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2010-11-10

タイトルデザイン_21・午前十時の映画祭『ブリット』、パブロ・フェロ

「午前十時の映画祭」でスティーヴ・マックィーンブリット』。「パピョン」ヒット後にリバイバル公開されて以来のスクリーン鑑賞。リマスターでもリストア版でもないため音声がMONOというのが残念だったが、やはりマックィーンの立ち姿はスクリーンでこそ映える。ムービースターとは、こういうことだ。サンフランシスコでのカーチェイスシーン、息遣いまで聞こえる空港での執拗なる追っかけなどアクションシーンもカッコ良いがタートルネックにジャケット姿で歩いているだけで絵になっている。
ロバート・L・パイクの原作を、アラン・R・トラストマンが脚色、「ホット・ロック」「大列車強盗団」のピーター・イエーツが監督したアクション。撮影はウィリアム・A・フレイカー、音楽はラロ・シフリンが担当した。出演は「華麗なる賭け」のスティーヴ・マックィーン、「ナポレオン・ソロ」シリーズのロバート・ヴォーン、「甘い暴走」のジャックリーン・ビセットほか。(このブルー部分goo映画より抜粋加筆)

タイトルデザインはパブロ・フェロ。オープニング。ラロシフリンの音楽にのせてスタイリッシュに動くレタ リングモーション、画面分割(文字が上下左右に移動していく見せ方がカッコイイ!)

パブロ・フェロ(Pablo Ferro)
最初のタイトルデザインデビューから40年以上経った今も、現役のタイトルデザイナー(タイトルデザイン、メインタイトルシークェンス)の大御所。デビュー作はあのスタンリーキューブリック監督の「博士の 異常な愛情」モノクロ画面の中に空中給油をする2機の飛行機。その上にフリーハンドの文字が踊る(タイトルシークエンスもパブロフェロによるもの)。「華麗なる賭け」(分割された画面の色彩設計とミッ シェル・ルグランの音楽がマッチして、おしゃれ)はスタイリッシュの極致。他に「時計じかけのオレンジ」「チャンス」「アダムス・ファミリー」「メン・イン・ブラック」「フィラデ ルフィア」「L.A.コンフィデンシャル」「誘う女」「グッド・ウィル・ハンティング」「バス男」など多数(タイトルデザインのみも含む)。(本ブログCOLOR of CINEMA過去記事を加筆訂正)

午前十時の映画祭
http://asa10.eiga.com/

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