスのゼブラタイム「5分間の虐殺」がはじまる!ゼブラーマン=市場新市(哀川翔)が地球を救って15年、一体世界に何があったのか?ゼブラーマンの無くした記憶とともにすべての謎が明かされる時、地球存亡をかけた戦いが始まる!(以上物語部分プレスを元に抜粋構成)

映画冒頭、いきなりゼブラクィーンのプロモーションビデオからのタイトルロールで始まって「あれれ?」と思った通り全編ゼブラクィーンがフィーチャーされている。確かに今回は白(善なるもの)と黒(悪なるもの)の白黒対決なので、こういった比率になったのかも?それとヒーローになりたかったTV版のゼブラーマン市場純市(田中直樹)も登場させることによる3点対比でもある訳ですね。
まあ、クドカン・三池ワールド全開ですから本気なのか冗談なのか、わからない設定と台詞もたくさん登場(このあたりを楽しめるかどうかで映画全体の印象は変わりますよ)。
「俺の背中に立つんじゃねえ!」ってゼブラクィーンと背中合わせに立つし、ゼブラクィーンがタバコを投げ捨てたら「タバコのポイ捨てはいけないよ」ってセリフが出たり、白ゼブラと黒ゼブラが合体してエイリアンを倒そうとするシーンで布団と2つの枕が用意されているし(苦笑)、最後の白黒のつけ方が丸い球体になって「丸くおさめました~」ですから・・・ははは・・・(汗)
(あ!もしかして謎の遠心分離機って遠心=変身とかけてる事はないですよねぇ・・)

ゼブラーマン -ゼブラシティの逆襲-
公式サイト
http://www.zeb2.jp/

NAMIDA~ココロアバイテ~

映画 ゼブラーマン-ゼブラシティの逆襲-オリジナル・サウンドトラック

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