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2012-08-25

リドリー・スコット監督『プロメテウス』(Prometheus)

注・内容、シーンに触れています。
リドリー・スコット監督
による「エイリアン」前日譚(正確には別の時間軸へと続くと思われますが…)『プロメテウス』。出演は考古学者エリザベスに「ミレニアム」シリーズのノオミ・ラパスマイケル・ファスベンダーがアンドロイド・デヴィットを、シャーリーズ・セロンが冷徹な女性監督官ヴィッカーズを演じる。他にガイ・ピアース。脚本はジョン・スペイツデイモン・リンデロフ

物語・「人類はどこから来たのか?」人類が長年にわたり追い続ける、人類史上もっとも深遠でかつ根源的な謎。2089年、地球上の古代遺跡からその答えを導き出す重大なヒントを発見した科学者チームは2093年、宇宙船プロメテウス号に乗り込んである惑星(LV-223)へと向かう。そして…。

Prometheus

※Memo1
冒頭、開闢のシーン。地球と思しき惑星に降り立ち、自ら生物多様性のひとつとして新たな生物の種(人類?)になるべく朽ち果て水の中に混じりこんでいく"エンジニア"
そこからホントに「あれよあれよ」と言う間に「!」とか「!?」とか「?」の連続ビジュアルで乗組員の混乱と同じ眩暈にも似た感覚で最後まで見入ってしまった!多少の(だいぶあるけど)構成の穴や辻褄があわないところや説明不足のところは、どーでもよいと思えるぐらいよかったなぁー
20世紀FOXロゴから彩度を落とした色彩設計もいいし。あと、21世紀末の地球の様子(壁画発見の辺境の地を別として)などをまるっきり描かないのも素晴しい。(アートボードなどによると撮影したのかもしれませんが…)

トップシーンの地球の映像、ファスベンダー演ずるアンドロイドの名前がデヴィット、そのデヴィットが(ランニングではありませんが)自転車に乗りながら同じ場所をくるくる回りながらバスケのシュートを決めていく、テレビ電話と思しきモニターに写る女の子の佇まい(雰囲気)、惑星に降り立つカットなど、分り易〜く「2001年宇宙の旅」イメージを織り込むリドリー・スコット監督のサービス精神!
・インタビューでも「最近の観客は集中力が45秒ぐらいしか持たない」と語っていた(かなり早いカット割り)
アンドロイド・デヴィットは果たして、どこまで知っていたのか?ウェイランド社創設者の命を極秘指令としていただけではないフシも伺える。(古代語、その他あらゆる資料を蓄えてきた中で知ってしまっていることも、あるのでは?と思ってしまう不可解な行動がいくつか←単純に前述のグダグダのひとつかもしれませんが)

そもそも"エンジニア"とは創造主なのか…?
寄生主の組成組織によって生まれ進化する生物兵器としての"エイリアン"(便宜上この表記で)の寄生主培養生物惑星を幾つも創っている中の、たまたま一つが地球なだけではないのかもとも思える。そう考えると少し辻褄が合うのだが…。
(本作で着陸した惑星LV-223も卵を孵化させるための培養筒を置く惑星と対と考えるとさらに)
ちなみに「エイリアン」で着陸した惑星はLV-426
あと、アーサー・C・クラーク「3001: The Final Odyssey」を、ふと思い出したりも。創り、そして滅ぼす…
「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」…
デヴィットがコールドスリープ中の乗組員の夢へアクセスしているのが面白い。この辺りを妄想すると続編が噂される「ブレードランナー」の別時間軸前日譚にすることも出来るなぁー、と。
「私は痛みを感じないから」
デヴィットが見ている映画「アラビアのロレンス」の中の台詞を真似る(好きな映画とも)
(ちょっと蛇足→) クロワッサン立てて転がしながら「プ~ロ~メ~テ~ウス~の宇宙船〜ごっこ」をした人、自分を含め数名はいると予想w

