原題の「一頁台北」がピッタリ!『台北の朝、僕は恋をする』
※注・内容に触れています。
エドワード・ヤン監督に師事し「追風」(未完)の企画・脚本開発のアシスタントをしていたアーヴィン・チェン監督『台北の朝、僕は恋をする』。製作総指揮はヴィム・ヴェンダース。キャストは台湾の人気スターであるアンバー・クォと長編映画初出演のジャック・ヤオ。上映時間85分!
物語・パリにいる恋人に会いたい一心で、台北の書店でフランス語の本を読みあさるカイ(ジャック・ヤオ)。しかし、一方的に振られて焦ったカイはパリへの旅費を調達しようと怪しい小包を届ける仕事を引き受ける。親友のカオ(ポール・チャン)と一緒に小包をピックアップし、パリへ発とうとする夜、カイは書店員のスージー(アンバー・クォ)と遭遇し、三人でご飯を食べることになる。(ブルー部分シネマトゥデイより抜粋)
いやぁー可愛らしい作品だー( ´ ▽ ` )ノ ほのかにフランス映画的香りと共にロケも素晴らしく台北の街にも恋をするよー♪ 原題の「一頁台北」がピッタリ!
●ファーストシーンから、あー、ふられてるのにーと突っ込みたくなるボーっとしたカイ。その友達カオもまたボーっとしているw そんなふたりが巻き込まれる小荷物届けに纏わる騒動もどこか可愛らしい(頼んだ叔父さん、そしてどこかぬけてる全員オレンジスーツの甥っ子4人組)。そして追う刑事たち。もう見事なドタバタぶり。(書店で知り合った)スージーと偶然、師大夜市で出会い翌朝パリへ出発するまでの、まさに(ホントの)或る夜の出来事というか一夜の出来事を見ているこちらもニコニコ見つめていられる楽しさ。
●公園で突如出くわすダンスを練習する人たちと続くダンスシーン(書店でダンスを習っているというスージーの前フリがある)、その中に紛れ込んで追ってくる刑事から逃れようとするふたり。このシーン、糸井重里さんのRPG「MOTHER」を思い出したり。(あ、ここラスト繋がります)
●台北に旅立ったと思いきや書店に現れたカイ。それに気づくスージー。だが、すぐには話さない。ゆっくりと移動するカメラ。少しずつ笑みのこぼれてくるふたり。そして、ふいに訪れる至福のエンディング♪
●ダンスシーンで踊っていたダンスは Country Line Dance (Boots scooting)由来のもの?
●撮影と各場面の色彩設計が全体を通してポップに整えられている(街灯の色や照らし出される人、蛍光灯が使われているお店と手前に写る人物など)
『台北の朝、僕は恋をする』公式サイト
http://aurevoirtaipei.jp/
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