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2011-06-07

シルヴァン・ショメ監督 『イリュージョニスト』

「ぼくの伯父さん」シリーズで名をはせたジャック・タチが娘のために書いた幻の脚本(「FILM TATI No.4」)を基に長編デビュー作『ベルヴィル・ランデブー』で独特のセンスを発揮したシルヴァン・ショメが映画化したアニメーション作品『イリュージョニスト』。

物語・1950年代のパリ。場末の劇場やバーで手品を披露していた老手品師のタチシェフは、スコットランドの離島にやって来る。この辺ぴな田舎ではタチシェフの芸もまだまだ歓迎され、バーで出会った少女アリスはタチシェフを“魔法使い”だと信じるように。そして島を離れるタチシェフについてきたアリスに、彼もまた生き別れた娘の面影を見るようになり…(ブルー部分・シネマトゥデイより抜粋)

大衆演芸場の終わりとロックンロールの始まり。それは離島に初めて電気が灯り魔法と思っていたものが(やがて)実は手品だと知ることとなるアリスと重なる。ラスト、列車で子供に見せた種明かし。ほろ苦さもまたイリュージョン…。

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タチシェフとユロ氏のスクリーン対面シーンはまさに「おぉ」と声を上げてしまいそうなサプライズ。
トリュフォーがスクリーンにユロ氏を登場させたいとジャック・タチに連絡したところ「ユロ氏のそっくりさん」が現れた、という話。ユロ氏になりきり訓練をうけた影武者たちが7人!
そのトリュフォー作品は『家庭』
パンフレットが大判ロビーカードサイズ仕様(ちなみに『ベルヴィル・ランデブー』の時は紙芝居風仕様)。
公開された国によって違うポスターのキーカラー。随分イメージが違うものになるものですね。

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映画『イリュージョニスト』公式サイト
http://illusionist.jp/

ベルヴィル・ランデブー [DVD]

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» イリュージョニスト [だらだら無気力ブログ]
長編デビュー作「ベルヴィル・ランデブー」で世界的に高い評価を受けた シルヴァン・ショメ監督が、フランスの喜劇王ジャック・タチが娘へ遺した 幻の脚本を、タチをそのまま主人公のキャラクターとしてアニメ化した ハートフル・ヒューマン・ストーリー。 時代遅れの老…... [続きを読む]

受信: 2011-06-18 23:20

» イリュージョニスト [いやいやえん]
フランスの「ベルヴィル・ランデブー」の同じ監督さんの作品です。前作であるベルヴィル・ランデブーでは、その驚異的なデフォルメが目立っていましたが、今作ではそれは抑えられシンプルな作風に変わっています。…ですが変わらぬ映像美です(極端に飛び出してる所はやはり飛び出してる)。 手品師を慕う少女と、少女を喜ばそうとする手品師の姿がせつなく優しく描かれていました。 言葉が通じないので、どうしても極力絞った台詞使いになり、まるでサイレント映画を観ているよう。そのためコメディっぽくも見え、またアップの... [続きを読む]

受信: 2011-10-20 08:49

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