ダイアン・レイン、ジョン・マルコヴィッチ主演『セクレタリアト/奇跡のサラブレッド』(Secretariat)
注・内容、台詞に触れています。
史上9頭目、25年ぶりのアメリカ三冠馬、そして伝説の31馬身差勝利。ダイアン・レイン、ジョン・マルコヴィッチ主演の未公開だった『セクレタリアト/奇跡のサラブレッド』を見た!出演は他にスコット・グレン、ジェームズ・クロムウェル。監督はランダル・ウォレス
物語・両親から競走馬の生産牧場を相続したペニー(ダイアン・レイン)は4人の子供を育てる主婦で馬主としては全くの素人、そのうえ競馬界は男性社会。しかしそんな逆風にも負けず、調教師のルシアン(ジョン・マルコヴィッチ)と共に一頭の馬セクレタリアトに夢を託し快進撃をスタートさせる。そして…
※Memo
●詩的、そして元気がでる。なによりもスクリーンで見たかったなー(スコープサイズだし)。特典映像ドキュメンタリーに収録された実際のレースも心踊る。ここで語られるエピソードの数々が三冠馬達成の日のセクレタリアトの様子や写真を撮るときにポーズを取るなど、本編にそのまま活かされている。
●競馬のレースシーンの撮影手法でエポックメーキングをもたらした映画というと真っ先に「シービスケット」を思い出す。あのカメラが馬と併走して撮影した迫力は本作にもいたる所で見ることができます。(量的には「シービスケット」の方が多いですがローアングルから捉えたコーナーなど、ハッとするレースシーンも)
●実年齢よりも老けメイクを施してペニーを演じたダイアン・レイン、そして少し変った(エキセントリックな帽子を被った)調教師ルシアンのジョン・マルコビッチと過不足ない抑えた演技が良い(←時間軸に沿って全体に淡々としたトーンに物足りなさもあるが終わってみると妙な盛り上げ方をしなくてこれでよかったのだと思わせる味わいの一端)。
●「彼はとても走るのが好きだった」「そして目立ちたがり屋さん」。ドキュメンタリーでセクレタリアトについて語る人々の嬉しそうな誇らしげな顔。本編と併せて見ると更にいいですよ!
●変奏曲のように幾度も出てくる台詞
・母親の葬儀の日に子供の頃、父(ジョン・グレン)と交わした会話を思い出すペニー。その父のセリフ「惑わされるな。他人がどう思おうと自分が勝つと信じる事だ」
「自分のレースをしろ」
・セクレタリアトを父に紹介した後、立ち上がってセクレタリアトの顔を撫でる。そしてペニーにひとこと。「自分のレースをさせろ」
・三冠馬のかかったベルモントステークス(1973年6月9日)の前日。ペニーがセクレタリアトに語りかける。
「気づいたの。私は勝ったわ。あきらめずにここまで来た」「自分のレースをしたわ。次はあなたの番」
「セクレタリアト/奇跡のサラブレッド」(原題 : Secretariat)
公式ウェブサイト(英語)
http://disney.go.com/disneypictures/secretariat/
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