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2012-12-15

ピーター・ジャクソン監督『ホビット 思いがけない冒険』HFR 3Dと通常3Dを1日で

注・内容に触れています。
「ロード・オブ・ザ・リング(以下「LOTR」)3部作のピーター・ジャクソン監督が、同シリーズの60年前を舞台にした前日譚を描く3部作・第1弾『ホビット 思いがけない冒険』。中つ国を舞台に、ホビットのビルボ・バギンズが魔法使いガンダルフやドワーフたちと冒険を繰り広げる。出演はマーティン・フリーマン、イアン・マッケラン、ケイト・ブランシェット、クリストファー・リー、イライジャ・ウッド、リチャード・アーミティッジ、イアン・ホルム、アンディ・サーキス(ゴラム)、他

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Memo1
(1秒間24コマ・フレームレートを倍の48コマで撮影、上映する)HFR 3Dと通常3Dと続けて鑑賞(6時間近くかかった←でも、全然飽きなかった!)。
HFR 3Dは動きによっては滑らかすぎてビデオ映像を見ているような感じに好みの分かれるところだが違いは歴然。カメラを引いた状態でのアクションシーン(モブシーンも)での一人ひとりの動きが鮮明に判る(ミニチュアが動いているようにも見えて、これが逆に絵本的、絵画的世界の趣)。ガンダルフらが大鷲からするりと降り立つ動き、ゴブリンの巣窟でのラピュタ的足場崩れながらの疾走アクションシーンでの動き、それらをロングショットで見てもどのキャラクターが動いているのが判別できる。もちろんパンニングの際のブレの無さ、緑の樹々、草花の再現性、こってりとした色彩感も。
些細なシーンだが→開巻、ガンダルフがビルボ・バギンズの家を訪ねてきて扉に印(ルーン文字のF?)をつけて去っていく丸窓越しに見える、その姿がホントにガラスを通して実際に見ているような感じで、この質感は極めてスゴイ。
※なおスクリーサイズが違うということ、HFR 3Dが上下黒みがある状態ということでフェアな比較ではないということを記しておきます。
※1秒間24フレーム・フィルム撮影に対し48フレームのデジタル撮影という図式も今後のあり方としてのひとつの方向性か(そう考えると60コマ・ショースキャンは早すぎたとも言える?)

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Memo2
ガンダルフがドワーフたちの引率者みたいで微笑ましい。常に「9、10、11…、よし全員」と人数確認までしているしw
「LOTR 旅の仲間」冒頭でビルボが子供たちに話しているトロルとの遭遇シーンやガンダルフとの会話が本編と見事にリンク。(それらが実際に見られる訳ですから)
見どころはいっぱい。中でも驚いたのがゴラムとバギンズのなぞなぞ合戦。まさかまさかのふたり芝居で約20分。動き、表情、間合い、たっぷりと楽しませてくれます。そして(風神雷神が喧嘩したらこんな感じ)岩石男のドッジボール(と、いうか、どつき合いに近い)、ゴブリンの巣窟でのアクションシーン、冒頭のスマウグ来襲シーンなどなど…。あと裂け谷でのガラドリエルの口元ニヤリのシーンはこちらまでニヤリとしてしまった(後ろでサルマンがぶつぶつ言ってるしw)
そして、極めつけはガラドリエルのこの台詞
「トーリン・オーケンシールドを助けることは正しい。でも、何故ホビットなのです?」
それに対してガンダルフが返した言葉こそ、原作全体を通してのテーマのひとつでもあります。
是非、劇場で。

Memo3
ワーナーエンタティメント公式YouTubeチャンネルでは既に海外サイトで公開されていましたが、字幕付き13分特別映像ピーター・ジャクソン監督のビデオブログなどがたっぷり公開されています。
※現在も公開されていますが"動画"コンテンツをさらに読み込むで1年前ぐらい遡る必要あり。
特に興味深かった4回目→ 3D撮影のこと、48フレーム撮影のこと、名前の付けられた48台エピックと17台の3D用リグ、赤と青で描かれたコンセプト画(赤青メガネをかけてふたりで描いてる!)のことなどが語られています。
あと、こんな発言も→「LOTRも3Dで撮りたかったけど当時はまだ3D写真を撮っただけだった。その写真を将来は3Dブルーレイで披露できたらと思う」

第1部『ホビット 思いがけない冒険』
2012年12月14日(金)全国公開
第2部『ホビット スマウグの荒らし場』
タイトル改め『ホビット 竜に奪われた王国』
第3部『ホビット ゆきて帰りし物語』

映画『ホビット 思いがけない冒険』公式サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/thehobbitpart1/

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ドキュメンタリー『映画と恋とウディ・アレン』

ウディ・アレンのこれまでの足跡、創作過程、出演してきた多くの俳優インタビューなどで綴るドキュメンタリー『映画と恋とウディ・アレン』。監督・脚本・共同編集・製作はロバート・B・ウィード

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Memo
ダイアン・キートンがウディ・アレンを初めて見たときに「なんてカワイイ(cute)人なの」「結局、彼は手に入れられなかったけど今でも親友よ」発言していて、素敵な関係でいいなぁー♫
「たくさん撮ると、そのうち名作が生まれると思うんだ」とか、いつか「市民ケーン」のような作品がとか、いかにもという発言も多数(こんな感じの監督役、前に演じていたような…w このどこから現実かわからない感はアレンのアレンたるところ)。
時系列に並べて構成されているのでフィルモグラフィーとして、当時の時勢と共にわかって面白い(例の事柄も)。「ラジオデイズ」が自伝的映画なのでぴったりはまっていた。
以前BSで放送されたリチャード・シッケル構成ドキュメンタリー【ウディ・アレン 映画と人生】(Woody Allen : A Life in Film←こちらを元に書籍化されています)と【映画と恋とウディ・アレン】どちらにも「スリーパー」のロボット頭引っこ抜きシーンが出てた(結構ウケていたので、これを機にスクリーンで…、っていかが?←誰に)
編集室でのウディ・アレン(この部屋、よくDVD特典に入っているインタビューにも登場していますね)。画面にアンソニー・ホプキンスが映っているので、こちらはおそらく「恋のロンドン狂騒曲」を編集中のシーン。一緒に映っているのはアレン作品編集でお馴染みのアリサ・レプセルター?
実際に作成されたドキュメンタリーはこちらより90分長い(未見)。「地球は女で回ってる」「スコルピオンの恋まじない」「おいしい生活」「メリンダとメリンダ」辺りがバッサリと省略されているのでそちらにも触れてるのかな。ただ劇場で公開する映画としては調度よい長さでポイントも押さえられていて過不足ない仕上がりになっています。
下記、画像はパンフレット(特に版型バリエーション多様化以降。背景に鎮座しているのは、おそらく世界最大サイズのパンフレット「セレブリティ」を開いたところ)

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『映画と恋とウディ・アレン』公式サイト
http://woody-documentary.jp/


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