※Memo2
タイトルデザインはPROLOGUE FILM。メインタイトルプロデューサーはUnjoo Lee Byars。縦ラインが文字に変化する「エイリアン」のタイトルデザインを踏襲して美しい。ちなみに、その「エイリアン」(1作目)のタイトルデザイナーは Richard Greenberg「スタジオ R/Greenberg Associates」
Red Epicによるデジタル撮影。(リドリー・スコット監督初、そして3Dも)
話題になったウェイランド社のサイト(httpsと手が込んでいる)に創設者ピーター・ウェイランドによるTED TALK 2033 のプレゼンテーション映像があるのも本作繋がりとして見事。(ラストに予想通り乗船していて姿を表す)
メイキングとデザインコンセプトに関する書籍「プロメテウス アート・オブ・フィルム」は映画鑑賞後に見ると、アレやコレいろいろと名前がついてることが判って面白い("エンジニア"の宇宙船の名前がジャガーノート号、生物兵器の培養筒の名前がアンプルなど)。撮影されなかったシーンのイメージボードも(ウェイランド社の創業者と会っているシーンや複合企業としてのウェイランド社についてなど)。

映画『プロメテウス』オフィシャルサイト
http://www.foxmovies.jp/prometheus/

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2012-08-13

フランシス・フォード・コッポラ監督『Virginia/ヴァージニア』(Twixt)

注・内容に触れています。
フランシス・フォード・コッポラ監督
Virginia/ヴァージニア 』(Twixt)
出演はヴァル・キルマーエル・ファニングブルース・ダーンベン・チャップリン、そしてトム・ウェイツがナレーションを担当。

物語・オカルト作家のボルティモア(ヴァル・キルマー)はサイン会で訪れた小さな町で少女の死体が発見された事を知る。ボルティモアはミステリー好きの保安官(ブルース・ダーン)から、この事件を元にした小説を共著しないかと持ちかけられるが、気乗りしない。しかしその夜、ボルティモアの夢の中に少女V(エル・ファニング)と作家のエドガー・アラン・ポー(ベン・チャップリン)が現れ、かつてこの町で子供たちが犠牲になった事件へと彼を導く。現在と過去の事件を解いていくうち、彼は自分の過去と向き合うようになる。

Virginia

Memo1
モノクロのようなBlueDarkGray(暗青灰色)の映像にオレンジゴールドの煌き。
V」はVirginia(ヴァージニア)の「VVampire(ヴァンパイア)の「VそしてVicky(ヴィッキー)の「V」
・ヴァージニア(ポーの妻)
・ヴァンパイア(小説の中の…、そして夢のなかの…)
・ヴィッキー(ボルティモアの亡くなった娘)
そして現在の少女殺人事件。
物語に導かれるように、或いは夢に…
カメラはほとんど動かないが観客の心は動いた。あとで調べたらカメラがパンしたのは5回だけだそうです。やー、豊穣なワインのような作品。久々に画(え)そのものに酔った。で、例によって編集はFinal Cut PROで(本作の編集は盟友、ウォルターマーチではありませんが…)

メリエス月を想起するシーン、パートカラー、モノクロ、昼間に撮影した夜間シーン(「アメリカの夜」方式)、画面分割などなど隠しコマンドとしての映画史を潜ませていると予想。日本では公開されませんが時計台のシーン(今年公開されたスコセッシ監督「ヒューゴ」想起←こちらもメリエス、そして時計台!)が部分3Dで創られていて、そのシーンになると3Dメガネを掛けるようになっているそうです(見たかったなぁ)
トム・ウェイツの渋い声によるナレーションで幕を開ける物語(実はこのナレーション部分はボルティモアが書いた小説の冒頭部分であることも後で判る)
主人公の名前、ボルティモアポー従妹のヴァージニアと叔母の反対にあいながらも求婚、結婚した場所。
「V」を演じたエル・ファニング。歯科矯正器具とVampire…。ほとんど確信犯的に結びつけた後のあのシーンは!!!でした。

Memo2
タイトルデザインはStephen Faustina。「テトロ 過去を殺した男」も。(IMDbに本作の記載はありませんがエンドクレジットには記載有り)。季刊小説誌『ゾエトロープ・オールストーリー』(Zoetrope: All-Story Magazine)のアートディレクションも。
~ SFAUSTINA ~
(Stephen Faustinaのスタジオ)
http://www.sfaustina.com/

