午前十時の映画祭・『ゴッドファーザー』
午前十時の映画祭でフランシス・フォード・コッポラ監督『ゴッドファーザー』を再見。エンドクレジットでレストレーション版だと知る。プリントで色調がグリーン気味になったのは一箇所だけ(安定したニュープリント)。スクリーンサイズもシネコン(TOHOシネマズなんば)内、最大で。消防法改定後のほぼ暗闇に近い状態での上映を観るは初めてかも。ゴードン・ウィリスの陰影あるゴールデンアンバー映像。ドン・コルレオーネの顔が本当に凄みが効いて映し出される。瞳の光がはっきりとわかる。スクリーンで判るトムヘイゲンの立ち居振る舞い。コルレオーネ村での眩いばかりの日差し。俯瞰から捉えられたドンコルレオーネが撃たれるシーン。転がる果物までがはっきりとわかる。演技をまったく感じさせない役者とその存在すら忘れさせるカメラの動き。ゆったりと3時間のドラマに酔う。ファミリーの姿とその裏で起こる出来事のカットバック。それはワルツのリズムが刻まれるが如く、PARTII(2)へと続いていく。
※公開時のパンフレット
午前十時の映画祭
http://asa10.eiga.com/
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