ウディ・アレン『人生万歳!』
注・内容、台詞に触れています。 ウディ・アレン監督 記念すべき40本目の作品『人生万歳! 』。久しくニューヨークを離れロンドン、バルセロナを舞台とした映画を撮っていたアレンが古巣に戻っての(しかも、いささかシニカルだが)ロマンティック・コメディ。偶然と幸運についての素敵な考察。 物語・かつて物理学でノーベル賞候補にもなったボリス(ラリー・デヴィッド)は、自殺に失敗、妻にも去られ今では子供相手にチェスを教えて生計を立てる古アパートでのトホホ生活。そんなボリスのもとに、ひょんなことから南部の田舎町から家出してきたメロディ(エヴァン・レイチェル・ウッド)という若い女性が転がり込んできた。最初は戸惑っていたボリスだが…。 ※MEMO1 ボリスは必ずある歌 を歌いながら手洗いをする。 その時の台詞「2回繰り返すと細菌が落ちる」。ボリスの変人ぶりを端的に表すシーンw そして締めの台詞 「あなたが存在してるのも運なのだ」 ※MEMO2 撮影はハリス・サヴィデス 。ガス・ヴァン・サント、デヴィッド・フィンチャー監督作品の撮影監督として有名。(と、いうことは『ゾディアック』のあのデジタル撮影も!)。そしてソフィア・コッポラ『Somewhere』が本年公開。『人生万歳!』におけるウォームトーン(Yellow Under Base )の画面は物語ともピッタリマッチ。 ※MEMO3 パンフレットデザインはアレン映画といえば、お馴染みの大島依提亜 さん。何やら丸い、もしくはマウスパッド?開くとアレンの眼鏡モチーフ?まったくアレン映画に興味のない人が「可愛い」と言った表紙と形^^ この形、ご本人曰く「すべては丸く納まる」だそうですw なるほど、映画本編のエンディングからパンフレットへと見事に丸く納まりました^^ ※追記 そういえばアレン『誘惑のアフロディーテ』も、ある種、偶然と幸運についての素敵な考察でした(ミラ・ソルヴィーノとエヴァン・レイチェル・ウッド のキャラもダブってるし^^) ※追記(2011.5) DVD特典としてアレンへのインタビュー 前回のインタビューに続いて今回も眠そうだけどw すごく幅広い質問で面白い。中でもこれ→次の企画(「Midnight in Paris」の次) についての質問に「何年も出演してないから僕が出る映画にしようかな」←やった( ´ ▽ ` )ノ
ウディ・アレン『人生万歳!』 公式サイトhttp://www.jinsei-banzai.com/
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ウディ・アレンの新作。
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しばらく映画の舞台を、イギリスやバルセロナに求めていたが、やっと帰ってきた。
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受信: 2011-01-07 08:14
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エド・ベグリー・Jr.、コンリース・ヒル、マイケル・マッキーン出演
ウディ・アレン監督、119分、2010年12月11日公開、
2009,アメリカ,アルバトロスフィルム
(原作:原題:Whatever Works )
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老いてなお盛んというか、クリンスト・イーストウッド翁とともに70歳代になってからもさらにコンスタントに映画を撮り続けているウディ・アレンの通算40作目となるこの作品、ひと言でいえば『 wellcomeback to New York City 』。
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名匠ウディ・アレン監督が「メリンダとメリンダ」以来、久々に故郷 ニューヨークを舞台に手掛けたロマンティック・コメディ。ひょんなことから 出会った偏屈な中年学者と世間知らずな家出娘の、おかしな共同生活と 恋愛模様の行方を軽妙なタッチで描く。 主演はTVシリ…... [続きを読む]
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