『アンナ・カレーニナ』ジョー・ライト監督、キーラ・ナイトレイ、ジュード・ロウ、アーロン・テイラー=ジョンソン、アリシア・ヴィキャンデル、ケリー・マクドナルド、エミリー・ワトソン、他
ロシアの文豪トルストイの最高傑作として知られる『アンナ・カレーニナ』を『プライドと偏見』のジョー・ライト監督が、キーラ・ナイトレイ主演で映画化。19世紀末のロシアを舞台に愛のない結婚をしたヒロインが運命の男性と出会い、真実の愛に目覚める姿を描き出す。出演はジュード・ロウ、アーロン・テイラー=ジョンソン、アリシア・ヴィキャンデル、ケリー・マクドナルド、エミリー・ワトソン、他
※Memo
●劇場内舞台劇型演出!と、なると舞台装置がひとつのキーとなるのだが"いわゆる平面"だけでなく上層フロアへも移動したり装置が捌けたら広がる雪原、汽車の鉄道模型はそのまま移動する列車内へなど、この構造(メタ構造)だけでも楽しめてしまう。この場合、脚本にはどのような記述になるのかと調べてみたら"台詞"と"場"と"状況"がフォントを変えて書かれていました(ちょっと美しいScript)
●脚本が「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」の戯曲や映画「恋におちたシェイクスピア」のトム・ストッパード。「恋におちたシェイクスピア」も本編の中にシェイクスピア自身が書いた戯曲が織り込まれ(実際の恋も進行し)という、こちらもメタ構造を持った素晴らしい作品でした。「アンナ・カレーニナ」はさらに演出と舞台装置にまで及ぶ手のこみよう。
●グレタ・ガルボやビビアン・リーが演じてきたアンナをキーラ・ナイトレイが。ジョー・ライト監督とは3作目!
●アンナ、ヴロンスキー、カレーニンが軸でキティとリョーヴィンは対比となるまでの描写はされていない。これは原作自体が長大で全てを網羅するのが不可能なのでしようがないといえばしようがないところ。ただ演出的に舞台に押し込まれた他の出演者と違い実に開放的にして牧歌的なロケ撮影が用いられていて際立つようになっている。
●美しいロゴデザインだなぁ、と思ってエンドクレジットをチェック→
Main & End TITLE → Tom Hingston Studio (ジョー・ライト監督「つぐない」「ハンナ」も)
ストーンズのあのアルバムも!
Tom Hingston Studio
http://www.hingston.net/
●衣装デザイナーはジャクリーヌ・デュラン
舞踏会での黒いドレス、他の招待客が着ているドレスが全体的にペールトーンというのもアンナを際立たせている(それにしても、この舞踏会、振り付けも美術も何もかもが驚天動地)。あと目を引いたのがワインレッドカラーのドレス。片側のショルダーが落ち気味でやや乱れ、アンナの(抑えきれない)心情を表していてはっとさせる。その後パープル、オペラでの白と徐々に変化していくのが素晴らしい。
「アンナ・カレーニナ」コスチュームデザイン展のVogue記事(view GALLERYで閲覧)Anna Karenina Costume Exhibition - Jacqueline Durran Oscar Nomination Best Costume Design - Ham House (Vogue.com UK)
映画『アンナ・カレーニナ』オフィシャルサイト
http://anna.gaga.ne.jp/
| 固定リンク
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 『アンナ・カレーニナ』ジョー・ライト監督、キーラ・ナイトレイ、ジュード・ロウ、アーロン・テイラー=ジョンソン、アリシア・ヴィキャンデル、ケリー・マクドナルド、エミリー・ワトソン、他:
» アンナ・カレーニナ [あーうぃ だにぇっと]
アンナ・カレーニナ@よみうりホール [続きを読む]
受信: 2013-04-07 06:54
» アンナ・カレーニナ(2012) [佐藤秀の徒然幻視録]
公式サイト。イギリス映画。原題:Anna Karenina。レフ・トルストイ原作、ジョー・ライト監督、キーラ・ナイトレイ、ジュード・ロウ、アーロン・テイラー=ジョンソン、ケリー・マクドナ ... [続きを読む]
受信: 2013-04-07 08:08
» 『アンナ・カレーニナ』 [京の昼寝〜♪]
□作品オフィシャルサイト 「アンナ・カレーニナ」□監督 ジョー・ライト□脚本 トム・ストッパード□原作 レオ・トルストイ □キャスト キーラ・ナイトレイ、ジュード・ロウ、アーロン・テイラー=ジョンソン、 ケリー・マクドナルド、マシュー・マクフ...... [続きを読む]
受信: 2013-04-07 08:19
» 脳科学の証明。『アンナ・カレーニナ』 [水曜日のシネマ日記]
ロシアの文豪L・N・トルストイの代表作を実写化した作品です。 [続きを読む]
受信: 2013-04-07 09:45
» アンナ・カレーニナ/キーラ・ナイトレイ [カノンな日々]
ロシアの文豪L・N・トルストイの代表作で世界的にも有名な「アンナ・カレーニナ」を『つぐない』のジョー・ライト監督がキーラ・ナイトレイを再び主演に迎え19世紀ロシアを舞台に愛 ... [続きを読む]
受信: 2013-04-07 10:02
» 『アンナ・カレーニナ』 2013年3月22日 GAGA試写室 [気ままな映画生活(適当なコメントですが、よければどうぞ!)]