「Cahiers du Cinéma」2012年No.677 コッポラ監督【Virginia/ヴァージニア】インタビュー、カラコレやVFXについてなど22ページの特集記事が掲載されていました

音楽は「コッポラの胡蝶の夢」「テトロ 過去を殺した男」に続いてオスバルド・ゴリホフ(Osvaldo Golijov)
オスバルド・ゴリホフ公式ウェブサイト
http://www.osvaldogolijov.com/

コッポラ監督が映画に寄せた文章の締めの部分が本編中、台詞にも出てくる。ポーに執拗にエンディングについて聞くボルティモア。その答えとは?「君が探しているエンディングは君自身だ」
そして「V」の事を知る…

映画「Virginia/ヴァージニア」公式サイト
http://virginia-movie.jp/index.html


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ジョス・ウェドン監督『アベンジャーズ』(THE AVENGERS) Main Title and Main-on-End Sequence

※注・内容、エンドクレジット後などについて触れています。

Avengers2_2

ジョス・ウェドン監督『アベンジャーズ』(The Avengers)についてのタイトルデザイン、他グラフィックまわりを製作したのは(主にVFXに関して)最近、よく目にするMethod Studios
「タイタンの逆襲」での、あの巨大なクロノスや「ドラゴン・タトゥーの女」「トワイライト・サーガ」など「おぉっ」と思うシーンはこちらによるもの。

トニー・スタークタワーのAの文字(戦闘の末、残った一文字)がアップになって続く部分がMain-on-End Sequence部分。そしてさらなる敵が…。続いてエンドクレジット。

その『アベンジャーズ』タイトルデザインについての「 Art of the Title 」Method Studios、Creative Director STEVE VIOLAの記事。
タイトルシークエンスのデザインボード、テストカンプ、タイポグラフィサンプルとインタビューなどが掲載されています。もちろんMain Title and Main-on-End Sequenceの動画も(ご鑑賞後にどうぞ)
http://www.artofthetitle.com/title/the-avengers/

少し前に話題になっていたVFXメイキングリール集なども見られるMethod Studios自体のホームページアドレス
http://www.methodstudios.com/

Avengers1

Memo
登場人物をチーム分けすると→筋肉チーム(マイティ・ソーキャプテン・アメリカ)、科学者チーム(ハルクアイアンマン)、訳ありカップル(または、まだ一本立ちキャラとして映画にはなっていないよ)チーム(ブラック・ウィドーホークアイ)、そしてシールドの長官ニック・フューリー
この組み合わせの中から起こる会話の妙。(その面白さ増幅のためには先の作品を見ているとさらに楽しいです)←ペッパー・ポッツとトニー・スタークのやり取り(また君が12%がどうのこうのやってるw)やソーがジェーン・フォスター(ナタリー・ポートマンは写真だけ)の安否を聞いているシーンなど繋がりの面白さ。ちなみにエリック・セルヴィグ博士は結構重要な役で全編出ています。(←「マイティ・ソー」エンドクレジット後、ニック・フューリーが博士にキューブを見せるシーンが。そしてロキの姿も…)
(各作品繋がりメモ)「アイアンマン」(キャプテン・アメリカのシールドやマイティ・ソーのハンマーなど)「インクレディブル・ハルク」(トニー・スターク繋がり)「マイティ・ソー」(ホーク・アイ)「キャプテン・アメリカ」(トニー・スタークパパ、ハワード・スタークのこと、キューブのこと。さらに公開後に判明したエンドクレジット後のシーンはジョス・ウェドン監督撮影のもの。サンドバッグを叩くキャップ。現れるニック・フューリー、そして「任務ですか」の台詞←「アベンジャーズ」にそのまま出てくるシーン)

ずっと登場してきたエージェント、コールマンにも見せ場が用意されているところがニクイ。(思えば氷の下からキャプテンアメリカを発見した時も、ソーのハンマーを見つけた時も)
ロキが(マイティ・ソーの時もそうだけど)相変わらずのセコイ小物感バリバリで素晴しい。ハルクに「お前のような怪物に神様が…」と言った矢先に(いとも簡単に)ペッタンペッタン前後に叩きつけられるシーンは笑いと共に拍手が起こってましたw(←しかも、これが最終的ダメージって)
お馴染み、エンドクレジット後のお楽しみ。本作は特に破壊力抜群。誰も予想できない「ヒーロー、戦った後はこんな感じw」もしくは「徹夜明けで朝いちマクドナルドでの気怠い無口状態」みたいなシーンは驚きました、で、ウケた(トニー・スタークが、いい店があると言って行った場所でもありますがw)→「シュワルマ」

