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2010-07-02

タイトルデザイン_17・ザ・ウォーカー・Prologue Films

注・ネタバレ、内容に触れています。
物語・世界崩壊後の近未来。世界に一冊だけ残された本を運び西へ向かう男イーライ(デンゼル・ワシントン)。そして同じく本を探す男カーネギー(ゲイリー・オールドマン)。果たして、その本には何が描かれているのか。何故イーライは本を運ぶのか…。

ザ・ウォーカー』原題は「The Book of ELI」。イーライの本。The Bookと本のことを規定している原題で少しネタばれ(「イーライの本」というよりは「イーライが本」)してしまうが、この映画全体の世界観は嫌いではない。最初の陸橋下での殺陣(そう、まさしく殺陣)のシーンでわざと陸橋の下の暗いところに入り込むイーライ。この時点ではさすがにイーライの眼のことは(しかし、ホントにそうなのか!?)気付かなかった。ラスト近く、イーライの眼へのズームアップショットと本の記載方法の意味が一致する。

監督はヒューズ兄弟(アルバート・ヒューズ、アレン・ヒューズ)

MEMO1
彩度を落としたハイコントラスト画像パープル系のレンズフィルターをかけた映像。それはラスト手前まで一貫している。最後のアルカトラズ島は幾分、暖色系に戻していてイーライの旅の終わりと目的の完結を感じさせる。

MEMO2
最後のアルカトラズ刑務所が印刷所とライブラリーを兼ね備えた場所になっていたアイデアは面白い。やはり、グーテンベルクではないが「印刷」なのである。「iPad of ELI」では意味、違いますものね。iPodは出てきましたが…。

MEMO3
TitleDesignを制作しているのはPrologue Films。ホームページ(英語サイト)で今まで制作してきたタイトルシークエンス、エンドタイトルなどが紹介されています。左側に原題で出ています。もちろん「ザ・ウォーカー」原題表記→「Book of ELI」も。鑑賞後のお楽しみとして御覧下さい。※要 QuickTimePlayer
しかし、今年紹介した映画中3本のタイトルシークェンス制作がPrologue Filmsってスゴイ。

Prologue Films (英文)
http://prologue.com/

ザ・ウォーカー
http://www.thewalker.jp/


Eli

ザ・ウォーカー (角川文庫)

Book of Eli

Book of Eli [Analog]

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