ヴィム・ヴェンダース監督『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』
独自の舞踊芸術で演劇とダンスを融合させ舞踊界に新しい世界を確立したピナ・バウシュ。2009年に亡くなった彼女の人生そのものともいえるヴッパタール舞踊団の作品を捉えた映像を、ヴィム・ヴェンダースが3Dダンスドキュメンタリーとして映画化したものが本作『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』(gray部分、goo映画より抜粋)
XpanD 3Dで昨年鑑賞(ヨーロッパ映画祭・オープニング上映)、今回(公開時)masterimage 3Dで再鑑賞(当然、今回の方が軽量で少し明るめの画面となるが前回の中央、やや仰角で見たものがインパクトが強かった←故に鑑賞座席位置は重要なポイントかも)
●映画のフレームの中に舞台のフレーム(ここに舞台作品)、さらに一番奥のスクリーンにピナ・バウシュの過去2D映像が投射される構造(その映画フレームを3Dメガネをかけた観客が見る構造がメタとして存在)。そういえば冒頭すぐに映る市立劇場のミニチュア立体感に「おっ」と思った。
●舞台とそこから外界へと飛び出していくダンサー。砂、赤い布、水、プール、モノレール、モノレール車内、工場、森、どこまでも続いている気がするエスカレーター、巨大な岩、川、舞台装置のカバ、ガラス張りの建築物…
●ダンサーへのコメントインタビューは表情のみをバストショットで捉えボイスオーバーとして被せられている。
※Memo1
●構成
「カフェ・ミュラー」
「春の祭典」
「フルムーン」
「コンタクトホーフ」
4作品をライブとして収録
その他の作品からのダンスシーンもあり。
●使用3Dカメラ
・Sony CineAlta HDC-1500
・Sony HDCP1
・Sony PMW-EX3
デジタルプロセスはHDCAM SR (1080p/24)
dual-strip 3-D
●思い出したこと→ ヴッパタールの吊り下げ型モノレールといえばヴェンダース監督【都会のアリス】あ、それとフェデリコ・フェリーニ監督【そして船は行く】にピナ・バウシュ自身が盲目の皇女役で出演していたこと。もちろんアルモドバル監督【トーク・トゥ・ハー】での「カフェ・ミュラー」のシーン。
※Memo2
パンフレット仕様
定価:1600円(税込)
判型:たて189mm×よこ262mm
ページ数:68ページ
ハードカバー仕上げ
(↑以上松竹Web通販ページ記載)
デザインは大島依提亜さん
16ページカラー写真。テキスト部分はヴェンダース監督、ダンサーへのインタビュー、コラム、プロダクションノート他、充実した内容。
ヴェンダース監督のオフィシャルサイト
(インタビュー、メイキング映像等が最下部リンクより見られます)
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http://www.wim-wenders.com/
映画『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』公式サイト
http://pina.gaga.ne.jp/
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