ミシェル・ウィリアムズ主演『マリリン 7日間の恋』(My Week with Marilyn)
注・内容、台詞に触れています。
マリリン・モンローが「王子と踊り子」出演のためにイギリスに赴いた際のエピソードを同作のスタッフであったコリン・クラークの原作(books "My Week with Marilyn" and "The Prince, the Showgirl and Me")を基に映画化した『マリリン 7日間の恋』監督はサイモン・カーティス。出演はミシェル・ウィリアムズ、ケネス・ブラナー、エディ・レッドメイン、エマ・ワトソン、ジュディ・デンチ、ジュリア・オーモンド、ドミニク・クーパー。
物語・1956年、新作映画『王子と踊り子』の撮影のために、マリリン・モンローがイギリスにやってきた。監督&共演は名優ローレンス・オリヴィエ。撮影が始まるが精神が不安定なマリリンはたびたび遅刻し、オリヴィエらの反感を買う。孤立するマリリンが現場で心を許すのは、この映画の第3助監督コリンだけだった。上流階級の子弟で映画界に飛び込んできたばかりの23歳の青年コリンを、マリリンは何かと指名するようになり、やがて…(Skyblue部分、goo映画より抜粋)
※Memo1
●マリリン・モンローを演じたミシェル・ウィリアムズ。顔の感じは全く違うのに、時折浮かべる素のマリリン・モンロー(ノーマ・ジーン)の雰囲気まで演じていて感嘆(リスペクトしている事がわかる演技)。ケネス・ブラナーがローレンス・オリヴィエというのも(あまりにあまりな)ハマリ具合。なんといっても"あの台詞"(後述)まで出てくるのですから。そして魔法を使わないエマ・ワトソン。モンロースタジオの株式49%(モンローが51%)を持つミルトン・グリーンにドミニク・クーパー(彼もコリンと同じようにモンローに想いを寄せた時期があると忠告、というかジェラシー臭プンプン。写真家なので映画界については素人。で、やたらとウロウロしている)。コリン役、エディ・レッドメインもよい(育ちの良さからか誰からも嫌われない)
●ヴィヴィアン・リー役をジュリア・オーモンド。
その頃の映画界の事が伺える台詞
「彼女はエリア・カザンの映画に出てメソッド演技法にうんざりしているんだよ」
アクターズスタジオのリー・ストラスバーグの妻でモンローのコーチとしてベッタリとくっつくポーラ・ストラスバーグにうんざりしていたオリヴィエの心情でもある。
●元々は舞台劇(その時はオリヴィエとヴィヴィアン・リーが主演)だった「王子と踊子」
だが映画化の際に若いマリリン・モンローをキャスティングしたことに対してのヴィヴィアン・リーの台詞
「私はあまりにも歳をとっているのでフィルムの中では演じることができなかった。彼にとっては真実が全てなのよ」
(試写室でのふたりの会話もスゴイものがあったなぁ…・・;)
●コリンやマリリン・モンローに親切に接する皇太后役、シビル・ソーンダイクをジュディ・デンチ。(映画「王子と踊子」の時のご本人と同年齢ぐらいでしょうか?)
●オリヴィエがマリリン・モンローの事を評して。
「ハリウッドは彼女にいろいろなことを要求したけれど結局勝利したんだよ」
●ラスト近く試写室で。
"The Coconut Girl”(このシーンの撮影時、スターのオーラにキャスト、スタッフとも唖然と見つめる場面はあらためてマリリン・モンローの凄さを伝える秀逸な出来)で踊るモンローのシーンを見ているローレンス・オリヴィエ。
"台詞"のように言葉をつぶやいている。
それに対してコリンが「プロスペロー…」
そして、あの有名な台詞で締める
「We are such stuff as dreams are made on, and our little life is rounded with a sleep. (我々は夢と同じ物で作られており、我々の儚い命は眠りと共に終わる)」
※Memo2
●撮影スタジオが「王子と踊子」が撮影された同じ「Pinewoods Studio」現在は撮影からポスプロまで手がける巨大スタジオ(カナダ、ドイツ、マレーシアにも拠点)に。
Pinewood - Film & Television studio
http://www.pinewoodgroup.com/
●タイトルデザイン名義はLipsync(VFXなども)
●アレクサンドル・デスプラ(音楽名義クレジットはコンラッド・ポープ)が作曲したメインテーマをラン・ラン(Lang Lang)が演奏 ←ちなみに「のだめカンタービレ最終楽章」の上野樹里ピアノ演奏部分はこの人。
●ミシェル・ウィリアムズ、次回作はサム・ライミ監督【Oz: The Great and Powerful】(Red One進化系「Red Epic」で撮影)でミラクニス、レイチェル・ワイズらと共演。(オズがジェームズ・フランコというのも楽しみ)
※Memo3
●The Weinstein Company/My Week with Marilyn
http://twcguilds.com/film/my-week-with-marilyn
(↑DOWNLOAD SCREENPLAY PDFをクリックで
脚本がPFD保存出来ます)←表紙付き
(パラパラと見た限り削除されたシーンもありです)
●Type/Face : the movies of Marilyn Monroe
(マリリン・モンロー出演作品のタイトルType/Faceが見られます)
もちろん「王子と踊子」も
http://annyas.com/screenshots/updates/type-face-the-movies-of-marilyn-monroe/
映画『マリリン 7日間の恋』公式サイト
http://marilyn-7days-love.jp/
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