レッツラゴンと『これでいいのだ!!映画★赤塚不二夫』
「おそ松くん」「ひみつのアッコちゃん」「天才バカボン」「もーれつア太郎」などギャグ漫画の王様、赤塚不二夫と担当編集者・武居俊樹の35年間の交流を描いた著書を映画化。佐藤英明監督『これでいいのだ!!映画★赤塚不二夫』。赤塚を浅野忠信が演じるほか、武居を性別を変えて堀北真希が。母親にいしだあゆみ、赤塚の妻役に木村多江。赤塚キャラがアニメーションで登場する。
物語・1967年、小学館の入社式に「少年サンデー」の看板作家・赤塚不二夫(浅野忠信)が、「おそ松くん」のイヤミの姿で現われ、社員全員に“シエー”のポー
ズをさせてしまう。新入社員の初美(堀北真希)はぼうぜんと立ち尽くしていたが、赤塚に強引に“シエー”のポーズをさせられ、思わず赤塚の顔面にパンチを
お見舞いしてしまう。(ブルー部分シネマトゥデイより抜粋)
少女漫画の編集が希望だったにもかかわらず「少年サンデー」に配属され、しかもよりにもよって赤塚担当に。あまりにもバカなことばかりやっている赤塚とフジオプロの人達にあきれるばかり。しかし編集者として時が経つにつれ、赤塚のすごさに気付き始め、やがて(おそらく二度と出来ないシュールなマンガ)「レッツラゴン」を生み出すことに。
※MEMO1
●細かいディテール(と、いうか個人的に嬉しいディテール)
少年サンデー編集部に貼り出されている読者アンケート(年代に応じて変わっていく)。「おそ松くん」を筆頭に「オバケのQ太郎」「伊賀の影丸」「バンパイヤ」「死神博士」などのロゴをリアルに再現。途中「少年マガジン」で「天才バカボン」が開始となり「おそ松くん」は打ち切り。新しい連載として「もーれつア太郎」を始める←ニャロメ誕生の経緯も。(ニャロメ派のヘルメットも)
●とにかく浅野忠信のはじけっぷりとそれに乗っかっていく堀北真希がモノスゴイです(佐々木編集長を演じた佐藤浩市さんもw)。母親とのくだりでメロドラマ的にできただろうに監督はハチャメチャなまま「タリラリラーン」とラストまで突き進みます。でも、これがホントの赤塚先生へのリスペクトなのだ!!
※MEMO2
●タモリさんの最も好きな赤塚キャラ→「レッツラゴン」のベラマッチャ(2009年8月から巡回中の「赤塚不二夫展」図録・タモリ×赤塚りえ子対談より)
●あえてテーマ的な台詞
「ほんのわずかな勇気がないばかりにどれほど天才が埋もれていったか」。編集者と漫画家の関係。
映画『これでいいのだ!!映画★赤塚不二夫』公式サイト
http://www.iinoda.jp/
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