『アンナ・カレーニナ』 を試写会で鑑賞しました。
GAGAの新試写室でした。
場所も外苑前駅の近くで良い所でした。
座席は4列+後ろ一列パイプ椅子で全部で40名強の入れるくらいの大きさですが、
スクリーンが高いので長い映画には不向きですね。
2時間10分はチョイきついです。
【ストーリー】
19世紀末のロシア。政府高官カレーニン(ジュード・ロウ)の妻にして、社交界の花として人々から注目されるアンナ・カレーニナ(キーラ・ナイトレイ)。しかし、華やかな生活の裏で夫との愛なき結婚に空虚なものを抱いて... [続きを読む]
受信: 2013-04-07 10:13
» アンナ・カレーニナ [映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評]
映画 アンナ・カレーニナ オリジナル・サウンドトラック [CD]ロシア文学の古典をオリジナリティあふれる演出で映画化した「アンナ・カレーニナ」。人生を文字通りの舞台にたとえた演 ... [続きを読む]
受信: 2013-04-07 10:22
» アンナ・カレーニナ (試写会) [風に吹かれて]
舞台劇でした公式サイト http://anna.gaga.ne.jp3月29日公開米アカデミー賞衣装デザイン賞受賞原作: アンナ・カレーニナ (レフ・トルストイ著)監督: ジョー・ライト 「プライド [続きを読む]
受信: 2013-04-07 14:48
» アンナ・カレーニナ/ANNA KARENINA [いい加減社長の映画日記]
名前は聞いたことあるけど、どんなストーリーだったかは、まったく記憶になく・・・
「オフィシャルサイト」
【ストーリー】
貴族階級のアンナ・カレーニナは、政府高官の夫と結婚し、息子にも恵まれ、何ひとつ不自由のない暮らしをしていた。
ある日、兄夫婦が離婚の危...... [続きを読む]
受信: 2013-04-07 17:56
» アンナ・カレーニナ [★yukarinの映画鑑賞ぷらす日記★]
【ANNA KARENINA】 2013/03/29公開 イギリス 130分監督:ジョー・ライト出演:キーラ・ナイトレイ、ジュード・ロウ、アーロン・テイラー=ジョンソン、ケリー・マクドナルド、マシュー・マクファディン、ドーナル・グリーソン、ルース・ウィルソン、アリシア・ヴィキャ...... [続きを読む]
受信: 2013-04-07 20:39
» アンナ・カレーニナ・・・・・評価額1600円 [ノラネコの呑んで観るシネマ]
そこは出口の無い、愛の牢獄。
19世紀末の帝政ロシアの社交界を舞台に、青年将校と禁断の恋に落ちる人妻の悲劇を描いたトルストイの古典「アンナ・カレーニナ」。
過去に幾度となく映画化されてきた作品だ...... [続きを読む]
受信: 2013-04-07 22:02
» 『アンナ・カレーニナ』 [ラムの大通り]
(原題:Anna Karenina)
----久しぶりに、二日続いての映画のお話。
最近ではスルーしてしまうことも多いのに、
まさか『アンナ・カレーニナ』とは…。
「そうだね。
ぼく自身も驚き。
まさか、これがこんな映画だったとは…?
