石井裕也監督、松田龍平、宮崎あおい・主演『舟を編む』
2012年本屋大賞に輝いた三浦しをんの小説を石井裕也監督が実写映画化した『舟を編む』。出演は松田龍平、宮崎あおい、オダギリジョー、加藤剛、小林薫、池脇千鶴、他
物語・玄武書房に勤務する馬締光也(松田龍平)は辞書編集部に配属され、新しい辞書「大渡海」の編さんに携わることとなる。彼も営業部では変わり者扱いだったが辞書編集部もかなりの個性派ぞろい。徐々に辞書造りにのめり込み始めた頃、馬締は下宿の大家の孫娘・林香具矢(宮崎あおい)に一目惚れをする。そして…
※Memo1
●「ネットの海は広大だわ…」は映画「Ghost in The Shell」での主人公、公安9課・草薙素子の台詞だが本作はまさに「言葉の海も、また広大である」
●邦画で直近10年見た中でベストテンを選ぶなら絶対に入れるぐらい、見てからかなり時間が経過しているけど「よかったなー」と言える作品。石井裕也監督作は劇場で見たのが本作で4本目になりますが、まさに正攻法な描き方でビックリしました。
●辞書づくり自体も、どうやって造るのか興味津々だったけど「用例採集」って言葉に、まず惹かれた。昆虫採集するように、いろいろな場所に行っての「言葉集め」。ファストフード店で女子高生の会話にダンボ耳になってメモするおじさんふたりw(←かなり怪しいw)。この用例採集(カードも含めて)は相合傘を用例採集カードに書かれて手が震える馬締やちょっとした合間のアクセントポイントなど映画全体、そしてラストのパーティのシーンにいたるまで効いている。
●(あとで知りましたが)1995年からスタートする映画オリジナルの時間の切り取り方もデジタル元年という意味合いで面白い(おそらく編さん作業中に"紙の辞書"は必要云々いろいろあったであろう事柄など想像できる)。
●松田龍平演ずる馬締。パッと見、おいおい大丈夫かー、しかし不器用ながらも恋愛もするという(←この辺り、さらに大丈夫かー)役をドンピシャなかたちで演じていてよかった。
(文字通り月夜に)香具矢と出会って(一目惚れして)から、なんとか思いを伝えたいところからはじまって徐々に周囲ととけ合っていく(また、そのように努力して)姿も。最近、「世界にひとつのプレイブック」「横道世之介」「ムーンライズ・キングダム」、そして本作とこの"つい応援したくなる恋の行方見守り"型・映画多いような気もします(←まあ、好みのプロットでありますが ^^)
●撮影は藤澤順一による35ミリフィルム撮影。もう本作、内容からいって絶対フィルムでしょう、と思ってインタビュー記事などを読むとプロデューサーも監督も申し合わせたわけではないけれど「フィルムでしょう」となったみたいで、やっぱりと思った次第。
▲パンフレット表紙
※Memo2
●本作のパンフレットが内容、デザイン、アイデアなどすこぶる素晴らしい。本文128ページ(表紙〜表4除く)、シナリオ掲載、出演者インタビュー、メイキング、辞書造りについて、批評、対談など盛りだくさん。中でも劇中、気になってしようがなかった馬締がこだわっていた「大渡海」に使用した「ぬめり感」のある用紙。これを実際に使った「辞書を並べて読み比べ」特集ページまで用意されていて、もーめちゃめちゃ感激ですよ。
●あと、宣伝関連も最初に配布された文字がいっぱい書かれたフライヤーから、書店に置かれるフライヤーとしおり、その他タイアップものフライヤーと非常にバリエーションに富んでいて映画の辞書造りとダブるような熱度。
映画『舟を編む』公式サイト
http://fune-amu.com
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でも、先に見た「図書館戦争」の激しさよりも、今作品の、水面...... [続きを読む]
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『舟を編む』を渋谷のシネパレスで見ました。
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詳細レビューはφ(.. )
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[続きを読む]
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受信: 2013-05-20 09:35
» 舟を編む [花ごよみ]
監督は石井裕也。
三浦しをんの同名小説の映画化。
主演の馬締光也役には松田龍平、
馬締が恋する香具矢役には、
宮崎あおいがキャスティング。
先輩役の西岡正志をオダギリジョー、
加藤剛、八千草薫、渡辺美佐子等、
共演者達もそれぞれ個性的で、
魅力ある人物...... [続きを読む]
受信: 2013-05-20 10:33
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----えっ、そうニャの?
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これは、ある出版社で
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受信: 2013-05-21 23:56
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» No.351 舟を編む [気ままな映画生活]
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» 舟を編む [C’est joli〜ここちいい毎日を♪〜]
舟を編む
13:日本
◆監督:石井裕也「ハラがコレなんで」「川の底からこんにちは」
◆出演:松田龍平、宮崎あおい、オダギリジョー、黒木華、渡辺美佐子、池脇千鶴、 鶴見辰吾、伊佐山ひろ子、 八千草薫、小林薫、加藤剛、宇野祥平、森岡龍
◆STORY◆玄武書房に勤務す...... [続きを読む]
受信: 2013-06-11 23:02
» 舟を編む [勝手に映画評]
なるほど、こうきますか。
馬締が、松田龍平と聞いた時は「どうかな〜」と思いましたが、中々どうして。結構いい仕上がりになっていますね。さすがです。
凛とした美しさを持つ女性には、やっぱり宮崎あおいは外せないですよねぇ。ただ、「自分、不器用ですから」と言い...... [続きを読む]
受信: 2013-06-12 21:35
» 『舟を編む』 なぜ1995年なのか? [映画のブログ]
『舟を編む』は、辞書の編纂という地味で気の長そうな仕事が、想像を遥かに上回るほど地味で気が長いことを描き、そこから絶妙な笑いを生み出すコメディだ。
本作は1995年を舞台にしているけれど、描かれる内容は極めて今日的だ。東日本大震災後の私たちにとって、切実な問題でもある。
それどころか、時代設定が1995年であるところがミソなのだ。
20年にも及ぶ辞書作りは、いつの時代を舞台にし...... [続きを読む]
受信: 2014-01-03 21:15