キリアスの花が舞う。第三舞台・封印解除&解散公演【深呼吸する惑星】
注・内容、台詞に触れています。
第三舞台・封印解除&解散公演『深呼吸する惑星』
作・演出 : 鴻上尚史
出演・筧利夫 、長野里美 、小須田康人 、山下裕子 、筒井真理子 、大高洋夫、高橋一生 、荻野貴継 、小沢道成 、三上陽永
物語・自殺した青年が小説のようなブログを書いていた。未来の銀河系の果てにある惑星アルテア65での出来事で、それが死後も読まれている。惑星には現地のアルテア人と、惑星を侵略から守るため駐留する地球連邦軍と、対立する2つの勢力があった。しかし、この惑星に来た地球人兵士は幻覚に陥り自殺を企てるという現象が多発し、研究員桜木真希(長野里美)が地球から 派遣された。一方、記憶を失った神崎ことキリアス(筧利夫)はアルテアの独立運動を熱狂的に進める。(日本経済新聞・劇評より抜粋)
※Memo
●10年ぶりの第三舞台。圧倒的な台詞量、そしてテンポ。語られることのひとつは過去作でもあった「確かにそこに存在するのに忘れ去られたもの達」
●(多分、第三舞台でしかありえない)長野里美さんの「着ぐるみ」もこれが見納めかと思うと寂しいものが(笑)で、今回はカモメ。
●それを受けて大高さんの長野さんへの台詞→「チェーホフに謝れ」
●いくつものサービスシーンや台詞。筧利夫の「ケダモノ」(さすがに電飾で「ケダモノ王」は出なかったw)。見えないものが見えることを受けて→「そこにいるね。握手をしよう」(ここで拍手)←初めて見た人にはわからない、けど、これは第三舞台を応援してきた人への鴻上さんのサービス(ですよね)
●「Behind the Mask/nonSectRadicals(ビハインドザマスク)」「ずっと好きだった」「あの素晴らしい愛をもう一度」「恋する凡人」…数々の曲たち。
●終演後の鴻上尚史さんのアナウンス「第三舞台は解散しますが、僕も役者たちも芝居を続けていきます。またどこかの宇宙でお会いしましょう」
●斉藤和義「ずっと好きだった」。ロビーでは「全部ウソだった」が流れていた。
※Memo2
「演劇ぶっく」2012年2月号。に【深呼吸する惑星】の記事が6ページ、カラーで掲載(対談、インタビュー、舞台写真)
※上記写真
手元に残っている第三舞台公演チケットで1番古いもの「天使は瞳を閉じて」カーテンコールで「最初に大阪で公演した劇場は、もうありませんが」と語られていた近鉄小劇場。
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