ジョン・ヒューズ映画以降の最重要作。ウィル・グラック監督、エマ・ストーン主演『小悪魔はなぜモテる?!』( Easy A )
注・内容、台詞に触れています。
なんということでしょう!このジョン・ヒューズ映画以降の最重要作。ウィル・グラック監督、バート・V・ロイヤル脚本、エマ・ストーン主演「Easy A」(日本語DVDタイトル『小悪魔はなぜモテる?!』)が未公開だったなんて(あぁ劇場で見たかった)
物語・どちらかというとモテない系に属す17歳のオリーヴ(エマ・ストーン)は友人に「私はもうエッチ済」と、ささいなウソをついてしまう。が、あっという間にそのウワサは学校中に知れ渡り「ビッチ」としてのレッテルが貼られてしまう。おまけにゲイ疑惑でいじめられているブランドンを助けてあげようと「エッチをした」という偽装の手伝いをして事態はさらに大変な方向に…。
※Memo1
●ナサニエル・ホーソーンの古典的小説「緋文字」がモチーフになっているので、それ自体がギャグに使われるシーンも(←主に映画化された作品ネタ)。で、一応知らない人のために10秒ぐらいで判る「緋文字」ストーリー(これ自体がギャグっぽい)もあります。
●その「緋文字」の映画の話でこの台詞
「デミ・ムーアの入浴シーンのないオリジナルの方の話よ」
●スタンリー・トゥッチがオリーヴ(エマ・ストーン)の父親役で出てて、また「プラダを着た悪魔」「バーレスク」みたいな(そーいう)設定(を、匂わせる台詞が)
●家族で映画を観るシーンでその父親(トゥッチ)が迷う映画「ブーリン家の姉妹」「素敵な人生の見つけ方」
●極めつけオリーヴの台詞
「私の人生はジョン・ヒューズの映画じゃない」
●途中「そんな80年代映画のようなことは〜」の時に登場する映画→「フェリスはある朝突然に」「セイ・エニシング」「キャント・バイ・ミー・ラブ」「すてきな片想い」
●しかしラストは(ラジカセではないがw 両手にスピーカーを持って)窓の外に幼なじみにして好きだったトッドが、という80年代映画のようなシーンで締めくくられます。
●ちょっと蛇足
書店でオリーヴが店員に聞く「聖書は?」に対して字幕では「ベストセラーの隣に」ですが実際は「『トワイライト』の隣に」
●そして、外せないのが音楽。IMDbよりSoundtrack資料
Easy A (2010) Soundtracks
http://www.imdb.com/title/tt1282140/soundtrack
※Memo2
●(Main&End)タイトルデザインは
PictureMill。(「パニックルーム」でアッと言わせたパースペクティブに背景と文字を並べるデザイン) 同じウィル・グラック監督「ステイ・フレンズ」もPictureMillによるもの。
●ところで、同じエマ・ストーン出演のこちらも未公開(DVD化もされていないので輸入Blu-rayで鑑賞)→【Paper Man】(監督・脚本はミシェル&キーラン・マロニー/ガイ・リッチー「シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム」脚本)。エマは子どもがいないのに雇われるベビーシッター役。ライアン・レイノルズが架空のヒーロー、キャプテンエクセレントを演じてた(まさか、この後本当にグリーンランタンになるとは本人もビックリではw)
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