小林信彦 『映画が目にしみる 増補完全版』
小林信彦・著 『映画が目にしみる 増補完全版』(文春文庫)
2006年12月に刊行された単行本に未収録だったものを加え(映画のみに絞り)、さらに「あとがき+小さなコラム」をプラスして文庫化(82本追加)。全体を通して最も多く書かれているのはクリント・イーストウッドでしょうか(あ、実際はニコール・キッドマンかも)。小さなコラムには「硫黄島2部作」以降の3作品『チェンジリング』『グラン・トリノ』『インビクタス/負けざる者たち』について記載。
小林信彦による「コラムは○○○」のシリーズは、あとがきにある通り『コラムにご用心』『コラムの冒険』『コラムは誘う』『コラムの逆襲』『映画が目にしみる』と続いていますが、それより以前に『コラムは歌う』『コラムは踊る』(何れも文庫化の際のタイトル)も刊行されています。現在入手できないので是非、まとめて再発してほしいものです。
ちなみに『コラムは歌う』は1960年~1963年、『コラムは踊る』は1977年~1981年と約10年間の空白部分があります(ここの部分も他に書かれてきたエッセイなどで補完していただいて1960年~2007年初めまでを展観する一大映画コラムクロニクルができるのでは?と、少し期待と妄想)
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