ガス・ヴァン・サント監督『永遠の僕たち』
注・内容、音楽に触れています。
ガス・ヴァン・サント監督『永遠の僕たち』
原題 : Restless
物語・交通事故によって両親を失い、臨死体験をした少年イーノック(ヘンリーホッパー)。高校を中退した後、ただぶらぶらと怠惰な日常を送っている彼の唯一の友人は、彼だけにしか見えない、死の世界から来た日本人特攻パイロットの青年ヒロシ(加瀬亮)だけであった。喪服を着て見ず知らずの人の葬式に潜り込む趣味があるイーノックは、ある葬式でアナベル(ミア・ワシコウスカ)という少女に出会う。そして…。(ブルー部分、goo映画より抜粋)
※Memo
●オープニング、Beatles「Two of us」と共に流れる車窓の風景を眺める顔からエンディングでアナベルとの楽しかった日々を思い出しておもわず微笑む顔まで主人公のイーノックを演じたヘンリー・ホッパーの表情(特に目)が印象的。(先にデニス・ホッパーの息子ということを聞いていたのでエンドクレジットで驚く事はなかったけれど予備知識無しで見ていたら、そこで別の感慨がおきたかも)
そのオープニング
Beatlesの「Two of us」
「君と僕との思い出は、この先に延びている道より、ずっと長いんだ」
●(ジーン・セバーグしか似合わないと思われていたヘアスタイルがとてもチャーミング!そして白ワンピにダルメシアン柄のコート、赤い手袋)ヒロイン、アナベル役のミア・ワシコウスカ(Mia Wasikowska) 次回作は(なんと!)パク・チャヌク監督、ニコール・キッドマンと共演の「Stoker」
●ヒロシ役の加瀬亮のポジショニングというか立居振る舞いがジャームッシュ監督「ミステリー・トレイン」の永瀬正敏と、ふとダブりました。(全く繋がっているわけではないですが…、ふと)
●ハリス・サヴィデス(ガス・ヴァン・サント監督とは6作品目)によるオレゴン州ポートランドで撮影された美しい風景。秋から冬、そしてラストのアナベルの葬儀での春と移り変わる季節自体が物語とシンクロして素晴しい。それを切り取っていったハリス・サヴィデスの手腕(「SOMEWHERE」でも感じた光り射す煌き)
●衣装デザインはダニー・グリッカー。ミア・ワシコウスカが着こなした色の組み合わせはホントにスゴイです(音楽にのせて綴られるエピソードの中で一瞬映るファッションも素敵←もう一回見て確認したい)
●輝ける音楽(印象的な使用楽曲)
Beatles「Two of us」
Sufjan Stevens
「Wolverine」
「Happy Birthday」
Nico「The Fairest Of The Seasons」
永遠の僕たち-オフィシャルサイト
http://www.eien-bokutachi.jp/
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とりあえず、何はさておき加瀬亮さん目当てです。予告編での加瀬亮さんの特攻隊員の制服姿がミョーに似合っていたように思えるのは気のせいでしょうか?どうやら幽霊役らしいんで ... [続きを読む]
受信: 2012-01-04 21:52
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受信: 2012-01-04 22:51
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'11.12. 27 『永遠の僕たち』@シネマライズ
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» 映画「永遠の僕たち」生きることに実感できない毎日の空虚 [soramove]
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ヘンリー・ホッパー、ミア・ワシコウスカ、加瀬亮出演
ガス・ヴァン・サント監督、
90分、 2011年12月23日公開
2010,アメリカ,ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
(原題:RESTLESS)
人気ブログランキングへ">>→ ★映画のブログ★どんなブログが人気なのか知りたい←
不治の病に冒された少女と、
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... [続きを読む]
受信: 2012-01-05 18:58
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受信: 2012-01-08 11:20
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【映画】永遠の僕たち
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主演にデニス・ホッパーの息子ヘンリー・ホッパー。
アリス・イン・ワンダーランドのミア・ワシコウスカ。
日本の加瀬亮も重要な役で登場。
【あらすじ】
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受信: 2012-01-08 11:26
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90分、 2011年12月23日公開
2010,アメリカ,ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
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◇
見知らぬ者の葬式に参列し、雰囲気をそれとなく観察することを趣味としている...... [続きを読む]
受信: 2012-02-10 21:20
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まだ見てから1ヶ月もたっていないのに、見たこともすっかり忘れてました。と言うわけで今回は永遠の僕たちのレビュー記事です。 [続きを読む]
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11-93.永遠の僕たち■原題:Restless■製作年・国:2011年、アメリカ■上映時間:90分■字幕:寺尾次郎■観賞日:12月30日、TOHOシネマズシャンテ
□監督・製作:ガス・ヴァン・サント□脚本(脚色):ジェイソン・リュウ□撮影監督:ハリス・サヴィデス□編集:エリオ...... [続きを読む]
受信: 2012-02-26 11:37
» 永遠の僕たち [映画とライトノベルな日常自販機]
★★★★余命わずかな女の子との恋物語は日本のドラマなどでもわりとよくある話のように思います。 この映画の面白いところは、人の死に惹かれてしまったという主人公と、その友人のヒロシの存在だと思います。 赤の他人の葬儀に参列するなんて常識では考えられない不謹慎な奇行ですよね。 イーノックの両親が死んだ事故の際、一緒に車に乗っていた彼は昏睡状態となり、臨死体験をします。そんな中で両親の葬儀が執り行われ、言ってみればイーノックが知らないうちに両親が墓に入ってしまった形になってしまうのでした。そんなことを考える... [続きを読む]
受信: 2012-03-12 13:33
» 永遠の僕たち [いやいやえん]
故デニス・ホッパーの息子のヘンリー・ホッパーさんが主人公。臨死体験をしたせいで彼だけにみえる特攻隊の幽霊の青年ヒロシ(加瀬亮さん)、知らない人の葬式を練り歩いたり、道に倒れた自分の周りに白線を引くなどの死への捉われなど、暗い話かと思えば、生を謳歌する切ない余命3ヶ月のラブストーリーでもあるじゃないの。ミア・ワシコウスカさんが大胆に髪を切って好演しています。
大切な人と出会いそして失うことによって生命力溢れる人間らしさを取り戻すという主人公イーノックの心の成長とも取れると思う。
描かれるの... [続きを読む]
受信: 2012-05-14 09:18
» 永遠の僕たち [悠雅的生活]
葬式ゲーム。自然観察者。敬意のお辞儀。 [続きを読む]
受信: 2012-06-21 23:08
» 永遠の僕たち [あーうぃ だにぇっと]
永遠の僕たち 7月8日(日)@ギンレイホール
思い起こしてみれば・・・このころから腹痛があった。(笑) [続きを読む]
受信: 2012-12-02 21:03
» 『永遠の僕たち』’11・米 [虎党 団塊ジュニア の 日常 グルメ 映...]
あらすじ他人の葬式を覗いて歩くことを日常とするイーノックは、そこでアナベルと出会い・・・。解説原題は『RESTLESS』で、「落ち着かない」という意味が分かる日本人は多くないって... [続きを読む]
受信: 2012-12-12 22:54
» 永遠の僕たち [あーうぃ だにぇっと]
永遠の僕たち 7月8日(日)@ギンレイホール
思い起こしてみれば・・・このころから腹痛があった。(笑) [続きを読む]
受信: 2013-09-13 05:53