観るまでは、この作品については
不倫の愛に...... [続きを読む]
受信: 2013-04-07 23:03
» アンナ・カレーニナ /ANNA KARENINA [我想一個人映画美的女人blog]
ランキングクリックしてね larr;please click
ロシアの文豪トルストイの小説を「プライドと偏見」「つぐない」のジョー・ライト監督
&キーラ・ナイトレイコンビで新たに映画化した文芸ロマンス。
アカデミー賞では、衣装デザイン賞受賞
衣装も舞台も...... [続きを読む]
受信: 2013-04-07 23:37
» 『アンナ・カレーニナ』(GAGAオンライン試写) [・*・ etoile ・*・]
'13.03.22 『アンナ・カレーニナ』GAGAオンライン試写
これは見たかった! 試写会いろいろ応募したけど、GAGAオンライン試写に当選! 配信時から24時間以内なら何度でも視聴可能というもの。というわけで、ワイン飲みながら見たー♪
*ネタバレありです!
「政府高官の妻アンナ・カレーニナは、社交界の花。モスクワへ向かう列車の中で、若く美しいヴロンスキー伯爵と出会う。ヴロンスキー伯爵の激しい求愛を初めは拒んでいたアンナだったが・・・」という話で、これはあまりに有名なロシアの文豪トルストイの... [続きを読む]
受信: 2013-04-07 23:52
» アンナ・カレーニナ [心のままに映画の風景]
19世紀末のロシア。
政府高官カレーニン(ジュード・ロウ)の妻にして、社交界の華と注目されるアンナ・カレーニナ(キーラ・ナイトレイ)は、華やかな生活の裏で夫との愛なき結婚に空虚なものを抱いてい...... [続きを読む]
受信: 2013-04-08 13:17
» アンナ・カレーニナ [ダイターンクラッシュ!!]
2013年4月1日(月) 19:05~ TOHOシネマズ日劇3 料金:1000円(映画サービスデー) パンフレット:未確認 スカーレット・オハラを凌駕するやな女 『アンナ・カレーニナ』公式サイト ロシアの大文豪トルストイの不倫女の話は、 この人の主演のものを観たことがある。 「意外に面白いじゃん。」程度の印象しかなかったのだが、今回のキーラ・ナイトレイには、激しく怒り心頭。その身勝手振りには、ジュード・ロウに成り代わり、どんな酷いことをしてやろうかと画策したくなる状態。18歳で好きでもない... [続きを読む]
受信: 2013-04-08 17:37
» アンナ・カレーニナ [そーれりぽーと]
トルストイとかさっぱりですが、豪華な衣装に惹かれて何の前知識も無しに『アンナ・カレーニナ』を観てきました。
★★★★
踏まえてもう一度観直したく映画。
幕が上がり舞台劇が始まる。
舞台劇を観ているかのような感覚で登場人物達や背景が目まぐるしく入れ替わり、そう...... [続きを読む]
受信: 2013-04-08 22:11
» 「アンナ・カレーニナ」 [ヨーロッパ映画を観よう!]
「Anna Karenina」 2012 UK
19世紀後半のロシア。アンナ・カレーニナは社交界の美しい花で、政府高官の夫カレーニンと愛する息子と共にペテルスブルグに暮らしている。ある日、アンナは兄オブロンスキーに会うためモスクワを訪れる。兄を訪ねた理由は彼の浮気によりぎくしゃくした夫婦関係を修復するのが目的だった。しかしそんなアンナが列車の中で若くてハンサムなヴロンスキーと出会う...
アンナ・カレーニナに「危険なメソッド/2011」のキーラ・ナイトレイ。
カレーニンに「シャーロ... [続きを読む]
受信: 2013-04-29 16:37
» 映画『アンナ・カレーニナ』を観て〜アカデミー賞受賞作品 [kintyres Diary 新館]
12-30.アンナ・カレーニナ■原題:Anna Karenina■製作年、国:2012年、イギリス■上映時間:130分■観賞日:4月7日、TOHOシネマズ渋谷(渋谷)■料金:1,800円
□監督:ジョー・ライト◆キーラ・ナイトレイ(アンナ・カレーニナ)◆ジュード・ロウ(カレーニン)◆...... [続きを読む]
受信: 2013-09-22 20:03
» アンナ・カレーニナ [いやいやえん]
ざっくり言ってしまえば不倫ドラマなのですが。トルストイの有名な文芸作品なので何となくは知っていましたが、ちゃんと作品に触れるのは実は初めて。
時代コスと言えばこの人、キーラ・ナイトレイ主演。ジュード・ロウがその夫を演じていました。
舞台は19世紀後半のロシア。政府高官の夫を持つ貴族のアンナ・カレーニナは何不自由ない豊かな暮らしを送り、その美貌から社交界の花。しかし夫との関係が冷めきっていたアンナは騎兵将校ヴロンスキーと出会い、彼と不貞の恋に落ちてしまったことから破滅への道を辿っていく... [続きを読む]
受信: 2013-09-26 09:16