アベンジャーズ|Avengers|映画

http://www.marvel-japan.com/movies/avengers/


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2012-08-12

レン・ワイズマン監督『トータル・リコール (2012)』(Total Recall)

注・内容、台詞に触れています。
1990年に製作されたポール・バーホーベン監督、アーノルド・シュワルツェネッガー主演で製作された『トー タル・リコール』の正統派リメイク。出演はコリン・ファレルケイト・ベッキンセールジェシカ・ビール他。監督はレン・ワイズマン

物語・化学戦争の末、人類が居住できる地域が裕福なブリテン連邦と貧しいコロニーの2ゾーンしか存在しない世界。そのコロニーに住む工場労働者のクエイド(コリン・ファレル)は時折目に触れては気になっていた人工記憶センター、リコール社を訪れる。そして記憶が書き換えられようとしたその時、なぜか突然、ブリテン連邦の連邦警察官の襲撃を受ける。そこで自分の知らぬ戦闘能力を知り、困惑する。混乱の中、帰宅したクエイドは、今度は彼の妻ローリー(ケイト・ベッキンセール)に襲われる。「記憶を消され、新しい記憶を植えつけられただけ。ダグラス・クエイドなんて人間は、この世に存在しない」と話すローリーを振り切り逃げるクエイド は、その先に数々の謎メッセージと共にメリーナ(ジェシカ・ビール)と出会う…

Totalrecall

Memo1
目ン玉バーン、頭がパカッ、顔がブルブルブルのバーホーベン版に比べるとインパクトに欠けるかもしれないが、これだけオマージュ愛に溢れ(嫁愛にも溢れてるけどw) 2時間強を楽しませてくれれば、も、全然OK!ちょっと嫁に言いたいことがあるけど言えないから台詞の中に色々潜ませて登場人物に言わせた感もある?ワイズマン監督…w
で、そのような台詞
・執拗に追いかけてくるローリー。そのことに対してメリーナがクエイドにひとこと。
「ステキな鬼嫁ね」
・ラスト、国家代表コーヘイゲンとの戦いの決着がつく瞬間に。
「地獄で妻によろしく」
・冒頭、やや倦怠感漂う夫婦の台詞に呼応するようにラスト、まだ追いかけてくるかー、というシーンでの台詞
「死がふたりを分かつまで」

バーホーベン版が火星と地球、そして酸素がキーワードだったが本作は地球のみが舞台。裕福なブリテン連邦が北、貧しいコロニーが南と現実社会での南北格差(北半球、南半球)を踏まえつつ(冒頭マップではあきらかにイギリスとオーストラリアを表していますが…)描かれている。その両側を地球内部で繋ぐザ・フォールと呼ばれる交通手段(巨大エレベーター)が文字通りワイズマン監督特有の落下演出を更に増幅させる。
エンドクレジットにも原作以外にバーホーベン版「トータル・リコール」をベースに製作した旨が表記されるぐらい正統派リメイク。さらに「ブレード・ランナー」「マイノリティ・リポート」(←コリン・ファレルが追う側で出演してた)想起のシーンが多数。
携帯電話ならぬ掌そのものが電話(ガラスにあてるとスクリーン化)。あれでは手痛い電話やー(オヤジギャグ失礼)と、いうシーンも。あと、冷蔵庫の扉がタッチスクリーンになっていたり2012年アップデート化されたガジェット群も面白い。
「アンダーワールド」でヴァンパイアの長老ビクターを演じていたビル・ナイとベッキンセールが同一場面に登場したときはドキッとした。そういえばベッキンセールって「アビエイター」でエヴァ・ガードナー演じてたことを、ふと、思い出した。

Memo2
Main & End TITLEは「PROLOGUE FILMS」によるシンプルなデザイン。タイトルデザインもジェリー・ゴールドスミスの音楽ともどもバーホーベン版の方が派手派手しい印象。
エンドクレジットに「Shot on RED
Red Epicによる撮影

Total_recall2

トータル・リコール - オフィシャルサイト
http://www.totalrecall.jp/

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2012-08-03

吉田大八監督『桐島、部活やめるってよ』

注・内容に触れています。
朝井リョウ
・原作、吉田大八監督『桐島、部活やめるってよ』出演は、神木隆之介、橋本愛、大後寿々花、東出 昌大、他

物語・バレー部のキャプテンで成績も優秀な桐島。ガールフレンドは校内ナンバーワンの人気女子。女子に騒がれ男子からは一目置かれる、学校のスター的存在だ。ある金曜日の放課後、桐島の姿が見えない。何でも部活をやめたというのだ。突然のニュースに部員は騒然となり、噂はたちまち学校中に広がる。キャプテンの退部に、戸惑うバレー部員たち。ざわめき始める女子たち。不穏な空気が流れる中、映画部員たちが行動を始めた…(LiteBlue部分、goo映画より抜粋)

Kirishima

Memo
で、桐島は?
この本人不在で人物が浮かび上がる手法によって学内ヒエラルキーに混乱が生じ、各人のポジションにもビミョーな変化が。
映画が始まってしばらくは、同じ金曜日が4回(それぞれ視点が違う、時間が遡っている)そして全体像がみえたところで通常の時間進行に。原作が登場人物ごと各章にわかれているのに対して映画の方は同じ時間軸内で描く。それ故にラスト、登場してきた人たち全てが屋上に集結するあたりが面白い(しかも、何故このタイミングでw)

原作では読んでいる映画雑誌が「キネ旬」で犬童一心監督のファン。映画では「映画秘宝」にゾンビ映画、タランティーノ。で、中学の時に同級生だったかすみ(橋本愛)と映画館でバッタリ出会う、その映画が"塚本晋也監督「鉄男」"というのも本作の設定。(実はこのバッタリにもかすみ側から語られると違う事情が…(この別の側から見れば、というのがポイント。"あるある"感、いっぱいです)
※ちなみに原作文庫化に際して「東原かすみ〜14歳」が追加で収録されていました。
※このシーンについて監督がインタビューで→「もし『鉄男』を見に行って、そこにたまたま好きな女の子がいたら嬉しいじゃないですか。レアなケースだけど(笑)」

試写終了時に吉田大八監督と(神木隆之介と対をなす、もうひとりのキーアクター)菊池弘樹役、東出 昌大による舞台挨拶。「エンドタイトルで観客がずっとざわつくという噂を聞いていたけれど、今日目のあたりにしました。実は確信犯的にやっています」そんないろいろな事を持って帰れる映画。「また、時間をかけてゆっくりと消化してください」とも。

映画部(剣道部部室の片隅を間借りしている←確かに、これはリアルだw)といえば、やはりゾンビ映画。顧問の先生が書いた脚本(タイトルが「君よ拭け、僕の熱い涙を」←略して「キミフケ」w)を撮らされていたけれど、自分の撮りたいものを撮ろうと奮闘。涙ぐましい隕石の小道具とか撮影中にボールをひらいに横切る野球部員とか、ちょっと「SUPER8」を思い出した(あちらもゾンビ映画!)
ちなみにゾンビ映画のタイトルは「生徒会オブ・ザ・デッド」
ビックリしたこと→久々に大後寿々花をスクリーンで見た。大後寿々花というと、すぐに思いつくのが木皿泉・脚本【セクシーボイスアンドロボ】の「ニコ」役が印象的。(神木×大後は行定勲監督作品で共演してましたね)

この台詞
学内上下ヒエラルキー全員集合となる屋上での騒動の後、カメラのレンズキャップをひろって渡す弘樹。そのカメラを映画部・前田に向けてインタビュー口調で。
「将来は映画監督ですか?」
「映画監督は無理」
「…じゃあ、なんでわざわざ…」
「時々ね、俺たちの好きな映画と、今自分たちが作っている映画がつながってるんだなって思うことがあって、いや、ホントたまになんだけど…」

『桐島、部活やめるってよ』公式サイト
http://www.kirishima-movie.com/index.html



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